着衣着火の予防と対処法

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ページ番号1020111  更新日 令和6年4月12日

着ている服に火が燃え移ると

着ている服に火が燃え移ることを「着衣着火」といいます。

着衣着火してしまうと動揺してしまい、適切な対処が遅れてしまうことがあります。対処が遅れると、やけどでは済まされず、命を落とす危険性が高くなります。

ここでは、着衣着火を起こしやすい例とその予防、着衣着火してしまったときの対処法を紹介します。

自分や家族、友人の命を守るためにしっかりと学びましょう。

着衣着火を起こしやすい例

  • 仏壇のロウソクを手であおいで消そうとしたところ、袖口にロウソクの火が燃え移った
  • ストーブに燃料を給油したときに衣服に燃料をこぼし、そのままストーブを点火したところ、燃料をこぼした部分に火が燃え移った
  • 花火で遊んでいたら、他の人が持っている花火の火が服に燃え移った
  • ガスコンロやたき火など、火を使って調理をしていたところ、袖口に火が燃え移った
  • 落ち葉を集めて焼却をしていたら、火のついた落ち葉が風で飛び、衣服に付着して火が着いた
  • 枯草の焼却をしていたら風等で拡大し、消火を試みたところ炎にまかれて衣服に燃え移った

着衣着火を予防しましょう

予防のポイント

  • マフラーやストールなどの長尺の布類は外す
  • すそや袖の広がった服を着ている場合は、炎に触れないよう細心の注意をはらう
  • 防炎加工製品のエプロンやアームカバーを着用する
  • 高齢者や子どもだけで火をつかうことがないよう、周囲の人が注意をはらう
  • 花火で遊ぶときは、花火を相手に向けない
  • 衣服に燃料が付着した衣類や毛羽立った素材の衣類を着て、火を取扱わない

もしも着衣着火してしまったら

近くに水がなかったら?

もしも着衣着火してしまったら、水をかぶる、水をかけるといった水を使用した消火方法は効果的です。

では、近くに水がないときはどうしたら良いでしょう?

その場合の有効な対処法は「ストップ、ドロップ&ロール」(とまって、たおれて、ころがって)です。

これは、アメリカの消防士たちが考えた着衣着火の消火方法で、アメリカの子ども向け防災教育にも採用されています。

「ストップ」(とまって)

ストップ:服に火が着いたら走ってはいけません

衣服に火が燃え移ったときは、慌てて走ってはいけません。走ることによって風が起こり火が消えづらくなります。

「ドロップ」(たおれて)

火が着いた部分を下にし、地面または床に倒れこみましょう

地面にたおれこみ、燃えているところを地面に押し付けるように体と地面をくっつけます。

「ロール」(ころがって)

そのまま左右へ転がります。

地面に倒れたまま、左右にころがります。空気を遮断することで窒息消火の効果があります。

可能であれば、顔に手を当てて顔のやけどを防ぎましょう。

その後の対処方法

火が消えた後はすぐに119番通報してください。

また、やけどをした場合は水道水で冷やしてください。119番通報した際にやけどの状態を伝え、通信指令員の指示に従ってください。

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消防本部予防課
〒025-0098 岩手県花巻市材木町12番6号
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