令和3年第2回花巻市議会臨時会 開催前報告 新型コロナウイルス感染症対策について
新型コロナウイルス感染症対策について
市長
新型コロナウイルス感染症対策について報告いたします。
市内における新型コロナウイルスの感染状況ですが、現時点までに市内では計31人の感染が確認されております。このうち、前回2月2日の令和3年第1回花巻市議会臨時会の後に感染が確認されたのは、2月4日に岩手県から公表された、市内31例目となる50代男性の方1名です。岩手県中部保健所では濃厚接触者のPCR検査を実施し陰性であったとのことであり、この方からの感染拡大は確認されておりません。
また、1月14日に市内14例目として20代男性の感染が発表され、その後1月26日まで計14名の感染が確認された富士大学の学生につきましては、同大学からの連絡によりますと、2月6日には全員入院していた医療機関を退院したとのことであります。
なお、コロナウイルス感染による発症は、多くの場合、接触の3日から7日の間、長くても2週間以内に発症するとされておりますが、最後に富士大学の学生の陽性が確認されたのは1月26日でその後2週間以上経過しているところであります。その中で、外出の自粛を続けておられる学生寮の学生につきましては本日、外出自粛を解除する予定とお聞きしております。
入院されていた学生の皆さんの快復につきましてお祝いを申し上げますとともに、これまでの富士大学の対応に対し、感染拡大防止の観点から改めて御礼を申し上げます。
当市といたしましては、これまで外出自粛を求められていた学生に4回にわたり、食糧品の支援を行っておりますが、同大学には市内を中心とするたくさんの法人や個人の方々が食糧品などの支援や、南城小学校の児童の皆さんをはじめとする応援のメッセージを送ってくださっています。これら、ご支援をいただいた方々につきましては、花巻市のホームページでも紹介させていただいております。
このような学生に対する支援につきまして、皆様のお心遣いに感謝を申し上げるとともに、富士大学の学生の今後の頑張りに期待したいと思います。
新型コロナウイルスワクチン接種の準備状況について
次に、新型コロナウイルスワクチン接種の準備状況についてであります。
新型コロナウイルスワクチンの接種にあたりましては、2月1日付で健康福祉部内に「新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策室」を設置し、専任職員と併任職員合わせて11名の体制で、住民へのワクチン接種、特に現時点において、4月から開始される見込みの高齢者への接種について準備を進めているところであります。
新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、国の方針が状況に応じ都度修正されているところでありますが、現時点においては、岩手県が実施する医療従事者に対する優先接種の開始は来月3月とされているところであり、市町村が実施することとなる高齢者に対する接種は全国一斉に4月から接種を開始することとされています。
花巻市内の医療従事者についても、花巻市医師会及び医療機関の間で、3月中旬からの接種開始として調整が進んでおります。その次の優先接種者である高齢者について、当市におきましては、3月中旬に優先接種の高齢者に対する接種券を送付できるよう、1月20日に補正予算を専決し、ワクチン接種のための接種券送付に向けた健康管理業務システムの改修や接種券の印刷発送に掛かる準備を行っているところであります。
さらに、2月2日の第1回臨時会において、市民からの相談や集団接種の予約を受け付けるコールセンター設置の委託料をはじめとする接種体制確保のための補正予算を議決いただき、現在、コールセンター設置業務について、国のガイドラインに基づき、随意契約を進めるとともに、集団接種の会場設定、高齢者等の輸送手段の確保など接種体制確保のための準備を進めております。
また、国からワクチン保管用の超低温冷凍庫が数台当市に配布される予定であり、その配置場所の調整など準備を進めているところでありますが、当市で1台目となるワクチン保管用の超低温冷凍庫が、一昨日2月10日に総合花巻病院へ配備されたところであります。
本臨時議会におきましては、国からの補助金の対象として追加となりました、ワクチン接種業務に従事する職員の時間外手当など接種体制に要する補正予算を計上しております。
なお、集団接種会場までの高齢者等の輸送手段費用につきましては、先の臨時会において当市の単独の財源を充てることについてご承認をいただきましたが、今般、国もそのような輸送手段の確保の必要性を認め、国の補助対象として認めたところであり、現時点では国の補助金により大部分の費用を賄うことを想定しております。これに伴う財源振替及び増額も本臨時議会の補正予算において提案させていただいております。
今後、花巻市医師会をはじめ、岩手県、岩手県中部保健所、総合花巻病院などのご指導ご協力を得ながら、ワクチンの供給が開始された際には速やかに接種対象者へのワクチン接種ができるよう、さらに準備を進めるとともに、より多くの市民の方々にワクチン接種を受けていただくようその周知に努めて参ります。
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金について
次に、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金についてであります。
本市では、これまでに感染予防対策や市民及び事業者支援に注力しており、その支援に係る経費に国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金も充ててまいりました。1月28日に国の第3次補正予算が成立し、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金1兆5,000億円のうち、1兆円が地方自治体に配分され、2月2日、先日の臨時議会の直後でありますけれども、本市への交付限度額は6億616万5,000円と示されました。
これまで国の1次・2次配分の交付限度額16億3,281万7千円と合わせ、本市の交付限度額の合計は、22億3,898万2,000円となるものであります。国の3次配分の交付金は、地方自治体の意向により国が一括して令和3年度へ繰り越し、令和3年度に地方自治体に実際の交付がなされる、いわゆる本省繰越を行うことができるとされております。本市においては、国に対して本省繰越を行うための申請を行い、国の3次配分の交付金を令和3年度当初予算及びその後の補正予算の財源として、感染予防対策や市民及び事業者支援を継続して行ってまいります。
また、コロナ禍の影響は、緊急事態宣言の対象となっていない本市を含めて全国の幅広い業種及び住民の生活において顕著となっていることから、本臨時議会においては、感染予防対策や市民及び事業者に対する支援事業の追加に必要な経費を、市の財政調整基金を財源として、令和3年度の当初予算成立を待たず、令和2年度の補正予算として本臨時議会に提案して、速やかに執行してまいりたいと考えております。
なお、今回追加するいずれの事業も、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の対象となりますことから、現在実施している交付金事業に執行残が生じる場合は、今回提案する事業への財源振替を行うことを見込みます。
よろしくご審議の程お願い申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の影響等により納税が困難な方に対する市税の納税の猶予制度について
最後に、新型コロナウイルス感染症の影響等により納税が困難な方に対する市税の納税の猶予制度について改めて申し上げます。
個人市民税や固定資産税など市税の納付が無担保かつ延滞金なしで最大1年間猶予される「徴収猶予の特例」については、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が大幅に減少した事業者や個人を対象に、本年2月1日までの納期限の市税を対象として運用してまいりましたが、今後、猶予の期限が終了しても、新型コロナウイルス感染症の影響等により、引き続き納税が困難な場合や、あるいは新たに納税が困難になった場合においては、実情に応じて「徴収の猶予」や「申請による換価の猶予」という既存の猶予制度を適用することが可能となっております。
個人市民税、法人市民税、固定資産税、軽自動車税、市たばこ税、入湯税及び国民健康保険税のすべての市税が対象となり、申請に基づき猶予が認められた場合には、原則として1年間の納税が猶予となるほか、猶予期間中の延滞金が免除されるなど、今までと同様の効果があります。
国からは令和3年1月15日付けで「新型コロナウイルス感染症の影響により納税が困難な者への対応等について」と題して、徴収猶予制度の柔軟な運用を求める通知が発出されておりますので、市税の納付でお困りの際は、まずは財務部収納課へご相談いただきたいと存じます。
以上で、報告を終わります。
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