令和5年度決算を公表します

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ページ番号1022465  更新日 令和6年10月30日

令和5年度決算

令和6年第2回市議会定例会で、令和5年度決算が審議・承認されましたのでお知らせします。

一般会計~令和5年度の実質収支額は17億1,286万円の黒字です~

令和5年度の歳入は629億9,141万円。歳出は608億4,897万円で、差し引き額(形式収支)は21億4,244万円の黒字です。そこから翌年度に繰り越すお金である4億2,958万円を差し引いた額(実質収支)は17億1,286万円の黒字になりました。

歳入について

歳入を前年度と比較すると、自主財源の代表的なものである市税は2億2,425万円(1.9パーセント)増加し、自主財源全体では、寄附金の増加などにより58億3,047万円(25.7パーセント)増加しました。

依存財源の代表的なものである地方交付税は1億2,546万円(0.8パーセント)増加し、依存財源全体では市債の減少などにより6億3,425万円(1.8パーセント)減少。歳入全体では、51億9,623万円(9.0パーセント)増加しました。

歳出について

歳出を性質別で前年度と比較すると、義務的経費は、価格高騰緊急支援給付金の給付などによる扶助費の増加により15億4,046万円(6.6パーセント)増加し、投資的経費は、桜台小学校の長寿命化対策など小学校施設維持事業費の増加などによる普通建設事業費の増加により、9億2,600万円(17.5パーセント)増加しました。その他の経費は、イーハトーブ花巻応援基金積立金を新たに設けたことなどによる積立金などの増加により、35億1,901万円(13.4パーセント)増加し、歳出全体では59億8,546万円(10.9パーセント)増加しました。

歳入 629億9,141万円

令和5年度決算(歳入)

歳出 608億4,897万円

令和4年度決算(歳出)

令和5年度の主な事業

分野 事業名 決算額 事業概要
しごと

道の駅「石鳥谷」施設再

編事業

7,988万円

(7,390万円)

道の駅「石鳥谷」の施設整備が全て完了し、令和5年7月にリニューアルオープンしました。

企業誘致推進事業

3億5,330万円

産業団地などに立地する企業の増設に係る補助金を交付しました。また、民間事業者が行う産業団地の整備に対する補助制度を新たに創設するなど、市内に立地する企業への支援を行いました。

産業団地整備事業

3億102万円

(3億102万円)

花南産業団地の実施設計や用地買収を実施し、造成工事に着手しました。
暮らし

JR花巻駅東西自由通路

等整備事業

42万円

JR東日本と基本設計協定を締結し、東西自由通路整備の基本設計に着手しました。また、市民ワークショップや有識者会議などでいただいた意見を踏まえ、駅舎および東西自由通路のデザイン案を決定しました。

注)JR東日本に対する基本設計負担金6,713万円のうち令和5年度分は35万円です。

花巻スマートインター

チェンジ整備事業

8,658万円

(2,297万円)

花巻PAスマートインターチェンジの整備を行い、令和6年3月に開通しました。
人づくり

医療費助成事業

4億8,457万円

乳幼児、小中学生、高校生、妊産婦などの医療費助成を行い、医療機関窓口での支払い負担を軽減しました。

注)令和5年8月から市内の小中学生、高校生などの医療費について、本年4月から妊産婦の医療費について、従来の所得制限を撤廃しました。

保育サービス向上支援

事業

1億4,786万円

延長保育や一時預かりなどの保育サービスの充実を図ったほか、認可外保育施設を利用する、3歳未満で第2子以降の保育料を全額補助しました。

母子保健事業

9,084万円

妊産婦・乳幼児の健康診査や健康教室などのほか、母子の心身の健康をサポートする「産後ケア事業」「産前・産後サポート事業」を実施しました。

保育施設環境整備支援

事業

3億2,149万円

令和6年4月に開園した「いしどりやこども園」の整備など、法人が行う施設整備費用に対し補助しました。

第3子以降副食費等負

担軽減事業

1,302万円

市内に住所があり、保育施設などを利用する第3子以降の子どもにかかる副食費などを補助しました。

地域づくり 定住促進事業

5,598万円

子育て世帯や移住希望者の市内における住宅取得などを支援するため、奨励金や補助金を交付しました。

注)決算額のうちカッコ書きの数値は、前年度予算から繰り越された事業の決算額です

新型コロナウイルス感染症対策・物価高騰対策経費~令和5年度は21億3,014万円で対策を行いました~

感染症の予防や感染症の影響を受けている市民などに対する支援に加え、物価高騰対策に早急に取り組む必要があったことから、数回にわたり補正予算を編成して対応しました。

その結果、令和5年度にコロナ対策・物価高騰対策として使われたお金は、21億3,014万円となりました。そのうち市の一般財源は3億611万円で、残りは国や県の補助金などを活用しました。

コロナ対策として

ワクチン接種や勤労者への資金貸し付けなどの支援、社会福祉法人などの施設整備経費に対する補助、児童福祉施設の物品購入などの支援を行いました。

物価高騰対策として

非課税世帯や低所得の子育て世帯などに給付金を給付したほか、中小企業や貨物運送事業者、畜産農家、タクシー・乗合バス事業者、貸切バス事業者などの事業継続支援などを行いました。

令和5年度のコロナ対策・物価高騰対策事業

  事業名 決算額 事業概要
コロナ対策

新型コロナウイルスワ

クチン接種事業

2億9,613万円

新型コロナウイルスワクチンの接種を行いました。

勤労者福祉向上事業

51万円

新型コロナ流行時の令和2年度に教育資金の貸し付けを受けた勤労者に対し、返済に係る利子の支援を行いました。

高齢者福祉サービス基

盤整備事業

820万円

高齢者福祉施設における感染拡大防止対策のため、多床室の個室化改修や簡易陰圧装置の設置に係る経費を支援しました。

児童福祉施設等感染拡

大防止事業

360万円

児童福祉施設(保育園など)での感染防止対策を推進するため、マスクやゴム手袋などの感染防止用物品の購入に対し補助しました。

感染症予防緊急対策事

116万円

消毒用アルコールや抗原検査キットを確保し、感染拡大の防止を図りました。
失業者支援事業

20万円

(20万円)

失業した人の生活を支援するため、見舞金を給付しました。
物価高騰対策

価格高騰緊急支援給付

金給付事業

10億5,248万円

物価高騰の影響を受けている住民税非課税世帯などに対し、給付金を給付しました。(1世帯あたり最大10万円)

中小企業持続支援事業

4億3,178万円

(1億6,538万円)

市内事業者の事業継続を図るため、キャッシュレス決済「PayPay」のポイント付与キャンペーンを行いました。また、貨物運送事業者への運行支援緊急対策交付金の給付や、中小企業の地代・家賃補助などを実施しました。

修学児童・生徒世帯生

活応援事業

6,816万円

 

高校入学および大学進学などに伴う支援金を給付しました。(高校3万円、大学など5万円)

子育て世帯生活支援特

別給付金給付事業

5,030万円

低所得の子育て世帯などに対し、給付金を給付しました。(児童1人あたり5万円)

飼料購入緊急支援事業

4,917万円

(1,074万円)

畜産農家に対し、配合飼料および乾牧草の購入費用の一部を支援しました。

公共交通事業者緊急対

策事業

1,894万円

タクシー・乗合バス事業者に対し、運行支援緊急対策交付金を給付しました。

農業資材等高騰緊急対

策事業

390万円

(390万円)

園芸作物を生産している農業経営体に対し、肥料の購入経費を支援しました。

花巻米生産緊急支援事

8,606万円

(8,606万円)

主食用米などの生産者に対し、出荷に必要な肥料や種子などの生産に係る経費を支援しました。

公共交通確保対策事業

1,623万円

市内を運行する路線バス車両への交通系ICカードシステム導入に係る経費を支援しました。

ごみ処理事業

844万円

一般廃棄物収集運搬許可事業者に対し、燃料費高騰対策支援金を給付しました。

保育施設等物価高騰対

策事業

813万円

私立保育園などに対し、食費・光熱費の支援金を給付しました。

観光・物産事業者等緊

急対策事業

1,337万円

(665万円)

貸切バス事業者に対し、燃料費高騰対策支援金を給付したほか、市内温泉宿泊施設などを利用した際の料金を助成しました。

その他

1,338万円

県の補助事業の対象とならない社会福祉施設などに支援金を給付したほか、私立高校に対する県事業の上乗せ補助などを行いました。

注)決算額のうちカッコ書きの数値は、前年度予算から繰り越された事業の決算額です

令和5年度イーハトーブ花巻応援寄附金(ふるさと納税)の活用状況

令和5年度は、ふるさと納税の制度を活用し、全国の皆様から約61万件、金額にして約90億3,427万円もの寄付をいただきました。

寄付金のうち、約45億9,626万2千円は、寄付の受け入れに係る事務費(返礼品調達費用や各ポータルサイトの利用料など)に充当し、残る約44億3,800万円8千円は、寄付者が希望した使い道に応じて、次の事業などに充当しました。

使途

充当額 内容

(1)仕事いっぱい、雇用いっぱい、

活力に満ちたまちづくり

6億2,400万円

自動操舵システムや農業用ドローンなどの

スマート農業機械の導入に対する支援、市

内に立地する企業の新規事業等に対する支

援などに活用しました。

(2)自然豊かな地域でともに支え、

誰もが安心して、いきいきと快

適に暮らすまちづくり

9億2,699万6千円

乳幼児、小中学生、高校生等の医療費助成

のほか、公園の整備や道路の維持補修、危

険交差点の安全対策、高齢者や障がいのあ

る人の買い物や通院に係るタクシー代など

の交通費の支援などに活用しました。

(3)郷土を愛し、丈夫な体と深い

知性を持つ心豊かな市民が育つ

まちづくり

9億2,287万5千円

学童クラブの施設整備や、小・中学校施設、

体育館や野球場といったスポーツ施設の改

修工事のほか、保育施設などに通う第3子

以降の副食費についての全額支援などに活

用しました。

(4)すべての市民が手と心をつな

ぎ、個性あふれるまちづくり

3億4,400万円

市外から移住する子育て世帯が花巻市内に

住宅を取得に係る費用の支援の一部として

活用したほか、各コミュニティ会議に交付

される地域づくり交付金の一部支援などに

活用しました。

(5)市民目線で経営する強くて優

しいまちづくり

1億1,600万円

広報はなまきの発行費用や、コミュニティ

FM番組の制作等、市政情報の発信等に要す

る経費に活用しました。

(6)市長におまかせ

15億円

寄付金の使途として、「市長におまかせ」

を希望された寄付は45億9,917万7千円で

すが、そのうち23億8,078万4千円は寄付

の受け入れに係る事務費(返礼品調達費用

や各ポータルサイトの利用料など)に充当、

7億1,839万3千円は上記(1)~(5)の

事業へ充当し、残りの15億円はイーハトーブ花巻応援

基金(貯金)に積み立てました。

このイーハトーブ花巻応援基金に積み立てた15億円

は、令和6年度において、小・中学校施設

維持事業費、企業誘致推進事業費、生活道

路維持事業費、花巻米生産転換緊急支援事

業費などの事業に充当し、活用する予定で

す。

(7)ウクライナ人道危機救援金へ

の寄付

413万7千円

日本赤十字社「ウクライナ人道危機救援

金」へ寄付を行いました。

注)充当額については、端数処理の関係で千円未満を切り捨てて表示しています

特別会計および公営企業会計の決算について

特別会計について

特別会計とは、特定の目的のために保険料や使用料などの特定の収入で運営していく事業の会計です。お金の出し入れをはっきりさせるため、一般会計とは別に管理しています。

本市には、国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険・公設地方卸売市場事業、産業団地事業の5つの特別会計があり、それぞれの会計で決算が行われています。

令和5年度の特別会計決算の総括表

会計名

歳入

歳出

差引残額

国民健康保険

   84億1,887万円

  84億1,791万円

          96万円

後期高齢者医療

      22億6,521万円

     22億6,355万円

       166万円

介護保険

 108億6,151万円

107億7,193万円

 8,958万円

公設地方卸売市場事業

        4,284万円

       3,859万円

        425万円

産業団地事業

7億718万円

6億4,851万円

5,867万円

合計

 222億9,562万円

221億4,048万円

1億5,514万円

公営企業会計について

公営企業会計とは、特別会計の中でも複式簿記により経理を行う会計です。本市では、下水道事業がこれに該当し、 公共下水道事業・農業集落排水事業・戸別浄化槽事業を一体的に管理しています。

令和5年度の公営企業会計決算の状況

項目

公共下水道

農業集落排水

戸別浄化槽

収益的収支   

(税抜き)

収入

  23億3,453万円

   9億538万円

   1億8,361万円

支出

22億6,151万円

8億7,901万円

1億8,407万円

純利益

7,302万円

2,637万円

△46万円

資本的収支

(税込み)

収入

12億536万円

7億2,636万円

905万円

支出

22億925万円

10億5,827万円

3,492万円

不足分

10億389万円

3億3,191万円

2,587万円

 注)不足分は、当年度分の留保資金などから補てんしています

本市の財政状況~全項目で健全化基準をクリアしています~

財政状況が良好かどうかを示す指標に、財政健全化判断比率(4分類)と資金不足比率があります。

国が示すこの指標の判断基準により、市の財政が【健全団体・早期健全化団体(要注意状態)・財政再生団体(破たん状態)】のいずれの状態にあるか、また各会計の経営がどのような状態になっているのかを判断することができます。この指標のうち一つでも基準値以上になった場合は、それぞれ法で定められた計画の策定を行い、財政の健全化に向け取り組んでいく必要があります。

本市では、基準値以上となる項目はなく、財政状況は健全ですが、今後も引き続き無駄のない財政運営に努め、一層の財政の健全化に取り組んでいきます。

財政健全化判断比率

区分

花巻市の令和5年度の数値

(カッコ内は令和4年度数値)

早期健全化基準

財政再生基準

実質赤字比率

―  パーセント

( ― パーセント)

11.86パーセント

20パーセント

連結実質赤字比率

―  パーセント

( ― パーセント)

16.86パーセント

30パーセント

実質公債費比率

8.7パーセント

(8.4パーセント)

25パーセント

35パーセント

将来負担比率

44.4パーセント

(50.2パーセント)

350パーセント

 

実質赤字比率 :普通会計(一般会計など)の赤字比率
連結実質赤字比率:市の全ての会計(普通会計・特別会計・公営企業会計)を含めた赤字比率
実質公債費比率 :市の全ての会計に一部事務組合などの会計を含めたもので、公債費の財政負担を見るための比率
将来負担比率 :市のすべての会計と一部事務組合などの会計に第3セクターなどの会計を含めたもので、普通会計が将来、財政負担する実質的な負債(借入金残高など)を見るための比率

資金不足比率

会計名

花巻市の令和5年度の数値

(カッコ内は令和4年度数値)

経営健全化基準

公設地方卸売市場事業

―  パーセント

( ― パーセント)

20パーセント

産業団地事業

―  パーセント

( ― パーセント)

20パーセント

注1)表中、各基準は国が示した数値です
注2)赤字額、資金不足がない場合は、「―  パーセント」で表示しています

一般会計の基金(貯金)および市債(借金)の状況 ~借金が減少しました~

基金(貯金)について

本市には主な一般会計の基金(貯金)として【財政調整基金・減債基金・まちづくり基金】の3つがあります。

その主な3つの基金(貯金)の令和5年度末現在高は、141億円となっています。

市債(借金)について

本市の市債(借金)の令和5年度末現在高は、前年度末と比べ、およそ46億円減少し、852億円となっています。

そのうち、一般会計における市債残高は516億円ですが、国から後年度に地方交付税として受けることができる額などを除いた、市独自の財源で返済しなければならない、一般会計における市債残高の実質的な将来負担額は126億円で、前年度末と比べ、およそ7億円減少しています。

また、一般会計以外[下水道事業会計および特別会計(公設地方卸売市場事業)]の市債残高は336億円で、前年度と比べ、およそ19億円減少しています。

主な一般会計の基金(貯金)の年度末現在高の推移

注)財政調整基金、減債基金、まちづくり基金の合計額

一般会計(貯金)

市債(借金)現在高の推移

注)一般会計と一般会計以外[下水道事業会計および特別会計(公設地方卸売市場事業)]の合計額

市債(借金)

注)令和5年度の市債残高852億円のうち、一般会計分は516億円、一般会計以外(下水道事業会計など)分は336億円です

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