平成26年第3回花巻市議会定例会 行政報告の内容をお知らせします
平成26年9月5日(金曜)
行政報告を申し上げます。
岩手県への要望について
岩手県への要望についてご報告いたします。
去る8月28日、花巻市から岩手県への要望書を花巻市長及び花巻市議会議長の連名により、岩手県県南広域振興局長に手交いたしました。
この要望は、市単独では実現が困難である国県事業の予算確保のほか、国県制度の改善、拡充及び新設について、岩手県に対して地域の実情を説明し、課題の共有を図り、課題解決に向けて県と連携して取り組むとともに、国に対する要望事項の伝達をお願いいたしたものです。
当日は、県南振興局側から遠藤局長をはじめとして幹部職員の皆様、また、花巻地区選出の4名の県議会議員の皆様にご参加をいただき、市からは川村市議会議長、私以下両副市長及び教育長並びに各部長等が出席いたしまして、要望事項の説明を行ったほか、意見交換会を行いました。
要望項目は12項目あり、うち8項目が新規要望事項、4項目は継続要望事項であります。
新規要望事項は、人口減少対策としての地方都市支援策、震災被災者支援策、農林業政策などの国の制度に対する要望や県立大迫高等学校の存続、西南地域への道の駅の設置等が主な内容となっており、継続事項は、国道4号線の北上市との市境付近の拡幅整備について、北上市と歩調を合わせて要望いたしましたほか、北上川の築堤整備、主要地方道の整備やいわて花巻空港からの羽田便実現と地方航空路線網の拡充を要望いたしました。
県南振興局長からは、人口減少対策としての地方都市支援策については、国において「まち・ひと・しごと創生本部」の設置が予定され、各省庁からさまざまな施策が打ち出されているが、もう少し弾力的に、そして地域の実情に合わせてやっていただきたいので、さまざまな機会をとらえて国に要望していくこと、被災者支援策の期間延長については、国が恒久的な住宅環境の整備状況を踏まえて、単年度ごとの運用としているようだが、引き続き、支援期間の延長を国に要望していくこと、さらに、道の駅設置については、まずは施設や運営主体について地元で協議を進めていただければ、道の駅の整備が進むのではないかと言ったコメントをいただいたほか、各要望項目について、地域の実情を踏まえたうえで、機会をとらえて国に要望するとともに、地域の課題に道筋をつけたいとのご回答がございました。
また、要望終了後、農林業政策及び県立大迫高等学校の存続について、意見交換を行いました。農林業政策については、広大な県土を有する本県では、農林業政策を単なる産業支援にとどまらず、地域を守り、継承するための地域政策ととらえていることや、林業振興を図るための新規事業を構築中であることなどを紹介いただきましたし、大迫高校の存続については、小規模校による多様な教育機会の提供が必要であることなど、細部にわたり意見の交換を行いました。
要望いたしました事項につきましては、後日、県南振興局から文書により回答をいただく予定となりますので、議員の皆様にもお知らせいたします。
開庁時間の変更について
次に、開庁時間の変更についてであります。
平成18年7月から実施してきた窓口業務の土曜及び日曜における開庁について、これまでの利用状況や対応について検証した結果、今月から新館こども課による保育所入所相談受付業務を廃止し、さらに、平成27年1月からは土日開庁を休止し、マイナンバー制度導入後に予定されている諸証明のコンビニ交付開始までの期間、平日の時間延長をおこなうことと致しました。
変更に至った理由としては、まず、現在の土日開庁は、本庁舎の本館、新館合わせて10名の職員で対応しており、少ない職員体制のため不審者の侵入やそれに対する備えが十分にとれないとの指導が警察からあり、リスク管理上の理由によるものであります。
また、今年度の4・5月の利用状況は1日あたり平均45件でありましたが、その内容の多くは、市民カードを利用しての自動交付機からの住民票の交付や、コンビニエンスストアでの税金の納付などで代用可能な業務であり、課によっては1人も来庁者がない日もありました。
また、土日開庁に係る経費については、施設費は、昨年度実績で光熱水費を中心に年間230万円程度、人件費については、勤務した職員が平日に振替休暇を取得していますので時間外の手当に係る費用は発生しておりませんが、振替休暇により職員がいない分、新たに非常勤職員を雇用していることや、土日に勤務した管理職が平日に不在の日もあります。
今後においては、土日開庁の休止による市民サービスの低下を招かぬよう、以下の対策を講じてまいります。
まず、本庁において、毎週木曜に午後5時15分から6時30分まで業務時間を延長するとともに、総合支所と同様に土日は本庁においても警備員による戸籍届書の受領業務を開始します。
また、市民カードによる自動交付機の利用を普及していくとともに、相談等で開庁時間内に来庁が困難な場合は、事前連絡をいただくことで、これまでどおり平日の開庁時間外でも対応できることを周知してまいります。
年度末や年度初めは、住民異動に伴う手続きの増加が見込まれることから、土曜及び日曜に臨時開庁を実施することについても検討しておりますし、今回、土日開庁を休止することにより、業務負担の軽減が図られる部署から新たな行政課題を担当する部署へ職員を配置換えし、対応してまいります。
なお、これらについては、今後も広報はなまき、ホームページ、コミュニティFMなどを通じて、周知を図ってまいります。
花巻産農畜産物のトップセールスについて
次に、花巻市産農畜産物のトップセールスの取り組みについてであります。
農業を取り巻く環境が大きく変化し、農畜産物の産地間競争が激しくなる中、本市の恵まれた環境の下で生産されている花巻市産農畜産物の認知度向上と農家の生産意欲の向上を図り、「安心・安全」で、消費者を意識した「魅力ある花巻市産農畜産物」を全国各地に発信するため、関係機関と連携し、トップセールスを積極的に行っております。
これまでの実績といたしましては、6月17日から18日にかけて、兵庫県内において、関西の大手卸売業者や大手酒造メーカーに対し、主食用米と加工用米のトップセールスを行ったほか、7月23日から24日には肉牛について東京都中央卸売市場食肉市場に出向き、また、8月24日から25日には切り花のりんどうについて東京都中央卸売市場に出向き、それぞれ、市場関係者や購買者との懇談を行い、花巻市産農畜産物に対する高い評価を得るとともに、今後の購買についての協力を得たところであります。
今後におきましては、りんごや野菜のトップセールを予定しており、生産者、花巻農業協同組合、市が一体となり、積極的に売り込む姿勢を示しながら農家の生産意欲の向上に努めてまいります。
鳥獣被害防止対策について
次に、鳥獣被害防止対策についてであります。
今般、ハクビシン、ニホンシカ、ツキノワグマなどの鳥獣による被害や目撃情報について、直接個人や農協等を通じて寄せられているほか、今年度開催の市政懇談会の各会場においても、ハクビシンやニホンシカなどの被害情報が数多く寄せられております。
市では、被害防止対策として、ハクビシン等の捕獲罠の貸し出しやニホンシカ等の電気柵設置補助を行っておりますが、年度途中で当初予算の補助枠に達する見込みであり、今後、ニホンシカ等による農作物被害のさらなる増加が懸念されるため、電気柵設置の補助金を追加する補正予算を本議会にご提案申し上げております。
また、現在75名に委嘱している鳥獣被害対策実施隊の増員について、関係団体と協議を進めているところであります。
ツキノワグマの出没についてでありますが、岩手県によれば、今年は、クマの餌となるブナの実が凶作となると予想されており、農作物が収穫期を迎える9月から10月には、クマが人里に出没する可能性が高いと見込まれているとのことであります。これまで以上に注意喚起が必要となることから、今後も、広報やホームページのほか、エフエムはなまき等により、クマに出あわない、クマを引き寄せないことなどの注意の呼びかけを行うほか、クマを目撃したときには、ただちに警察署や市役所に連絡するよう周知を図ってまいります。
秋の国際チャーター便の運航決定について
次に、秋の国際定期チャーター便の運航決定についてであります。
いわて花巻空港と台湾を結ぶ国際定期チャーター便が、春に続きこの秋も中華航空により運航されることが決定し、10月11日から12月2日まで火曜と土曜の週2往復、合計16往復32便が運航されることとなりました。
運航ダイヤにつきましては、10月25日までの便は、花巻到着が午後1時5分、花巻出発が午後2時35分となっておりますが、10月28日以降の便につきましては同空港の下半期のダイヤ編成を踏まえ、今後決定されることとなっております。
また、今回の定期チャーター便を利用した旅行商品につきましては、既に8月1日から県内の旅行代理店で販売中であると伺っております。
今年の春に同区間で運航されました、いわて花巻空港で初となる国際定期チャーター便の利用実績につきましては、4月から6月までの19往復38便で利用者の合計が4,697人、平均利用率が82.6%という高い実績を残したところでありますが、今回につきましても、岩手県の空港利用促進協議会や観光関係者の方々とも連携して、岩手と台湾双方で多くの方にご利用いただけるようPRに努めますとともに、国際定期便化に向けてなお一層の利用促進を図ってまいります。
第22回日・韓・中ジュニア交流競技会岩手大会の開催について
次に、第22回日・韓・中ジュニア交流競技会岩手大会についてであります。
この大会は、公益財団法人日本体育協会などが主催し、公益財団法人岩手県体育協会、岩手県各競技協会が大会運営を行い、11種目で熱戦が繰り広げられました。
11種目のうち、当市では、サッカーがスポーツキャンプむらで8月24日、26日、27日の3日間、バレーボール及びハンドボールが、総合体育館で8月25日から27日までの3日間、開催されました。
競技会は、日本、韓国、中国、岩手の4つの選手団で構成され、各選手団244名、合計約1,000名に加え役員及び応援団が花巻市内のホテルに宿泊したほか、韓国選手団につきましては、いわて花巻空港発着のチャーター便により来県いただきました。
当市といたしましては、各国言語の観光パンフのほか、各競技のイラストになっているフラワーロールちゃんのキーホルダーをプレゼントするとともに、27日の最終日には、総合体育館でフラワーロールちゃんによるおもてなしを実施し、韓国、中国選手団を中心にたいへん好評をいただいたところであります。
ホットスプリングス―花巻 姉妹都市プログラムの外務大臣表彰について
次に、「ホットスプリングス-花巻姉妹都市プログラム」の外務大臣表彰についてであります。
平成26年7月24日、平成26年度外務大臣表彰が発表され、「ホットスプリングス-花巻姉妹都市プログラム」が表彰されました。
外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国の友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人及び団体についてその功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としているものであります。
昨年10月には、ホットスプリングス市と花巻市の姉妹都市提携20周年を記念して、ホットスプリングス市において記念式典が行われ、花巻市から公式訪問団9名、市民訪問団及び職員等34名が参列し、式典では、宮沢賢治のモニュメントの除幕や、鹿踊人形の衣装更新披露等が行われ、今後の交流の発展についてお互いに確認したところであります。
今年も、ホットスプリングス市から当市に、6月には教員4名が、7月には高校生14名及び引率3名が派遣され、多くの市民の皆様のご協力により花巻での滞在を楽しんでいただきました。また、9月9日から14日まで、市民訪問団8名が花巻まつりの時期においでになる予定であります。
この度の受賞は、団体部門においてホットスプリングス市側が受賞するものでありますが、平成5年1月に姉妹都市提携を盟約して以来、ホットスプリングス市からの高校生や市民、教員の受入れや、花巻市からホットスプリングス市への青少年海外派遣研修等、20年を超える市民レベルの交流が高く評価されたものと考えており、誠に嬉しく思っております。
以上で、行政報告を終わります。
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