NEWS39(広報はなまき平成21年1月15日号掲載)

まちの話題NEWS39

花巻市は北緯39°23’18"に位置しています。「北緯39°」をとって「ニュース39(サーティナイン)」とネーミングし、まちの話題を紹介します。

 

広報はなまき  平成21年1月15日号掲載分

伝統芸能を受け継ぎ、舞う

 「青少年郷土芸能フェスティバル」は12月21日、文化会館で行われました。同フェスティバルは、郷土芸能保存団体の活動成果を発表するとともに、地域に伝わる伝統芸能の普及や後継者の育成を目的に開催されているものです。
 当日は、市内外から児童・生徒を中心に12団体が出演して、神楽や鹿踊、さんさ踊りなど、日ごろの伝承活動の成果を披露。昨年9月に市の無形民俗文化財に指定された太田中央大念佛剣舞も披露されるなど、会場に訪れた大勢の観客は、子どもたちのかわいらしい舞や勇壮な舞に魅了されていました。
 各地域に伝わる郷土芸能を大切に受け継ぐ、若い舞手の熱演に、会場からは盛んな拍手が送られていました。

▲太田中央大念佛剣舞を披露する同保存会の皆さん。一度伝承が途絶えたものの、復活して大切に受け継がれています



▲鷹巣堂大神楽保存会の皆さんが披露した「松の舞」

 

防災への決意を胸に

 「消防出初式」は1月4日、総合体育館駐車場で行われました。
 式典には、地域の安全を守るため日夜努めている消防団員約2000人が参加。統監の式辞や団長の訓示を受け、防火・防災への決意を新たにしていました。
 式典終了後には、観閲や消防車両約120台とともに分列行進も実施。団員の皆さんの勇ましい掛け声と動作からは、災害の無いまちづくりへの思いが伝わってきました。

分列行進を行う消防団員。地域の防災リーダーとして活動しています

 

安全安心な食品を食卓へ

 「公設地方卸売市場初荷式」は1月5日、同市場で行われました。
 式には市場関係者などが一堂に会し、市場の活性化や商売繁盛などを祈願。消費者の食の安全性への意識が高まる中、引き続き安全安心でおいしい食品の流通に尽力しようと決意を新たにし、三本締めを行いました。
 式終了後は、初競りが行われ、卸売り業者と買受人の威勢のよい掛け声が響き渡り、活気に満ちた取引がスタートしました。

新春の早朝、新鮮な食材が並ぶ場内で今年の取引がスタートしました

 

デートDVを考える

 「DV防止について考えるセミナー」は12月20日、イーハトーブ館で行われました。
 恋人同士の間に起こるさまざまな形の暴力「デートDV(ドメスティック・バイオレンス)」について考えようと開催されたセミナーには、約130人が来場。雫石高校保健委員会が保健劇「見えない明日~光と闇の境界線~」を演じたほか、NPO法人参画プランニング・いわての植田朱美さんが「デートDV~被害・加害を生まないために~」と題して講演しました。
 参加した皆さんは、急増するデートDVの実態に触れ、自分たちに何ができるかを考えていました。

保健劇を演じた雫石高校保健委員会の皆さん。迫真の演技が来場者に深刻化するデートDVの実態を伝えました

 

一年の多幸を願って

 新年の始まりに市内各地域では、下帯姿の勇壮な男衆が無病息災や五穀豊穣などを祈願しました。
 1月1日、東和町北成島の三熊野神社で行われた「裸参り」。除夜の鐘を合図に、男衆が猿ケ石川の清水でみそぎをした後、約1時間かけて山頂にある神社を目指しました。また、2日には「胡四王神社蘇民祭」が胡四王神社で行われ、裸参りなどの後、蘇民袋の争奪戦を繰り広げました。
 参拝客などが見守る中、境内には男衆の熱気があふれていました。

▲胡四王神社蘇民祭では、十二支のこまが入った 蘇民袋をめぐり激しい争奪戦を展開しました



▲三熊野神社の裸参りでは、男衆が一歩一歩 ゆっくりと参道を進んで行きました

 

賢治の世界に触れる

 石鳥谷賢治の会では、子どもたちに宮沢賢治の作品に親しんでもらおうと、賢治の作品「やまなし」にちなみ、石鳥谷地域の小学校にヤマナシの苗木を贈っています。
 昨年11月と12月には、八重畑、石鳥谷、八幡小学校にそれぞれ苗木2本が贈られ、子どもたちと会員の皆さんが記念植樹を行いました。
 この苗木は、土性調査のために大瀬川地区を訪れた賢治が見たといわれている古木の種から育てたもの。同会では今後、新堀小学校と石鳥谷中学校にも苗木を贈る予定です。

「やまなし」を音読しながら、植樹した子どもたち(写真は12月4日、八幡小学校)

 

新春を祝う、早池峰神楽の舞い初め

 早池峰神楽(大償神楽・岳神楽)の舞い初めが1月2日と3日の両日、大迫地域で行われ、市内外から大勢の神楽ファンが訪れました。
 3日に早池峰神社参集殿で行われた岳神楽の舞い初め。「鶏舞(とりまい)」で幕を開け、「松迎え」や「三番叟(さんばそう)」「山の神」など、伝統の舞が次々に披露されました。
 新しい年の始まりを祝う華麗な舞を、会場の皆さんは心行くまで堪能していました。

伝統の舞が観客を魅了しました(写真は岳神楽「松迎え」)

 

進む、災害に強いまちづくり

 市では12月12日、花巻市浄化槽管理協同組合と「災害時における下水及びし尿・浄化槽汚泥の撤去等に関する協定」を締結しました。また、12月25日には、イオンリテール株式会社マックスバリュ花巻店と「災害時における物資供給に関する協定」を締結しました。
 両協定は、市内で災害が発生した際に、汚泥処理や物資供給など、各業界の協力をいただくものです。市では、今後も各業界と連携して、災害時の協力体制を築いていきます。

協定締結後、握手を交わす(左から)大石市長と八重樫協同組合理事長

 

カメラサポーターだより

今月の取材 石鳥谷町好地 菊池 康郎(きくちやすろう)さん

伝統の注連縄(しめなわ)で新年の準備

 12月1日から3日間、石鳥谷町好地の熊野神社では、関係者の皆さんの協力により注連縄作りが行われ、11本の見事な注連縄が出来上がりました。
 この注連縄は、同神社の関係者が栽培したスゲという植物を使って編まれたもの。スゲはその昔、菅笠(すげがさ)や蓑(みの)などの材料として用いられ、どこにでも見られましたが、現在では栽培していること自体が珍しいそうです。
 完成した注連縄は、素朴で美しく、力強い、一見の価値があるものでした。良き伝承や伝統は、これからも長く伝えてほしいものです。

自前で栽培したスゲを使った注連縄づくりは、新年を迎えるための恒例行事です