花巻の遺跡(49)「庫理遺跡」を紹介します
花巻の遺跡紹介(49) 庫理遺跡
遺跡の概要
所在地
花巻市田力第7~9・12地割
時代
縄文・古代
出土遺物
縄文土器・石鏃・土師器・須恵器
出土遺構
陥し穴・竪穴建物跡・土坑・焼土遺構・溝跡
報告書
- 岩手県文化振興事業団埋蔵文化財調査報告書第302集
庫理遺跡発掘調査報告書 - 花巻市埋蔵文化財調査報告書第24集
庫理遺跡発掘調査報告書
解説
庫理(くり)遺跡は花巻市田力(たちがら)にあり、市役所から北東に約5km、標高(ひょうこう)約176~178mの北上川右岸(うがん)に形成(けいせい)された自然堤防(ていぼう)上に立地(りっち)しています。
本遺跡は97年に圃場整備事業(ほじょうせいびじぎょう)に伴(ともな)い県埋蔵文化財(まいぞうぶんかざい)センターが、また98年には砂利採取(じゃりさいしゅ)に先立ち、花巻市教育委員会(きょういくいいんかい)がそれぞれ発掘調査を行いました。その結果、遺構(いこう)は縄文(じょうもん)時代の陥(おと)し穴1基、平安(へいあん)時代(約1,200~1,100年前)の竪穴建物跡(たてあなたてものあと)18棟(とう)や時期不明の土坑(どこう)10基、焼土(しょうど)9基などが見つかりました。遺物(いぶつ)は、土師器(はじき)や須恵器(すえき)などの他に金属(きんぞく)製品や縄文土器、石器(せっき)も数点出土しています。出土した土師器と須恵器の中には、墨(すみ)で文字が書かれた墨書(ぼくしょ)土器15点(「和」や「福」など)、さらにヘラや先の尖(とが)った道具で記号などを刻んだ刻書(こくしょ)土器が5点見つかりました。刻書土器の4点には水鳥(みずどり)がエサをついばもうとする姿が描(えが)かれており、市内では初めての出土例となりました。この他に、建物跡の床下から完形(かんけい)の長頸瓶(ちょうけいへい)3点が1ヶ所でまとまって出土しており、特別な儀式(ぎしき)などをする施設(しせつ)を有(ゆう)した遺跡かもしれません。


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花巻市総合文化財センター
〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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