平成29年7月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1003128  更新日 平成31年1月18日

写真:記者会見の様子

開催日時

平成29年7月26日(水曜)午前11時から正午まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302・303会議室

市長からの報告事項

平成29年7月23日大雨警報発表に伴う市の災害対応と被害の状況について

会見項目

  1. イーハトーブフェスティバル2017を開催します(担当生涯学習部 賢治まちづくり課)
  2. 宿場町おおはさま400年記念事業「大迫あんどんまつり」で弘前ねぷたと大迫あんどん山車が共演します(担当大迫総合支所 地域振興課)
  3. ボートアジア選手権日本代表の強化合宿が決定しました(担当 生涯学習部 スポーツ振興課)
  4. 花巻市産農畜産物のトップセールスを行います(担当 農林部 農政課)
  5. 119番通報等における多言語通訳サービスを開始します(担当消防本部 警防課)
  6. 石鳥谷駅前駐車場の供用開始について(担当 石鳥谷総合支所 地域振興課)
  7. 花巻市ピロリ菌検診の実施状況について(担当 健康福祉部 健康づくり課)
  8. 大迫中学校校舎棟の改築完了及び使用開始について(担当 教育部教育企画課)
  9. 大迫学校給食センターの開設について(担当 教育部 小中学校課学校給食管理室)
  10. アメリカ合衆国アーカンソー州ASMSAが来花します(担当 生涯学習部 国際交流室)

市長からの報告事項

平成29年7月23日大雨警報発表に伴う市の災害対応と被害の状況について

市長

7月23日に、市内でも大雨が降って、花巻市もその対応をしたところでございます。
7月23日午前0時から午後11時までの23時間、場所によって降雨量が違いましたが、花巻地域においては130ミリの降雨があったということでたいへんな雨でした。

北上川については、花巻市に降る雨だけではなくて、例えば雫石町で大雨が降ると水位が上がり、花巻市の場合には7月23日午前0時49分に大雨警報(土砂災害)が発表され、午前1時47分には洪水警報が発表されました。
花巻市は午前0時49分に花巻市災害警戒本部を設置して対応しました。

紫波橋における北上川の最高水位は、7月23日午後5時50分時点の4.02メートルでした。避難判断水位が4.2メートルとなっており、これになりますと石鳥谷地域の川沿いの地区に対して、避難準備・高齢者等避難開始情報を出します。そして災害に備えて各避難所を設置するということになっております。
そして朝日橋が避難判断のもう一つの基準になりますけれども、ここが避難判断水位5.0メートルに対して、7月23日午後7時40分に4.21メートルになったということでございます。

最大の水位になったのは夕方でしたが、午前中の段階で、場合によってはこの避難判断水位に達するのではないかということで、避難準備・高齢者等避難開始情報を出す準備をしていたところでした。午後になり、避難判断水位を超えないだろうという情報が気象台等からありまして、注意はしていたところでしたが、避難準備・高齢者等避難開始情報を出さなくても済むのではないかと判断していたところでございます。結果的に避難準備・高齢者等避難開始情報を出すまでの水位には予想通り至らなかったということでございます。

今回の大雨により、花巻市内でも被害は出ております。床下浸水が発生した家屋もありますし、7月25日午後5時現在で水田、畑、リンゴ畑への冠水が7カ所、合計で水田約30ヘクタール、大豆畑等41.7ヘクタール冠水したということでございます。これら冠水した農地の被害は現在分かっておりません。冠水したけれどもそれほど作物に影響を与えていないという可能性もあり、被害状況について調査しているところでございます。

また、葛丸川に面している石鳥谷町の古川排水樋門について、石鳥谷地域の消防団約160人の方々が排水作業をしてくださったということで、我々としても大変感謝申し上げたいと思っております。

イーハトーブフェスティバル2017を開催します

市長

8月26日(土曜)、27日(日曜)の2日間、宮沢賢治童話村においてイーハトーブフェスティバル2017を開催します。

平成26年と27年に、アニメをテーマに開催した「イーハトーブ・アニメフェスティバル」、昨年宮沢賢治生誕120年記念事業の一環として開催した「イーハトーブフェスティバル」に続いて4回目の開催となります。

両日とも午後4時開演、午後8時30分終演を予定しております。場所は宮沢賢治童話村特設屋外ステージです。
内容でございますけれども、26日は、さまざまな賞を受賞し、好評を得たアニメーション映画「この世界の片隅に」を午後6時30分から上映します。また、この映画の音楽を担当したコトリンゴさんのライブを午後4時から、原作者のこうの史代さんの講演を午後5時から行う予定としています。

27日は、新海誠監督作品のアニメーション映画「君の名は。」を午後6時30分から上映させていただきます。また、午後4時からおお雨(おおはた雄一さん、坂本美雨さん)によるライブ・朗読を行い、午後5時から作家の夢枕獏さんに講演していただく予定としております。

入場は無料で、花巻駅・新花巻駅・臨時駐車場の花巻交流会館から会場までの無料のシャトルバスを運行いたします。

また、これに関連して「童話村の森ライトアップ2017」を、7月14日(金曜)から10月8日(日曜)までの各週末(金曜から日曜まで)に開催しております。
昨年宮沢賢治生誕120年の記念事業として実施したライトアップですが、大変好評だったことから、この機材等を去年はリースしましたが、これを購入いたしまして、毎年開催していこうということで今年から始めさせていただいております。

今年度は昨年度と同じ内容となっておりますけれども、将来的には少しずつ変えていくことも検討の余地はあるというように思っております。減らすのではなく、増やすこともいいのではないかと考えております。

このライトアップ期間には屋台村も開催しますし、「賢治の学校」についても午後7時まで開館時間を延長いたします。

宿場町おおはさま400年記念事業「大迫あんどんまつり」で弘前ねぷたと大迫あんどん山車が共演します

市長

今年の大迫あんどんまつりの大きな特徴は、宿場町おおはさま400年記念事業として、あんどん山車4基と青森県弘前ねぷたの共演をするということでございます。
弘前ねぷたでございますけれども、弘前ねぷた卍會をお招きして共演していただきます。

日時は8月14日(月曜)午後4時から10時までと、8月16日(水曜)午後4時から10時まででございますが、弘前ねぷたは14日のみの出演となります。

会場は大迫町のまちなかの仲町交差点付近を中心に開催させていただくということでございます。
8月14日については弘前ねぷたと大迫あんどん山車の運行、午後8時20分から8時50分まで、大迫あんどん山車と弘前ねぷた集合イベントを開催させていただきます。

毎年たくさんの人たちがまちの交差点に集まって大変な熱気で盛り上がりますが、今年は弘前ねぷたが来るということでさらなる盛り上がりとなるのではないかと考えております。
大迫あんどんまつりでねぷたとの共演をしたいという情報を耳にした弘前ねぷた卍會のメンバーの方が弘前ねぷた卍會を紹介してくださったということで私共としては大変感謝しております。

8月16日は弘前ねぷたは参加せず、大迫あんどん山車だけが参加しての山車運行そして集合イベントをするということになります。

また、関連する事業といたしまして、あんどん山車情報館「番屋」を開設いたします。
さらに大迫交流活性化センター駐車場では、子どもたちが制作した「角あんどん」を展示する「ミニ角あんどん展示」を実施します。

これに関連いたしまして宿場町おおはさま400年記念のほかの事業について、先月の記者会見で発表しましたが、大名行列・記念式典・記念講演会を開きます。
大名行列についてはIBC岩手放送の神山浩樹アナウンサーが南部利直公になっていただき、松原友希アナウンサーが女殿様になっていただく予定と聞いております。地域住民120人が陣笠姿等で練り歩くということになっております。

衣装や馬については遠野市からお借りするということで、遠野市には大変感謝申し上げたいと思います。
そして記念講演としまして、京都清水寺の森清範貫主に大迫と京都の歴史についての講演と、揮毫(きごう)を行っていただくという予定にしております。

ボートアジア選手権日本代表の強化合宿が決定しました

市長

公益社団法人日本ボート協会から、本年9月4日からタイのパタヤで開催されるアジア選手権の日本代表強化合宿を、8月22日から30日までの期間、「田瀬湖ボートコース」で実施する決定をいただきました。
2020年東京オリンピック日本代表チームの「田瀬湖ボートコース」での事前合宿はすでに決定いただきまして、日本ボート協会から花巻市に対して、決定通知を昨年いただいております。

今回でございますけれども本年5月に日本ボート協会に私が訪問いたしまして、その際、2020年だけではなくて、2017年はすでに決まっているでしょうから難しいですけれども2018年、2019年はぜひ田瀬湖を利用してくださいという話をさせていただきました。

それに合わせて田瀬湖の艇庫を今年改修することとしており、来年には宿泊もできる施設になります。午前と午後の間にお休みいただくあるいはお風呂も付けますので施設を使っていただきたいと考えております。また、その施設の設計図もお渡ししてご助言等をいただきたいということをお願いしてきたところでございます。
その結果だと思いますが、本年も田瀬湖でボート合宿が決定したものと理解しております。

日本代表チームは、今まで日本人の方がヘッドコーチあるいは監督になっておられましたが、今年から金メダリストのフランス人の方がナショナルスポーツディレクターになられたということでございまして、前の日本人のヘッドコーチの方は田瀬湖ボートコースが非常にお気に入りということで強く推していただきましたが、外国人のヘッドコーチにも田瀬湖のすばらしさをぜひ理解していただきたいと考えております。
日本ボート協会では、アジア選手権での出場種目の優勝を目指しているということでございます。

田瀬湖のボート場については2004年アテネオリンピック直前合宿、2005年世界選手権直前合宿を花巻市で実施しておりまして、2004年アテネオリンピックでの軽量級男子ダブルスカルでの決勝進出は田瀬湖でのトレーニングによるところが大きかったとのお話を伺っております。

また、田瀬湖については非常に大きな評価をいただき、そこで合宿を開くことをうれしく思っているという言葉もいただいております。私共としては代表団の方々が存分にこの合宿で練習ができるように支援をしていきたいと考えております。

花巻市産農畜産物のトップセールスを行います

市長

明日の朝、東京食肉市場で、花巻市、北上市、西和賀町から出る牛肉がせりにかけられます。そしてそれに参加するため、今日花巻市副市長が花巻市を出発して、夜に市場関係者の方々との懇談会に参加し、明日市場へのせりに参加するという予定にしております。

8月8日には食用米のトップセールスということで、株式会社吉野家ホールディングス、そして日本の米穀卸でトップクラスの木徳神糧株式会社を訪問するということにしております。

花巻産のひとめぼれは大変好評でございまして平成28年産米については問屋あるいは酒造会社などの要望に応えられるだけの量を提供できなかったということがございます。我々としては今年も同様、特に今年は銀河のしずくが大量に出荷され、需要が多いと思っているわけでございますけれども、今そういう状況においてこそ、この事業者の方々との関係性を強化する必要があると考えており、今後もトップセールスを行う予定としております。

そして11月の中旬には、大阪の大手青果物卸売業者である大果大阪青果株式会社を訪問しまして、花巻の蜜入りサンふじ「賢治りんご」のトップセールスを予定しております。

いずれもいわて花巻農業協同組合と連携してセールスを行う予定にしております。

119番通報等における多言語通訳サービスを開始します

花巻市を訪れる外国人観光客は年々増加傾向にあります。

いわて花巻空港と、タイガーエア台湾、そして中華航空による秋のチャーター便が運航されることが決まっており、また、今台湾等の旅行代理店等と非常にいい関係になっておりますので、冬等についても今チャーター便の導入について、岩手県が中心となって働きかけております。このようなことから外国人観光客が増えております。

そして2019年には「ラグビーワールドカップ2019」が釜石市で開催されます。
このラグビーワールドカップについては、今年の春に岩手県全体で実行委員会をつくっておりまして、花巻市もメンバーになっています。

釜石市と大槌町には花巻市の職員を今派遣しておりますので、先日その激励に伺ったところです。その中で建設が始まったラグビーワールドカップの会場を視察させていただき、野田釜石市長と花巻市ができる役割についてのお話をさせていただきました。釜石線や新幹線が通っている新花巻駅は周辺の駐車場も整備しておりますので、釜石市に向かうバスの発着地になりうるわけです。我々としてはそのような利用についても視野に入れながら全面的に支援をしていきたいというように考えております。

そのような中で外国人の方が花巻市に来たときに救急車を利用する可能性も出てきます。実際に利用している例もあり、その際、言葉の問題もあるということで、6月の市議会で市議の方から通訳サービス導入の必要性についてご指摘をいただいたところでございます。早速これの対応について消防本部にお願いしたところでございますけれども二つの対応について報告させていただきます。

一つは民間通訳サービスに電話をつなぐというシステム「通訳コンシェル119」でございます。
この運用開始日は8月1日(火曜)でございますが、契約先名はNECネッツエスアイ株式会社で、対応言語は英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語の5言語です。これを利用した場合、外国人観光客の約80パーセントカバーできるということですが、この通訳サービスの契約を締結するということでございます。24時間365日、夜間休日を問わず対応できると伺っております。

内容でございますが、外国人からの通報があれば、119番通報受付時に消防指令台からこのNECネッツエスアイのオペレーターにワンタッチでつないで、三者接続・三者通訳を同時に行うことができます。また、救急車内や災害現場においては、救急隊・消防隊がこのNECネッツエスアイのオペレーターに直接通訳依頼を行って、隊員と外国人が電話機を交互に受け渡して通訳を行っていただくということになります。

それから総務省消防庁が全国の消防本部に対して本年4月から提供を開始した、救急現場で活用できる救急隊用の多言語音声翻訳スマートフォンアプリ「救急ボイストラ」に対応するため、花巻市では8月中にこのアンドロイド型のスマートフォンを管内7台の高規格救急車全てに配備します。
この救急ボイストラでございますけれども、対応言語は15言語ということで先ほどの通訳サービスより多いということになります。
救急ボイストラの使用例ですが、まず言語を選択し、定型文選があるので救急隊員が質問を選びます。そうすると英語であれば英語が表示され、質問の回答を選択するということになります。

石鳥谷駅前駐車場の供用開始について

石鳥谷駅前については、花巻市の土地があり、JR東日本が月極駐車場で使っておりましたが、移設していただいて、月極駐車場で使っていた土地を花巻市の駐車場として機械化し、有料の駐車場にするという工事をしていたところでございます。

この36台分の駐車場が9月1日の午前0時から供用できるようになります。
駐車料金は花巻駅前の駐車料金と同様にします。出入りを含めて終日使用可能です。

そしてJR東日本が運用していた月極駐車場29台分については、駅前駐車場の南側に移設を進めており、継続して運営を行うこととなっております。

県が管理する石鳥谷駅前広場は出迎えや一時的な目的での無料駐車場になっておりましたが、12時間あるいは24時間などずっと停めている方がいるということで指摘の声もございました。今回石鳥谷駅前駐車場を整備いたしますのでこの駅前広場については駐車場をやめてタクシー等あるいは一時停車する車について使いやすいようにすると伺っております。
石鳥谷駅前駐車場が完成した後で県が整備していくと理解しております。

花巻市ピロリ菌検診の実施状況について

平成27年度から実施している花巻市ピロリ菌検診は、平成28年度も1月10日から2月17日まで、平成29年3月31日時点の年齢で、20歳、25歳、30歳、35歳、40歳の花巻市民に対して無料で実施しました。

平成27年度については対象者が4,786人でございまして、2,067人に受診していただき、陽性者が271人ということでございました。平成28年度については本年この年齢になる方と去年の未受診者2,763人を対象といたしました。平成28年度の受診対象者4,742人のうち、1,885人の方に受診いただき陽性者が212人、そして平成27年度未受診者2,763人のうち202人が受診し、陽性者が26人ということになりました。

平成28年度受診対象者で受診されなかった方については、平成29年度に受診の勧奨を行う予定としております。
このピロリ菌検診で陽性と判定された方についての除菌結果でございますが、平成27年度は陽性者271人のうち220人という多くの方に精密検査を行っていただき、その結果、陽性だと正式に分かった方で194人の方が除菌治療を完了しました。そして平成28年度は7月11日現在で175人の方が精密検査を行い、81人の方が除菌治療を完了しました。今後この数字はさらに増えるものと思っております。

一昨日花巻市医師会と情報交換会をしたわけでございますが、このときに花巻市ピロリ菌検診の実施状況と除菌治療の完了状況についてご報告いたしましたけれども、大変高く評価していただきました。結果は10年、20年後に分かるわけでございますが、胃がんの患者数が相当減るのではないかということで、花巻市民の健康を守れるという大きな成果が今後上がってくとともに、医療費についても削減されるのではないかということで、このピロリ菌検診の費用等は医療費を考えると価値のある費用というご指摘をいただいたところでございます。

大迫中学校校舎棟の改築完了及び使用開始について

大迫中学校でございますが、7月21日に市の完了検査が無事終了いたしまして、8月11日(金曜)には生徒、保護者による新校舎の完成セレモニーが行われます。8月18日の新学期の開始と同時にこの安全な校舎で生徒たちの学校生活がスタートすることとなります。

耐震化でございますが、実は大迫中学校の校舎自体は正式な耐震診断をしておりません。簡易な診断だけを行い、校舎を建て替えました。体育館は正式な耐震診断を行いましたが、先日、岩手県の発表の中で大迫中学校の体育館は県内の学校施設の中で一番弱いとのことでした。ただ、県内の学校施設について、正式な耐震検査を行っていない施設もあると推測しており、その意味で一番弱かったということでは必ずしもないかもしれません。体育館についてはすでに解体工事に入り、もう使わないわけでございますが、大迫中学校の校舎も含めて非常に弱い状況だったことは間違いないということです。

また、以前の校舎は、今後土砂災害特別警戒区域に指定される予定の場所にありましたが、今まで校庭として使っていた安全な場所に移転できるということで、子どもたちの安全性が相当上がり、安堵しているところでございます。

今まで大迫中学校にはランチルームがあり、そこで全校生徒が一緒に給食をとっておりました。このランチルームを生徒ホールとし、これは木造大断面で建築しております。給食のほか、伝承芸能や合唱の練習として多目的に利用できますし、隣の音楽室と一体利用できるように可動間仕切りとしております。また、2階廊下から生徒ホールの舞台を見ることができるつくりとしておりますので、観客席等としても利用できるようになります。

このほか、図書室とコンピューター室を隣接させることで、メディアセンターとして調べ学習の充実や情報化の進展に対応できる施設としました。

そしてこの大迫中学校の建築については市内の各層から全面的に木造にしてほしいという要望もいただいたところでございます。木造にしても国の防火基準には十分対応できるということであったわけでございますけれども、やはり子どもたちが学ぶ場所ですから国の基準を守るだけではなくて、より安全な施設ということで、全面木造よりは鉄筋コンクリートのほうがいいという判断をしたわけでございます。

そしてもう一つは、花巻市内の木材を使って木造にする大きな目標がありましたが、花巻市には残念ながらそれに対応できる製材所や製板工場等がなく、花巻市で切った木を市外・県外に運んで集成材にしてもらうと費用が通常の建物に比べて倍位掛かるということでした。そのようなことで我々としては木造としないということにしたわけでございますけれども、内壁の腰板には大迫産材の丸太を加工した杉板を使用する等によりまして、内部については木の香りがする校舎になると私共としては理解しております。

7月30日(日曜)午前10時から午後3時まで、大迫地域住民を対象とした新校舎の見学会を予定しております。

少し先行して進めておりました湯口中学校改築事業でございますけれども、校舎は平成28年9月に完成しておりますが、屋内運動場(武道場併設)が平成29年6月末に完成し、使用を開始しております。

そして、武道場でございますが、すでに解体工事に着手しておりまして8月末に完了の予定としております。グラウンド等の整備についても本年度中に完了するということで湯口中学校については20億円位掛かった事業でございますけれども、本年度に全て完了するということでございます。

大迫中学校は20億円以上掛かっておりますが、大迫地域は次にお話する学校給食センターについても大きな金額が掛かっておりまして、この大きな事業が完了に近づいているということでその点については少し安堵しているところでございます。

大迫学校給食センターの開設について

これは工事が完了し、私も先日見学しまして、文科省の基準に沿って、衛生に非常に配慮がなされた給食センターになっております。アレルギー対応が必要なお子さんが今一人いるということですが、そのお子さんあるいはアレルギー対応が必要なお子さんが入学した場合に備えまして、アレルギー対応が必要なお子さんの調理スペースを国の基準のガイドラインに基づいて設置しております。

この事業は国からの交付金と花巻市の過疎債を財源としております。大迫と東和地域の事業については過疎債が使えます。過疎債は借金の返済について、金利も含めて70パーセント国から交付税措置があり、市の負担は30パーセントになる非常に有利になる市債でございます。これを利用して建設させていただいたということでございます。
供給能力は1日350食ということでございます。

花巻市内の給食については、このほか石鳥谷、東和にも給食センターがございます。花巻地域には文科省基準に沿った給食センターがないということで、今後花巻地域の給食については、財源の問題もございますけれども、今教育委員会の方で検討を始めているところでございます。

アメリカ合衆国アーカンソー州ASMSAが来花します

アメリカ合衆国アーカンソー州ASMSA(アーカンソー数理芸術学校)は全米でも有数の数学、理科、芸術に強い、アーカンソー全体を学区とする学校でございますけれども、その高校生4人と引率3人が花巻市にお見えになります。

花巻温泉ホテル千秋閣で8月8日から9日までの2日間、第54回全国国際教育研究大会岩手大会及び第43回東北地区高等学校国際教育研究大会岩手大会が開催され、ASMSAの生徒も参加することになっております。この大会には全国から約200人の方が参加するとのことです。

花巻北高校とASMSAは昨年9月に姉妹校提携をしておりますが、今回の全国大会及び東北大会は、花巻北高校が事務局となっておりますので、花巻北高校の招待を受けてASMSAが参加するしだいでございます。

ASMSAの生徒の皆さんには、この大会に参加していただくだけではなくて、ホームステイや土沢七夕まつり等を楽しんでいただくあるいは宮沢賢治記念館等も訪れていただく予定にしております。

本年度海外から来ていただいた青少年でございますが、6月1日から8日まで、ホットスプリングス市の高校生21人が引率2人と来ております。そして6月19日から25日まで、昨年国際姉妹都市提携30周年を迎えたバーモント州ラットランド市の中学生6人が引率1人と来ております。

そして今年初めて、花巻市は直接姉妹都市ということではないですが、花巻ロータリークラブの方々のご紹介でオクラホマ州の高校生8人の皆さんが花巻を訪れ、花巻市役所にも来ていただきました。そしてホットスプリングス市教員の方々3人も7月10日から16日まで、花巻市に訪れていただいております。

大変多くの方々が花巻市に訪れていただいておりますが、この方々が花巻市民と交流することによって、日本人以外の人との交流の経験を持っていただき、また日本人とは違うさまざまな習慣あるいは考え方、文化について触れていただいています。花巻市はこのような事業を大変活発に行っているというように私共は理解しております。
市の職員、国際交流室が大変がんばっておりますが、何よりも市民の方々がこのような活動を積極的にやっているということでございます。今回のASMSAも市が呼んだのではなくて花巻北高校が呼んだということでございます。今度市役所にも訪問いただきますけれども、今後ともそのような形での交流を活発にやっていきたいと思っております。

今後の国際交流の予定でございますけれども、秋には花巻市からホットスプリングス市、ベルンドルフ市、ラットランド市、クリントン村に中学生が訪問することになっております。そして花巻東高校は例年通りホットスプリングス市に派遣される花巻の中学生と一緒に行くことになっておりますし、ASMSAと姉妹校提携をしたということで花巻北高校の高校生数人が、中学生と花巻東高校生と一緒に、今回初めてホットスプリングス市を訪問する予定となっており、ASMSAを含め、さまざまな方々との交流を期待しております。

派遣の費用については花巻北高校のPTAが多大なご支援をしたということでございます。また、花巻北高校の同窓会も支援するということも伺っておりまして、そのような市民レベルでの支援は大変ありがたいと思っております。

子どもたちがさまざまなことを学んでいただければありがたいなと思っているところでございます。

主な質問

大迫あんどんまつりについて、参加する弘前ねぷたは1基か。また、以前は平川ねぷたが参加する予定だったが変更した理由は

市長

参加する弘前ねぷたは1基です。平川ねぷたについては、ご都合が合わないということでした。平川ねぷたのメンバーの方が弘前ねぷた卍會のメンバーでもあるということで、この方からご紹介いただいたということでございます。

ボートアジア選手権日本代表の強化合宿について、東和町の子どもたちとの交流などを想定しているか。またそういった申し込みなどをしているか

市長

現在、申し込みなどはしていません。
練習が目的で、アジア選手権の直前なので、あまりこちらからお願いして労力を費やしていただくわけにもいかないと思っております。
日本ボート協会にお願いすればやっていただける可能性はあると思うのですが、我々としては遠慮した方が良いと思っております。

大迫学校給食センターは7月24日から開設ということだが、給食提供はいつからか

市長

8月18日の新学期からとなります。

外国人による119番通報や救急搬送は現状として年間どのくらいあるか

消防長

平成24年から平成29年5月までで、軽傷者(中等症)を含め9人が救急搬送されています。

通訳コンシェル119と救急ボイストラの住み分けや違いについて

消防長

通訳コンシェル119につきましては、119番を受け付ける消防指令センターの通訳として必要となります。救急ボイストラにつきましては、現場で対応する隊員が活用し、場合によっては通訳コンシェル119も活用して二重に対応する形で進めております。

市長

運用については消防本部の中で整理して検証してもらわないといけませんが、救急ボイストラは非常に定型的な文章なので、定型的な内容についてはこれを利用して患者に聞いた方がいいと思います。ただ、難しい話になった場合対応できませんから、救急隊員が持っているスマートフォンから通訳コンシェル119の方につなげば通訳を通してさまざまな話ができるということになります。

そういうことで「いつ具合が悪くなりましたか」などの簡単な内容については救急ボイストラで対応できますし、難しくなってきたら通訳コンシェル119を利用することになるかと思います。

そういうことから通訳コンシェル119は消防指令センターの受け付けで使えるということが一つ。もう一つは現場で救急ボイストラでの対応ができなくなったら利用していけばいいのではないかと思います。

通訳コンシェル119を県内で導入している消防本部はあるか

消防長

現時点では通訳サービスを利用している県内の消防本部はほかにありません。
今後ラグビーワールドカップが開催されますので県内で導入を進めている消防本部もあると聞いております。

救急ボイストラについては、総務省消防庁が導入を進めているので、全国的に同時に導入するのか

消防長

県内に12の消防本部がありますが、3消防が導入済ということで、そのほかにつきましては導入を検討または導入を控えているものと考えております。

NECネッツエスアイ株式会社による通訳サービスは以前から提供されているのか。また、県外の消防本部での導入実績は

消防長

NECネッツエスアイ株式会社からの聞き取りでは、昨年12月時点で50消防本部が導入しているとのことです。

イーハトーブフェスティバル2017について、こうの史代さんと夢枕獏さんの講演内容は

賢治まちづくり課長

テーマ等はまだ決まっていないところですが、宮沢賢治に関する話題は含めていただきますし、こうのさんに関しましては講演の後に原作を映画化したものを上映するということで、原作の方に触れていただく内容になる予定となっております。

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