花巻の遺跡(47)「下中居3遺跡」を紹介します
花巻の遺跡紹介
埋蔵文化財は、地中に眠っている文化財で、普段は私たちが直接目にすることができない文化財です。遺跡の地中には、石器や土器などの遺されたモノ、柱跡やカマド跡などの暮らしのアトがあり、私たちの歴史を考えるヒントが眠っています。発掘調査によって明らかになる、これらのモノやアトは、歴史や当時の文化を探る重要な手がかりとなります。
花巻市総合文化財センターは、市内約1,000か所の遺跡資料を収蔵する施設です。これまで市内で発掘調査された遺跡のうち、代表的なものについてご紹介します。
花巻市総合文化財センター 令和7年企画展「遺跡のモノがたり展 -大迫地域の遺跡-」の中でも下中居3遺跡の紹介をしています
花巻市総合文化財センターでは、令和7年企画展「遺跡のモノがたり展 -大迫地域の遺跡-」の中でも下中居3遺跡の紹介をしています。
詳しくは、下記企画展でもご覧いただけます。
花巻の遺跡紹介(47) 下中居3遺跡
遺跡の概要
所在地
花巻市大迫町外川目第27地割
時代
縄文・中世・近世・近代
出土遺物
縄文土器・石器・石製品・陶磁器・陶製円盤・鉄滓・古銭・炭化米
出土遺構
竪穴建物跡・畑跡・陥し穴・溝跡・焼土
報告書
○岩手県文化財調査報告書第128集
岩手県内遺跡発掘調査報告書(平成19年度)
○花巻市埋蔵文化財発掘調査報告書第12集
下中居3遺跡発掘調査報告書(平成20年度)
解説
下中居3遺跡(しもなかいさんいせき)は花巻市大迫町(はなまきしおおはさままち)の南東部(なんとうぶ)に位置します。花巻市大迫総合支所(そうごうししょ)から南南東(なんなんとう)に約1.5キロメートル、国道396号線沿い東側の緩斜面上(かんしゃめんじょう)に立地(りっち)します。
本遺跡は、岩手県が中山間地域総合整備事業を実施(じっし)することになったため、平成20年に岩手県教育委員会から花巻市教育委員会が依頼(いらい)を受けて発掘調査を行いました。
この調査で、「竪穴建物跡(たてあなたてもの)」が2棟(とう)確認されています。形状からみて中世頃の遺構(いこう)と推測(すいそく)されますが、この周辺部(しゅうへんぶ)からは中世から近世初めにかけて流通した貨幣(かへい)が5点出土しているので、みつかった竪穴建物跡もこの頃の遺構と考えられます。また、ここが水田となる以前の「畑跡(はたけあと)」も見つかっています。この畑跡は近代の遺構です。何の畑だったかは分かりませんでしたが、かつて大迫地域では葉たばこ「南部葉(なんぶは)」が作付(さくづ)けされていた地帯であったことから、葉たばこ畑であった可能性もあります。
このほかに、縄文時代と推測される狩猟(しゅりょう)用の「陥し穴(おとしあな)」が4基(き)と縄文時代前期(じょうもんじだいぜんき)(約10,000~6,000年前)の土器(どき)や石鏃(せきぞく)、石匙(いしさじ)などの石器(せっき)が多数出土しています。


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〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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