市勢ハイライト2011(平成23年)
本年は、「東日本大震災」を乗り越え、一日でも早く震災前の生活を取り戻し、再び躍動に向かって進むことができるよう、さまざまな施策を実施してきました。これにより、市内の雇用情勢も改善の兆しが見えてきています。
1.強いまちづくり
災害対応に全力を傾注
本年3月11日に発生した「東日本大震災」。これまで当たり前だと思っていた日常の幸せを、改めて実感しました。
市は、災害対策本部、沿岸被災市町村支援本部、震災経済・雇用対策本部を設置し、震災に対応してきました。災害から市民の生命と財産を守るため、今回の震災のような大規模災害はもちろん、台風や大雨による災害などにも適切かつ迅速に対応できる災害対応体制の見直しや、自主防災組織の設立を促進するための情報提供などもはじめています。
未曽有の大震災を大きな教訓に、これからも「強いまちづくり」を推進していきます。


市の防災体制を強化
東日本大震災の教訓を基に、『災害時行動マニュアル』の見直し作業を進め、12月5日から運用を開始しています。これにより、今まで以上に迅速な対応ができるようになりました。
また、福島第1原子力発電所の事故への対応として、市民の皆さんの安全を図るための放射線対策にも力を入れてきました。
市民の皆さんの安全を守り、市民生活の安定を図るため、防災と災害対応の体制強化に取り組んでいきます。


進む!地域の自主防災
12月1日現在、市内に設立されている「自主防災組織」は124。市は、自主防災組織の設置促進と活動支援のため、11月からコミュニティFMラジオを活用した情報発信も始めました。
地域とそこに住んでいる大切な人たちの命を守るために、市と協力して活動する自主防災組織を、これからも支援していきます。

10月2日に藤沢町で開催された「防災運動会」。楽しみながら防災の基礎を学習しました

2.優しい協働のまちづくり
「合衆市イーハトーブ花巻構想」の原点は、住民による主体的なまちづくりの仕組みを確立し、住民の皆さんと市が協働で自立した豊かな地域社会をつくっていくこと。本年4月から施行した「花巻市コミュニティ地区条例」と、振興センターへの指定管理者制度の導入により、各地区の自主性がより一層高まってきました。
「市政の主役は市民である」との視点から、市民の皆さんの市政への参画と協働を進め、「誇れる地域づくり」を推進していきます。

地域の活気を醸成
各地区のコミュニティ会議では、地区の長期的な将来像を示す「地区ビジョン」の策定が進んでいます。自分たちの地区の課題や魅力を掘り起こし、解決策や活用策を考え、実践していく―。それがコミュニティの活力を生み出していきます。指定管理者制度の導入により、これまで以上に地区の実情にあわせて使うことが可能になった振興センターを拠点に、住民本位のまちづくりが進んでいます。


3.花巻の強みで、交流人口増加を
本市は、空港・新幹線駅・高速道などの高速交通網に恵まれ、全国有数の温泉地としても知られています。市では、これらの強みをさらに伸ばすための取り組みを進めてきました。この強みを生かし、交流人口を増加させることで、市全体の活力を高めていきます。
「スポーツによるまちづくり」を推進
大規模スポーツ大会の誘致により交流人口の増加を図り、市内経済はもとより、市全体を活性化させることを目指す「スポーツでまちづくり構想」。11月26日には待望の総合体育館アネックスが開館し、市内体育施設のさらなる充実が図られました。
アネックスの開館で、より多くの大規模なスポーツ大会の開催が可能となり、交流人口の増加が期待されます。

7月29日から8月9日まで本市を会場に行われたインターハイのハンドボール競技とボート競技。期間中、延べ74,964人の選手や関係者が本市を訪れました

「交通の利便性の高さ」を活用
県内唯一の空の玄関口「いわて花巻空港」。この空港が、交流人口の増加にとって重要な役割を担っています。
5月には、運休となっていた名古屋への空路が、フジドリームエアラインズ(FDA)により復活。また、7月には平行誘導路と国際線出発カウンターが完成しました。
交流人口の増加を図るため、旅行業者をはじめとするさまざまな団体との連携を強化し、特にも大都市圏や海外からの観光客の誘致を促進していきます。



利用者でにぎわう花巻空港の国際線出発カウンター。海外チャーター便の就航による交流人口の増加が期待されます
4.「しごと・暮らし・人づくり」
しごとを支援
安定した雇用の場の確保のための事業を実施してきました。
企業誘致の促進
株式会社メディセオと企業立地調印を締結。約300人の新規雇用を予定
商店街の活性化の促進
土沢商店街の活性化を目指す「こっぽら土澤」の建設などを支援
住宅リフォーム支援事業
リフォーム補助として地域商品券を3億円相当発行し、市内経済の活性化
合同会社・土澤長屋暮らしが中心となって建設した「こっぽら土澤」。2・3階が住居スペース、1階 と地下1階はテナントスペース

「暮らし」を快適に
ライフラインの整備をはじめ、福祉環境などの整備を進めてきました。
消防体制の充実
災害や救急要請に迅速に対応するため、2署体制に整備
花巻駅前の環境を整備
花巻駅前の円滑な車両通行の確保とあわせ、駐車場の拡張整備と料金改定を実施
医療圏マップを整備
安心して、いつでも必要な医療を受けられるよう、医療関連情報を集約
水の安定供給に向けた環境を整備
岩手中部地域水道事業の統合に関する覚書に調印



「人づくり」を推進
将来を担う子どもたちのため、環境の整備を進めてきました。
「東和小学校」が開校
子どもたちが、より多くの仲間と学びあう場となる新たな小学校を整備
「総合文化財センター」が開館
市民共有の財産である文化財の保存と公開を行う施設を整備


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