令和4年度決算を公表します

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ページ番号1019353  更新日 令和5年9月28日

令和4年度決算

令和5年第3回市議会定例会で、令和4年度決算が審議・承認されましたのでお知らせします。

一般会計~令和4年度の実質収支額は20億8,391万円の黒字です~

令和4年度の歳入は577億9,519万円。歳出は548億6,351万円で、差し引き額(形式収支)は29億3,168万円の黒字です。そこから翌年度に繰り越すお金である8億4,777万円を差し引いた額(実質収支)は20億8,391万円の黒字になりました。

歳入について

歳入を前年度と比較すると、自主財源の代表的なものである市税は3億8,791万円(3.5パーセント)増加し、自主財源全体では、繰越金の増加などにより28億5,808万円(14.4パーセント)増加しました。

依存財源の代表的なものである地方交付税は5,933万円(0.4パーセント)減少し、依存財源全体でも国庫支出金の減少などにより37億9,616万円(9.8パーセント)減少。歳入全体では、9億3,808万円(1.6パーセント)減少しました。

歳出について

歳出を性質別で前年度と比較すると、義務的経費は、国の施策による子育て世帯臨時特別給付金の皆減などによる扶助費の減少により14億4,244万円(5.8パーセント)減少し、投資的経費は、生産施設等整備事業の皆減などによる普通建設事業費の減少により、3億8,776万円(6.8パーセント)減少しました。その他の経費は、価格高騰緊急支援給付金の皆増などによる補助費等の増加により、7億1,634万円(2.8パーセント)増加し、歳出全体では11億1,386万円(2.0パーセント)減少しました。

歳入 577億9,519万円

令和4年度決算(歳入)

歳出 548億6,351万円

令和4年度決算(歳出)

令和4年度の主な事業

  事業名 決算額 事業概要
しごと

道の駅「石鳥谷」施

設再編事業

1億8,948万円

(3,868万円)

道の駅「石鳥谷」のリニューアルに向けて、南側駐車場の工事などを進めました。

産業団地整備事業

1億1,430万円

市独自の新たな産業用地の整備に向け、(仮称)花南産業団地の実施設計や用地買収に着手しました。

暮らし

花巻スマートイン

ターチェンジ整備

事業

1億1,039万円

(1億76万円)

花巻PAスマートICの令和5年度内の供用開始に向けて、引き続き工事を行いました。

公共交通確保対策

事業

1億5,860万円

路線バスへの補助や予約応答型乗合交通の利用促進を図ったほか、大迫バスターミナルから岩手医大および盛岡赤十字病院を経由し、盛岡駅まで運行する新規バス路線に対する補助を行いました。

人づくり

乳幼児、小中学生、

高校生等医療費助

成事業

4億2,595万円

安心して子育てができる環境を整えるため、市内の乳幼児、小中学生、高校生などの医療費助成を拡充し、医療機関窓口での支払い負担を軽減しました。

第3子以降保育料

負担軽減事業

2,436万円

安心して子どもを産み育てる環境づくりのため、市独自に第3子以降の保育料の一部または全額を補助しました。

母子保健事業

9,746万円

妊産婦・乳幼児の健康診査や健康教室などのほか、母子の心身の健康をサポートする「産後ケア事業」「産前・産後サポート事業」を実施しました。

学童クラブ施設整

備事業

4,336万円

南城学童クラブの増築や旧花巻学童クラブの解体に向けた実施設計などを行いました

岩手県立大迫高等

学校生徒確保対策

事業

3,574万円

大迫高校の生徒確保のため、生徒確保対策協議会への補助金を拡充したほか、ホテルベルンドルフを学生寮として改修しました。

地域づくり 定住促進事業

5,888万円

子育て世帯や移住希望者の市内における住宅取得などを支援するため、奨励金や補助金を交付しました。

振興センター等整

備事業

1億7,820万円

(809万円)

旧亀ケ森小学校を亀ケ森振興センターとして利用するための改修などを行いました。

金額のうちカッコ書きの数値は、前年度予算から繰り越された事業の決算額です。

新型コロナウイルス感染症対策経費~令和4年度は31億3,081万円で対策を行いました~

感染症の予防及び感染症の影響を受けている市民や事業所に対する支援に加え、物価高騰対策に早急に取り組む必要があったことから、令和4年度早々から数次にわたり補正予算を編成して対応しました。

その結果、令和4年度にコロナ対策・物価高騰対策として使われたお金は、31億3,081万円となりました。そのうち市の一般財源は4億1,532万円、ふるさと納税充当額は1億4,340万円で、市の負担額は5億5,872万円です。

感染防止対策として

ワクチン接種の計画的な実施、児童福祉施設での感染予防対策、抗原検査キットの市民などへの配布などを行いました。また、コロナに関する経済対策として、住民税非課税世帯等、温泉利用者、物産関連事業者、農業者などへの支援を行いました

物価高騰対策として

中小企業、非課税世帯等、子育て世帯、介護・障がい者福祉サービス提供事業所、保育施設、公共交通事業者などへ支援を行いました。

令和4年度の新型コロナウイルス感染症対策事業の経費内訳

  事業名 決算額 事業概要
感染防止対策

新型コロナウイル

スワクチン接種事

7億4,196万円

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を計画的に実施し、新型コロナウイルス感染症のまん延、重症化の予防に努めました。

児童福祉施設等感

染拡大防止事業

3,798万円

児童福祉施設(保育園など)での感染予防対策を推進するため、マスクや抗原検査キットなどの感染防止用物品を購入しました。

感染症予防緊急対

策事業

3,706万円

消毒用アルコールや抗原検査キットを確保し、市民の検査に活用することで感染予防を図りました。

学校保健事業

2,420万円

小・中学校での感染予防対策を推進するため、マスクや抗原検査キットなどの感染防止用物品を購入しました。

その他

1,149万円

広報はなまき、コミュニティFMでコロナ対策の周知などを行いました
経済対策

住民税非課税世帯

等臨時特別給付金

給付事業

2億526万円

住民税非課税世帯などに対し、1世帯あたり10万円を給付しました。

観光・物産事業者

等緊急対策事業

2億2,643万円

市内の温泉宿泊施設などを利用する県民などを対象に利用料を助成したほか、貸切バス事業者への支援などを行いました。

収入保険加入促進

事業

2,156万円

 

市内農業者や農業法人が収入保険に加入する際の保険料の一部を補助しました。

その他

2,794万円

生活困窮者に対し、生活の継続と早期自立を支援するための支援金の給付などを行いました。

物価高騰対策

中小企業持続支援

事業

6億3,775万円

物価高騰の影響を受けている市内事業者の事業継続を図るため、地代・家賃に対する支援やキャッシュレス決済に対するポイント付与キャンペーンなどを行いました。

価格高騰緊急支援

給付金給付事業

4億3,197万円

住民税非課税世帯などに対し、1世帯あたり5万円を給付しました。

はなまき子育て世

帯臨時特別支援金

給付事業

3億5,228万円

子育て世帯に対し、子ども1人あたり1万5千円を給付しました。

子育て世帯生活支

援特別給付金給付

事業

8,785万円

低所得の子育て世帯に対し、子ども1人あたり5万円を給付しました。

原油価格高騰対策

緊急支援事業

6,420万円

住民税非課税世帯などに対し、1世帯あたり6千円の灯油券を交付しました

飼料購入緊急支援

事業

3,347万円

畜産農家に対し、配合飼料および乾牧草の購入費用の一部を支援しました。

社会福祉施設等物

価高騰対策事業

1,968万円

介護サービス高齢福祉施設、障がい福祉サービス事業所などに対し、支援金を給付しました。

低所得者用物価高

騰対策緊急支援事

1,948万円

住民税均等割のみ課税世帯に対し、1世帯あたり1万円の支援金を給付しました

婚活支援団体育成

事業

1,132万円

市内の新婚世帯に対し、結婚に伴う新生活のスタートアップに係る費用を支援しました。

その他

1億3,893万円

私立保育所などに対し、給食材料費の支援をしたほか、市内の乗合バス事業者、タクシー事業者への支援などを行いました。

令和4年度イーハトーブ花巻応援寄附金(ふるさと納税)の活用状況

令和4年度は、ふるさと納税の制度を活用し、全国の皆様から31万9,759件、金額にして46億847万7千円もの寄付をいただきました。

令和4年度にいただいた寄附金46億847万7千円のうち、23億2,395万円は、寄付の受入れに係る事務費(返礼品調達費用や各ポータルサイトの利用料など)に充当し、残る22億8,452万7千円は、寄付者が希望した使い道に応じて、次の事業などに充当しました。

 

使途

充当額 内容

仕事いっぱい、雇用いっぱい、

活力に満ちたまちづくり

5億2,940万円

自動操舵システムや農業用ドローンなどのスマート農業機械の導入に対する支援、市内に立地する企業の増設に対する支援などに活用しました

自然豊かな地域でともに支え、

誰もが安心して、いきいきと快

適に暮らすまちづくり

8億1,320万円

乳幼児、小中学生、高校生等の医療費助成のほか、公園の整備や道路の維持補修、危険交差点の安全対策、高齢者福祉タクシー券をはじめとした高齢者に対する支援などに活用しました。

郷土を愛し、丈夫な体と深い知

性を持つ心豊かな市民が育つま

ちづくり

5億6,024万1千円

第3子以降の保育料負担軽減に向けた支援、保育士確保に向けた家賃や奨学金返済に対する支援などに活用しました。

市民目線で経営する強くて優し

いまちづくり

7,060万円

広報はなまきの印刷費用やコミュニティFMなど市政情報の発信などの管理業務に活用しました。

市長におまかせ

3億円

寄付金の使途として、「市長におまかせ」を希望された寄付は20億2,674万円ですが、そのうち10億3,862万円は寄付の受け入れに係る事務費(返礼品調達費用や各ポータルサイトの利用料など)に充当、6億8,812万円は上記の使途(1)~(4)の事業へ充当し、残りの3億円をまちづくり基金(貯金)に積み立てました。

このまちづくり基金に積み立てた3億円は、令和5年度において、収入保険加入促進事業、水田永年生牧草支援事業、健康診査事業、就学援助事業などの事業に充当し、活用する予定です。

ウクライナ人道危機救援金への

寄付

  1,108万6千円

日本赤十字社「ウクライナ人道危機救援金」へ寄付を行いました。

特別会計および公営企業会計の決算について

特別会計について

特別会計とは、特定の目的のために保険料や使用料などの特定の収入で運営していく事業の会計です。お金の出し入れをはっきりさせるため、一般会計とは別に管理しています。

本市には、国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険・公設地方卸売市場事業、の4つの特別会計があり、それぞれの会計で決算が行われています。

令和4年度の特別会計決算の総括表

会計名

歳入

歳出

差引残額

国民健康保険

   84億6,616万円

  84億6,559万円

          57万円

後期高齢者医療

      22億246万円

     22億139万円

        107万円

介護保険

 107億1,637万円

105億2,078万円

 1億9,559万円

公設地方卸売市場事業

         4,231万円

        4,030万円

        201万円

合計

 214億2,730万円

212億2,806万円

1億9,924万円

公営企業会計について

公営企業会計とは、特別会計の中でも複式簿記により経理を行う会計です。本市では、下水道事業がこれにあたり、 公共下水道事業・農業集落排水事業・戸別浄化槽事業を一体的に管理しています。

令和4年度の下水道事業会計決算の状況

項目

公共下水道

農業集落排水

戸別浄化槽

収益的収支   

(税抜き)

収入

  23億7,288万円

   8億8,280万円

   1億5,006万円

支出

22億6,044万円

8億8,448万円

1億8,619万円

純利益

1億1,244万円

-168万円

-3,613万円

資本的収支

(税込み)

収入

10億4,896万円

6億1,874万円

404万円

支出

21億6,303万円

10億3,793万円

3,196万円

不足分

11億1,407万円

4億1,919万円

2,792万円

 注)資本的収支の不足分は、当年度分の留保資金などから補てんしています

本市の財政状況~全項目で健全化基準をクリアしています~

財政状況が良好かどうかを示す指標に、財政健全化判断比率(4分類)と資金不足比率があります。

国が示すこの指標の判断基準により、市の財政が【健全団体・早期健全化団体(要注意状態)・財政再生団体(破たん状態)】のいずれの状態にあるか、また各会計の経営がどのような状態になっているのかを判断することができます。この指標のうち一つでも基準値以上になった場合は、それぞれ法で定められた計画の策定を行い、財政の健全化に向け取り組んでいく必要があります。

本市では、基準値を超える項目はなく、財政状況は健全であると言えますが、今後も引き続き無駄のない財政運営に努め、一層の財政の健全化に取り組んでいきます。

財政健全化判断比率

区分

花巻市の令和4年度の数値

(カッコ内は令和3年度数値)

早期健全化基準

財政再生基準

実質赤字比率

―  パーセント

( ― パーセント)

11.88パーセント

20パーセント

連結実質赤字比率

―  パーセント

( ― パーセント)

16.88パーセント

30パーセント

実質公債費比率

8.4パーセント

(8.3パーセント)

25パーセント

35パーセント

将来負担比率

50.2パーセント

(50.4パーセント)

350パーセント

 

実質赤字比率 :普通会計(一般会計など)の赤字比率
連結実質赤字比率:市の一般会計・特別会計・公営企業会計を含めた赤字比率
実質公債費比率 :市の一般会計・特別会計・公営企業会計に一部事務組合などの会計を含めたもので、公債費の財政負担を見るための比率
将来負担比率 :市の一般会計・特別会計・公営企業会計と一部事務組合などの会計に第3セクターなどの会計を含めたもので、市が将来、財政負担する実質的な負債(借入金残高など)を見るための比率

資金不足比率

会計名

花巻市の令和3年度の数値

(カッコ内は令和2年度数値)

経営健全化基準

公設地方卸売市場事業

―  パーセント

( ― パーセント)

20パーセント

注)表中、各規準は国が示した数値です
注)赤字額、資金不足がない場合は、「―  パーセント」で表示しています

一般会計の基金(貯金)および地方債(借金)の状況 ~借金が減少しました~

基金(貯金)について

本市には主な一般会計の基金(貯金)として【財政調整基金・減債基金・まちづくり基金】の3つがあります。

その主な3つの基金(貯金)の令和4年度末現在高は、154億円となっています。

地方債(借金)について

本市の地方債(借金)の令和4年度末現在高は、前年度末と比べ、およそ39億円減少し、898億円となっています。

そのうち、一般会計における地方債残高は542億円ですが、国から後年度に地方交付税として受けることができる額などを除いた、市独自の財源で返済しなければならない、一般会計における地方債残高の実質的な将来負担額は133億円で、前年度末と比べ、およそ7億5,600万円減少しています。

また、一般会計以外[下水道事業会計および特別会計(公設地方卸売市場事業)]の地方債残高は355億円で、前年度末と比べ、およそ18億円減少しています。

主な一般会計の基金(貯金)現在高の推移

注)財政調整基金、減債基金、まちづくり基金の合計額

一般会計(貯金)

地方債(借金)現在高の推移

注)一般会計と一般会計以外[下水道事業会計および特別会計(公設地方卸売市場事業)]の合計額

地方債(借金)

※令和4年度の地方債残高898億円のうち、一般会計分は542億円、一般会計以外(下水道事業会計など)分は355億円です。

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〒025-8601 岩手県花巻市花城町9番30号
財政係 電話:0198-41-3517 ファクス:0198-24-0259(代表)
経営財務係 電話:0198-41-3518 ファクス:0198-24-0259(代表)
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