豊沢川は、なめとこ山の方からの「中ノ股沢」・「西ノ股沢」などの源流に「桂沢」・「出羽沢」・「白沢」などの支流が豊沢湖に流れ込み、花巻市内東部で北上川に合流する全長約30キロメートルの川である。川そのものはそんなに大きな川ではないし、水量もそれほど豊富だというわけでもない。さすがに下流では生活廃水などの原因で川の汚れは否めないが、豊沢湖畔にある野外活動センター手前にある豊沢川にかかる橋「幕館橋(まくだてはし)」から眺めると、チロチロと川を流れる水の音だけが聞こえ、澄んだ水が気持ち良さそうにしずかに流れている。そして、豊沢湖から下流のあちこちには、イワナやヤマメなどの「渓流つり」を楽しめる釣り場が点在する。本校付近の豊沢川は、場所により深い渓谷になっていたり、熊の通り道があったりするので人が近付くことは難かしい。

 この川の水は、市内の水田にかんがい用として用いられるとともに、花巻市民の飲料水としても使われており「花巻市民」にとって、とても大切な川なのである。いつまでもきれいで豊かな川であってほしいとの願いを込めて本校では、「水源かん養保安林の育成」へ協力する形で「ブナの植樹」に取り組み、水源の保存と水の大切さを学ぶ体験学習に取り組んだり、水生生物を観察することによって水の汚れ具合を調べたりしている。


鉛温泉付近の豊沢川 大沢温泉付近の豊沢川
 
 豊沢川沿いには多くの温泉郡が点在する。本校学区内だけでも新鉛温泉、鉛温泉、大沢温泉、高倉山温泉がある。特に大沢温泉の露天風呂は人気で5月には金勢(こんせい)まつりという奇祭が行われにぎわう。学区からは外れるが、大沢温泉の下流沿いに渡り温泉、志戸平温泉、松倉温泉と続く。豊富な湯量と良質な泉質に恵まれ、宮沢賢治もよく通ったとされる温泉ということも手伝って全国的に知られた温泉が多い。また温泉によっては「自炊部」もあり、米などを持参して長期間滞在する湯治客を受け入れている温泉としても知られている。