消防腕用ポンプの紹介

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ページ番号1018733  更新日 令和5年10月31日

写真:腕用ポンプ

腕用ポンプとは、明治時代に火災現場で使われていた消防ポンプのことをいいます。

現在の消防ポンプ自動車の性能とは比べようもありませんが、防火への意気込みは、今も昔も変わりません。

腕用ポンプの由来

腕用ポンプが日本で使用されるようになったのは、明治8年(1875)フランスから9台購入し、東京の消防に配置したのが始まりであるといわれています。

このポンプは、花巻地方では最初のもので、明治31年(1898)4月に川口組初代組頭澤田藤五郎氏が私財を投じて東京横山町の岡崎屋茂兵衛製造所に特注制作にあたらせたものです。当時としては最新鋭のポンプで、当時300円(平成6年の米価換算額で230万円)であったといわれています。製法・仕上がりとも精巧で、特に浮き文字の造りは近隣にその例はなく、文化財としての価値も高いものがあります。

昭和31年7月まで火災現場で実際に使用されていましたが、消防自動車の配置により花巻市消防団第一分団第一部に払い下げられ保存されていたものを、昭和49年4月20日、部創立80周年を記念して寄贈されたものです。

写真:腕用ポンプの浮き文字

浮き文字の造りは『花巻町一部』

腕用ポンプ車のデータ

製造購入年
明治31年4月
製造所
東京横山町一丁目
岡崎屋茂兵衛製造所
購入価格
300円
型式
乙一号ピストン式
給水口
口経3吋1口
放水口
口経2吋1口
管創
1本
台車
巾1.5メートル長2メートル
車輪木製金輪式
装備器具
吸管3本
ホース6本
麻ロープ1本
雪道用木製橇
一式
所要人員
約50名
放水能力
約一馬力
吸引水量
270リットル毎秒
水力
高さ約27メートル

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