省エネ推進と電化で温室効果ガス削減を~花巻温泉株式会社
間もなく創業100周年を迎える花巻温泉株式会社は、花巻温泉郷の玄関口に4件のホテル旅館を中心とする総合グランドリゾートを展開しています。「お客様の期待と信頼に応える『おもてなし』を提供します」などの企業理念のもと、来館される方々に常に新しい楽しみを提供している同社ですが、環境保全に努めることも理念の一つとして掲げており、省エネ推進と電化で温室効果ガス削減にも積極的に取り組んでいます。

花巻温泉株式会社
管理部施設管理課 課長 藤原 聡大 氏
(2025年5月取材)
設備更新で省エネ推進と電化を
当社では現在、高効率機器の導入を進めています。客室のテレビやホールのプロジェクター等の機器を初め、厨房の冷蔵庫・冷凍庫などを省エネタイプにしたほか、源泉ポンプも省エネ型に更新しています。
大きなところでは、令和6年3月にホテル花巻の厨房の空調を、重油を使用するエアハンドリングユニットから電気式のエアコンにしました。また、同じく令和6年の冬には、ホテル紅葉館全体の冷房を、重油による吸収式冷凍機から、電気で冷水を作って冷房するヒートポンプチラーに更新しました。冷房の更新の効果が見えてくるのはこれからですが、電化により、冷房期間中の二酸化炭素排出の削減を見込んでいます。
設備更新には、環境省や観光庁などの国の補助金を活用しました。令和6年度にも活用し、各客室のトイレを節水型に更新しています。


館内照明は、3年ほどをかけてLED化がほぼ終わっています。更新は、お客様にご宿泊いただきながら、チェックアウトとチェックインの合間を縫って一気に行いました。
誘導灯など一部を切り替えれば完全LED化となりますが、LED化は2015、2016年頃から始めたこともあり、今の製品がさらに省エネ化になっていることを考えると、LED化した場所もさらに更新することで、より一層の省エネ化が目指せるのではないかと考えています。


また、令和6年度にはプロパンガスのタンク室を、容器を運搬してくる方式から、ガスだけを注入するバルクタンク式としました(※)。なおこれには、単価抑制のメリットもありました。
※バルクタンク式は、より安定した供給量と圧力で利用できるため、機器の効率が向上することなどから、省エネ対策として期待できます。
省エネにつながる行動と日常的な対策
当社では、令和6年1月に、創業以来初めて、11日間の一斉休館を実施しました。これは働き方改革から始まった取組ですが、厳寒期に行ったことで、エネルギー消費の抑制にもつながりました。この取組は、令和7年1月にも7日間の期間で実施しています。
省エネの意識づけとしては、月1回社内の会議があることから、そこで上司から従業員へ情報共有するようにアナウンスしているほか、節水を呼び掛ける表示カードを蛇口の近くに取り付けるなどしています。
また、照明をタイマーで自動ON・OFFできる仕組みの導入や、厨房など一部の蛇口に節水用の吐水口を取り付けてみるなどしています。この吐水口は水に気泡を入れて水量を減らすもので、水道の用途によっては適さない場所もありましたが、全体の規模が大きいことを考えると、小さなことからでも削減につながると考え、試行錯誤しながら取り組んでいます。


基本情報
企業名 花巻温泉株式会社
所在地 〒025-0304 岩手県花巻市湯本第1地割125
電話番号 0198-37-2242(総務課)
花巻温泉株式会社のホテル旅館の情報は、一般社団法人花巻観光協会公式サイトでご紹介しています。
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このページに関するお問い合わせ
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〒025-8601 岩手県花巻市花城町9番30号
環境計画係 電話:0198-41-3543 ファクス:0198-21-1152
資源循環係 電話:0198-41-3544 ファクス:0198-21-1152
環境保全係 電話:0198-41-3545 ファクス:0198-21-1152
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