令和4年度テーマ展「大集合! 花巻人形展」

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ページ番号1020657  更新日 令和6年4月1日

イベントカテゴリ: 歴史・文化

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人形展ポスター

開催期間

令和5年2月18日(土曜)から令和5年5月7日(日曜)まで

会期中休館日:なし

開催時間

午前8時30分 から 午後4時30分 まで

開催場所

花巻市博物館企画展示室

内容

花巻人形は、江戸時代後期に盛岡藩領花巻で誕生した土人形です。仙台の堤人形を伝習し制作が始まったといわれ、独自の発展を遂げました。花巻人形は仙台の堤人形、米沢の相良人形とともに「東北三大土人形」と称されています。

当館では、現在約4,500点の花巻人形を収蔵しており、同人形愛好者のおかげで毎年その数は増え続けています。

今年度の展示では、内裏雛をはじめ信仰・縁起物、歴史上の人物、風俗、動物といった、さまざまな種類の花巻人形を一挙に「大集合」させ、壮大な花巻人形の世界へと誘います。

費用

【小学生・中学生】150円(100円)

【高校生・学生】250円(200円)

【一般】350円(300円)

  • ( )内は20名以上の団体割引料金です。
  • 特別展や企画展は、別料金になる場合があります。
  • お得な近隣館(宮沢賢治記念館、宮沢賢治童話村、花巻新渡戸記念館)との複数館共通券があります。

展示内容

序章 お迎え雛壇

お迎え雛壇

花巻地方の雛祭りに、花巻人形は欠かせないものでした。多くの家庭で自宅にある雛人形と花巻人形を一緒に飾り、子供の成長を祝ったといわれています。高価な衣装雛に比べて安価で入手しやすい土人形は庶民の間で広く普及したためです。今でも花巻人形を多く所蔵している旧家も少なくありません。

この章では、豪華な古今雛と花巻人形の2つの雛壇が皆さまを華やかにお出迎えいたします。

第1章 花巻人形をつくる

花巻人形をつくる

花巻人形は、盛岡藩領花巻で江戸時代後期に誕生した土製の郷土人形です。仙台の堤人形を伝習した古舘伊織によって天明年間(1781-1789)から作られ始めたとされ、その後も当地で独自の発展を遂げてきました。

本章では、花巻人形の特徴や制作工程、制作に携わった職人などを紹介します。

第2章 ご利益

ご利益

花巻人形には、福を招くとされる縁起物にちなんだ人形が多く見られます。縁起物の中でも特に人気が高いのは、福の神の代表ともいえる恵比寿天と大黒天です。その他にも、七福神や達磨、蓬莱など多種多様な縁起人形が作られています。縁起人形は神棚に祀るなど信仰の対象としても大切にされてきました。

本章では、長い年月の中で多くの人が家族の幸福を願い、家業の向上を願ってきた、そんな縁起のいい人形たちを紹介します。

第3章 愛らしい動物

愛らしい動物

多くの題材を取り入れ種類の豊富な花巻人形ですが、とりわけ愛らしい姿を見せてくれるのが動物モチーフの人形です。

花巻人形には、犬や猫の他に牛、馬、鼠、猿、兎、鹿などの動物人形が確認されています。動物をかたどった人形には、子供の健やかな成長や幸せを願う気持ちが込められていると考えられます。

本章では、そんな愛らしい動物たちの人形を紹介します。

第4章 人々を魅了する芸能

人々を魅了する芸能

花巻人形には、能や歌舞伎など様々な芸能の場面を表現した人形がいくつもあります。また、『平家物語』や『曽我物語』などの軍記物に登場する人物や当時人気を博した力士をかたどった人形も見られます。

本章では、芸能を題材とした人形を紹介します。

第5章 各時代の世相

各時代の世相

花巻人形では、各時代の世相を反映した人形も多く作られました。

例えば、花巻人形をはじめとする郷土人形の最盛期は文化・文政期(1804-1830)だったことから、侍や町人、美しい花魁など江戸時代の風俗を表現した人形が多く見られます。明治時代に入り、近代化によって人々の暮らしが大きく変わってからも、花巻人形では世相を反映させた新たな人形が作られました。

本章では、江戸時代と明治時代以降の風俗や世相を題材とした人形を紹介します。

終章 今に生きる花巻人形

今に生きる花巻人形

花巻人形の制作には、太田家、苗代澤家、古舘家、照井家など複数の職人が関わっていましたが、明治時代以降に廃業が相次ぎ、最後まで製作を続けていた照井家が昭和34年(1959)に廃業すると、花巻人形の制作は途絶えてしまいました。

しかし、昭和49年(1974)に、郷土玩具を制作していた平賀工芸社の平賀孫左衛門・章一親子が、遺されていた照井家の人形型を使い、再び花巻人形の制作を復活させました。

現在、「花巻土人形」としてその制作は続いており、温かな土人形のぬくもりを伝えています。

関連イベント

ギャラリートーク

日時 2月23日(木曜・祝日)午後1時30分から

申込不要ですが、入館料が必要です

 

館長講座「花巻の雛人形を見る-宿場のひなまつりにみる雛の歴史-」

日時 2月25日(土曜)午後1時30分から

定員 30名(要申込)

講師 花巻市博物館館長 中村良幸

 

特別講座「花巻人形の研究史にみる評価と今後の課題」

日時 3月4日(土曜)午後1時30分から

定員 30名(要申込)

講師 花巻市博物館前館長 髙橋信雄氏

 

学芸員講座「花巻人形-その特徴について-」

日時 3月11日(土曜)午後1時30分から

定員 20名(要申込)

 

ワークショップ「花巻人形絵付け体験」

日時 3月26日(土曜)午後1時30分から

定員 20名(要申込)

講師 平賀工芸社 平賀恵美子氏

材料費 1.600円から (選ぶ人形によって値段は異なります)

 

講座等のお申し込みは開催の一か月前から受付いたします。花巻市博物館(0198-32-1030)までご連絡ください。

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このページに関するお問い合わせ

花巻市博物館
〒025-0014 岩手県花巻市高松第26地割8番地1
電話:0198-32-1030 ファクス:0198-32-1050
花巻市博物館へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。