令和5年第4回花巻市議会定例会 行政報告の内容をお知らせします

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ページ番号1020741  更新日 令和5年12月4日

国への要望について

【上田市長】

国への要望につきましては、11月14日・15日に実施した岩手県市長会秋季要望行動や11月14日に実施した岩手県市長会と岩手県選出国会議員との行政懇談会等の機会を通して、関係省庁や政府与党に対し要望行動を実施しました。

本市からは、「子育て支援の充実」のうち、給食費の無償化の早期実施のほか、「都市再生整備計画事業に関する補助予算の確保」や「道路予算の安定確保」、水田活用の直接支払交付金の見直しなどの「農業・水産業の持続的発展に向けた政策強化」、「地域公共交通の維持確保」などについて要望いたしました。

特に、給食費の無償化の実施につきましては、県選出国会議員との行政懇談会での要望、そして工藤彰三内閣府副大臣や、自由民主党の萩生田光一政務調査会長、稲田朋美幹事長代理などに対して、私から直接申し上げ、意見交換のうえ、その早期実施を強く要望申し上げたところであります。萩生田光一自民党政務調査会長につきましては、先週末に北上市にお見えになった時に、これも私から直接お話し申し上げまして、同政務調査会長からも、お考えを伺ったところであります。

「いわての地域づくり・道づくりを考える大会」の開催、「東北国道協議会」及び「安全・安心の道づくりを求める全国大会」について

【上田市長】

私が会長を務める岩手県道路整備促進期成同盟会主催による「いわての地域づくり・道づくりを考える大会」を11月6日に、国会議員、国土交通省などの来賓に加え、岩手県議会議員、県内の市町村長、議会議長、花巻市・遠野市議会議員のほか、建設業界等の関係団体の皆様にご出席いただき、約250名の参加のもと花巻市において開催しました。

また、10月25日及び11月8日には岩手地区国道協議会会長として「東北国道協議会」に、11月8日には道路整備期成同盟会全国協議会役員として「安全・安心の道づくりを求める全国大会」に出席しました。

その後鈴木俊一財務大臣、斉藤鉄夫国土交通大臣をはじめとする政府関係者、国会議員等の皆様にそれぞれの大会、協議会での決議事項など、私からも伝え、要望活動を行いました。

第2次花巻市まちづくり総合計画策定に向けた取組状況について

【上田市長】

長期ビジョンにつきましては、8月にまちづくり分野ごとの政策及び重点施策推進プロジェクトの素案に係る関係団体等への説明や、市民の皆様を対象とした地域説明会を開催し、いただいた御意見等を踏まえ、長期ビジョン全体の素案を作成いたしました。さらに、昨年度開催したまちづくり市民ワークショップの参加者を対象とした説明会も開催し、素案全般について御意見を伺った上で、花巻市総合計画策定委員会の審議を経て、10月24日に市として長期ビジョンの素案を決定したところであります。

この素案につきましては、11月14日の議員説明会での御説明後、花巻市総合計画審議会、大迫・石鳥谷・東和各地域協議会及び花巻市地域自治推進委員会へも御説明し、現在、市民の皆様から御意見をいただくため、パブリックコメントを実施しております。

パブリックコメント等でいただいた御意見について、長期ビジョンへの反映等を検討した上で長期ビジョン案を作成し、花巻市総合計画審議会、各地域協議会、花巻市地域自治推進委員会の諮問・答申を経て、可能な限り早期に市議会へ上程することを目指して作業を進めてまいります。

また、前期アクションプランの策定につきましては、現在、記載内容について検討を行っているところであり、素案がまとまり次第、議員の皆様への御説明をはじめ、花巻市総合計画審議会等への諮問、答申を経て、本年度内に策定することとしております。

ツキノワグマの目撃状況や市の対応について

【上田市長】

花巻市内における本年度のツキノワグマの目撃件数は11月末日現在489件で、前年同期と比較して304件多くなっております。

人身被害の状況ですが、本年度はこれまでに3件発生しており、1件目は10月1日、大迫町外川目地内で男性1名、2件目は10月15日、同じく大迫町外川目地内でシカの有害鳥獣駆除に当たっておられた男性2名、3件目は10月22日、石鳥谷町大瀬川地内で男性1名がツキノワグマに襲われ、頭や顔、足、腕などに傷を負いました。

市の対応でありますが、市街地等での目撃情報が市に寄せられた際には、市ホームページで目撃場所を公開するとともに、市公式SNS(フェイスブック、エックス)、コミュニティFM、東和有線放送でも目撃情報を発信し、注意喚起を図っています。

また、関係機関と連携し、目撃場所付近の保育施設、学童クラブ、学校への情報提供や、日中の警戒パトロール、広報車による広報活動、行政区長への情報提供等を行い、人的な被害の防止に努めています。

ツキノワグマが出没した場合は、市農村林務課あるいは各総合支所地域振興課が警察、花巻市鳥獣被害対策実施隊、そして市役所内におけるロゴチャットの一斉送信などを使い教育委員会を含む市の関係部署関係者、現時点においては80名を超える関係者でありますが、その80名を超える関係者に瞬時に情報共有を図る体制を整備し、受け取った市の関係者はスマートフォンを使ってその情報に瞬時にアクセスできる、そのような体制を作り、初動対応を強化しています。実際に、朝の4時くらいにこのロゴチャットで情報を受け取る場合もあり、連絡を取ったこともございます。

また、市では、ツキノワグマの追い払いや捕獲活動を行うとともに、有害鳥獣対策支援員を任用して、6月から11月の間、2人体制で週3日、目撃情報があった地域を重点的にパトロールいたしました。

また、市では、市街地における突発的なクマとの子どもたちの遭遇を避けるため、付近の小中学校に通う児童・生徒の通学時の安全を確保するために、保護者の皆様に車での登下校の送迎をお願いするとともに、送迎が難しい家庭には、市の公用車やバス、タクシーを今年の秋から必要に応じて配車し、人的な被害の防止に努めました。

岩手県は、県内に生息するツキノワグマの個体数の増加を抑え、科学的かつ計画的な管理を実施することにより、地域個体群の長期にわたる安定的な維持並びに人的被害及び農林業被害の軽減を図るため「岩手県ツキノワグマ管理計画」を策定しております。

令和4年度から令和9年度を計画期間とする「岩手県第5次ツキノワグマ管理計画」によると、県内のツキノワグマの推定個体数は3,700頭で、令和9年度末までに3,400頭に減らすことを目標にしております。

なお、過日、岩手大学の有害鳥獣対策の専門家から得た情報によりますと、特に、奥羽山脈側でクマの生息数が多いということでありましたけれども、その中でも豊沢地域は極めてクマの生息数が多い、しかも増えているという情報を得たところであり、今年、この奥羽山脈に沿って市街地までクマが出没したということについては、そのことと、そして今年はドングリが凶作であったということが大きく影響していると、我々としては認識しているところであります。豊沢地域などで多い要因としては、広葉樹林のドングリが豊富であるということも指摘されているところであり、調査によると、クマの生息数が多いとの結果が出ているということであります。

ツキノワグマが出没した際の対応は、追払いが原則とされていますが、人身、農林業被害の防止を目的とする場合には捕獲が認められています。

捕獲の際には岩手県の許可が必要ですが、緊急時には、県から花巻市に配分された頭数の範囲内で市の判断により捕獲することが認められています。県が指定した捕獲期間は令和5年4月29日から10月25日の180日間、市の判断で捕獲できる頭数は28頭でありましたが、県は県内のツキノワグマによる人身被害が過去最多を更新していることから、捕獲期間を11月30日まで延長するとともに、市が捕獲できる頭数を37頭に増やしました。その結果、市では本年度11月末日現在で、前年同期を9頭上回る、25頭のツキノワグマを捕獲しました。

市では、必要な時に速やかにツキノワグマの捕獲用わなを設置できるように捕獲用わなの保有台数を増やし、人身、農林業被害の防止に努めてまいります。

いわて消防指令センター総合整備事業に係る整備工事に関する協定の締結について

【上田市長】

いわて消防指令センター総合整備事業について、11月13日に、県内10消防本部の首長又は管理者と「総合整備事業に係る整備工事、施工監理業務委託及び盛岡中央消防署庁舎改修工事に関する協定」を締結いたしました。

この協定は、共同指令センター機器や消防本部の通信・無線機器の整備及び工事施工監理業務の委託、並びに共同指令センターを置く盛岡中央消防署庁舎改修について必要な事項を定めるものであります。

本年度は、総合評価一般競争入札から仮契約の締結までを予定しております。

市内立地企業の動向について

【上田市長】

電子基板や自動車向けコネクタの量産用金型の製造工場を新たに整備するイリソ電子工業株式会社におきましては、去る10月6日に花巻工場の竣工式が花巻第2工業団地の同社敷地内で執り行われ、10月9日より操業を開始したところであります。

今回の工場の新設により、同社の主要製品であるコネクタ製造のリードタイムの短縮やコスト競争力の強化が図られるほか、市民の雇用機会の増加、ひいては本市産業の活性化が期待されることから、同社に対しまして、企業立地促進奨励事業補助金2億3,529万3千円を当該補助事業の完了後に交付する予定としております。

花巻市に立地いただいている企業に増設の動きが引き続き見受けられますことから、補助金の交付を含めた包括的なフォローアップを実施してまいりますほか、「花南産業団地B工区造成工事」の進捗を見据え、新たな企業を市内へ誘致できるよう、企業誘致の推進に取り組んでまいります。

賢治フェスティバルについて

【上田市長】

童話村の森ライトアップ2023は、7月22日から10月29日までの土曜・日曜・祝日と、8月11日から8月16日までのお盆期間、あわせて36日間実施し、期間中、延べ2万7千54人の方々にお越しいただきました。

今年は新たにログハウスのデッキエリアも開放して、新規のオブジェの演出を加えたところであり、来場者アンケートでは、「大いに満足」及び「満足」と回答された方の合計は95パーセントとなったところです。

また、8月26日、27日に実施したイーハトーブフェスティバル2023は、二日間で延べ6千400人のご来場をいただき、来場者数は過去最高となったところです。

今年度は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことから、4年ぶりにアーティストなどをゲストに迎え、野外ステージでのトークやライブ、映画上映等により、賢治のもつ多面的な魅力に迫るステージイベントを開催いたしました。

ホットスプリングス市・花巻市姉妹都市提携30周年記念訪問について

【上田市長】

今年、ホットスプリングス市と花巻市は、姉妹都市提携を結んでから30周年を迎え、10月26日から11月1日までの5泊7日の日程で市民ツアーを実施し、私も少し日程は短かったのですが10月27日から30日までの4日間、ホットスプリングス市を訪問いたしました。

27日は、アーカンソー数理芸術学校を訪問し、生徒の案内により、同校の教育施設を視察いたしました。

アーカンソー数理芸術学校は、数学、科学、芸術分野に適性を持つ学生をアーカンソー州全体から集め、全寮制で教育を行う全米でも極めて珍しい公立高校ですが、学費が安く、案内していただいた生徒さんからは「自分の家庭は所得が低いため、寮費も含めて学費免除で勉強している」と、直接、お聞きしました。同校においては、科目の習得の状況によっては、高校生であるにも関わらず大学における単位取得として認定される科目単位の取得も可能とのことでありました。

同日夜は、ホットスプリングス市コンベンションセンターで行われた、ホットスプリングス市民等約120人と松本曜一在ナッシュビル日本国総領事も出席された姉妹都市提携30周年記念式典へ出席し、花巻市を代表して、ホットスプリングス市のみなさまに対し、温かい歓迎に対する感謝の気持ちを伝えるとともに、特に若い世代が交流を盛り上げていくことを祈念する祝辞を述べて参りました。

翌日、28日には、2012年にホットスプリングス市からビジネス訪問団が花巻を訪れた際に、市内の酒蔵を立ち寄ったことをきっかけに、花巻国際交流協会の協力により、岩手県の「南部美人」で研修を受けた方が杜氏として働いている、今年の5月にアーカンソー州初の酒蔵としてオープンした「オリガミサケ」を視察いたしました。

29日は、アフリカ系アメリカ人コミュニティの教会を訪問し、現地のコミュニティのみなさまと交流しました。その中でドメスティック・バイオレンスの被害を受けているアフリカ系アメリカ人の方々のお話も伺ったところでありまして、アメリカの社会の一断面を見ることができました。

30日は帰国のため、早朝、ロバート・ズーニックさんに車で送っていただき、ホットスプリングス市からリトルロックまで行ったわけでございますけれども、1時間以上にわたっていろいろなことを2人で話すことができまして、非常に有意義な時間を過ごさせていただいたと思っております。

今回の訪問は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響により4年ぶりの直接の交流ということもあり、現地では熱烈な歓迎をしていただき、パット・マッケイブ市長をはじめとするホットスプリングス市の関係者のみなさまと、若者を含めて今後も末永く交流をしていくことについて再確認することもできたところであります。

なお、11月には花巻市内の中学生、高校生、大学生がホットスプリングス市を訪問しておりますし、今現在は花巻東高校の特別進学クラスの生徒さん方がホットスプリングス市を訪問しておりまして、そのような若者の交流については、非常にありがたく、ホットスプリングス市の関係者の皆さまのご協力、ご支援に感謝を申し上げたいと思うところであります。

以上で、行政報告を終わります。

担当

法規文書係

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