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火災が発生した場合、「初期消火」、「119番通報」と同様、「すみやかな避難」が火災による負傷者、焼死者を出さないために大変重要です。

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右矢印煙との戦い
右矢印避難のポイント
右矢印避難を考えた生活

煙との戦い

最近の火災での避難は、新建材やプラスチック製品の増加にともない、炎との戦いではなく煙との戦いになってきました。

煙の中の有毒物質~一酸化炭素中毒の恐ろしさ~

煙の中には塩化水素、シアン化水素、アンモニアなどの有毒物質を多くの場合含んでいます。中でも、最も発生量が多く、どんなものが燃えても共通して発生するのが一酸化炭素(CO)です。
焼死者を見てみると、その大半は火傷のため死亡したのではなく、煙を吸って意識不明になったところを炎に襲われた人が多いのです。一酸化炭素中毒の恐ろしさは下の表からも分かるとおり、ごく微量の濃度で頭痛やけいれんなどの症状を引き起こし、火災からの避難を妨げ、短時間で死に至ることです。したがって、火災から避難する場合、煙を吸わないことが重要です。
火災に限らず、一酸化炭素中毒は、日常生活の中でも発生します。
例えば、練炭を使ったコタツや暖房器具、使用中のガス機器や石油ストーブ等で不完全燃焼により、一酸化炭素中毒が発生しますので使用方法や維持管理を適正に行う必要があります。

一酸化炭素中毒の症状
空気中の一酸化炭素濃度
(パーセント)
症状
0.02 2~3時間で軽い頭痛がする
0.04 1~2時間で頭痛、吐き気がする
0.08 45分でめまい、けいれんを起こす
0.16 20分で頭痛、めまい、2時間で致死
0.32 5~10分で頭痛、30分で致死
0.64 5~15分で致死
1.28 1~3分で致死

煙の危険性

  • 煙の上方と水平方向への拡散速度見通しが悪くなり恐怖感を与える。
  • 微粒子が肺細胞に入り窒息する。
  • 熱気流は呼吸器系の熱傷を起こす。
  • 有毒ガスを含んでいる。
  • 煙の上昇は急速である。

煙の上昇速度は毎秒3メートルから5メートルにもなります。
これは階段などで人が上がる速さ(約毎秒0.5メートル)をはるかに上回るので注意しなければなりません。

避難のポイント

  • 煙を吸わないようタオルやハンカチで鼻や口を覆う。
  • 煙に巻かれたり、地下街の停電時等で避難路が分からなくなったりした場合は、誘導灯・誘導標識を確認し、避難口へ向かう。非常口マーク通路誘導灯・避難口誘導灯は停電時でも点灯します。落ち着いて避難路を確認してください。避難口を確認しましょう
  • 防火戸や防火シャッターが作動しても、閉じこめられるわけではないので、閉まりかけているシャッターを絶対にくぐらない。あわてずに防火戸を開けてみるか、シャッターの場合は、付近にくぐり扉があるのでそこから避難する。
  • 煙で視界が利かないときは床や壁に手を当て、這うように避難する。(煙は部屋の上から溜まっていくので、床付近は煙が薄く視界や空気が残っている)
  • スムーズな避難の支障となるので階段の踊り場や廊下の曲がり角で止まらないようにする。
  • 濃煙で呼吸が苦しい場合は、床と壁や家具の立ち上がり、階段の角などに新鮮な空気がまだ残っている場合があるので、その空気を吸いながら避難する。・煙の充満した階段は煙と熱、有毒ガスの煙突となっている場合があるので、煙が充満した階段は避難に使用しない。
  • 避難の時に走ると転倒する危険があるため、むやみに走らず落ち着いて避難する。
  • 深い呼吸をしてしまい煙を多く吸い込むことになるため、むやみに大きな声を出したり、慌てて騒いだりしない。
  • 一度避難したら二度と建物の中へ戻らない。 
  • 避難が完了したら、逃げ遅れの有無等、避難の状況を消防隊へ伝える。

避難を考えた生活

いくら自分で大丈夫だと思っていても、慌ててしまい思うように避難できない場合があります。すぐに避難できる方法を普段から考えておきましょう。

家庭では

  • 身体の不自由な方や小さな子供だけ残して外出しない。
  • 高齢者、子供は避難しやすいところを寝室にする。
  • 2階を寝室にしている家では避難器具を用意する。
    〔参考〕物干し用のロープ、シーツ等は応急避難用具として利用できます。
  • 出口や窓の鍵は手探りでも開けられるようにしておく。
  • 廊下・階段・玄関・マンションのバルコニー等は普段から整理整頓し、避難の際に障害になるような物は置かない。

外出先や職場では

  • ホテルや旅館などの宿泊先では、必ず避難口・避難路を確認する。非常口マークデパート、地下街、ホテルなどで火災が発生した場合は、慌ててパニック等に陥ることなく、店員や関係職員の指示に従って冷静に行動し避難する。
  • 職場等に避難器具(救助袋・緩降機・避難はしご)がある場合は、普段からその設置場所とともに使用方法を確認し、実際に使用できるようにしておく。

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FAX
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