平成28年第3回花巻市議会定例会 行政報告の内容をお知らせします

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ページ番号1002834  更新日 平成31年1月18日

平成28年9月2日(金曜)
まず、台風10号によりまして、甚大なる被害を受けました岩泉町をはじめとする被災地の皆さまにお見舞い申し上げますとともに、犠牲となられました方々のご冥福をお祈り申し上げます。
行政報告を申し上げます。

平成28年熊本地震における被災地への市職員派遣について

本市では、6月16日に全国市長会から派遣要請を受け、平成28年 熊本地震における被災地である熊本県熊本市へ、平成28年7月13日から7月19日、平成28年7月27日から8月2日の期間に各2名、計4名の建築技師職員を派遣いたしました。

4名は、熊本市の罹災証明発行に係る家屋被害認定調査業務に従事いたしました。
本市では建築技師職員を派遣したことから、調査時に被災者から家屋の修復などの相談を受けることが多くあり、被災者に安心していただけるよう修復の具体的なアドバイスをすることにより、現地で高い評価をいただいたと伺っております。市職員の頑張りに感謝申し上げたいと思います。
今回の派遣は、本年4月下旬の熊本県南阿蘇村への派遣に続き2度目の派遣となりました。

花巻市立保育所移管先法人の決定について

平成27年度に策定いたしました花巻市公立保育園再編指針及び花巻市公立保育園再編第1期実施計画に基づき、日居城野保育園、南城保育園、湯本保育園の公立園3園を対象として、来年度より民営化をすることで進めているところですが、平成29年度より運営を行う移管先法人について7月20日に決定し公表いたしました。

移管先法人決定までの経緯につきましては、本年5月に委員9名による花巻市立保育所民営化事業者選定委員会を設置し、市内で現に保育所または幼稚園を3年以上良好な運営実績を有する社会福祉法人、学校法人に限定し公募を行ったところ、南城保育園には2法人、日居城野保育園、湯本保育園にはそれぞれ1法人から応募があり、選定委員会の選考を経て決定いたしました。
選定委員会での選考では、46項目による審査項目により書類審査及び面接審査を実施し、各選定委員の審査点を合計し、その点数の最も高い応募者を移管先法人候補者として選定いただき、市において移管先法人を決定いたしました。
なお、応募のありましたすべての法人において、選定基準となります各選定委員審査点満点の合計点の2分の1以上の評価があったところです。
決定となりました法人ですが、日居城野保育園は社会福祉法人松園福祉会、南城保育園は学校法人 豊水久田野学園、湯本保育園は学校法人湯本学園であります。
本年10月から平成29年3月までの6か月の期間で、移管先法人から保育士等を派遣いただき、公立保育園職員との間で引き継ぎ保育を開始することとしており、円滑な移行を行ってまいります。

岩手県への要望について

去る7月25日に花巻市から岩手県への要望書を、花巻市長と花巻市議会議長の連名により、岩手県県南広域振興局長に手交いたしました。
この要望は、市単独では実現が困難である国県事業の予算確保のほか、国県制度の改善、拡充及び新設について、岩手県に対して地域の実情を説明し、課題の共有を図り、課題解決に向けて県と連携して取り組むとともに、国に対する要望事項の働きかけをお願いいたしたものです。
当日は、県南広域振興局幹部職員の皆様、また、花巻地区選出の4名の県議会議員の皆様に御参加をいただき、市からは小原市議会議長、私以下が出席いたしまして、要望事項の説明を行ったほか、意見交換を行いました。
要望いたしました項目については、8月23日に県南広域振興局を通じ回答をいただいており、議員の皆様にも情報提供させていただいております。
今後とも、要望の実現に向け、働きかけを行ってまいります。

平成28年度実施、花巻市職員採用試験について

本市では、平成28年度実施の花巻市職員採用試験において、従来の一般採用試験とは別に、花巻市のために働きたいという志の高い方で、幅広い経験を持った方を人物重視で採用するため、面接試験で採用する方式を、新たに実施します 。
年齢や民間企業等への勤務経験により、「チャレンジ枠」、「社会人枠」に区分されております。
受験申し込みはすでに終了しておりますが、大学卒で27歳までの方を対象とした「チャレンジ枠」に45名、大学卒で28歳から38歳までの方で民間企業等で職務経験が5年以上ある方を対象とした「社会人枠」について、71名の申し込みがありました。
なお、従来の一般採用試験による一般事務申込者数は、大卒・高卒合わせて139名となっております。
「チャレンジ枠」「社会人枠」の面接試験については、9月下旬から数回実施し、11月下旬には最終合格者を発表する予定としております。

花巻城三の丸武家屋敷伊藤家取得に係る土地売買契約の締結について

花巻城三の丸武家屋敷伊藤家の取得につきましては、8月26日に地権者との売買契約を締結いたしましたので、ご報告いたします。
花巻御給人であった伊藤家は、花巻城三の丸の通称館小路に所在します。藩政時代館小路には、高禄の武士団の屋敷が配置されていましたが、現在、館小路には伊藤家と、伊藤家と向かい合う松川家の2軒のみが残存し、僅かに当時の面影を今に伝えています 。
伊藤家は、江戸時代後期初頭に当たる文化7年(1810)の建築とされ、藩内において城館内に残存する武家屋敷はこれらの他には無く、大変稀有な文化遺産と言えることから、市ではこれを取得し後世に伝えていくため、所有者と折衝を重ねてきたものであります 。
当該武家屋敷につきましては、花巻城跡調査保存検討委員会並びに花巻市文化財保護審議委員会から文化財的に重要な建造物であり、万全の保護政策を望む意見を頂いていております。
今後長く後世に伝えるために、今年度は、建物の現況調査と劣化防止の修繕を行うとともに、樹木伐採など周辺環境の整備を進める予定であります。

童話の森ライトアップ及びイーハトーブフェスティバルについて

この事業は、宮沢賢治生誕120年を記念し、花巻市及び花巻商工会議所や花巻観光協会など民間8団体により組織する宮沢賢治生誕120年記念事業実行委員会が実施しているものです。
童話村の森ライトアップは、4月29日より連休を中心として月に3日間から9日間、10月まで開催する予定としております。「銀河鉄道の夜」と「どんぐりと山猫」の一場面を、童話村の豊かな自然環境の中に色鮮やかなオブジェやライティングにより表現していますが、ご来場いただいた方々からは幻想的で美しいと大変好評を得ているほか、SNS等を通じても評判が広がっており、全国各地から毎回大勢の方々にお越しいただいております。
このライトアップは、10月23日までの間、指定日に開催しております。
また、イーハトーブフェスティバルは、賢治の誕生日である8月27日を中日として、8月26日から28日までの3日間、宮沢賢治童話村において開催いたしました。
ゲストに音楽家の千住明さんやアニメーション映画監督の高畑さんなど芸術文化の第一線で活躍するゲストを迎え、トークやライブ、映像上映を通じて、賢治作品の世界にアプローチしていただきました。
初日は残念ながら雨天の中での開催となりましたが、残り2日間は天候にも恵まれ、3日間でおよそ6千人にご来場いただき、賢治のふるさと花巻を満喫していただいたものと思っております。

宮沢賢治生誕120年記念 第4回宮沢賢治国際研究大会について

この大会は、市や宮沢賢治学会イーハトーブセンター等による実行委員会において、8月27日から29日までの3日間にわたり、なはんプラザ、ホテルグランシェール花巻、花巻市内を会場に、「イーハトーブは今どこにあるのか」をテーマとして開催いたしました。
大会では、アーサー・ビナードさんや平田オリザさんを講師とした記念講演のほか、日本はもとより、韓国や中国、台湾、インド、イラン、オーストラリアの方による研究発表、シンポジウム、多国語での「原体剣舞」の朗読、花巻市内の宮沢賢治ゆかりの地の見学会等を行い、国内外の宮沢賢治愛好者、研究者等延べ約800名の方にご参加いただきました。

希望郷いわて国体の開催について

東日本大震災復興の架け橋「第71回国民体育大会 希望郷いわて国体」の本大会が、10月1日から11日までの会期で開催されますが、花巻市ではサッカー、ボート、バレーボール、ハンドボール、ソフトボール、クレー射撃、高等学校野球の7つの競技が行われます。
国体本大会に向け、これまで市民への情報発信やPR活動、各競技会場の施設整備、競技別リハーサル大会の実施、そのほか全国からの選手・監督を受入れるための様々な準備を進めてまいりました。また同時に、各地域の方々などに花いっぱい活動や清掃活動などに取り組んでいただき、歓迎ムードを高めていただいているところであります。
国体開幕まで1か月を切ったところですが、市民の皆様には、全国のトップアスリートが集う、国内最大のスポーツの祭典であるこの46年ぶりの国体を、是非とも観戦していただきまして、選手へ熱い声援を送っていただくようお願いいたします。
また、過日、両陛下が国体、そして沿岸被災地のために岩手県を訪問され、花巻市にも立ち寄られるというスケジュールが公表されたところであります。私どもといたしましては、市民の皆さまと共に精一杯の歓迎をさせていただきたいと考えている次第であります。

台風10号に係る対応について

8月30日、大型の台風10号が東北地方に接近したことから、同日午前10時16分、大雨、洪水、暴風の各警報が発令され、市は同時刻に災害警戒本部を設置して警戒にあたりました。
その後、台風の接近により土砂災害や河川洪水の危険が予想されましたことから、同日午後1時30分、市内全域に避難準備情報を発令し、直ちに市内28カ所の指定緊急避難所に職員を派遣して避難所を開設し、食料や毛布を準備して、避難してくる方々の受け入れを行いました。
避難の状況につきましては、開設した28カ所の避難所のうち13カ所に35世帯61名の方が避難しましたが、翌31日午前7時までには全ての方々が帰宅いたしました 。
台風10号による降雨の状況は、気象庁の早池峰観測所では降り始めからの雨量が192ミリと稀にみる豪雨が記録されましたが、豊沢、宮野目、大迫、早池峰山の西側の観測所においては、降り始めからの雨量が6ミリから15ミリと比較的少なく、また河川の水位につきましては、最高水位は北上川朝日橋で1.29m、猿ケ石川安野で2.83mであり、避難勧告、避難指示に結び付くような大きな上昇ではありませんでした。
8月31日時点でまとめました被害の状況でありますが、住家の屋根トタンの剥離、倒木による学校フェンスの破損がそれぞれ1件発生したほか、倒木による道路通行障害が17カ所で発生しました。
避難準備情報の伝達等において市民への周知にご協力いただきました各自主防災組織の役員や行政区長、民生委員や消防団の皆様に厚く御礼申し上げます。
また、岩泉町内において土砂崩れや冠水の影響で人も車も行き来できず孤立していることにより、県内消防相互応援協定に基づく災害応援要請があり、台風の翌日、31日早朝午前3時頃と理解しておりますが、花巻市消防本部から消火隊1隊4名、救急隊1隊3名と水槽付ポンプ車、救急車各1台を派遣し、今後も要請に基づきまして派遣を考えております。
また、岩泉町災害対策本部から物資の不足状況につきましてお聞きいたしまして、今朝、支援物資を派遣したところでございます。第一便といたしましては、ハイエースを使いまして、花巻市の備蓄物資の粉ミルク、哺乳瓶、衛生用品、トイレットペーパー、携帯トイレ、災害用トイレセット等送付したところでございます。この車は午前9時頃出発しております。そして、現在、消防物資搬送トラックが10時半ころに出発予定でございますが、この車により衣類、カミソリ、ティッシュ等日用品セットそれぞれ100人分程度搬送する予定にしております。もし、備蓄物資がまだある場合には、第三便の派遣も考えたいと思います。これについては、市民の皆さまのお力で備蓄している物資を使わせていただいたところでございまして、市民の皆さまに感謝申し上げたいと思いますし、この備蓄物資の補充については本日中に注文いたしまして、花巻市の災害対応に問題がないようにさせていただきたいと、そのようにお願いしております。
今回の台風10号につきましては、我々としても大きな課題等色々と見つかったところでございます。
今回の経験を今後の対応に生かすとともに、今後におきましても、空振りを恐れず、迅速な防災対応に努めてまいります 。
以上で行政報告を終わります。

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