令和3年度決算を公表します

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ページ番号1017234  更新日 令和4年9月29日

令和3年度決算

令和4年第3回市議会定例会で、令和3年度決算が審議・承認されましたのでお知らせします。

一般会計

令和3年度に一般会計に入ったお金(歳入)は587億3,327万円。この中から使ったお金(歳出)は559億7,737万円で、差し引き額(形式収支)は27億5,590万円の黒字です。そこから翌年度に繰り越すお金である6億4,713万円を差し引いた額(実質収支)は21億877万円の黒字になりました。

歳入を前年度と比較すると

自主財源の代表的なものである市税は2億767万円(1.8パーセント)減少。自主財源全体では、寄附金の増加などにより4,513万円(0.2パーセント)増加しました。依存財源の代表的なものである地方交付税は9億2,626万円(6.6パーセント)増加し、依存財源全体では国庫支出金の減少などにより55億353万円(12.4パーセント)減少しました。歳入全体では、54億5,840万円(8.5パーセント)減少しました。

歳出を性質別で前年度と比較すると

義務的経費は、子育て世帯臨時特別給付金や住民税非課税世帯等臨時特別給付金などによる扶助費の増加により22億8,639万円(10.2パーセント)増加。投資的経費は、道の駅「はなまき西南」整備事業の完了等に伴う普通建設事業費の減少により、8億4,544万円(13.0パーセント)減少しました。その他の経費は、特別定額給付金の終了などにより、80億6,647万円(24.0パーセント)減少しました。歳出全体では66億2,553万円(10.6パーセント)減少しました。

歳入 587億3,327万円

令和3年度決算(歳入)

歳出 559億7,737万円

令和3年度決算(歳出)

令和3年度の主な事業
事業名 決算額 事業概要

道の駅「石鳥谷」施設再編事業

1億1,560万円

(2,794万円)

道の駅「石鳥谷」の魅力や利便性の向上を図るため、酒匠館内装などの改修や広場等の工事、りんどう亭大食堂の空調設備の改修等を進めました。

産業団地整備事業 1億272万円

市独自の新たな産業用地の整備に向け、花南産業団地の基本設計や埋蔵文化財の試掘調査をはじめとする各種調査を実施しました。

花巻スマートインターチェンジ

整備事業

1億3,424万円

(1億1,407万円)

高速道路の利便性を向上させるため、東北縦貫自動車道花巻パーキングエリアにスマートインターチェンジを整備するため、用地取得、移転補償を実施するとともに工事に着手しました。

公共交通確保対策事業 1億6,769万円

快適で便利かつ持続可能な公共交通サービスを提供するため、路線バスへの補助や予約応答型乗合交通の利用促進を図るとともに、交通結節点であるイトーヨーカドーバスターミナルにバス待合所を整備しました。

放課後児童支援事業 2億8,171万円

児童の健全育成を図るため、学童クラブを運営し、保育料については、新たに減免基準を拡充し保護者の負担軽減を図りました。

学童クラブ施設整備事業 2億2,380万円

若葉小学校区内の花巻学童クラブとひまわり学童クラブを統合し、新設されたわかば学童クラブの施設整備を行いました。

保育施設環境整備支援事業

3,096万円

適正な保育環境整備を支援するため、幼保連携型認定こども園へ移行する保育園の施設整備費への補助を行いました。

はなまき夢応援奨学金事業 368万円

返還免除型の奨学金制度「はなまき夢応援奨学金」について、自立の支援と卒業後の市内居住の促進を図るため、制度の見直しによる拡充を図り、

定住促進事業 6,297万円

子育て世帯や移住希望者の市内における住宅取得などを支援するため、奨励金や補助金を交付しました。

婚活支援団体育成事業 717万円

市内の結婚世帯に対し、結婚に伴う新生活のスタートアップに係る費用を支援し、移住定住の促進を図りました。

金額のうちカッコ書きの数値は、前年度予算から繰り越された事業の決算額です。

新型コロナウイルス感染症対策経費

新型コロナウイルス感染症対策経費については、感染症の予防および感染症の影響を受けている市民や事業所に対する支援など、早急に取り組む必要があったため、令和3年度早々から数次にわたり補正予算を編成して対応しました。

その結果、令和3年度に新型コロナウイルス感染症対策として使われたお金は、合計で54億6,893万円となりました。

令和3年度の新型コロナウイルス感染症対策事業の経費

感染防止対策

感染防止対策として、学校、保育園などで使用する感染症予防対策物品の購入や、事業者施設の感染症対策への支援、ワクチンの接種、福祉施設などへの検査費用の助成などを行いました。 

令和3年度の新型コロナウイルス感染症対策事業の経費(感染防止対策)

事業名

決算額 事業概要

新型コロナウイルスワクチン

接種事業

8億518万円

希望する市民に対しワクチンを接種するため、接種の案内や会場確保、必要物品の購入など受入体制を確保したほか、集団または個別に接種を行いました。

小・中学校学習用端末整備事業
小・中学校教育環境充実事業
4億1,730万円

市内小・中学校にタブレット端末や通信機器などを整備しました。

児童福祉施設等感染拡大防止事業 3,539万円

児童福祉施設における感染予防対策物品などの購入やその費用に対する補助を行いました。

職員用テレワーク機器などの整備 2,619万円

市職員用テレワーク機器・業務用無線LAN環境を構築しました。

公共施設等感染症予防対策事業 2,600万円 感染拡大防止のため、議場の空調設備を改修しました。
振興センターの換気設備などの整備 1,203万円

振興センター換気設備及び遠隔講座環境整備(モニター購入)を行いました。

広報活動事業 1,079万円

広報・コミュニティFMでコロナ対策の周知を行いました。

災害用物資備蓄事業費 626万円

感染拡大防止のため、避難所の換気用物品の購入などを実施

しました。

新型コロナウイルス感染症検査費

助成事業

340万円

クラスター防止の観点から、福祉施設等へ新規入所・新規採用される方のPCR検査などの費用の補助を行いました。

その他 3億397万円

消防本部等の施設の感染症予防対策に係る施設改修、コロナ対策本部の運営費、感染症予防対策物品などの購入、感染患者輸送救急搬送業務に係る特殊勤務手当 など

 経済対策

経済対策として、特別定額給付金等の給付により市民への支援を行ったほか、温泉宿泊施設等の利用助成やキャッシュレス決済サービスPayPay(ペイペイ)を活用したポイント付与キャンペーン、市内飲食店への経営支援などを行いました。

令和3年度の新型コロナウイルス感染症対策事業の経費(経済対策)
事業名 決算額 事業概要

子育て世帯臨時特別給付金給付事業

13億3,191万円 子育て世帯の支援のため、臨時特別給付金を支給しました。

観光・物産事業者等緊急対策事業

8億258万円

温泉宿泊施設、貸切バス事業者、観光関連事業者などへ支援を行いました。

住民税非課税世帯等臨時特別給付金

給付事業

7億5,748万円

住民税非課税世帯などに対し、臨時特別給付金を支給しました。

中小企業持続支援事業 5億869万円

PayPay(ペイペイ)を活用したポイント付与キャンペーンや飲食店等経営支援など、市内中小企業に対する支援を行いました。

花巻米生産緊急支援事業

1億323万円

花巻産米の米価下落に対する支援を行いました。
その他 3億1,852万円

子育て世帯生活支援特別給付金、ひとり親世帯臨時特別給付金、原油価格高騰対策緊急支援、学生生活緊急支援、修学児童・生徒世帯生活応援、はなまき暮らしの継続応援 など

特別会計および公営企業会計の決算について

特別会計について

特別会計とは、特定の目的のために保険料や使用料などの特定の収入で運営していく事業の会計です。お金の出し入れをはっきりさせるため、一般会計とは別に管理しています。

本市には、国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険・公設地方卸売市場事業、の4つの特別会計があり、それぞれの会計で決算が行われています。

令和3年度の特別会計決算の総括表

会計名

歳入

歳出

差引残額

国民健康保険

88億5,790万円

88億5,640万円

150万円

後期高齢者医療

21億1,535万円

21億1,399万円

136万円

介護保険

107億7,866万円

106億4,887万円

1億2,979万円

公設地方卸売市場事業

3,840万円

3,229万円

611万円

合計

217億9,031万円

216億5,155万円

1億3,876万円

公営企業会計について

公営企業会計とは、特別会計の中でも複式簿記により経理を行う会計です。本市では、下水道事業がこれにあたり、 公共下水道事業・農業集落排水事業・戸別浄化槽事業を一体的に管理しています。

令和3年度の下水道事業会計決算の状況

項目

公共下水道

農業集落排水

戸別浄化槽

収益的収支

(税抜き)

収入

24億2,932万円

8億8,229万円

1億5,026万円

支出

23億1,759万円

8億8,443万円

1億7,293万円

純利益

1億1,173万円

ー214万円

ー2,267万円

資本的収支

(税込み)

収入

13億6,568万円

6億1,152万円

44万円

支出

24億6,915万円

10億6,916万円

2,906万円

不足分

11億347万円

4億5,764万円

2,862万円

 注)資本的収支の不足分は、当年度分の留保資金などから補てんしています

本市の財政状況 -全項目で健全化基準をクリアしています-

財政状況が良好かどうかを示す指標に、財政健全化判断比率(4分類)と資金不足比率があります。

国が示すこの指標の判断基準により、市の財政が「健全団体」、「早期健全化団体(要注意状態)」、「財政再生団体(破たん状態)」のいずれの状態にあるか、また各会計の経営がどのような状態になっているのかを判断することができます。この指標のうち一つでも基準値以上になった場合は、それぞれ法で定められた計画の策定を行い、財政の健全化に向け取り組んでいく必要があります。

本市では、基準値を超える項目はなく、財政状況は健全であると言えますが、今後も引き続き無駄のない財政運営に努め、一層の財政の健全化に取り組んでいきます。

財政健全化判断比率

区分

花巻市の令和3年度の数値

(カッコ内は令和2年度数値)

早期健全化基準

財政再生基準

実質赤字比率

―  パーセント

( ― パーセント)

11.85パーセント

20パーセント

連結実質赤字比率

―  パーセント

( ― パーセント)

16.85パーセント

30パーセント

実質公債費比率

8.3パーセント

(8.6パーセント)

25パーセント

35パーセント

将来負担比率

50.4パーセント

(68.5パーセント)

350パーセント

 

実質赤字比率 :普通会計(一般会計など)の赤字比率
連結実質赤字比率:市の一般会計・特別会計・公営企業会計を含めた赤字比率
実質公債費比率 :市の一般会計・特別会計・公営企業会計に一部事務組合などの会計を含めたもので、公債費の財政負担を見るための比率
将来負担比率 :市の一般会計・特別会計・公営企業会計と一部事務組合などの会計に第3セクターなどの会計を含めたもので、市が将来、財政負担する実質的な負債(借入金残高など)を見るための比率
資金不足比率

会計名

花巻市の令和3年度の数値

(カッコ内は令和2年度数値)

経営健全化基準

公設地方卸売市場事業

―  パーセント

( ― パーセント)

20パーセント

注)表中、各規準は国が示した数値です
注)赤字額、資金不足がない場合は、「―  パーセント」で表示しています

一般会計の基金(貯金)および地方債(借金)の状況 -貯金が増加し借金が減少しました-

基金(貯金)について

本市には主な一般会計の基金(貯金)として「財政調整基金」、「減債基金」、「まちづくり基金」の3つがあります。

その主な3つの基金(貯金)の令和3年度末現在高は、前年度と比べ、およそ13億円増加し、154億円となっています。

地方債(借金)について

本市の地方債(借金)の令和3年度末現在高は、前年度末と比べ、およそ24億円減少し、937億円となっています。

そのうち、一般会計における地方債残高は564億円ですが、国から後年度に地方交付税として受けることができる額などを除いた、市独自の財源で返済しなければならない、一般会計における地方債残高の実質的な将来負担額は141億円で、前年度末と比べ、およそ5億3,000万円減少しています。

また、一般会計以外(下水道事業会計および特別会計(公設地方卸売市場事業))の地方債残高は373億円で、前年度末と比べ、およそ17億円減少しています。

主な一般会計の基金(貯金)現在高の推移

注)財政調整基金、減債基金、まちづくり基金の合計額

一般会計(貯金)

地方債(借金)現在高の推移

注)一般会計と下水道事業会計などの合計額

地方債(借金)

注)令和3年度の地方債残高937億円のうち、一般会計分は564億円、下水道事業会計などの分は373億円です。

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〒025-8601 岩手県花巻市花城町9番30号
財政係 電話:0198-41-3517 ファクス:0198-24-0259(代表)
経営財務係 電話:0198-41-3518 ファクス:0198-24-0259(代表)
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