念仏清水

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ページ番号1008416  更新日 平成31年2月21日

念仏清水(口碑伝説:第十五集)

七区字袖小森の家の下に念仏清水がある。ここはアラミ街道という大林に通ずる道の傍であり、また鶴尾に通ずる道辺でもある。アラミ街道というのは、昔大飢饅(大凶作)の年に、八重畑方面の人びとが米二升とか三升を背負い、大迫の市日に売りに往来した道である。米を売るのに平坦な地を歩くと取り締まりが厳しいので、この道を選んだのである。
昔の人びとがアラミ街道と呼んだ言葉は、大沢山にアラミガヘドー沢という地名で今も残っている。このアラミ街道というのは、権現堂山系の一番低いところをホッキリといい、そこを越えて兎森の東の赤坂というところを通り、今の大沢山道路に出たのである。それより、さらに立石という沢に沿って登り、亀ヶ森中央の山脈の越口の長谷の観音というところに清水が湧き出ている。ここは平坦で花巻の長谷寺の観世音が在ったところだと今も伝えている。そして、その山を越えて大林にいたり、現在の東和町にいたる滝沢の入口に出て通行したのであった。
念仏清水というのは、昔の伝説に弘法大師が諸国遍歴の際、袖子森に立寄り水を乞うたので、機を織っていた老婆が機をやめて水を与えた。弘法大師は大いに喜び、この良水をどこから汲んで来たかと尋ねられた。老婆は案内してその泉水を見せた。弘法大師は泉水を念じられ、今後この清水を念仏清水と名づげるから後の世まで伝えよと言い、立ち去った。それで現在も念仏清水と称している。
この清水は道行く人や近所の飲料水となり、草刈りの人びとの喉の渇をいやしたのであった。湧水の量豊富で、ポレポレと土をあげて湧出していた。今は寂れているが、いまだに湧出している。

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