ハイビジョン
ハイビジョン手作りソフト
ハイビジョン導入にあたって
萬鉄五郎記念美術館は、日本近代絵画の先駆者「萬鉄五郎」の故郷、岩手県東和町に1984(昭和59)年に開館しました。萬の主要作品はすでに全国の美術館に収まってからの開館であり、萬鉄五郎の名を冠にする美術館であるにもかかわらず、代表作も少なく、収蔵品も限られているため、来館する萬ファンを落胆させることもしばしばありました。そこで、萬作品をできるだけ実物に近いクリアーな画像で来館者に提供することと、萬鉄五郎研究のセンター館としての役割を担う美術館となるため、萬作品のデータベース化を進めることを目的に、1993(平成5)年にハイビジョンシステムを導入。以来、手づくりソフト制作スタッフとして町民有志、ボランティア等地域住民の参加により、「ハイビジョン映像制作委員会(愛称:HDイデアーレ舘山)」を組織し、静止画によるハイビジョン手づくりソフト制作の活動を進めました。
ハイビジョン手づくりソフト制作と普及活動
当美術館職員が中心になり、ハイビジョン映像制作委員会のメンバーと共に、手づくりソフト制作を行っていたが、毎年、映像制作委員会と美術館それぞれ独自のソフトを2作品以上仕上げることを目標に活動していた。映像制作委員会は、地域に残っている文化財を取り上げ映像でのデータベース化を図り、萬鉄五郎や町の文化財を題材にした番組を提供し、萬作品や、萬と郷土との関係について来館者にビジュアルな面からアプローチを図っていました。
制作委員の制作技術の向上に伴い、機器類の操作を制作委員独自で行うようになっており、制作に当たっては、シナリオ、画像、音楽、オリジナルイラスト、撮影、ナレーション等制作委員のメンバーが自分の得意分野を担当し、ボランティアで制作に携わっていました。
ハイビジョン導入後の課題
萬鉄五郎記念美術館では、これまで画家萬鉄五郎の作品や東和の歴史や文化、自然、風俗等を題材に、ハイビジョンによる手づくりソフト制作を行ってきました。その作品は30本を数え、全国地域映像コンクール等において5回のグランプリを受賞するなど後世に伝えたい優れた作品群となっています。
現在、美術館隣接のハイビジョンシアターにおいて上映をしておりますが、施設の規模に限りがあることや来館しなければ鑑賞できず、多くの市民へ鑑賞の機会を提供できない状況にあります。
このことから、「いつでも・どこでも・だれにでも」鑑賞できる機会を提供し、郷土が生んだ偉人萬鉄五郎の業績やその作品について、また東和の歴史や風土などを学び、美術や郷土に対する造詣を深めることを目的に出前講座等を開催しております。