「プレコンセプションケア」について考えてみませんか？

プレコンセプションケアについて

プレコンセプションケアとは

プレコンセプションケアとは、「いつか赤ちゃんを授かるかもしれない」ということを考えながら、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。これは、妊娠を計画している女性だけではなく、すべての妊娠可能年齢の女性や女性の健康を支えるパートナーやご家族にも知っていただきたいことです。

プレコンセプションケアによって、女性やパートナーがより健康になること、元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康な生活を送れることを目指します。

なぜコンセプションケアが必要なの？

やせや肥満、喫煙、持病、高齢などの、リスク因子を持った女性が妊娠した場合、流産、早産、2500g未満の低出生体重児、先天異常などの発現頻度は、通常よりも高くなります。
妊娠に気づいてからリスク因子のケアを始めても、すでに胎児の重要な臓器の基礎はできあがっています。
そのため、妊娠前から自身の健康状態やリスク因子を把握して、早めにケアを始めてもらうことが大切なのです。

見直そう！健康でいるための生活習慣

適正体重を維持する

適正体重の範囲は、BMI18.5〜24.9です。やせは低出生体重児等の要因になり、肥満は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクを高めます。
まずは自分が適正体重の範囲内にあるかを知るところから始めましょう。

BMI（体格指数）=体重（kg）÷身長（m）÷身長（m）

バランスの良い食事をとる

若い女性は、偏った食生活を送ったり極端なダイエットを繰り返したりと「低栄養」の方が多い傾向があります。また、20～30歳代で朝食を食べている割合も少ない現状です。
1日3食きちんと摂り、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。また、ブロッコリー、ほうれん草、納豆やサプリなどから、葉酸（ようさん）を積極的に摂取しましょう。

適度に運動する

今よりもプラス10分多く歩くなど、一日の身体活動量を少しでも増やせるよう心掛けましょう。

禁煙をする

タバコの煙を吸うことで、流産や早産、低出生体重児などのリスクが高まります。今、喫煙している女性は妊娠する前に完全に禁煙し、また、受動喫煙を避けるためにもパートナーや家族も禁煙に取り組みましょう。

アルコールは適量に

女性は男性と比べ、アルコールの代謝能力が低く、体へのダメージが大きくなりやすいといわれています。
男性の1日あたりの適量は、ビールなら500ml、ワインなら200mlですが、女性はそれの半分量が適量とされています。

ストレスを溜め込まない

過度のストレスが続くと、うつ病などこころの病気の原因になります。「最近よく眠れない」「イライラすることが多くなってきた」など、自分のストレスサインへ気づき、誰かに相談するなど早めに対処することが大切です。

健診（検診）を受ける

健康診断やがん検診を受けて、事前に疾患の有無や治療の必要性について確認することが大切です。出産時のリスクや不妊のリスクを早期に発見し、適切な対応をとることができます。

プレコン・チェックシートを活用しよう

自分自身を振り返るために活用いただきたいチェックシートです。
将来の自分、そして家族のためにチェック項目を増やせるように、できることから始めてみませんか？

• プレコン・チェックシート（女性用） （PDF 825.5KB）
• プレコン・チェックシート（男性用） （PDF 823.8KB）

引用元

• 国立研究開発法人 国立成育医療研究センターホームページ＞プレコン・ チェックシート（外部リンク）

花巻市では妊娠前相談を実施しています

妊娠に関するさまざまな悩みに、助産師や保健師が個別に対応しサポートします。
「生理不順だけど今からできることは？」「妊娠しやすい体に体質改善するためには？」「不妊治療ができる病院は？」など、妊娠に関する不安や疑問の解決のために、お気軽にご相談ください。
パートナーの同席も可能です。

対象

花巻市民で将来こどもが欲しいと考えている方

日時

要相談

費用

無料

申し込み方法

事前の申し込みが必要です。
希望される方は下記連絡先までお問い合わせください。

問い合わせ先

こども家庭センター 母子保健係
0198-41-3609