平成27年第4回花巻市議会定例会 行政報告の内容をお知らせします
平成27年12月4日(金曜)
行政報告を申し上げます。
花巻市人口ビジョン、花巻市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定について
はじめに、花巻市人口ビジョン、花巻市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定について御報告いたします。
昨年11月に制定されました「まち・ひと・しごと創生法」を受けて、以来本市においても、本年度中の策定を目指し「地方人口ビジョン」及び「地方版総合戦略」の策定に取り組んで参りましたが、10月27日に「花巻市人口ビジョン」及び「花巻市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定いたしました。
花巻市人口ビジョンの内容は、花巻市の人口動態を分析し、将来の人口推計を行いながら、おおむね2060年までの将来人口を設定したものであり、また、まち・ひと・しごと創生総合戦略は、「人口減少と地域経済縮小の克服」、「まち・ひと・しごとの創生と好循環の確立」を目的に、今後5年間の政策・施策を示したものであります。
計画策定に当たっては、本年4月に「花巻市まち・ひと・しごと創生推進本部」を設置して、庁内の若手・中堅職員で構成するワーキンググループにおいて、市民や大学教授など各分野の専門の方、企業や各団体の方などの意見をお聞きしながら、検討するとともに、住民代表や産業界・行政機関・大学・金融機関・労働団体・マスコミ等で構成する花巻市まち・ひと・しごと創生有識者会議を5月に設置して、検討してまいりました。
また、市民を対象としたワークショップ、市内4地域での市民意見交換会、各地域協議会・地域自治推進委員会を開催し、広く市民の方々からいただいた意見・提言を反映しております。
なお、「花巻市まち・ひと・しごと創生総合戦略」につきましては、今後も引き続きワークショップ等を開催し、市民の方々の意見をお聞きして、さらに見直しを行い、最終的には平成28年度当初予算との整合性を図りながら、平成28年3月に改定版を策定する予定であります。
また、これに関連し、地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金、地方創生先行型の上乗せ交付分について、他の地方公共団体の参考となる先駆性を有する事業を実施する場合に交付される「タイプ1事業」として2事業、地方版総合戦略を策定した場合に交付される「タイプ2事業」として9事業をそれぞれ申請し、国から11月10日に、タイプ1事業に3,400万円、タイプ2事業に1,000万円交付決定をいただき、11月17日に開催された花巻市議会第1回臨時会において関係する補正予算をご決定いただいたところであります。これらの事業につきましては、年度内の事業完了に向けて現在、取り組んでいるところであります。
立地適正化計画について
次に、立地適正化計画についてであります。
立地適正化計画は、人口減少時代におけるまちづくりとして国が推進している「コンパクト・プラス・ネットワーク」を推進するため、医療、福祉、商業などの生活サービス施設や住居がまとまって立地するようにするなどの計画であり、この計画に基づく医療、文教施設などの整備に、国土交通省の支援を求めることができるものであります。
9月29日の議員説明会以降これまで、各地域協議会のほか、住民、関係団体などに延べ13回にわたって計画の方向などを説明し、意見交換をさせていただきましたが、医療機関を花巻地域のまちなかに確保するとともに、花巻、大迫、石鳥谷及び東和各地域のまちなかに、生活サービス拠点を維持していくこと、そのために必要な事業を計画、実施していくこと、さらに、誘導区域を設定して施設や居住の維持を図っていくことや、誘導区域外の一定規模以上の宅地開発などを事前調整するといった、市が示した計画の方向性に対しては概ね市民のご理解をいただいているものと認識いたしております。
なお、市民の皆様からは、それぞれの地域における課題や具体的な活性化施策などのご提言、ご意見などもございましたので、それらへの対応も整理し、引き続き国土交通省のご指導も受けながら今年度中の計画づくりを目指して参ります。
総合花巻病院移転整備検討委員会について
次に、総合花巻病院移転整備検討委員会についてであります。
本市において地域医療の中核的な役割を担っていただいている公益財団法人総合花巻病院では、施設の老朽化から移転整備が必要と判断し、旧岩手県立花巻厚生病院跡地への施設の建て替えを検討しており、去る11月9日、総合花巻病院の主催で、第1回総合花巻病院移転整備検討委員会が開催され、委員として、私も出席いたしました。この検討委員会は、医療や福祉関係者を委員として、専門的な見地から基本構想案の検討をいただくため設置されたものであり、第1回委員会の場において総合花巻病院から基本構想案が示されました。
現施設の取り壊しを含む総事業費は約99億円であり、この財源として総合花巻病院の案では、病院の自己資金・借入金で約56億円、国からの補助金で約13億円を充て、残りの約30億円を花巻市へ要望したいとしております。
市といたしましては、この基本構想案が本年2月に花巻市が策定した「地域医療ビジョン」で掲げた施策の方向性と合致しており、県が策定する地域医療構想にも合致するものと理解しております。
このようなことから、基本構想案について、花巻病院及び移転整備検討委員会から基本構想案の公開についての同意をいただいたうえで、委員会翌日の11月10日に議員各位にご送付申し上げるとともに、17日に議員説明会を開催し、議員各位にご説明申し上げ、そのうえで、市と総合花巻病院との共催により、市民向けの説明会を、去る11月17日から20日にかけて、地元である花巻中央地区を皮切りに市内4地域で計5回開催したところです。この説明会には、急な案内にも拘らず、139名の市民の皆様にご参加いただき、大多数の方から構想案によって進めてほしいとの声をいただきました。
希望郷いわて国体競技別リハーサル大会の報告について
次に、希望郷いわて国体の競技別リハーサル大会についてであります。
今年度の競技別リハーサル大会は、7月のボート競技から始まり、8月のハンドボール競技、バレーボール競技、9月のクレー射撃競技、ソフトボール競技、10月のサッカー競技の計6競技を実施しました。
各競技とも来年の国体を意識しながら、競技については、各競技役員を中心に県内高校生には競技補助員をお願いし、競技以外の大会運営全般は、市職員をはじめ、スポーツ推進委員、地域スポーツ普及員、花巻市地域婦人団体協議会、コミュニティ会議などにご協力をいただき、無事終了しました。
今回の競技別リハーサル大会での反省や検証を踏まえ、年明け1月27日から始まる冬季大会に万全を期すとともに、10月の本大会に向けては、市内全27地区コミュニティ会議に花いっぱい運動の取り組みを広げていくとともに、市民に46年ぶりの岩手国体を楽しんで、参加していただけるよう準備を進めて参ります。
内部通報制度の強化について
次に、内部通報制度の強化についてであります。
職員等が知り得た行政運営上の違法又は不当な行為等に関し、違法な状態の発生を防止し、早期是正を図り、市民の利益損失を最小限に抑え、適正かつ公平、公正な市政運営を行うことを目的として、これまでの公益通報制度を強化して、内部通報制度を制定いたしました。
通報できる職員は、正規職員は勿論、特別職非常勤職員、一般職非常勤職員、臨時的任用職員とし、通報する事項の対象は、法令あるいはコンプライアンス違反だけではなく、内部におけるセクシャルハラスメント、パワーハラスメントなども通報できるようにしております。
さらに、通報窓口は、市役所内部の窓口に加えて、市役所外部の通報窓口といたしまして、市内の弁護士2名の方にご協力いただき、外部の弁護士に直接通報できる制度といたしました。
また、職員の懲戒処分についても、従来の内部決裁手続きに変えて、今後は、副市長を委員長とする職員分限懲戒等審査委員会において審査し、今後も、公正妥当な処分をするよう改めたところであります。
ベルンドルフ市・花巻市友好都市提携50周年記念事業について
次に、ベルンドルフ市・花巻市友好都市提携50周年記念事業などについてであります。
昭和40年に、オーストリア国ベルンドルフ市と大迫町が友好都市提携を結んでから、今年で50周年を迎えました。これを記念して、ベルンドルフ市から訪問団をお迎えし、友好都市提携記念日の10月12日、大迫において記念式典等の記念行事を開催いたしました。
歓迎行事や交流会では、ベルンドルフ市訪問団の皆様や地元の友好会会員を始めとする大迫地域の多くの皆様の参加のもと賑やかにとり行われたところであります。
また、記念式典、祝賀会、記念植樹には、在京オーストリア国大使館一等書記官のコンスタンティン・サウぺ様のご臨席をいただいたほか、多数の関係者のご出席をいただき、半世紀の交流に思いをはせながら、新たな半世紀に向けた交流を誓い合ったところであります。
このたびの記念行事では、大迫の方々を中心に多くの市民の皆様が参加し、盛会に行うことができました。訪問団の皆様も、多くの思い出を持ち帰りいただいたものと考えており、大変有意義な記念事業となったものと思っております。
なお、去る11月15日には、カンボジア王国の子ども達の修学資金援助や、生活支援を長く行ってきた「石鳥谷国際友好基金」の創立10周年記念式典が、チェア・キムタ カンボジア王国特命全権大使ご臨席のもとに開催され、私も出席をして同基金の皆様の活動に敬意を表しますとともに、大使とも友好を深めてまいりました。このように、多方面において市民の皆様が活発に国際交流や国際貢献に活動されていることに対し、改めまして敬意を表し感謝を申し上げたいと思います。
消防救急デジタル無線整備事業について
次に、消防救急デジタル無線整備事業についてであります。
本事業につきましては、消防救急無線の周波数移行とアナログ方式からデジタル方式への変更、本市消防指令センターの指令台をデジタル対応に改修整備し、11月2日に運用開始式を行い本格運用いたしました。
消防救急無線のデジタル化による効果につきましては、音声が明瞭に聞き取れることにより、正確な情報伝達を行うことができるようになったほか、情報の漏えい防止が強化されていることから、個人情報の保護が更に図られました。
株式会社セブンーイレブン・ジャパン、株式会社イトーヨーカ堂との「地域活性化包括連携協定」の締結について
次に、株式会社セブン-イレブン・ジャパン、株式会社イトーヨーカ堂との「地域活性化包括連携協定」の締結についてであります。
昨日(12月3日)、本市と株式会社セブン-イレブン・ジャパン、株式会社イトーヨーカ堂の3者による「地域活性化包括連携協定」を締結いたしました。両者の店舗所在地の市町村との「地域活性化包括連携協定」の締結については、本市との締結は東北初で、全国では7番目となります。
この「地域活性化包括連携協定」は、市民サービスの向上及び地域の活性化を図ることを目的としており、地産地消や市の特産品の販路拡大、高齢者や障がい者支援、子育て支援等の取り組みにおいて、3者が緊密な相互連携と協働による活動を推進するために締結したものです。
既にイトーヨーカ堂花巻店において、11月14日のイトーヨーカ堂花巻店開店27周年記念セールイベントにおいて、「花巻地産地消フェア」が開催され、道奥の青南蛮みそっこ胡瓜を活用したのり巻き、さけの佐々長味噌漬け、同店で初めて販売された特製たれ漬け白金豚、花巻農業協同組合の協力による新鮮な地元農産物などの販売が行われ、花巻産食材の消費拡大に大変貢献頂いたところであります。
また、セブン&アイ・ホールディングスにおいては、11月1日から新設の通販サイト「オムニセブン」を本格的に開始し、インターネット通販と実店舗を連動させるオムニチャンネル戦略を本格化させ、また、北上市において食品製造・配送拠点を整備しているところであり、今後、花巻農産物を含めた地元産品の販路拡大が期待されます。
以上で、行政報告を終わります。
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