平成29年第4回花巻市議会定例会 行政報告の内容をお知らせします

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ページ番号1002827  更新日 平成31年1月18日

平成29年12月1日(金曜)
行政報告を申し上げます。

賢治フェスティバルについて

はじめに、賢治フェスティバルについてであります。

市では、花巻商工会議所や花巻観光協会など民間8団体と実行委員会を組織し、賢治フェスティバルとして、童話村の森ライトアップ2017とイーハトーブフェスティバル2017を開催いたしました。

童話村の森ライトアップ2017は、7月14日から10月8日までの金曜・土曜・日曜、39日間開催し、延べ2万3千人の方々にお越しいただきました。県内はもちろん県外からの来場者も多く、アンケートでは、「感動的だった」「また花巻に来たい」という声も聞かれたほか、想像以上に美しいと多くのメディアやSNSにも取り上げていただき、大変好評を博しました。

また、賢治の誕生日に合わせ、8月26日、27日の両日において開催したイーハトーブフェスティバル2017では、賢治に影響を受けた第一線で活躍する計4組のゲストを迎え、スペシャルトークやライブ演奏、映画上映など、延べ4千500人の来場者に楽しんでいただきました。特に今年度は、一日目、映画作品の原作者及び音楽担当者を同時にお呼びして話題作「この世界の片隅に」を上映するとともに、二日目は昨年最大のヒット作である「君の名は。」を上映することができ、たいへん貴重なステージ内容となりました。

国の「地方創生拠点整備交付金」の採択について

次に、国の「地方創生拠点整備交付金」の採択についてであります。

平成28年度の国の第2次補正予算に計上された「地方創生拠点整備交付金」の第3回募集分として、当市から申請しておりました「イーハトーブの四季を彩る『宮沢賢治童話村野外ステージ』整備事業」が採択されました。

本交付金は、地方版総合戦略に基づく自主的・主体的な地域拠点づくりなどの事業のうち、未来への投資の実現につながる先導的な施設整備を支援するため、平成28年8月2日閣議決定された「未来への投資を実現する経済対策」として、国の補正予算に900億円が予算措置されたものであり、当市では先に「新しい人の流れをつくる拠点賃貸工場整備事業」、「オリンピックレガシーを生かした田瀬湖ボート場環境整備事業」が採択されており、3件目の採択となります。

事業概要は、宮沢賢治童話村に設置しております野外ステージを拡張し、ステージ屋根については大型スクリーンが設置できる高さに改修します。このことにより野外ステージの利便性を向上させるとともに、これまで実施してきた宮沢賢治関連イベントに加え、郷土芸能による地域文化の発信や国内外で開催される大規模スポーツ大会等のパブリックビューイングなど魅力ある多様なイベントの開催に活用し、交流人口の増加を図ろうとするものであります。

去る10月13日、内閣府地方創生推進事務局より地方創生拠点整備交付金の交付対象事業の決定について公表され、本市で申請しておりました事業につきましては申請どおり事業費ベースで5,464万8千円、補助率2分の1の国費ベースで2,732万4千円が採択され、続いて11月7日に地域再生計画が認定されたものでありますが、全国で当市を含む44市町村、50事業の申請が認定されており、県内市町村では当市の申請のみが認定されたところであります。

事業費については既に平成29年度一般会計補正予算第2号において整備費として5,680万8千円をご決定いただいているところです。

なお、本事業につきましては平成30年3月の完成を予定しております。

いわての地域づくり・道づくりを考える大会について

次に、「いわての地域づくり・道づくりを考える大会」の開催についてであります。

去る10月30日に岩手県道路整備促進期成同盟会主催の「いわての地域づくり・道づくりを考える大会」が花巻温泉・ホテル紅葉館を会場として開催されました。

本大会には県選出国会議員をはじめ、岩手県議会議員、県内の市町村長、市町村議会議長及び各種関係団体の方々など約750人が集まり、国土交通省道路局森山誠二環境安全課長の基調講演をはじめ、金田一温泉旅館組合に所属する「おぼない」の若女将・大建ももこさん、岩泉町龍泉洞事務所の三上薫所長及びアイシン東北株式会社吉田強代表取締役社長ら3名の方からの意見発表をいただき、改めて道路の重要性を再認識することができる大会となりました。

また、東日本大震災津波や昨年の台風10号からの復旧、復興など9項目の決議を採択したほか、道路整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の補助率等の嵩上げ措置を平成30年度以降も継続することを盛り込んだ特別決議も採択しました。

本大会において採択された決議書及び特別決議書は、11月6日から7日まで、国土交通省、東北地方整備局、岩手河川国道事務所、財務省、総務省及び復興庁の各省庁の各大臣等と、岩手県選出の国会議員の方々を訪問し手渡すとともに、その実現に向けて強く要請したところであります。

東北本線花巻駅周辺整備基本計画に係る基本計画調査の実施について

次に、東北本線花巻駅周辺整備基本計画に係る基本計画調査の実施についてであります。

「東北本線花巻駅周辺整備基本計画に係る基本計画調査」の実施について、11月8日に、花巻市と東日本旅客鉄道株会社は協定を締結し、調査に着手いたしました。

当市では、平成28年6月1日に策定した花巻市立地適正化計画に基づき、総合花巻病院の移転整備事業やエセナ跡地を活用した広場整備事業、関連する道路事業などに取り組んでいるところであります。

また、立地適正化計画においては、JR東北本線花巻駅の橋上化についても検討を行うこととしており、駅橋上化や東西自由通路整備について東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社と事務レベルでの勉強会を続けてまいりました。事業化の可否も含め、今後さらに検討を進めるためには、事業手法、課題、概算工事費等、より具体的なデータが必要となったことから、本年11月8日、東日本旅客鉄道株式会社と花巻市が基本計画調査にかかる協定を締結し、調査に着手したものです。
今回の基本計画調査は、JR東北本線花巻駅の東西自由通路、橋上駅舎、その他関係施設を整備する場合の条件整理や概算費用を算定するための調査であり、調査スケジュールは本年11月から平成30年9月までとしております。この調査を踏まえ、当市として花巻駅橋上化、及び東西自由通路整備の可否について引き続き検討を行ってまいります。

都市計画協会会長賞の受賞について

次に、都市計画協会会長賞の受賞についてであります。

11月16日に盛岡市で開催された都市計画全国大会において、本市の立地適正化計画策定が、都市計画に関して優れた計画立案を行ったものとして、公益財団法人都市計画協会より、都市計画協会会長賞を受賞しました。

大会では、都市計画に関して優れた計画立案を行ったものや都市計画事業の実施について優れた工夫、又は、顕著な実績を残した市町村を表彰することとしており、本市の立地適正化計画の策定によるまちづくりを評価していただき、協会会長賞として、既に事業実施済みである盛南開発の盛岡市、オガールプロジェクトの紫波町と並び計画段階である当市の計画を表彰いただいたものです。

災害公営住宅整備に係る「旧マルカンれじゃ丸ボウリング場」及び「旧誠山房」の建築物等の撤去作業状況について

次に、災害公営住宅整備に係る「旧マルカンレジャ丸ボウリング場」及び「旧誠山房」の建築物等の撤去作業状況についてであります。

(仮称)災害公営住宅(花巻中央地区)の整備につきましては、先の9月定例会においてご説明させていただいておりますとおり、上町及び仲町地区に2棟、30戸と集会所を整備することとしており、平成31年3月の完成に向けて進めているところです。

今後のスケジュールですが、今年度につきましては、実施設計及び用地買収を行い、3月定例会には工事契約の議案提出を予定しております。

今年度実施している用地買収については、9月定例会において議決いただいたところであり、用地交渉を進めたところ、9月15日付で4者との契約を締結したところです。

現在の現場の状況ですが、所有者による敷地内の建物や工作物などの撤去作業が進められているところでございます。

仲町地内にある株式会社マルカンが所有する旧ボウリング場の撤去作業ですが、9月に着手し、土壌改良を行い、また、アスベスト除去の準備作業を終え、現在は屋根裏部分に吹き付けしているアスベストの除去作業を12月4日から1月15日までの予定で行うと伺っております。

また、旧誠山房の撤去につきましては、10月30日に工事着手されたところです。撤去作業に当たり、水道、冷暖房施設、防火用施設の配水管において、凍結防止のために使用されているアスベストが少量ですが新たに確認されたところであり、12月5日から10日までの予定で撤去作業を行うとの届け出を受けております。

両方の撤去業者からも2月末までには撤去が完了する予定であるとのお話をいただいており、その確認が終了し次第、支払いや所有権移転登記を行うこととしております。

花巻温泉旧松雲閣別館の登録有形文化財への登録答申について

次に、花巻温泉旧松雲閣別館の登録有形文化財への登録答申についてであります。

文部科学大臣の諮問機関である文化審議会は、11月17日に開催されました同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、花巻温泉旧松雲閣別館を登録有形文化財(建造物)として登録するよう、文部科学大臣に答申することを発表いたしました。

登録有形文化財(建造物)とは、築50年を越える建造物のうち、国土の歴史的景観の形成に寄与しているものを登録し、保護と活用を図る制度であります。

この答申に基づき行われる官報告示を経て、正式に登録された場合、花巻市では初めての登録となり、市内の由緒ある建造物が、文化審議委員会や国の評価をいただいたことを大変嬉しく思っているところであります。

なお、今回の登録申請にあたりましては、花巻温泉株式会社から花巻市教育委員会文化財課が申請の依頼を受けて進めてまいりましたが、岩手県教育委員会事務局生涯学習文化財課の多大なるご助言・ご支援をいただいたうえ、国へ進達していただきましたことから、岩手県のご担当課の皆様に心よりお礼を申し上げます。

松雲閣別館は、大正13年6月に新築された高級旅館松雲閣の別館として、昭和2年に建築・営業しました。入母屋造りの木造二階建てで、延べ床面積約1,600平方メートルの総ヒノキ造り、屋根は赤褐色釉薬の花巻瓦葺き、手すきガラスを使用し、鉄くぎを一切使用しない組立方式による大型旅館建築の建物です。

平成14年12月に老朽化に伴う閉館までの間、昭和天皇をはじめとする皇族の方々、後藤新平、斎藤實、高橋是清などの政治家、与謝野鉄幹・晶子夫妻、高浜虚子などの文人が利用するなど、岩手における迎賓館として長く愛され続けました。

本市といたしましては、今回の登録有形文化財(建造物)への登録をお祝い申し上げるとともに、花巻温泉株式会社におかれましては、この由緒ある「松雲閣別館」を維持していただき、隣接するバラ園と併せて観光客誘致にご活用されることを期待いたします。

「復興『ありがとう』ホストタウン」の第一次登録について

次に、「復興『ありがとう』ホストタウン」の第一次登録についてであります。

平成28年から、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に参加する国・地域との相互交流と地域活性化などを推進することを目的に、ホストタウン登録が進められておりますが、今年10月、このホストタウンの枠組みのもと、岩手・宮城・福島の自治体を対象に新設された「復興『ありがとう』ホストタウン」に応募したところ、11月17日、本市が一次登録団体に登録されたとの発表がありました。一次登録団体は11市村で、県内では本市を含め5市村となっております。

交流する相手国は、本市の姉妹・友好都市のある、アメリカ合衆国とオーストリア共和国といたしました。これは、大震災発生直後から、姉妹都市のアメリカ合衆国ホットスプリングス市、ラットランド市、友好都市のオーストリア共和国ベルンドルフ市から多額の義援金や励ましのメッセージなどをいただいたご支援に感謝の気持ちを示すとともに、市民同士の交流のあるそれぞれの都市の皆さんにも復興に向けた姿を見ていただきたいとの考えからです。

今後は、交流の内容について、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部事務局、岩手県と連携し、調整・検討を行い、相手国との交流をより深められるような取り組みとしてまいりたいと考えております。

平成29年産蜜入りサンふじ「賢治りんご」のトップセールスについて

次に、平成29年産蜜入りサンふじ「賢治りんご」のトップセールスについてであります。

平成29年産蜜入りサンふじ「賢治りんご」の出荷最盛期を迎えるに当たり、花巻農業協同組合代表理事副組合長及び果樹生産部会副部会長及び全国農業協同組合連合会岩手県本部長とともに、11月21日に最重点取引市場である大果大阪青果株式会社を訪問し、トップセールスを実施しました。

当日は、「賢治りんご」400ケースが競りにかけられ、特秀28玉が過去最高額となる50万円で競り落とされるなど、産地にとって生産の励みとなる高値での取引をいただいてきたところであります。

また、市場関係者との懇談におきまして、出席者の方々から、花巻産りんごの品質に対してこれまで以上に高い評価をいただくとともに、産地と消費地との信頼関係をより深めてまいったところであります。

救急ボイストラを使用した奏功事例について

次に、「救急ボイストラ」を使用した奏功事例についてであります。

近年の訪日外国人観光客の増加に伴い、外国人が関係する救急事案の発生が考えられることから、当市消防本部におきまして、本年9月1日から多言語音声翻訳アプリ「救急ボイストラ」の運用を開始しております。

11月中旬、市内で発生しました交通事故現場において、事故に遭われたのは観光で訪れていた台湾人のご家族でしたが、救急隊員が接触した際、日本語が通じないことがその場で確認できましたので、「救急ボイストラ」を使用し現場対応いたしました。これにより、外国人との円滑なコミュニケーションが可能となり、スピーディーに医療機関へ収容することができ、その被害者の方々の救済に結び付いたということでございます。

花巻第二工業団地の分譲決定について

次に、花巻第二工業団地の分譲決定についてであります。

今回、花巻第二工業団地の分譲区画を購入した企業は、花巻市台で操業中の「株式会社ネクサス」であります。

同社は、平成26年に設立され、平成27年9月に本社機能を花巻市台に移転し食肉製造及び販売、食肉等の輸出入を行ってきましたが、近年における取引量の拡大に対応するため、当該地を岩手県土地開発公社から購入したものであります。

同社が取得した土地の面積は6,595平方メートルであり、同団地10社目の企業立地となり、同団地の分譲率につきましては81.8パーセントとなります。
新工場建設については、平成30年3月より着工し、平成30年11月頃の竣工、操業開始を予定しています。

企業の新規立地について

次に、企業の新規立地についてであります。

今回、新たに立地が決定しましたのは、香川県観音寺市に本社を置きます「株式会社森孵卵場」であります。

同社は、昭和24年に創業し、ブロイラーひな鳥孵化、養鶏を主たる事業としております。現在、国内に9つの孵卵工場を有し、ひな孵化出荷数では国内トップを誇る企業であります。

同社は、県内におきまして、昭和48年に盛岡市玉山区に東北工場を設置し、事業を展開してきたところですが、今般、県内・隣県での需要増に対応するため、新たな生産拠点として市内石鳥谷町好地の空き工場の取得をご決定いただきました。12月13日に同社との企業立地協定書調印式を執り行う予定としています。

新工場の概要についてでありますが、工場敷地面積約19,000平方メートル、延床工場面積約2,900平方メートルの工場に孵卵に必要な設備を整備して事業を行う予定でおります。また、平成30年7月の操業開始を計画しております。

以上で、行政報告を終わります。

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