飼料用とうもろこし子実へのかび毒による汚染防止や低減を図りましょう(7月26日掲載)
飼料用とうもろこし子実へのかび毒汚染に注意しましょう
農林水産省は、飼料用とうもろこしの子実生産が拡大していることから、アワノメイガによる食害を受けた子実がかび毒に汚染されることにより、人や家畜に被害が生じることのないように呼びかけています。
生産者の皆様は、飼料用とうもろこしの生産にあたっては、以下のことに注意しましょう。
かび毒汚染を防止・低減するための注意点
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品種の選定にあたっては、必要に応じて種苗メーカーから情報を収集し、かび毒に関する情報が得られた場合には品種選定の参考にしましょう。
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早期に播種するほど、とうもろこし中のかび毒濃度が低く抑えられることから、播種可能時期を迎えたら速やかに播種すること(例えば、田植え後よりは田植え前の播種)を検討しましょう。
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農薬は、絹糸抽出期前後にアワノメイガが産卵すると、幼虫による子実等の食害リスクが高くなることから、絹糸抽出期前後に散布しましょう。また、農薬の散布に当たっては、当該農薬のラベルに記載されている、作物名、適用害虫名、希釈倍数、使用時期等の使用基準を守りましょう。なお、子実のみ(イアコーンサイレージを含まない)を収穫・利用するために栽培する飼料用とうもろこしに使用可能であって、アワノメイガに登録のある農薬は以下の通りです。
カルタップ水溶剤、BT水和剤、クロラントラニリプロール水和剤、エトフェンプロックス乳剤、エトフェンプロックス粉剤、フルベンジアミド水和剤、メタフルミゾン水和剤 -
収穫後、子実水分が高い状態で保管すると腐敗やかび毒の汚染リスクが高くなることから、速やかに乾燥又はサイレージ調製しましょう。
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アワノメイガの幼虫は、とうもろこし子実を収穫した後の植物残さで越冬することから、収穫後は圃場から植物残さを撤去するか地中へのすき込みを行いましょう。
※かび毒について
かび毒とは、植物病原菌であるかびや貯蔵穀物などをおせんするかびが産生する化学物質であり、人や家畜の健康に悪影響を及ぼすものをいう。
飼料用とうもろこしの子実には、ゼアラレノン、デオキシニバレノール、フモニシン類、アフラトキシン類等のかび毒が含まれる場合があることから、栽培・調製等の各段階で適切な管理を行い、かび毒の含有レベルをできるだけ低く抑えることが、人や家畜の健康を保護する上で大変重要である。
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