餅による窒息にご注意を!
慌てず、ゆっくり、よくかんで!
これからの時期、特にお正月は家族でお雑煮を食べるなど、餅を食べる機会が多いと思います。
でも、気をつけたいのは餅をのどに詰まらせる窒息事故です。
餅を食べるときにはどのようなことに注意したらよいのか、家族が餅をのどに詰まらせたときの応急手当の方法を紹介します。
餅をのどに詰まらせないようにする4つのポイント
1:餅は小さく切って、食べやすい大きさにしましょう
- 高齢者は、かむ力や飲み込む力が弱いため、餅はあらかじめ食べやすい大きさに小さく切っておきましょう。
2:先にお茶や汁物を飲んで、喉を潤しておきましょう
- 餅を食べる前に、先にお茶や汁物などを飲んで、のどを潤しておきましょう。
- 餅がうまく飲み込めないからといって、お茶などで無理やり流し込もうとするのは危険です。お茶や汁物はあくまでも唾液の補助と考えましょう。
3:急いで飲み込まず、ゆっくりとかんでから飲み込みましょう
- 餅を食べるときは、少量ずつ口に入れ、よくかんで食べましょう。よくかむことによって、唾液の分泌も促され、スムーズに飲み込めるようになります。
- 口の中の餅を全て飲み込んでから、次の餅を口に入れるようにしましょう。
4:かむ力や飲み込む力が弱い高齢者などと一緒に食事をする際は、食事の様子を見守るなど注意を払いましょう
- 少なめの量を口に入れているか、しっかりかんで食べているかなど食事の様子に注意を払い、見守りましょう。
餅がのどに詰まったときの正しい応急手当の方法は?
餅をのどに詰まらせた場合、気道が塞がれて窒息してしまうおそれがあります。
そのようなときは、周りの人が直ちに詰まらせた餅を取り除くこと(気道異物除去)が必要です。
餅をのどに詰まらせたときのサイン
次のような症状があるときは、異物がのどに詰まった可能性があります。
- 咳込んだり、苦しそうにしている
- 声を出せず、のどをつかむ動作をする:窒息のサイン(チョークサイン)
- 顔色が悪い

気道異物除去の方法
呼びかけてみて、まず、声が出せるかどうか確認し、声が出せない場合は、のどに詰まった餅の除去が必要です。
咳をすることが可能であれば、できるかぎり咳をさせます
- 強い咳をすることもできないときには窒息と判断し、大声で助けを呼んで周りの人に119番通報やAEDの搬送を依頼します。そして、直ちに気道異物除去を行います。
- 救助者が1人の場合、餅を詰まらせた人に反応がある間は、119番通報よりも異物除去を優先してください。
背中を強く叩いて詰まったものを吐き出させる「背部叩打法(はいぶこうだほう)」
- 背中を力強く叩いて詰まったものを吐き出させます。
- 手のひらの付け根部分で左右の肩甲骨の中間あたりを、数回以上力強く叩きます。

呼びかけに反応がない場合、また、応急手当の間に反応がなくなった場合は、直ちに心肺蘇生法を開始してください。
もし、窒息への対応が途中で分からなくなったら、119番通報をすると通信指令員が行うべきことを指導してくれますので、落ち着いて指示に従ってください。
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