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本日、平成29年第1回花巻市議会定例会が開会されるにあたり、平成29年度の市政運営に臨む所信の一端を申し述べるとともに、主要施策の概要についてご説明いたします。

はじめに

昨年6月に、花巻市のまちづくりを進める上で今後の指針となる「花巻市立地適正化計画」を全国で3番目に策定いたしました。花巻地域、大迫地域、石鳥谷地域、東和地域の中心エリアに、医療・生活・商業のサービス機能を維持していくことを基本とし、その上で、花巻地域の中心部を国の支援事業が特に活用できる「都市機能誘導区域」に指定いたしました。

まず、公益財団法人総合花巻病院は、昨年12月に移転新築整備基本構想を策定、公表したところであり、これを受けて、2月20日開催の臨時議会において、移転新築に係る用地取得及び総合花巻病院移転整備支援事業補助に係る債務負担行為を含む補正予算について、ご承認いただいたところであります。

また、今後、エセナ跡地を活用した広場整備を検討してまいります。

花巻市では、花巻市立地適正化計画に基づく、まちづくりに関し、2月28日に都市再生機構(UR)と包括連携基本協定を、立地適正化計画を有する全国の都市で初めて締結したところですが、まず、花巻地区中心部に建設を予定する花巻市立図書館について、都市再生機構(UR)に調査を依頼いたします。

また、東日本大震災により被災され、みなし仮設住宅等に避難されている被災者のための災害公営住宅を花巻市上町・仲町付近に整備いたしますとともに、災害公営住宅の一部に花巻市の単独事業による店舗の誘致と地域優良賃貸住宅等の公営住宅の整備を検討し、地域周辺の生活利便性の向上と中心部への居住誘導にも取り組むことを検討してまいります。

次に、花巻市立地適正化計画に掲げている、将来的に持続可能な公共交通網を構築するため、「花巻市地域公共交通網形成計画」の策定に取り組んでおります。

既存のバス幹線路線を最大限守ることを前提としつつ、石鳥谷地域において、今年2月より予約乗合バスにつきまして、当日の予約が可能となる新システムを導入し、サービスの拡大に努めており、東和地域においては、本年10月を目途に、大迫地域、花巻地域においては、近い将来に、バス路線の廃止にあわせ、各地域のまちなかと周辺部を結ぶ予約乗合バスの整備に取り組んでまいります。

私は、市長就任以来、「若者の力を活かし、若者が花巻で暮らせるまちをつくり、定住人口を確保すること」を目標の第一に掲げ、市政を推進してまいりました。

「花巻市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を平成27年10月に策定し、昨年3月に改訂版を策定したところであり、現在、平成31年度までに取り組む施策の方向や数値目標、主要事業を示す「花巻市まちづくり総合計画第2期中期プラン」の3月策定に向けて取り組んでおりますが、引き続き、その重点戦略の一番目に「人口減少対策」を位置づけ、進めてまいります。

子育て支援につきましては、花巻市が子育てしやすいまちになることによって、花巻市に残りたい、住みたいという人の増加に取り組んでまいります。

子どもの医療費助成の拡充や保育料の負担軽減など、子育て世帯の経済的負担軽減に努めているところであり、医療費助成につきましては、対象を中学生まで拡充することを検討してまいります。

また、昨年秋に母子家庭の方から「市長へのはがき」をいただいたことをきっかけに検討してきた生活保護世帯、父子・母子世帯などの就学に向けた支援が必要な人に対する奨学金の貸与の拡大と、卒業後の花巻市への居住を条件に奨学金を免除する制度の創設につきましては、2月の臨時議会で、ご承認いただいたところであります。

対話による協働のまちづくりを市民の皆様とともに進めるため、「市長との対話」や「市政懇談会」、市内の公共的団体を対象とした「まちづくり懇談会」を引き続き開催し、市民の皆様からご要望や市政に対する建設的な意見をいただいてまいります。

こうした中で若い方々や女性の皆様の意見を伺う機会が少ないという声もいただいておりますことから、平成28年度には、市内6地区においてワークショップを取り入れた市政懇談会を開催いたしました。花巻市公共施設等総合管理計画や花巻市まちづくり総合計画第2期中期プラン、花巻市教育委員会主催の保育教育環境に関する会議等においても、ワークショップを開催しております。

また、広報はなまきや市ホームページのほか、フェイスブックやツイッターなどのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)、コミュニティFM、東和地域の有線放送などを利用し、行政情報の発信に取り組んでおります。さらに、広報はなまきをスマートフォンやタブレットでいつでも気軽に読むことができるように行政情報アプリを導入するとともに、子育て世帯向けに、妊娠・出産・子育てに関する情報を「わかりやすく」、「探しやすく」発信するため、子育て応援サイトを昨年8月から岩手県で初めて導入しております。

私は就任以来、関係機関と連携しながら、私自身が積極的にトップセールスに努めてまいりました。

平成28年度においては、加工用米、肉牛、りんごについて、大手コメ卸業者、大手酒造会社、大手食肉卸売業者、大手青果物卸売業者のトップと直接情報交換を行い、花巻産の農畜産物の品質につきましては、各地において高い評価をいただき、特に花巻産ひとめぼれに強い需要があることを認識しております。

各種計画の推進によるまちづくり

まちづくりに関することや市民の皆様にとって重要な計画につきましては、可能な限り早めに、議員や市民の皆様にお示ししながら、計画を策定しております。

現在、策定中の主要な計画として、1点目は、花巻市まちづくり総合計画第2期中期プランであります。

2点目は、花巻市公共施設等総合管理計画であります。

昨年3月に「花巻市公共施設白書2015」を公表しましたが、これを踏まえ、行政サービス・施設等の規模の適正化、公共施設の効率的な管理と有効活用を図るため、ワークショップ等で市民の参画を得ながら進め、「花巻市公共施設マネジメント計画【基本方針編】」を策定し、今月に公表いたします。平成29年度から30年度は、基本方針に基づき、5年間の実施計画を策定いたします。また、施設用途ごとの個別施設計画についても策定や改定を進め、総合的な公共施設マネジメントを行ってまいります。

国の施策への対応

私の基本姿勢として、国の施策展開に後れを取らない市政運営を行うことを掲げており、先に申し上げましたとおり、花巻市立地適正化計画を策定しております。また、法律改正に呼応し、昨年3月に、新市建設計画の変更と過疎地域自立促進計画の策定につきまして、市議会のご承認いただいたほか、事業の実施にあたっては、国・県の補助金や交付金、あるいは制度のほか、地方交付税に算入される有利な起債の活用などに取り組んでまいりました。

まず、1点目は、辺地総合整備計画であります。

本定例会に、ご提案させていただいております辺地総合整備計画は、計画の策定により、辺地対策事業債の発行が可能となります。辺地対策事業債は、対象事業費に100パーセント充当が可能であり、かつ、発行額の80パーセントについて、国の普通交付税に算入される非常に有利な地方債でありますことから、その活用を図ってまいります。

2点目は、構造改革特区であります。

昨年11月に、内閣府の構造改革特別区域計画第41回の認定においてワイン、シードルといった果実酒では、県内で初となる、構造改革特別区域計画「花巻クラフトワイン・シードル特区」の認定を受けました。

自らが生産した果実を原料とした果実酒を自己の経営する農家レストランや農家民宿等において提供する場合や、市内特産物として指定された農産物を原料とした酒類を製造する場合、小規模な施設でも酒類製造免許の取得・製造が可能となりました。このことにより果実の高付加価値化による農業者所得の向上や生産意欲向上が図られること、また、移住定住事業と組み合わせることにより、域外からの移住者や新規就農者などによる担い手の確保が図られることが期待されます。

3点目は、国の補助金等の活用であります。

豊沢橋の老朽化に伴い、国の交付金を受けながら架け替えを進めているところでありますが、国の交付金を一般的な社会資本整備総合交付金ではなく、防災・安全社会資本整備交付金に組み替えたことにより、平成28年3月に7千9百85万7千円の配分を受けることができ、平成27年度一般会計補正予算に計上し、平成28年度に繰り越して実施しているほか、平成28年度分として、1億1千4百84万3千円の配分を受けて、現在、橋桁の製作工場において上部工製作工事を行っており、本年秋ごろを目途に現地での架け替え工事に着手し、平成30年度の完成に向けて工事を進めてまいります。

国の補助金の活用の2つ目は、「地方創生拠点整備交付金」であります。本交付金は、花巻第一工業団地テクノパーク内に市内企業等が共有使用できる賃貸工場の工事費等について採択され、この工事費等に係る補正予算につきましては、本議会にご提案したところであります。

産業団地がほぼ完売となっており、既存の賃貸工場につきましても全て入居済みとなっていることから、新たな賃貸工場1棟を整備することとし、今回、国費ベースで9千4百67万3千円が採択されたものであり、来年3月の完成を予定しております。

主要イベント

次に、平成29年度の主要なイベントについて申し上げます。

平成29年は、元和3年(1617年)藩主南部利直公の命により、現在の大迫地域の街並みが形成されてから400年にあたる記念すべき年であり、大迫地域の古い歴史と文化に育まれた400年の節目を祝うとともに、「日本ワインフェスティバル花巻大迫」、記念式典、記念講演、大名行列の開催や、「大迫あんどんまつり」と「青森県平川市ねぷた」との共演を予定しております。

大規模なスポーツ大会につきましては、昨年の希望郷いわて国体の期間中に私と日本ハンドボール協会幹部と話し合ったことから開催が決定した、東アジアハンドボール連盟が主催する、日本国内で初となる第5回東アジアU-22ハンドボール選手権が、平成29年6月から7月にかけて花巻市総合体育館で開催されます。

平成29年度の主要施策

次に、平成29年度の主要な施策を、花巻市まちづくり総合計画長期ビジョンに掲げる分野、しごと・暮らし・人づくり・地域づくり・行政経営の政策ごとに申し上げます。

しごと

花巻市の農業の根幹をなす水稲につきましては、ケイ酸を含む土壌改良資材の利用促進を図り、評価の高い花巻米の生産を推進してまいります。

農業者所得の向上を図るため、経営コストの削減や生産性の向上への効果が見込まれる農業用ICTやロボット技術の導入の取り組みにつきまして、平成28年度に市が整備したGPS基地局の利用促進を図るための受信機器導入に対する支援とともに、農業用ドローンの活用に向けた講習会の開催支援など生産技術の実証事業や研修会を通して普及啓発活動を行ってまいります。

農業関係者の要望が前提となりますが、県や近隣市町村、農業関係者等と連携した輸出促進に向けた取り組みの検討など、新たな農畜産物の販売促進と消費拡大に取り組んでまいります。

担い手や新規就農者対策につきましては、法人化に係る支援、新規就農者に対する支援策の充実、市内女性農業者の活動支援等の取り組みを展開し、確保・育成を図ってまいります。また、地域の特産であるぶどうやりんご等の生産者が減少していることから、樹園地の流動化による集積・集約化の推進や生産への新たな参入の取り組みに対し支援してまいります。

豊かな森林資源の活用に向けて市有林の長期的な活用方針を作成し、市内各地域の特性に合わせ、将来を見据えた伐採・樹種転換など市有林の有効活用につなげてまいります。

先月に株式会社花巻バイオマスエナジーの木質バイオマス発電事業が本格操業を開始するなど、地元産木材の需要が高まっていることから、再造林や作業道の整備に対し、重点的に支援するほか、現在、進めている大迫地域の基幹林道につきましては、県代行制度を活用して推進に努めてまいります。

花巻市の松くい虫による被害量が多く、拡散していることから高被害地域に位置づけられているため、森林病害虫等防除方針に基づき、重要な松林や観光地周辺のほかマツタケなど特用林産物の生産地等の森林の保護に向けて予防対策を実施してまいります。また、松くい虫被害材の木質バイオマス燃料材としての活用や樹種転換を推進するとともに、県の支援を受けて遠野市と連携した観光ルートの景観保全を目的とした新たな保全対策事業を実施してまいります。

先月、再開されましたマルカンビルにつきましては、国・県とともに、耐震化の支援を行う方針であり、平成29年度一般会計予算に、耐震補強設計及び耐震改修工事費用に係る補助金を計上しております。また、経営主体である株式会社上町家守舎に対し、ふるさと融資を今月、実行する予定としております。

工業の振興につきましては、自動車やエネルギー、環境、医療・福祉、食品など、今後、成長が期待される分野への市内企業の参入を促すため、それぞれの分野ごとの情報を的確に発信するとともに、市成長分野進出事業補助金や市企業競争力強化支援事業補助金等を通じて、新規参入に伴う製品・技術の開発や工程改善、取引開拓などを支援してまいります。

商業の振興につきましては、中心市街地における新たな創業や、商業団体自らが行う自立的・持続的な事業、イベントを引き続き支援するとともに、商店街など関係機関と連携し、大迫地域における宿場町400年記念事業の開催や石鳥谷地域の小さな百貨店「ぷらっと」の運営支援、中心商店街の顔づくり事業など、まちなかの賑わいづくりに努めてまいります。

観光につきましては、花巻温泉郷や宮沢賢治をはじめとした豊富な資源を有している中、観光客ニーズが多様化し、広域的な周遊観光や体験型観光メニュー等が求められていることを踏まえ、これまで以上に広域的に取り組んでまいります。

訪日外国人観光客の誘致につきましては、国内外で開催される旅行博覧会や商談会への参加、海外メディアや旅行エージェントの招請事業のほか、海外の観光情報ウェブサイトを活用したプロモーション活動を行うとともに、多言語表記やWi-Fiなど、受入環境整備に努めてまいります。

また、花巻空港を活用した誘客促進につきましては、先月下旬、海外総領事、また、海外大手旅行代理店社長に市役所にご訪問をいただき、私とチャーター便就航の可能性等につきまして、情報交換させていただきました。台湾、中国、香港、タイなど来日需要の高い地域からのチャーター便の誘致、アジア地域とのアクセスが充実している福岡、大阪、札幌、さらには過去に就航実績のある那覇を経由した花巻空港への乗り入れ及び格安航空会社の誘致などにつきましても、引き続き、岩手県をはじめとした関係機関に協力し、花巻市として積極的に関わってまいります。

農商工観連携につきましては、花巻産の農畜産物を活用した新たな商品開発や販路開拓に向けて、市農商工連携事業補助金の活用をはじめ、大手スーパーマーケットや専門家の支援をいただきながら、生産・加工・流通が連携した6次産業化の推進に努めてまいります。

企業誘致につきましては、高速交通インフラの充実、物流拠点性といった花巻市の優位性をしっかりと発信するとともに、業種・企業に応じた新規企業の掘り起こし、立地に努めてまいります。

特に、自動車産業につきましては、市内のものづくり産業をけん引する重要な産業と捉えており、県内大手サプライヤーと取引を行う県外企業の掘り起こしや、東海地域からの技術移転、市内企業の新規参入に向けた人材育成・設備投資などの支援に取り組んでまいります。

新たな産業団地の整備につきましては、将来の候補地となる地域の可能性を調査し、投資効果を見極めたうえで、開発に向けた手続きを進めてまいります。

開発・整備には一定の期間を要しますことから、短期のみならず、将来に備え、団地適地の調査を行い、新たな産業用地の整備に努めてまいります。

雇用対策につきましては、有効求人倍率が上昇を続けている中で、市内企業における人材不足や若年層の地元定着が課題となっていることから、高校生・大学生を対象とした市内事業所説明会や企業見学会の開催、女性の社会進出や労働力確保を図るテレワーク活用事業の実施、市UIJターン者就業奨励金等を通じて雇用の安定を図ってまいります。

暮らし

市道寺林線や上町花城町線等の幹線道路の整備を促進するとともに、橋梁の点検及び補修、並びに豊沢橋の架け替え事業を進めてまいります。

また、市道への歩道設置等を進め、特に通学、安心・安全で快適な道路環境の充実に努めるとともに、西南地区の道の駅整備に関しては、花巻市「道の駅整備検討委員会」の意見を伺いながら、基本構想を現在策定中ですが、基本構想が固まることを前提として、基本設計を進めてまいります。

地域間を結ぶ幹線路線バスにつきましては、利用者確保が存続の前提となりますが、引き続き維持及び利用促進に努めるとともに、市街地循環バスふくろう号につきましては、利便性の向上に向けた運行ルートや運行便数等の見直しを検討してまいります。

新花巻駅駐車場につきまして、平成29年度は、駅西側の第1無料駐車場を舗装整備の上、隣接する西第1有料駐車場と一体化する整備を実施し、良好な管理運営と更なる利便性の向上に努めてまいります。

子育て世帯のUIJターン者に対する住宅取得補助や高齢者向け優良賃貸住宅の家賃補助を実施、天下田アパート等市営住宅の環境改善を行います。

下水道整備につきましては、家屋が散在し、整備費用のかさむ下水道整備区域を縮小し、下水道整備区域外においては、浄化槽事業により整備を進め、市民のニーズと効率性のある個人設置型の整備手法を検討してまいります。

東和地域の光通信未整備地域である浮田や谷内地域の一部等のサービスエリア化を実現するためには、昨年、光通信環境が整備された小山田地域において一定の普及率に達することと、浮田や谷内地域においても、多くの方々が光通信環境整備後、速やかにサービスへの加入を申し込む必要があると、事業者から説明を受けております。

また、内川目、外川目、田瀬地域につきましては、市が光通信環境を市の財源によって整備する方法のほか、モバイルWi-Fi等を活用して快適な情報通信環境を提供する2通りの方法が考えられますことから、費用対効果や地域の皆様の意向を検証しながら検討してまいります。

防災危機管理体制の強化につきましては、自主防災組織の活動内容や災害時の避難方法等を定めた自主防災組織活動ガイドラインを見直し、防災訓練を実施してまいります。また、昨年に引き続き、市内4地域において、洪水や土砂災害などの災害特性に応じた防災訓練を実施いたします。

災害時に避難の支援を要する方につきましては、支援者や避難方法を定めた個別支援計画の策定を進めており、これに基づき避難支援の訓練の実施を進めてまいります。また、市内の社会福祉法人等と福祉避難所の設置運営に関する協定の締結を進めており、今後は、他の法人とも順次、協定の締結を進めるとともに、花巻地区タクシー業協同組合と福祉避難所への輸送にかかる協定の締結など、災害時に支援を要する住民が確実に避難することができる体制を目指してまいります。

災害時の水や食料、毛布等の備蓄につきましては、平成28年度に備蓄物資の種類や数量を増やすなど、備蓄計画の大幅な見直しを行ったところであり、市の備蓄のほかに、市内の事業所等と物資供給や物資輸送の協定の締結を進めてまいります。

国土交通省岩手河川国道事務所が昨年6月に公表した北上川水系における概ね1000年に1度程度の想定最大規模降雨による洪水浸水想定区域や新たに土砂災害警戒区域に指定された地域をハザードマップに掲載し、災害時に住民が確実に避難できるように周知いたします。

消防・救急救助体制につきましては、増加する救急需要に対し、救急救命士の育成に努め、救急隊員の処置拡大など救急業務の高度化推進へ取り組むとともに、花巻市消防団の体制強化のため、新規加入団員の確保対策を促進してまいります。

花巻市空家等対策計画により、空き家の適切な管理と再利用や空き家バンクの活用の促進、周辺に危険を及ぼす空き家等に対し、指導・助言、勧告等を含む措置を進めてまいります。

高齢運転者の交通事故防止を図るため、運転免許証を自主返納した市内在住の満65歳以上の市民に対し、バス及びタクシーの利用料金の一部を助成する支援制度を創設いたします。

多様な福祉課題の解決及び一人暮らし高齢者や高齢者世帯等の日常における見守り、訪問相談活動等を推進するため、地域福祉訪問相談員を2名増員して10名配置し、民生委員児童委員、自主防災組織及び民間事業者等と連携した、地域支え合いの仕組みづくりを構築してまいります。

第6期花巻市介護保険事業計画に沿って、地域密着型サービス基盤の整備を着実に進めるほか、介護予防・日常生活支援総合事業により、地域包括ケアシステムの構築を目指してまいります。

国が定める第5期障害福祉計画の基本方針に即して、障がい福祉サービスの提供体制の確保、相談支援及び地域生活支援事業の円滑な実施について平成30年度から3年間を計画期間とする第5期花巻市障がい福祉計画及び花巻市障がい児福祉計画を策定いたします。

障がい者の重度化・高齢化・親亡き後を見据えた居住支援の体制整備に向けて、花巻市地域自立支援協議会と連携し検討してまいります。

妊娠期から子育て期にわたるまでの母子保健や育児に関する様々な悩みに円滑に対応するため、平成29年度より新たに相談支援員を配置するとともに、退院直後の母子に対して心身のケア等を行う産前・産後ケア事業を市内助産院に業務委託し、切れ目のない支援体制を構築してまいります。

産後うつの予防や新生児への虐待予防等を図るため、産婦健康診査を実施してまいります。また、妊娠前から出産・育児までを継続して支援をしていくため、妊娠前相談を行ってまいります。

乳幼児の保護者及び妊産婦の経済的負担を軽減し、健康づくりに資するため、医療費の助成を継続してまいります。

人づくり

幼児・小学生の保護者、18歳までの心身障がい児の保護者及びひとり親家庭の経済的負担を軽減し、安心して子育てができる環境づくりに資するため、医療費の助成を継続するとともに、中学生を対象とした医療費助成を検討してまいります。

また、新たに病後児保育の実施に取り組むほか、保育施設等利用相談窓口の機能強化を図るなど、地域子ども・子育て支援事業の着実な推進を図ってまいります。

待機児童解消に向けては、今までの施策を見直してまいります。

さらに、こどもの発達に係る相談や早期療育の場であるこども発達相談センターの改築に取り組んでまいります。

公立保育園の運営につきましては、平成27年度に策定した「公立保育園再編指針」に基づく第1期実施計画により実施いたしました民営化の検証を行うとともに第2期実施計画を策定し、再編を進めてまいります。

学力の調査結果を見ると、花巻市の児童生徒の学力は全体的に改善傾向にありますが、「花巻市学力向上アクションプラン」に基づき、「はなまき授業サポーターや中学サポーターを活用した少人数指導の充実」や「PDCAサイクルによる各校の組織的な取り組み」、「教員研修による授業改善の推進」等に取り組むとともに、新たに「学力向上支援員」の配置や中学生が受験する英語検定の受験料の負担を市が行い、より一層児童生徒の確かな学力の向上に努めてまいります。

また、教職員に対してはメンタルヘルスチェックや長時間労働者への医師による面接指導を行うなど、教職員の健康保持のための取り組みを推進してまいります。

いじめ問題につきましては、平成26年度のいじめ認知件数が20件であったのに対して、平成27年度は96件に増加し、平成28年度は1月末時点で147件の認知が報告されております。このように認知件数が大幅に増加したのは、いじめ案件が増加したというよりも、教員研修を充実させた結果、いじめの早期発見についての理解が深まり、また、教育委員会と学校との情報共有が進んだためであると考えております。

今後も引き続き、「花巻市いじめ防止等のための基本的な方針」に基づき、いじめを許さない気運の醸成と、早期解決に向けた取り組みを継続してまいります。

また、平成28年度から実施した「ことばの巡回指導」を継続してまいります。

不登校等の対策として、教育相談員、適応指導教室、生徒支援員が学校・家庭と連携し、関係機関と協力しながら解決に向けた取り組みを継続してまいります。

教育の姿について、市民との対話を深めていくことが必要不可欠でありますことから、昨年度設置した「保育教育環境検討会議」の議論と併せ、本年度から実施している市民ワークショップを継続して開催し、将来を見据えた教育のあるべき姿の構築に取り組んでまいります。

また、学校施設の現状と将来を見据えた改修の手法や実施時期、見込まれる費用等をまとめた施設カルテの作成を進めるとともに、湯口中学校及び大迫中学校の全面改築を継続してまいります。

学校給食につきましては、将来においても安全で安心な学校給食を安定的に供給していくため、学校給食施設基本方針を策定いたします。

生涯学習につきましては、市民のニーズにあった生涯学習機会を提供するため、各種事業を開催してまいります。

また、各コミュニティ会議が実施する生涯学習事業につきましては、地域の状況を踏まえ、事業の企画運営を支援してまいります。

老朽化が著しい花巻図書館につきましては、関係者や市民の皆様の意見を伺いながら平成29年度は、立地を含めた具体的な計画の構築を進めてまいります。

国際姉妹・友好都市との交流につきましては、各都市の青少年や市民等との相互交流を行っており、昨年10月には、アメリカ合衆国バーモント州ラットランド市と花巻市との姉妹都市提携30周年記念式典に出席するため、市民の皆様とともにラットランド市を訪問しました。

記念式典でのラットランド前市長のあいさつでは、石鳥谷の先人に対する深い思いをおっしゃっていただきました。

今後も、国際姉妹・友好都市と交流を進めてまいります。

スポーツの振興につきましては、6月に花巻市総合体育館で実施される第5回東アジアU-22ハンドボール選手権をはじめとする大規模スポーツ大会の開催や快適な利用環境を提供するための田瀬湖ボート場の艇庫改修など、スポーツ施設の環境整備による合宿誘致、さらにはラグビーワールドカップ釜石開催に関する実行委員会に私も参加し、釜石開催を積極的に支援するなど、スポーツツーリズムを引き続き推進することにより、市民のスポーツへの関心が高まるよう取り組んでまいります。

宮沢賢治生誕120年に当たる昨年、記念事業の一環として実施いたしました「童話村の森ライトアップ」は、賢治作品の幻想的な世界観を表現しているイベントとして、市内外から大変好評をいただきましたことから、ライトアップに必要なオブジェ類を買い取り、「イーハトーブフェスティバル」とともに、平成29年度も継続して開催いたします。

花巻城跡につきましては、平成27年度に設置いたしました花巻城跡調査保存検討委員会の意見を伺いながら、二之丸南御蔵付近の内容確認調査を継続して実施いたしますとともに、今後の保存と活用方策を検討してまいります。

昨年、早池峰神楽の国指定40周年を記念して、10年ぶりとなる全国神楽大会を昨年9月に大迫町で開催し、また、天皇皇后両陛下に早池峰神楽の「天照五穀」を鑑賞していただくなど、花巻市の民俗芸能にとり、記念すべき年となりました。

平成29年度は、市指定文化財である熊谷家の茅葺屋根改修工事を行い、改修した古民家を利用した新たな民俗芸能の伝承の方策も検討してまいります。

地域づくり

移住希望者に花巻市を移住先として認識していただくため、花巻市と市民や移住希望者等がサイトを共有し交流できる双方向参加型サイトを開設し、花巻市の魅力を発信するほか、市民参加型のワークショップ等を開催し、花巻市の魅力を市民の皆様と共有化し発信する花巻市のシティプロモーションを本格化させてまいりますとともに、大学生等のUIJターンを促すため、市内企業で長期間就業体験を行う実践型インターンシップを実施いたします。

地域おこし協力隊につきましては、地域住民の方々と連携を図りながら、まちづくり支援等の活動に取り組んでおります。

隊員の皆さんに定住していただけるよう、将来の生活を見据え、引き続き支援に努めてまいりますとともに、各隊員の活動を引き継ぐための後任者や、新たなテーマでの地域おこし協力隊員の導入が必要な場合の対応について検討してまいります。

今年度は、コミュニティ会議が中心となり、市内4地区において市民参加型のワークショップを開催しましたが、「コミュニティ会議の活動が知られていない」、「若い方々を含めた担い手が十分でない」などの課題が明らかになりましたので、引き続き、市民参加型ワークショップを開催し、地域の皆様とともに方向性を見出してまいります。

第2次花巻市男女共同参画基本計画に基づき、「カジ(家事)メン」講座などを含めた男女共同参画学習講座を開催するほか、市役所内においても男性職員の育児休業取得への理解を促進するための研修を行うなど、今後も継続して男女共同参画の一層の推進に取り組んでまいります。

行政経営

イーハトーブ花巻応援寄附金につきましては、平成28年度は全国から約1億5千万円の寄付をいただきました。今後も、市内の物産等を広く発信するという観点から必要に応じて記念品の拡充を図り、いただいた寄付金をより有効に活用するための事業の創出に努めてまいります。

大迫、石鳥谷、東和の各地域における施策について申し上げたところでもありますが、再度申し上げます。

まず、大迫地域につきましては、次の3点であります。

1点目は、ぶどう産業の振興であります。市をはじめとする関係機関で構成された「大迫地域ぶどう産業振興協議会」が実施するぶどう生産・ワイン原材料の拡充のため、ぶどう農家の減少対策や新規就農支援などに一体的に取り組んでまいります。

2点目は、公共交通の確保であります。鉄道路線のない大迫地域は、他地域との基幹バス路線の存続を前提に、地域内の路線バスが廃止される場合には、利用しやすい予約応答型乗合交通の導入について検討してまいります。

3点目は、県立大迫高等学校の存続であります。生徒の確保に向けて関係機関・地域との連携により、大迫地域外からの通学者に対する通学費補助、オーストリア・ベルンドルフ市への派遣交流の実施に加え、早池峰山の保全、ぶどう栽培、大迫高校神楽などの地域の資源や特色を活かした活動等を継続して行うとともに、高校の魅力を向上する対策のさらなる見直しを行ってまいります。

石鳥谷地域につきまして、次の2点について、申し上げます。

1点目は、道の駅「石鳥谷」の整備であります。南部杜氏の里として特色のある道の駅「石鳥谷」の施設再編につきましては、これまで施設関係者や市民の皆様と懇談してきたところであり、今後は、駐車場の再整備と南部杜氏伝承館のリニューアルを進めてまいります。

2点目は、JR石鳥谷駅前の駐車場の整備であります。利用者等の利便性を高めるため、平成29年度一般会計予算案にJR石鳥谷駅前駐車場整備に係る経費を計上しており、駅を利用される皆様が安心して駐車できる場所を確保し、より利用しやすい環境を平成29年度に整備いたします。

東和地域につきまして、次の2点について、申し上げます。

1点目は、商店街の賑わいづくり支援であります。土沢商店街の「アートがみえるまち土澤」をテーマとしたイベントや、東和温泉前の西洋風モデルガーデンで行われますガーデニングのイベントを支援してまいります。

2点目は、振興センターの施設整備であります。休止している東和コミュニティセンターについて、既存施設の解体及び基本設計等施設整備に向けて着手してまいります。

来年度の組織体制

平成29年4月から、新地方公会計制度への対応、行財政運営全般の適正化、効率化及び職員の財務分析能力の向上を図るため、新たに特定任期付職員として公認会計士を採用いたします。

また、職員の資質向上等のため、国や県との人事交流や派遣を行うこととし、国につきましては、農林水産省、環境省、経済産業省東北経済産業局、国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所に、県につきましては、東京事務所、商工労働観光部ものづくり自動車産業振興室、滞納整理機構に各1名を派遣いたします。

なお、農林水産省、経済産業省東北経済産業局及び国土交通省東北地方整備局の職員が、各1名人事交流により花巻市で勤務の予定です。

また、一般財団法人自治体国際化協会に1名派遣いたします。この職員は、1年間同協会東京本部で勤務後、平成30年度から2年間、ニューヨーク事務所で勤務の予定です。

東日本大震災及び昨年の台風第10号の被災市町村に対する派遣につきましては、平成29年度は、岩手県市長会からの要請を受け、7名の職員を1年間、被災市町村に派遣することとしております。

結びに

以上、私の平成29年度市政運営の方針と主要施策について申し述べさせていただきました。

市民、議員の皆様の意見をいただきながら全力を尽くすことをお約束して、私の所信表明といたします。

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