平成30年第2回花巻市議会定例会 行政報告の内容をお知らせします

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ページ番号1002823  更新日 平成31年1月18日

平成30年6月1日(金曜)
行政報告を申し上げます。

花巻市子育て世帯住宅取得奨励金交付制度に係る大迫・東和地域のサービス拠点の決定について

はじめに、花巻市子育て世帯住宅取得奨励金交付制度に係る大迫・東和地域のサービス拠点の決定についてであります。

本年、4月1日より制度の運用を開始した花巻市子育て世帯住宅取得奨励金交付制度につきましては、市内にお住いの子育て世帯の市内定住を促すものとして、親と同居または近居する場所に住宅を取得した子育て世帯を対象に30万円を交付いたします。また、本制度において指定した生活サービス拠点の範囲内に、住宅を取得した子育て世帯を対象に30万円を交付する制度となっております。

なお、花巻地域において、「居住誘導区域」の中でも人口減少が著しい「都市機能誘導区域」に該当する地域への住宅取得につきましては、20万円を加算して50万円を交付いたします。

生活サービス拠点の範囲は、花巻地域、石鳥谷地域においては、花巻市立地適正化計画の「居住誘導区域」を指定することとし、「居住誘導区域」が指定されていない大迫、東和地域においては、地域の方々と話し合いの上で指定することとしておりました。

指定にあたっては、花巻市立地適正化計画における居住誘導区域指定の基本的な考え方に基づき、範囲の案をお示しし、平成30年4月18日から20日まで東和地域の6つのコミュニティ地区において、4月23日から24日まで大迫地域の4つのコミュニティ地区において住民説明会を開催し、生活サービス拠点の範囲について、お話しを伺い、5月17日に大迫地域協議会、5月16日に東和地域協議会に対して、生活サービス拠点の範囲(案)について諮問し、案を可とする旨の答申をいただきましたので、お示しした案どおりの範囲を生活サービス拠点の範囲と指定することといたしました。

この指定の範囲につきましては、大迫地域は、大迫総合支所周辺の大迫地区と外川目地区の一部、東和地域は、東和総合支所周辺の土沢地域の一部といたします。

なお、今回、追加指定した大迫、東和地域の生活サービス拠点については、制度運用を開始した4月1日に遡及して対応いたします。

特区制度を活用した初めてのワイナリーの設置について

次に、特区制度を活用した初めてのワイナリーの設置についてであります。

当市では、果実の高付加価値化による農業者所得や生産意欲の向上、また、市外からの移住者や新規就農者などの担い手の確保を図るため、平成28年11月29日に内閣府の構造改革特別区域計画「花巻クラフトワイン・シードル特区」の認定を受け、市内で生産された果実を原料とした酒類の製造が小規模な施設でも可能となっておりますが、このほど、特区制度を活用した初めてのワイナリーが建設される予定となりました。

事業主体は、市内幸田にある社会福祉法人悠和会で、日本(にっぽん)財団(ざいだん)が全国で実施する障がい者就労支援プロジェクト「はたらくNIPPON!計画」のモデル事業として助成を受け、平成30年度内には自園リンゴを利用したシードルの醸造を開始するとともに、2022年頃からワインを醸造する予定としており、生産能力が年間2万本のワイナリーが整備されることになるものであります。

このワイナリー整備にあたりましては、花巻市が平成30年度新たに創設した市内に醸造所を設けようとする方を対象とする「花巻市ワイナリー整備等事業補助金」を利用する予定であるほか、障がい児・障がい者の就労支援を行う施設整備に対する「花巻市障がい児・障がい者支援施設整備補助金」を併せて利用する予定としております。
なお、ワイナリー整備に関しては、事業主体の社会福祉法人悠和会、日本(にっぽん)財団(ざいだん)、花巻市の3者共同で、5月1日に記者会見を行ったところであります。

企業の新規立地について

次に、企業の新規立地についてであります。

今回、新たに立地の表明をいただきましたのは、福井県鯖江市に本社を置きます「クリーンテクノ株式会社」であります。

同社は、平成7年11月に設立され、半導体製造工場内に設置する塩化ビニール製の排気装置などの製造・取付工事を中心とした事業を展開しており、本社工場のほか三重県四日市市に製造拠点を置いております。

この度、東芝メモリ株式会社の県内進出に対応するため近隣に新たな製造拠点の設置を検討される中で、交通アクセスの良さ、また早期の操業開始が可能であることから、花巻第一工業団地テクノパーク内に設置しております、当市賃貸工場C棟150坪タイプへのご入居をご決定いただきました。

同社では、クリーンテクノ株式会社 東北事業所 花巻工場(仮称)として平成30年8月の操業開始を計画しており、操業当初は従業員を10人程度採用し、将来的には30人程度に増やす計画と伺っております。

このたびの「クリーンテクノ株式会社」の立地は、雇用をはじめとした地域経済への波及効果が期待されるところであり、今般の立地に対しご支援、ご協力をいただいた関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。

花巻市における空家等対策に関する連携協定の締結について

次に、花巻市における空家等対策に関する連携協定の締結についてであります。

当市では、平成30年5月21日に、岩手県司法書士会、一般社団法人岩手県宅地建物取引業協会、岩手県土地家屋調査士会、一般社団法人岩手県建築士会花巻支部の4団体と「花巻市における空家等対策に関する連携協定」を締結しました。

空家対策に関する協定は、昨年の公益社団法人花巻市シルバー人材センターとの「空家等の適正な管理の推進に関する協定」に続いて2件目の締結になります。

本協定は、平成28年7月に策定した「花巻市空家等対策計画」に基づき、空家等の適正な管理を促進するため、花巻市と関係4団体が相互に連携・協力することにより、各団体が持つ専門的な知識やノウハウを活かした相談体制の充実を図り、防災、衛生、景観等の地域住民の生活環境へ影響を及ぼしている空家等の現状を改善し、良好な生活環境の保全及び安全で安心して暮らせるまちづくりを推進することを目的に連携協定を締結したものであります。

協定締結後、花巻市では、協定締結についてホームページや広報
はなまきで紹介するとともに、空家所有者等から相談を受けた場合は、所有者等の同意を得て、協定団体に対し相談に応じていただくよう依頼し、協定団体は、相談窓口を設置し、担当者を選任したあと、空家所有者等の相談に応対いたします。

市は、こうした体制により、協定団体と連携を図り、相続についての悩みや、空家等の有効活用方法、土地の境界問題、傷んだ箇所の改修や解体など、空家所有者等が抱える多種にわたる課題解決の一助になればと考えております。

日本ワインフェスティバル花巻大迫2018及びふるさと名物応援宣言について

次に、日本ワインフェスティバル花巻大迫2018及びふるさと名物応援宣言についてであります。

5月26日、27日の両日、花巻市大迫の中心部を会場にして「日本ワインフェスティバル花巻大迫2018」を開催いたしました。

オープニングセレモニーには、来賓として達増岩手県知事、桑原花巻税務署長、相樂(さがら)東北経済産業局長、県選出国会議員、佐々木県議会議長及び市選出県議会議員をはじめとする皆様にご出席いただきました。

昨年度に引き続き2回目となった今回は、岩手県内のワイナリーをはじめ、甲信越・東北・関東地方、北海道から日本ワインの38ワイナリーに出展していただき、ワイングラスによる有料試飲と、フードコーナーにおいてワインに合う料理などを提供していただきました。

この事業は、岩手県が大迫を中心とするワインの産地だということを大迫から全国に発信したいということ。そして大迫のまちなかの商店街でこのような日本ワインのイベントを開くことによってたくさんの方々に大迫に来ていただいて買い物などによりまちなかの活性化にも結びつけていただきたいという目的で、関係団体の皆様と実行委員会を組織して実施したものであります。

期間中は、天候に恵まれ、2日間で約5千人のお客様にご来場いただき、各地のワイナリーから提供された自慢の日本ワインを満喫していただき、大変好評でありました。

開催にあたりましては、仙台国税局、日本ワイナリー協会、一般社団法人日本ソムリエ協会などのご後援もいただき、花巻市内のワイナリーを広く内外に発信するとともに、日本各地のワイナリーにも大迫へ目を向けていただき、大迫が日本有数のワインの産地だということを認識していただけたと考えております。

ご来場いただいたすべてのお客様と、出展された38ワイナリー、準備運営にご尽力いただいた実行委員会の皆さまをはじめとするすべての関係者の方々に心から感謝を申し上げます。

また、5月26日の「日本ワインフェスティバル花巻大迫2018」オープニングセレモニーにあわせて「クラフトワイン・ぶどうの加工品」を花巻市の「ふるさと名物」として応援宣言いたしました。

「ふるさと名物宣言」は、平成27年8月10日の地域資源法の改正に基づき開始した中小企業庁の事業であります。

花巻市では、50年以上の歴史あるワイナリー 株式会社エーデルワインをはじめ、近年では高橋葡萄園、亀ヶ森醸造所が設立され、「ワインの里」に向けた取り組みが活発化しております。

また、佐藤ぶどう園の「太陽の生レーズン」など、これまでにないぶどうを用いた加工品の開発も盛んになっています。

市といたしましても、平成28年11月29日には岩手県初となるワイン特区として内閣府の構造改革特区「花巻クラフトワイン・シードル特区」の認定を受け、ワイナリーの新規参入を後押ししてきました。

こうした流れを加速させ、ワインやぶどうの育成・強化を図り、地域の売上や雇用の増大、地域経済の好循環に繋げるために、「クラフトワイン・ぶどうの加工品」を花巻市の「ふるさと名物」として応援宣言したものであります。

「ふるさと名物宣言」には、相樂(さがら)東北経済産業局長、達増岩手県知事に立会いいただき、祝辞をいただきました。

花巻市が「ふるさと名物応援宣言」を行ったことにより、市内の中小企業・小規模事業者の皆さまが、ぶどうやワインを活用した事業を行う場合、新商品の開発や販路開拓等に係る費用に対し、国の補助金が優先的に採択されるなどのメリットがあります。
このたびの「ふるさと名物応援宣言」は、次の50年、100年に繋がるよう、業種や世代の垣根を越え、協働しながら地域全体でぶどう・ワインの育成・強化に取り組んでいくため宣言を行ったものであり、今般の宣言に対しご支援、ご協力をいただいた関係の皆さまに心から感謝申し上げます。

以上で、行政報告を終わります。

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