内川目の昔話

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ページ番号1001658  更新日 平成31年1月18日

早池峰山の神様について

早池峰山の神様については、三人姉妹の神様の伝説があります。
いくつかありますが、内川目に伝えられている伝説について紹介(しょうかい)します。
昔、姉妹の神様がいて、ずっと旅を続けていました。ある時、遠野の小出(こいで)という所にある峠(とうげ)にやって来た時に、早池峰山を見て「何とかしてあの美しい山の神様になりたいものだ」と話し合っていました。

そこで、枕もとに蓮華(れんげ)の花が降りてきた者が早池峰の神様になることに決めて、寝(ね)ることにしました。姉の神様はすぐ寝(ね)てしまいましたが、妹の神様はずるがしこく、寝(ね)たふりをしてずっと様子をうかがっていました。朝方になり、姉の神様の枕(まくら)もとに蓮華(れんげ)の花が降りてきました。妹の神様はすぐに飛び起きてその蓮華(れんげ)の花を取り「私の枕(まくら)もとにおりてきた」と嘘をついて、早池峰の山に行って神様になってしまいました。残された姉の神様は、五葉山(ごようさん)(姫神山(ひめかみさん)のこと)の神様になったということです。
このことから、早池峰の神様は人のものを盗(ぬす)んでも一生に一度だけなら許してくれるといわれています。

権現堂山(ごんげんどうさん)の伝説

昔、権現堂山(ごんげんどうさん)の神様は三人姉妹でした。権現堂山(ごんげんどうさん)の神様は一番上の姉で、二番目は花巻の矢沢(やさわ)の胡四王(こしおう)の神様、末の妹は湯本(ゆもと)の羽山(はやま)の神様でした。
権現堂山(ごんげんどうさん)の神様は、もっと大きな山の神様になりたいと考えていて、次第に早池峰山の神様になりたいと思うようになりました。しかし、二人の妹の神様達も、早池峰山の神様になりたいと思っていたので、権現堂(ごんげんどう)の神様は権現堂(ごんげんどう)の山を大きくしようといろいろと考えました。
ある日、天の神様にお願いして、一番鶏(いちばんどり)の鳴き声を合図にして、西根の東根山(あづまねさん)の半分を持って来ることにしました。鶏(にわとり)が鳴くのを待っていましたが、だんだんと夜が明けてしまい、権現堂(ごんげんどう)の神様は途中(とちゅう)で山を置いてきてしまいました。それが紫波の南昌山(なんしょうざん)です。
権現堂(ごんげんどう)山の神様はあきらめきれず、今度は、真夜中に西根山(にしねやま)の山奥(やまおく)から山を取ってきましたが、帰る途中(とちゅう)に一番鶏(いちばんどり)の鳴き声が大きく響(ひび)いたので、また山を置いてきてしまいました。
それが石鳥谷の戸塚森(とつかもり)です。
権現堂(ごんげんどう)の神様は、またも失敗してしまいましたが、どうしてもあきらめることができませんでした。そして、三人の姉妹の神様が集まった時に、「天の神様にお願いして、私達三人のうちの1人に、枕(まくら)もとに蓮華(れんげ)の花を咲(さ)かせてもらいましょう。そして、蓮華(れんげ)の花を持っていたものが早池峰山の神様になることにしましょう。」と言いました。
次の朝に一番早く目を覚ました権現堂(ごんげんどう)の神様は、末の妹の羽山(はやま)の神様の枕(まくら)もとにあった蓮華(れんげ) の花をそっと取って「私の枕(まくら)もとに咲(さ)きました」といって、早池峰山の神様になりました。そのため、早池峰山の神様は、一生に一度はどんな願いもかなえてくれるそうです。

一生に一度はどんな願いもかなえてくれる早池峰山の神様の話

昔、貧(まず)しい男の人がいて、近所にお米を貸してほしいと頼みに行ったのですが、返してくれる当てがないことを知っていた近所の人達はみんな断っていました。困ってしまった男の人は、とうとう、ある家からうるち米(まい)を盗(ぬす)んでしまいました。盗(ぬす)まれた家では、「きっとあの男に違(ちが)いない」という話になって、みんなで家に押しかけることにしました。
みんなが自分の家に来る事を知った男の人は、普段(ふだん)から信仰(しんこう)している早池峰の神様にお祈(いの)りしました。そして、近所の人達が家に押しかけて来て米びつのふたを取ってみると、うるち米(まい)ではなくてもち米(ごめ)が入っていました。このように、早池峰の神様は一度だけならどんな願い事も叶(かな)えてくれるそうです。

ゆうとうろう、てんとうろうの話

昔、海には竜神(りゅうじん)という神様がいるといわれていました。そして、毎年お盆(ぼん)の15日の夜明けに、宮古の海から竜神(りゅうじん)が上がってきて、小さいとうろうを光らせながら、早池峰山に登っていくといわれていました。このときの明かりを、「ゆうとうろう」といいました。
また、「ゆうとうろう」と共に天から明かりが射(さ)すこともあり、「てんとうろう」といいました。

お山がけの話

昔は、早池峰山に登ることは大変なことでした。山に登る3日前からみそぎ(身を清めること。生ものや肉などを食べず、水のきれいな川で体を洗います。)をして、準備をしました。また、身に付けるものはすべて白と決まっていました。
このようにして、霊山(れいざん)に登ることを「お山がけ」といいました。山に登る人たちは、前日に岳にきて一晩(ひとばん)宿に泊ります。次の日の朝3時に、先達(せんだつ)(山の案内人のことです)に案内されて、早池峰神社を拝(おが)んでから山に向かって歩き始めます。そして、河原(かわら)の坊(ぼう)でわらじをはきかえて登るのです。
早池峰山は昔から、「女の人が登ると山が荒(あ)れる」といわれていたので、女の人は鶏頭山(けいとうさん)に登ったそうです。また、普段(ふだん)行いが悪いものや、精進(しょうじん)が悪いと山の頂上まで行くことができないといわれていたので、人々はお題目(だいもく)(お経のようなものです)を唱(とな)えながら登ったそうです。

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