ホットスプリングス市・花巻市姉妹都市提携30周年記念市民ツアーの様子をご紹介します
姉妹都市提携30周年を記念して、市民訪問団が米国ホットスプリングス市を訪問しました
令和5年10月27日(金曜)(現地時間)に行われた姉妹都市提携30周年記念式典に合わせ、10月26日(木曜)から11月1日(水曜)にかけて、17名がアーカンソー州ホットスプリングス市等を訪問しました。訪問団一行とホットスプリングス市の皆様との交流の様子をご紹介します。
令和5年10月26日(木曜)新花巻駅出発・リトルロック市到着
新花巻駅に集合した一行は、羽田空港に向かい予定通りの便で出発。日付変更線を越えてダラス空港に到着の後、国内線に乗り換えてアーカンソー州の州都にあるリトルロック空港に到着しました。夜10時過ぎの到着、しかもホットスプリングス市からは車で1時間という距離にも関わらず、たくさんの方が出迎えてくださいました。また、手作りのおにぎりとお漬物を全員に配ってくださる方もおり、到着早々心温まるおもてなしを受けました。
-
リトルロック空港でのホットスプリングス市関係者のお出迎え
-
出迎えてくださった方からの手作りおにぎりとお漬物のおもてなし
令和5年10月27日(金曜)ホットスプリングス市到着・市内視察・記念式典
リトルロック市からホットスプリングス市に向かい、ここでも大勢の出迎えを受けました。午前中は、(1)ホットスプリングス学校区への訪問、(2)Vulcan Sporting Goodsというブランド(部門)を持つピックルボール用品の主要メーカーの一つであるタナーズチームスポーツの工場および本社への訪問、(3)ハロウィン直前ということでジャック・オー・ランタン作り体験、の3つのグループに分かれ、それぞれ市民と交流しながら過ごしました。
-
ホットスプリングス学校区への訪問
-
ジャック・オー・ランタン作り体験
その後、花巻北高校の姉妹校であるASMSA(アーカンソー数理芸術学校)を全員で訪問し、日本語クラスを受講する生徒などに案内をしていただきました。
ASMSA(アーカンソー数理芸術学校)は数学、科学、芸術分野に適性を持つ学生をアーカンソー州全体から集め、全寮制で大学課程の単位も取得可能な公立高校で、保護者の所得によっては無償で教育を受けることもできる高校とのことです。このような高校を州で設立・運営していることに感銘を受けました。
同校と花巻北高校は、平成28年9月に姉妹校提携を結び、平成29年度からASMSAとの相互派遣交流を実施しています。令和2、3年度はコロナ禍のため、派遣は中止になりましたが、オンライン交流を行い、令和4年度より派遣を再開しています。令和5年3月に花巻北高生6人が同校を訪問し、寮生活や学校生活を通じてASMSA生徒と交流。6月には同校生徒を含むホットスプリングス市の中高生が花巻北高などを訪問し、交流しました。
ASMSA見学の後はまたグループに分かれ、市街地や学校、日本の紙製品等を卸販売している企業などを視察しました。
-
ASMSAの生徒たちと
-
ASMSAの生徒による校内等の見学
この日の夜は姉妹都市提携30周年記念式典が開催され、ホットスプリングス市のパット・マッケイブ市長やビル・バローシティーマネージャーに加え、これまで交流に携わってきた方々など約120名が出席。来賓として、在ナッシュビル日本国総領事館総領事も出席なさいました。
パット・マッケイブ市長からの歓迎の挨拶、メアリー・ズーニック姉妹都市プログラムエグゼクティブディレクターによる挨拶、ASMSA校長でもあるコリー・オルダダイス姉妹都市基金会長による挨拶の後、花巻国際交流協会佐々木史昭理事長によるこれまでの交流を振り返るプレゼンテーションが行われ、その後、上田市長から花巻市を代表してあいさつをしました。あいさつでは、例年、花巻から多くの中高生がホットスプリングス市を訪問し、ホームステイや通学体験を通じて海外の言語や文化を直接肌に感じ、視野を広げる機会をいただいていることから、花巻の生徒の受け入れに対する感謝の気持ちを伝えるとともに、今後とも中学生や高校生をはじめとした交流にご協力をいただきたい旨、お願いしました。
その後、長年の交流を記念して当市から花巻傘を贈呈し、両市長などが記念の署名を行いました。この花巻傘は、明治時代から作られている手すき和紙「成島和紙」を「せがわ京染め店」5代目が宮沢賢治の世界観をイメージして染めあげ、これを県内唯一の和傘工房「滝田工芸」の3代目が形にした特注品で、会場からはその美しさに歓声が上がりました。
-
式典前のカクテルパーティーでの交流の様子
-
式典の様子(メアリー・ズーニック氏による乾杯)
-
式典の様子(佐々木理事長のプレゼン)
-
式典の様子(両市の参加者によるライブ演奏)
-
当市から贈呈した花巻傘
-
花巻傘への署名の様子
令和5年10月28日(土曜)市内視察
市内の観光名所の一つであるドライデン陶芸やミッドアメリカ科学博物館を見学しました。その後、今回のツアーの見どころであるオリガミサケを訪問。オリガミサケはこの交流が縁で今年5月に設立されたばかりの酒蔵で、ホットスプリングス市の地下水と米国一のコメどころであるアーカンソー州の酒米を使用した2種類の日本酒が造られています。花巻国際交流協会理事長が紹介した二戸市の南部美人で修行したことがあるベン・ベル副社長自ら案内をしてくださり、日本から輸入した杉を使用した麹室など貴重な蔵内を見せていただきました。
-
ドライデン陶芸のザック氏が制作する様子
-
ミッドアメリカ科学博物館
-
オリガミサケのベン副社長と醸造担当のポッツ氏
-
オリガミサケの見学
-
日本の杉を使用した麹室
夜は、今年9月にホットスプリングス市民訪問団の一人として来花したマット・フラー氏が経営するレストランで、日米の特徴を生かした料理を味わいました。中には、マット氏が当市で入手したという花巻産の調味料を使用した料理もあり、おもてなしの心を感じました。
-
マット氏のレストランの様子
令和5年10月29日(日曜)市内視察
この交流の関係者が所有する山林の視察や、ルネサンスフェア、アフリカ系アメリカ人との交流(教会)の3つのグループに分かれ、それぞれ市民と交流しながら過ごしました。その後全員が集合し、120年の歴史を持つオークローン競馬場を訪問。副社長であり、今年9月にホットスプリングス市民訪問団の一人として来花したベン・ヴァン・ワーグナー氏により見学ツアーが行われました。
-
アフリカ系アメリカ人との交流の様子(聖歌隊によるゴスペル)
-
アフリカ系アメリカ人との交流の様子(訪問団の紹介)
-
ルネッサンスフェアの様子
-
オークローン競馬場視察
ホットスプリングス市で過ごす夜は最後。ホットスプリングス市の姉妹都市交流担当者の自宅に40名ほどが集合し、夕食を取りながら多くの人と交流し、再会を誓いました。
-
手作りアメリカ南部料理のおもてなし
-
乾杯の様子
令和5年10月30日(月曜)ホットスプリングス市出発・テキサス州ダラス市視察
平日早朝の出発にも関わらず、ホテルには多くの見送りの方がいらしてくださいました。リトルロック空港を予定通り出発し、経由地のダラス市へ。ダラス市役所や市立公園のパイオニアプラザなどを訪問しました。
-
ダラス市役所の委員会室
-
ダラス市役所の公園関係部署の模型見学
令和5年10月31日(火曜)~11月1日(水曜)ダラス市出発・新花巻駅到着
予定通りダラス空港を出発し、日付変更線を超えて帰国。全員が無事に新花巻駅に到着しました。
おわりに
ホットスプリングス市・花巻市姉妹都市提携30周年記念事業は、市民の皆様やホットスプリングス市の関係者の皆様に多大なるご協力を賜り、盛大に30年の節目の年を祝うことができました。両市における記念式典では、提携当時の関係者から直近の派遣生まで、この交流に携わってきた幅広い世代が一堂に会し、この30年の歴史と友好関係の貴重さを再確認することができ、また、今後もこの交流が継続されることを確信する機会にもなりました。
改めまして、ホットスプリングス市関係者の皆様、ツアーにご参加くださった皆様、そしてご協力いただきましたすべての皆様に心より感謝申し上げます。
"Hanamaki-Hot Springs Exchange Program"フェイスブックのご紹介
「Hanamaki-Hot Springs Exchange Program」は、公益財団法人花巻国際交流協会が、花巻市とホットスプリングス市との交流について紹介しているフェイスブックです。市民訪問団の様子や、ホットスプリングス市との交流事業についても投稿していますので、是非ご覧ください!
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
国際交流室
〒025-8601 岩手県花巻市花城町9番30号
電話:0198-41-3589 ファクス:0198-24-0259 (代表)
国際交流室へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。