令和8年7月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1025303  更新日 令和8年8月10日

記者会見の様子

開催日時

令和8年7月29日(水曜)午前10時30分から11時30分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302会議室

会見項目

  1. 物価高騰の影響を受けている事業者等を支援します
    <担当 商工観光部 商工労政課、観光課 市民生活部 生活環境課、建設部 都市政策課、福祉部 地域福祉課・長寿福祉課・障がい福祉課、健康こども部 こども家庭センター、地域医療対策課、教育部 教育企画課 >
  2. 8月から新たな助産所が日帰り型の産後ケアサービスを提供します
    <担当 健康こども部 こども家庭センター>
  3. 令和8年度花巻市戦没者追悼・平和祈念式を8月10日に開催します
    <担当 福祉部 地域福祉課>
  4. 宮沢賢治生誕130年「イーハトーブフェスティバル2026」を開催します~8月22日・23日の2日間、宮沢賢治童話村で開催~
    <担当 生涯学習部 賢治まちづくり課>
  5. 花巻定住交流センターの空調設備更新工事に伴い令和9年2月から全館休館を予定しています
    <担当 商工観光部 商工労政課>
  6. 第36回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の受賞者を決定しました
    <担当 生涯学習部 賢治まちづくり課>

冒頭コメント

小原市長

7月の定例記者会見にお越しいただきましてありがとうございます。本日は、まず始めに5項目についてお話しさせていただき、その後、「第36回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の受賞者」についてお話しさせていただきますので、よろしくお願いします。

物価高騰の影響を受けている事業者等を支援します

小原市長

項目の1番目「物価高騰の影響を受けている事業者等への支援」について、ご説明します。

市では、物価高騰の影響を受けている市内事業者などに対して、国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、支援を実施します。これは、先月6月26日の6月市議会定例会の追加提案で議決をいただいた一般会計補正予算によるものです。内容としては、大きく分けて「車両を使用して事業を行う市内事業者への支援」、「社会福祉施設、医療施設などへの支援」、「私立高校への支援」の3つとなりますが、まずは市内事業者への支援についてご説明します。

まず、1つ目は「運輸事業者等運行支援緊急対策交付金」です。これは、市内に本社、営業所などを有する貨物自動車運送事業者、自動車運転代行事業者を支援するものであり、貨物自動車1台当たり25,000円、運転代行用自動車1台当たり32,000円を交付します。対象事業者には、市ホームページやメールマガジンにより8月中旬に申請方法を周知する予定です。

2つ目は「貸切バス事業者運行支援緊急対策交付金」です。これは、市内の本社または営業所において、国土交通省東北運輸局岩手運輸支局に貸切バスを登録している事業者を支援するものであり、貸切バス1台当たり41,000円を交付します。対象事業者には、9月上旬に通知を予定しています。

3つ目は「一般廃棄物収集運搬許可車両運行支援対策交付金」です。これは、市内に本社または営業所を有する花巻市一般廃棄物収集運搬許可業者を支援するものであり、収集運搬用の許可車両1台当たり37,000円を交付します。対象事業者には、8月上旬に通知を予定しています。

4つ目は「タクシー事業者及びバス事業者運行支援緊急対策交付金」です。これは、市内に本社、支店、営業所を有するタクシー事業者、乗合バス事業者を支援するものであり、タクシー1台当たり16,000円、乗合バス1台当たり41,000円を交付します。対象事業者には、8月中旬に通知を予定しています。

次に、社会福祉施設、医療施設などへの支援について、ご説明します。

1つ目は「社会福祉施設等物価高騰対策支援金」です。これは、市内の救護施設、介護サービス事業所、障がい福祉サービス事業所、児童養護施設を支援するものであり、支援金額については資料のとおりです。申請期間などの詳細については、決定次第、対象施設等に通知します。

2つ目は「医療施設等物価高騰対策支援金」です。これは、市内の医療施設などを支援するものであり、病院や有床診療所には1施設当たり345,000円に加えて、1床当たり31,950円を加算します。また、無床診療所、歯科診療所、助産所には1施設当たり172,500円を支援します。その他の施設に対しても、資料に記載のとおり支援を行います。申請期間などの詳細については、決定次第、対象施設等に通知します。

最後に、私立高校への支援として、「私立高校振興事業費補助金」についてご説明します。これは、市内の私立高校(花巻東高校)を支援するものであり、令和8年4月から9月までの光熱費について、令和3年度に支出した光熱費を超過した金額に対し、最大950,000円を補助するものです。

それぞれの支援について、給付時期や申請方法など、詳しくは決まり次第、市ホームページや広報はなまきなどでお知らせします。なお、資料に記載している支援金額は現時点での予定です。市が岩手県の支援制度と同様の支援を行う場合は、県の支援金額に応じて変更となる場合があります。

このほか、物価高騰の影響を受けている宿泊事業者や農業者に対する支援事業について現在検討中です。今後、詳細が決まり次第、補正予算案として市議会に上程し、議決をいただいた後に、広報はなまきや市ホームページなどでお知らせします。

8月から新たな助産所が日帰り型の産後ケアサービスを提供します

小原市長

項目の2番目「新たな助産所の日帰り型産後ケアサービスの提供」について、ご説明します。

市では、8月に新たに開業する助産所「ひよこママハウス」での日帰り型サービスの提供を開始します。以前から日帰り型サービスと訪問型サービスを提供している「産前産後ケアハウスまんまるぽっと」に加え、今年7月に宿泊型サービスを開始した「工藤医院」、そして今回開業する「ひよこママハウス」により、本市における産後ケアの提供施設は合計3か所となります。今後は、日帰り型、宿泊型、訪問型の産後ケアサービスにより、お母さんとお子さんがより安心できるようサポートを充実させていきます。

ひよこママハウスは、隣接する保育園と連携して、きょうだいを含めた母子へのサポートを目的とする民間の助産所です。産後1年未満の母子を対象に日帰り型サービスを提供し、すでに離乳食を開始しているお子さんには、離乳食もご用意します。

利用日は毎週月曜日から金曜日まで、時間は午前9時から午後4時までで、定員は1日3組です。サービス利用料は、令和8年度は国・岩手県・花巻市の補助により無料ですが、食事代等は実費負担となります。実費負担額は、5か月未満は2,500円、5か月以上は離乳食を含めて原則3,500円です。また、住民税非課税世帯または生活保護世帯の方は、5か月未満は無料、5か月以上は1,000円です。

「ゆっくり休息をとりたい」という方はもちろん、「離乳食のことを相談したい」「子どもが人見知りで困っている」「子どもとの遊び方を知りたい」など、子育てに関するお悩みにも幅広く対応しますので、ぜひこの機会にご活用ください。

令和8年度花巻市戦没者追悼・平和祈念式を8月10日に開催します

小原市長

項目の3番目「花巻市戦没者追悼・平和祈念式の開催」について、ご説明します。

市では、戦争の犠牲者を追悼し、平和への誓いを新たにするため、花巻空襲があった8月10日に戦没者追悼・平和祈念式を開催します。この祈念式は、どなたでもご参加いただけます。戦争体験を風化させることなく次世代へ伝え、平和のバトンを未来へ引き継ぐため、多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

日時は、8月10日(月曜)の午前10時から11時までです。会場は、なはんプラザCOMZホールです。車でご来場の際は、花巻駅南駐車場またはまなび学園駐車場をご利用ください。また、まなび学園から会場までの無料シャトルバスを午前9時30分から運行しますので、ぜひご利用ください。

式の次第につきましては、資料に記載のとおりです。式典当日は、午前9時から午後4時まで、日居城野運動公園中央広場「平和の扉」前で献花を行うことができますので、ぜひ足をお運びください。

併せて、関連行事についてお知らせします。8月10日(月曜)の花巻空襲戦災の日、8月15日(土曜)の終戦記念日には、正午から1分間、追悼と平和を祈念してサイレンを鳴らします。市民の皆さまは、黙とうを捧げていただきますようお願いします。また、8月10日(月曜)の午後3時から8月16日(日曜)まで、シーナシーナ花巻2階のぷらっと花巻にて、式典当日の様子を撮影した写真や花巻空襲の航空写真パネルを展示しますので、ぜひお立ち寄りください。

宮沢賢治生誕130年「イーハトーブフェスティバル2026」を開催します ~8月22日・23日の2日間、宮沢賢治童話村で開催~

小原市長

項目の4番目「イーハトーブフェスティバル2026の開催」について、ご説明します。

「イーハトーブフェスティバル2026」を、8月22日(土曜)、23日(日曜)の2日間、宮沢賢治童話村で開催します。本イベントにつきましては、本日お集まりいただいた報道機関の皆さまからご後援をいただいております。この場をお借りして感謝申し上げます。

この「イーハトーブフェスティバル」は、宮沢賢治の作品世界に思いを寄せるクリエーターやアーティストなど、各分野で活躍するゲストをお招きし、スペシャルトークやライブ、映画上映などを行うもので、今年は宮沢賢治生誕130年を記念した特別なプログラムを予定しています。

8月22日は、二階堂和美さん、大塚愛さんによるライブのほか、スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫さんと、映画監督の岩井俊二さんによるスペシャルトークを行います。この日のプログラムの最後は、イーハトーブフェスティバルの創設にご尽力いただいた、スタジオジブリの故・高畑勲監督の名作「平成狸合戦ぽんぽこ」を上映します。8月23日は、花巻市出身の日食なつこさんや、YONA YONA WEEKENDERSの「磯野くん」によるライブを行います。また、安藤裕子さん、Salyuさん、Chimaさんとイーハトーブ楽団による「ポラーノ・コンサート」を行い、最後に、杉井ギサブロー監督の映画「銀河鉄道の夜」を上映します。両日とも、オープニングには、昨年に引き続き、花巻市芸術協会所属の「イーハトーヴ子ども合唱隊」が出演します。開催時間は、両日とも午後3時からで、入場料は無料です。会場には大型テントと折りたたみ椅子1,000脚を設置する予定です。

また、当日は花巻駅、新花巻駅、そして臨時駐車場の矢沢野球場、花巻新渡戸記念館と会場を往復する無料シャトルバスを運行します。雨天の場合も開催しますが、荒天の場合は中止します。開催の可否などについては、市ホームページや賢治フェスティバル実行委員会のSNSなどでお知らせします。ぜひ、皆さまお誘い合わせの上、ライトアップされたオブジェの幻想的な光に包まれた宮沢賢治童話村で、音楽や映画を通じて賢治の作品世界を感じる、特別な時間をお楽しみいただければと思います。

なお、イーハトーブフェスティバルのほかにも、市内では夏休み期間中にさまざまなイベントが開催されます。主なものを「夏休み期間中の市内イベント一覧」として添付しています。この中から、いくつかご紹介させていただきます。

4番、「はなまき観光まつり」は、一般社団法人花巻観光協会が本年度初めて開催するもので、8月2日(日曜)、午前10時から、なはんプラザで行われます。当日は、「花巻の魅力に気付く」をテーマに市民代表と観光関係者によるトークセッションや市内伝統工芸などの無料クラフト体験、郷土芸能の公演、屋台の出店、スタンプラリーなどもありますので、ぜひお越しください。

そのほか、例年開催されているまつりや花火イベントについてもご紹介いたします。9番、「土沢七夕まつり」は8月6日(木曜)と、7日(金曜)、午後4時から土沢商店街をメイン会場に行われます。12番、「光と音のページェント 花火ファンタジー」は8月8日(土曜)、午後7時30分から北上川河川敷で行われます。17番、「第36回石鳥谷夢まつり」は8月13日(木曜)、午後7時30分から石鳥谷大正橋公園で行われます。18番、「大迫あんどんまつり」は8月14日(金曜)と、16日(日曜)、午後4時から大迫町内で行われます。

いずれのイベントも多くの皆さまに楽しんでいただけるものとなっていますので、この夏の思い出にご家族、ご友人などとご参加いただければと思いますし、皆さまにおかれましても、ぜひ取材いただきますようお願いいたします。

花巻定住交流センターの空調設備更新工事に伴い令和9年2月から全館休館を予定しています

小原市長

項目の5番目「花巻市定住交流センターの空調設備更新工事に伴う全館休館」について、ご説明します。

花巻市定住交流センターの空調設備は、平成4年の開館時に設置したもので、今年で設置から34年が経過しており、経年劣化による不具合が生じていることから、令和8年9月中旬から令和9年7月中旬までの10か月にわたり、更新工事を実施する予定です。これに伴い、令和9年2月1日(月曜)から令和9年6月30日(水曜)までの5か月間は、全館休館を予定しています。なお、工事開始の令和8年9月中旬から令和9年1月末までは通常どおりご利用できます。また、工事の進捗状況により、休館期間が変更となる可能性があります。変更が生じた場合は、市ホームページ等で改めてお知らせします。

次に、休館期間中の対応についてですが、休館期間中も施設の事務室には職員が常駐していますので、令和9年7月以降の施設の利用予約や催事相談は、電話等にて平常どおり受付を行います。利用者の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、安全で快適な施設を提供するための必要な工事ですので、ご理解とご協力をお願いします。

第36回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の受賞者を決定しました

小原市長

第36回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞について、受賞者を皆様にご報告します。

宮沢賢治賞は、本賞、奨励賞とも該当がありませんでした。イーハトーブ賞には、「劇団あしぶえ」様。60年にわたる活動の中で、225回に及ぶ「セロ弾きのゴーシュ」公演を通して演劇の本質を追求し続けるとともに、教育、地域活性化におよぶ活動全体が賢治文学の普及・研究活動に貢献してきた業績に対して贈呈しようとするものです。イーハトーブ賞奨励賞は、該当がありませんでした。

贈呈式は、9月22日(火曜)午前10時より、なはんプラザCOMZホールにて開催いたします。

(宮沢賢治学会イーハトーブセンター 信時哲郎 賞選考委員長)

宮沢賢治賞に関しまして、選考経過および理由についてご説明いたします。宮沢賢治賞の選考対象は6件で、2件が第二次選考に残りましたが、本賞および奨励賞に該当する候補の選出はございませんでした。

イーハトーブ賞に関しまして、選考対象は9件で、8件が第二次選考に残り、1件が本賞候補に選出されました。奨励賞の該当はございませんでした。

本賞の劇団あしぶえは1966年、昭和41年に島根県の当時20歳の若者達が中心となって「松江演劇同好グループ」を結成したことからスタートし、1989年から37年間にわたって「セロ弾きのゴーシュ」の演劇を上演し、賢治の精神を演劇を通して追求し、それを世に広める活動を続けております。1995年には「しいの実シアター」を設立、2000年には劇団公演の傍ら「しいの実シアター未来学校」の活動において、演劇を通して子どもの想像力を育成する取り組みを開始。2005年にはNPO法人あしぶえが認可され、2013年には認定NPO法人となっております。これらの活動は、賢治作品の普及のみでなく、賢治の学校教育における演劇活動にも通じるものであるといえることから、イーハトーブ賞本賞を贈呈するにふさわしいということでございます。

続いて、宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞についての選考経過およびその理由についてご説明します。選考対象は4件で、3件が第二次選考に残り、その3件を選出し、決定いたしました。

選考理由に関しまして、細川律子さんは、小学校教諭を務めた後に石川県に転居、自宅で「はまなす文庫」を主宰し、わらべうた指導や読み聞かせ、民話の語り、手作りの集いなど多面的な活動を続ける傍ら、石川・宮沢賢治を読む会の代表を務め、賢治生誕100年の1996年から30年間にわたって、宮沢賢治作品の普及活動を行っております。石川県を中心に、小中高校、図書館等を精力的に回って、朗読やおはなし会などを実施し、「宮沢賢治の国より」や「風や光の散歩道、宮沢賢治の植物を訪ねて」の著書も刊行しておられます。賢治に関する長期的な普及活動を続けてきたこれまでの実績から、宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞を贈呈するにふさわしいと判断いたしました。

続きまして伊藤涼子さんですが、賢治作品を花巻弁で朗読する「ざしきのぼっこの会」を立ち上げ、近年は「ハーナムキヤ朗読会」でも活躍。2020年には朗読CD「まことの愛そしてさいはひ 宮沢賢治方言作品朗読集」の制作において、70分におよぶ賢治詩・童話の朗読を収録し、教育の現場でも活用され、自ら詩の制作も行っております。2022年にも朗読CDとして「なめとこ山の熊 他 宮沢賢治作品朗読集」を作成しておられます。朗読の会やCDの制作など、賢治作品の朗読と普及に努め、花巻弁を次の世代に受け継がせる努力も怠っていない姿は、宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞を贈呈するにふさわしいと判断いたしました。

3番目はささやま図書館友の会さんです。兵庫県丹波篠山市の市民と図書館をつなぐボランティア団体として2003年に設立。宮沢賢治学会イーハトーブセンターの地方セミナーの招致をはじめ、「宮沢賢治の作品を読む会」を継続的に実施。そのほか、大人の本を読む会、詩の講座や各種の講演会などを行い、会報やブログなどで情報発信を行いながら、図書館と市民をつなぐ活動を実践しておられます。賢治作品に触れる機会を多く提供したことはもちろん、図書館活動を支え続けたことは、賢治精神を受け継ぐものであるとも考えられることから、宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞を贈呈するにふさわしいと判断いたしました。

主な質問

「ひよこママハウス」の開業日はいつか。

こども家庭センター 副所長

8月1日と伺っており、同日に開所式を行う予定です。また同日から、日帰り型の産後ケアサービスについても開始予定です。

戦没者追悼・平和祈念式に関連して、花巻市内で戦地に行って今もご存命の方の人数は把握しているか。

福祉部長

現在ご存命の方の人数は把握していません。なお、戦地でお亡くなりになった花巻市内の人は2,689人です。また、花巻空襲によって亡くなられた人は48人です。

イーハトーブ賞を受賞した「劇団あしぶえ」は、過去に花巻で公演などを行ったことがあるのか。

宮沢賢治学会イーハトーブセンター 青木美保 代表理事

花巻市にはまだ来ていないと思います。11月に開催する国際研究大会のときにどうかと声を掛けていましたけれども、会場などの関係で、今年度の花巻での上演は難しいということになりました。

宮沢賢治賞の該当がなかったことと、最近の研究のトレンドなどについて、所感があれば教えていただきたい。

信時 賞選考委員長

今回、宮沢賢治賞を推薦できなかったことは非常に残念に思っています。宮沢賢治研究というものに加わっていただける方々が少なくなってきているのかなということは感じています。今、私ども文学部というところでも頑張っておりますけれども、なかなかその魅力を次の世代に伝えきれていないのかなと思って、こちらの方でもいろいろ頑張ってはいるんですけれども、なかなか成果として結びついていないところです。

ただ、我々としては、賞を出すために、レベルを落とすとか、そういったことだけはしてはいけないと考えています。今までは著書に対して賞を出すという感じが多かったんですけれども、非常に優れた研究者の方でも著書を出さない方もおられますし、若い方だと素晴らしい論文であってもすぐに著書にするというわけにはいきませんから、素晴らしい論文があったら、それを奨励賞の対象にするとか、そういったことをしながら、何とかレベルを保ちながら、賞を継続させることができればなというふうに考えております。

受賞した作品について、一般の方が興味を持たれて、作品に触れたいなというときは、どこに行けばいいのか。

青木美保 代表理事

劇団あしぶえについては、全国で上演していますがこの劇団の自前の劇場が、島根県松江市の郊外にあります。そこで毎年、「セロ弾きのゴーシュ」も上演していまして、今年の6月に私も観に行きました。とてもよく考えられた劇場で、100人規模の小規模の劇場ですけれども、会場と役者との距離が近い演劇になっております。ネットでの配信などはありませんので、ぜひ松江市に行かれて見ていただければと思います。また、ぜひ花巻でも見ることができるようにしていただければありがたいなと思っています。

細川律子さんにつきましては、市内の図書館で借りられるとのことです。伊藤涼子さんにつきましては花巻市在住の方ですし、皆さんの方がよくご存知かと思います。このCDも市内の図書館にあるそうですので、ぜひ手に取っていただければと思います。ささやま図書館友の会につきましては、この活動報告の冊子はイーハトーブセンター資料室に置いていますので、そちらに行っていただければ、手に取ることができると思います。

宮沢賢治賞の該当者がいないことと、宮沢賢治に関する研究をする人が減っているということに何か関連はあるのか。また、研究の裾野を広げる活動などは何か行っているのか。

信時 賞選考委員長

賞の選考については、本当に正々堂々と非常に長い時間議論をしましたが、残念ながら該当なしということになりました。次回からは、もっと広く深く推薦を募るということをしまして、先ほども申し上げましたが、こちらの方も厳正な審査はし続けるつもりですけれども、もっと推薦をしていただけるように私たちもどんどん働きかけるということをしたいと思います。

しかし、やはり研究者人口自体も減っているのかなというふうに思いますので、賢治学会では、「宮沢賢治で卒論・修論書いてみる?」という企画をオンラインでやっております。大学院生とか学部生とか、多いときには、20数人に参加していただきまして、それによって、宮沢賢治に関する博士論文を書く人や学会に入ってくださる方がでてくるなど、研究自体が少しでも活性化するようにと思っています。

また、宮沢賢治は文学だけではなくて、環境とか地域づくり、まちおこしとか、そういった方面にも関係していますから、そういった側面から卒論、修論を書く人も少しずつ増えているのかなと思っていますし、少しでも宮沢賢治に興味のある方が増えるように、いろいろなお話をセミナーなどでしていきたいと思っていますし、そういったことを進める中で、次の宮沢賢治賞候補、イーハトーブ賞候補などが出てくればいいなと思っている次第です。

本屋大賞などのように、ノミネート作品も紹介できれば興味を持つ人も増えるかもしれないと思うが、そういった点について何かお考えはあるか。

信時 賞選考委員長

そこまではっきりは考えておりませんでしたので、参考にさせていただければと思います。私たちもインスタを開設するなど、小さい努力はさまざましておりますので、今いただいたご意見なども含めて、もっと楽しく、でも真剣に取り組んでいけるような仕組みが作れたらと思っています。

青木美保 代表理事

宮沢賢治学会では、機関誌「宮沢賢治研究Annual」を年1冊出していまして、その巻末にビブリオグラフィーという、その前の年に出された研究論文とか作品集とか、そういったものを網羅的に集めて紹介しています。そういう学会誌は少ないと思います。ですから、普段から賢治に関する文献には目を配って、その中で良い論文については機関誌に再録するというような活動を続けています。そういう活動を積み重ねながら、良い論文が出て来ることを期待して待つという姿勢でおります。

そのほか、やはり普及活動に力を入れて、研究者の裾野を広げるというような活動が重要で、それは小中学生に対するアピールから始まりますので、今年は広報委員会で新しく、若者向けを意識した賢治の紹介動画を作成中です。これは9月の学会の定期大会のときに公表するという予定になっています。そういった活動を行いながら、若い人たちが興味を持てるような活動を行ってまいりたいと思っていますので、引き続きご支援をお願いできればと思います。

 

担当

総合政策部 広報情報課 広報係

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