令和7年5月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1023667  更新日 令和7年6月4日

記者会見の様子

開催日時

令和7年5月28日(水曜)午前11時から11時50分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302会議室

会見項目

  1. 新花巻図書館整備基本計画を策定しました
    <担当 生涯学習部 新花巻図書館計画室>
  2. JR花巻駅西口駅前広場の整備案に関する市民説明会を開催します
    <担当 建設部 都市政策課>
  3. 「花巻地区かわまちづくり計画」の進捗状況について報告します
    <担当 建設部 道路課>
  4. 「高校生おおはさま留学生」を募集します
    <担当 大迫総合支所 地域振興課>
  5. 令和7年度第1回花巻市みんなでライブラリー 2025年本屋大賞受賞作家「阿部暁子さんトークイベント」を開催します
    <担当 生涯学習部 花巻図書館>
  6. 「花と緑のまつり2025」を開催します ~ もっと身近に花と緑を感じる3日間 ~
    <担当 建設部 都市政策課>
  7. 花巻市文化会館自主事業 演劇「地雷探知犬ニーナ ~NEENA~ 」を開催します
    <担当 生涯学習部 花巻市文化会館>

冒頭コメント

上田市長

おはようございます。今日は7項目についてお話しいたします。項目が多いので、長くなるかもしれませんけども、できるだけ短くお話して皆様のご質問にお答えしたいと思います。

よろしくお願いします。

新花巻図書館整備基本計画を策定しました

上田市長

項目1番目、新花巻図書館整備基本計画を策定したことについてお話しいたします。新花巻図書館整備基本計画でありますけれども、5月19日に開催された花巻市教育委員会議定例会において原案のとおり可決され、策定されました。この基本計画は市ホームページで公開しておりますし、市内4図書館、まなび学園、花巻市役所の新花巻図書館計画室に閲覧用を配置しているほか、振興センターや総合支所などにも順次配置していきます。

基本計画策定までの経緯でありますけれども、まずは市民会議についてお話しします。「総合花巻病院跡地」「JR花巻駅前」の2つの建設候補地について、市民間で対話して意見集約を図る市民会議を実施したところでありまして、これについては、建設候補地について市民の中で「総合花巻病院跡地」と「JR花巻駅前」の2つに意見が分かれているということがございまして、我々としましてはアクセス等も考えた上で、なるべくたくさんの方々が使いやすい場所に図書館を建設したいと考えておりまして、今の図書館は交通の便が悪くて、使っているのは60歳以上の方や小さいお子さんがいる世代の方に偏っておりまして、そのようなことであってはいけないと、なるべくたくさんの人たち、若い人たちにも使ってほしい、使いやすいところに建設するべきだという考え方があったわけであります。

しかし、そうではないという意見の方々も多くいらっしゃったわけでありまして、そのような中で、市だけで建設場所をどちらかに決めるということはよろしくないと、また、会議や説明会の場においては強い意見をお持ちの方々が来て、その方々が多く発言され、他の方々はなかなか発言できないと、そういった話もございました。そういうことがないように、市と市民が話し合うのではなくて、市民同士で話し合って、その中で方向づけを考えていただきたい。具体的には、会議で出された意見を可視化・整理することで、最終的には市が建設候補地を選定する際の判断材料にすることを目的とする、そういう市民会議にしたわけでありまして、その点についてはファシリテーターあるいは市の生涯学習部長から、市民会議の参加者に明確にお話をしたわけであります。

そういった中で市民の皆さんには大変真摯に議論していただいたと思っておりまして、1回4時間を3回という予定だったんですけれども、もっと話したほうがいいだろうということで4回開催しまして、合計16時間、市民同士で話し合っていただいて、その上で各自の考えを可視化していただいたわけであります。市民会議の結果については、広報はなまき3月15日号や、市のホームページに掲載しております。なかなか会議の内容全てを見ることは大変だと思いますけれども、できるだけ多くの方に見ていただきたいと思っております。

市といたしましては、メインファシリテーターを慶應義塾大学の山口教授、このようなことについての専門家の先生でありますけれども、その方にお願いしまして中立的な立場でやっていただくということをお願いしたわけです。実際に山口教授に市役所に来ていただきまして、市の職員6、7名いたでしょうか、その6、7名の前で、私が市民会議の結果についてどうなっても我々は構わない、やはり市民の意見を尊重してやっていきたいので、中立の立場でファシリテーションを進めていただいて、我々はその結果を尊重しますということを申し上げたわけであります。これにつきましては、市民会議の結果だけに依存するのはいかがなものかという意見もございました。いろいろなことを皆さんおっしゃるんですね、右と言えば左っていうことになりがちですけれども。例えば、花巻市まちづくり基本条例、これは私が市長になる前に出来上がったものではありますけれども、その中で「住民投票」という制度がありまして、その結果について、「市民、市議会及び市の執行機関は、住民投票の結果を尊重するものとします」と明記されています。

これはつまり何なのかということなんですけれども、憲法の2元代表制のもとで地方自治法においては、市の重要事項は市長が決めること、あるいは市議会が決めることが定められております。このような大事な事業についての予算を取る場合には議会が承認するということになるんですけれども、この議会の承認する、あるいは否決する権限については、これは尊重されないといけないと言いますか、市民の住民投票によって議会の議決を拘束してはいけないわけです。これは憲法に定める二元代表制あるいは地方自治法の中で議会の権限として決まっておりますので、それを住民投票によって拘束することはできないんですね。

そういうことがあって、花巻まちづくり基本条例、まちづくり基本条例を制定している多くの自治体でも同様だと思いますけれども住民投票の結果は、議会を拘束するとは書いてないで、議会は住民投票の結果を尊重すると言っています。つまりこれは、我々の市民会議の結果を尊重するということと同じなんですね。1回限りの投票ではなくて、市民間で十分に話し合っていただいて、それで結論を出してもらった部分については、我々はやはりそれを尊重しなければいけないと、だから皆さん自由に意見を述べてくださいということをお願いしたわけでありますから、当然結果について、我々はできるだけ尊重したいということは、この市民会議というやり方をやったときから我々は覚悟したわけでありまして、今回はその覚悟にのっとって、市民会議の結果を踏まえ、基本計画の策定を進めたということになります。これは何も我々が市民会議の結果に拘束されたということではありません。図書館の大事な部分、たくさんの方が利用してくださる図書館にしたいということに則っている話でありますので、我々はこの市民会議の結果を尊重する、結果的にはその結果を認めて、その結果を踏まえて基本計画を策定したということになります。

この点については、なかなか誤解があります。書面ではそういった説明をしているんですけれども、私から直接お話をすることが大事だと思いましたので、改めてお話をさせていただいた次第であります。

市内には27のコミュニティ会議がありますけれども、ほぼ全てのコミュニティ会議について市民との懇談に私は出ておりますけれども、図書館の案件を取り上げるコミュニティ会議は正直あまり多くないんですね。図書館のことを懇談で取り上げているコミュニティ会議については、そんなに長い時間を使うわけにはいかないんですけれども、私の方から状況を説明しておりますが、私に対して、おかしいよとか大きく反対だというような意見は、実はあまりないです。反対している方は多分、そういう場ではないということで遠慮されているのかもしれませんけれども、我々のやっている方向付けについて、こういうやり方はおかしいというような受け取り方をされている方は今のところあまり多くないということであります。そういうことも踏まえた上で、我々は進めてきたわけでございまして、基本計画についてはそのように策定したということです。策定については教育委員会の権限になりますので、教育委員会議で最終的には決めていただいたということになります。

手続き的には、数年間にわたって市民説明会とかワークショップとか試案検討会議などで図書館の中身を含めていろいろと議論してきたわけでありまして、場所の議論だけで図書館の中身についての議論がなかったのではないかという方もいらっしゃるんですけれども、これも事実と異なる部分でございますので、我々としては引き続き丁寧に説明していきたいと思います。

市のホームページには市民参画手続きとして行ったパブリックコメントとか市民説明会とか、あるいは図書館協議会での議論とか、さまざまございますけれども、それらについて掲載しています。パブリックコメントについては、多くのコメントがあったものについては、1つにまとめた主要なコメントについての考えということで、まとめまして、これも公開しています。個別の意見については、いただいた文章をそのまま載せさせていただいて、それについての市の意見も個別に全部答えさせていただいており、そのままの内容をホームページに載せております。

市民説明会については、通常は骨子だけを記載することが多かったんですけれども、本件については、それぞれの方の発言をそのまま掲載させていただきました。もちろん発言者の名前については、プライバシーの問題がありますので、それについては削除していますけれども、発言内容についてはそのままですし、それについての市の回答もそのまま、一部修正している箇所もあるかもしれませんけれども、原則そのままの状態で会議録を作りましてホームページに掲載させていただきました。冷静に話し合っていたり、あるいは感情的な部分もあったりしましたけれども、そういうこともはっきり分かるような、そういう会議録になっておりまして、参加者の方がおっしゃりたいことについて、市の方で要約することはせず、おっしゃりたいことをそのまま載せさせていただきました。

会議録について、全て読むのは大変長くなりますので大変だと思いますけれども、我々としては、我々の考えと違う部分について、市がこう言っているというようなことをおっしゃる方もいらっしゃるわけでございまして、その方々に対する説明が大事だということと、その方々以外の方々にも市が実際どんなことを言っているのかということについて、ご自分の目で確かめていただきたいというようなことで、そのような観点から、内容をそのままホームページに掲載させていただいたわけであります。その他の資料についてもホームページに掲載しておりますが、まだ振興センターや総合支所等に置いていない資料もありますので、これについてはしっかり対応したいと思っています。

今後の予定でございますけれども、議会で決議すべき事項について決議を頂くということになります。これは、地方自治法に議会で決議する事項が書かれています。例えば予算とか条例の制定とか、そういうことが書かれておりまして、それ以外の事項でも市の条例で議会の議決事項が何であるかということを決めることができます。地方自治法と市の条例を見てみると、今回の新花巻図書館整備基本計画自体は議会の議決事項になりません。したがって、これを議会に出して決議をいただくことは、議会の権限を超えてしまいますので、できないということになります。これについては教育委員会が権限を持つ事項でありますから、5月19日に開催されました令和7年第6回花巻市教育委員会議定例会において基本計画を決議いただいたわけであります。

この上で、次に何をやるかということなんですけれども、今回基本計画ができましたから、この基本計画に基づいて、図書館の基本設計と実施設計をしなくてはいけません。本来、基本設計と実施設計は二つ分けてやることが多いんですけれども、我々としては今回の件は単なる箱物ではなくて、図書館としてどういうものがいいかということに ついてしっかり検討できる、図書館の設計についての知識や経験のある、そういう設計事務所にお願いしたいというふうに考えておりまして、その場合には、基本設計のみならず、実施設計も一貫して行うと、いろんなことを最初から考えていただける、そういう方に設計をしていただきたいと思っております。そういう意味で、普通は基本設計1年間、実施設計1年間というようにやることが多いんですけれども、今回は基本設計と実施設計を一貫してお願いするということについての議決をいただきます。今年度については、設計業者選定のためのプロポーザル実施のための予算、設計に使用する測量実施等についての予算を承認いただくということ。そしてもう一つは、基本設計と、実施設計の分について契約を結ぶということ、これは債務負担行為と言いますけれども、その契約を結ぶことについて議会の議決を得るということをやりたいと思っていますので、6月議会において、そのことを提案させていただきたいと思っています。

設計でありますけれども、国交省も難しい建物等については単純に金額で判断するのではなくて、業者からどういう設計をするかということについて提案をもらって、金額だけではなくて内容も判断したうえで発注する、いわゆるプロポーザル方式がいいというように推奨しているわけであります。花巻市ではあまりプロポーザル方式で設計した例はございませんけれども、本件はそういう非常に経験のある方々にやっていただくとか、あるいは国の補助金をもらうことについて、省エネ等に関する考え方がしっかりしていると、補助金が多く出るということもありますので、その省エネ等に関する特別の考え方が入った設計をする資格を持っている方が残念ながら市内にはいらっしゃいません。そういうことから考えて、我々は市内の設計士さんだけに限らずに、全国から提案を出してもらうということを今検討している状況であります。また、そのときにできれば市内の建築士さん等に一部仕事に入っていただくということを期待しているわけでありまして、審査を行う上で、市内の事業者の方が参加する場合には加点をするというようなことも検討しているところでございます。

その中でもう1つ重要な点ですけれども、駅前に建設する場合、我々は2階建ての図書館にして、目の前の広場については芝生広場にするということを考えておりまして、これについて公表したわけですけれども、市民の中からは、今の駅前の石畳の広場は使い勝手がいいので残してくれという意見もあります。そうすると、2階建てにすると一部その広場が狭くなるということもありますので、そういうことを考えると3階建ての図書館にすることも考えるべきではないかなと今思っているところでありまして、芝生広場を作らないとか、2階建てではなくて3階建てにするかもしれないということについては、もう一度市民の意見を聞いていきたいと思っています。したがって、そういった市民との意見交換をやっていただくということについて、条件をつけて発注したいと思っております。

しかし、時間が実はあまりないんですね、令和12年度までに建築が終わらないと、終わらない部分について合併特例債が使えません。図書館の整備について約半分は国の補助金を見込んでおりまして、残りの市負担分については、充当率95パーセント、交付税措置率70パーセントの非常に有利な起債である合併特例債を使うということを考えています。その分、市の負担が少なくなるわけでありまして、我々としてはぜひ合併特例債を使いたいと考えているわけでありまして、そうしますと、令和12年度中に建築が終わるということを考えるとあまり時間もないということで、先ほど申し上げたような市民の意見を聞くことについては、大変重要なんですけれども、半年とか1年とか時間をかけてじっくりやるわけにはなかなかいかないだろうと考えております。そのことについては市民の皆様にもお話しながら、ご理解を得たうえでやっていきたいと、そのように考えております。

JR花巻駅西口駅前広場の整備案に関する市民説明会を開催します

上田市長

項目2番目、JR花巻駅西口駅前広場の整備案に関する市民説明会を開催します。駅の橋上化そして東西自由通路の整備については、今、基本設計まで完了していて、今年度中には実施設計が完了します。この実施設計の段階から国の補助金が出ることはもう既に決まっておりまして、国の補助金の対象になる事業が一部ですから、半分までは行かないんですけれども、半分近くは国の補助金が出るということでございまして、これは令和10年度中に完成したい、というスケジュールで今進めているところであります。

今年度につきましては、駅の橋上化、東西自由通路の建設自体は、まだ始まりませんけれども、西口駅前広場の整備については今年度工事が始まるということでございまして、西口のロータリー拡張整備などの実施設計や駐輪場の移転整備工事が行われるということになりますので、その西口駅前広場の整備案に関する市民説明会を開催させていただきます。開催日時については資料4ページに記載のとおりです。

「花巻地区かわまちづくり計画」の進捗状況について報告します

上田市長

項目3番目、「花巻地区かわまちづくり計画」の進捗状況についてお話しします。かわまちづくりは国土交通省の事業でありまして、地域の景観、歴史、文化および観光基盤などを活かして、市町村、民間事業者および地域住民と河川管理者である国土交通省との連携のもと、地域の賑わいを創出する取り組みに対する支援でございます。つまり、国交省でも計画に対してハード整備を実施いただけるという支援事業でございまして、それに市や市のいろんな団体も入って、市ができる部分は限られた範囲内でございますけれども、事業の大きな部分は国交省さんにやっていただくということになりますけれども、花巻の場合は、銀河大橋周辺から花巻南大橋周辺の北上川の河川空間を活用した「花巻地区かわまちづくり計画」について、「かわまちづくり支援制度」への令和7年8月の新規登録に向け、河川管理者である国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所や関係団体等と協議調整を行いながら、国へ申請を行うための準備を進めている状況でございます。

これについては、国会議員の先生にお会いしたときに、この話をしまして、支援をお願いしますと言ったんですね。そしたら、あれは人気があるからなかなか難しいですよと、そういう話をされました。ただ、国交省の方も花巻でぜひやりたいというお考えをいただいておりますので、我々としては登録できるだろうと思って、現在、話を進めているところです。

この計画の概要でございますけれども、まずは市全体の観光集客力の向上を図る、ということであります。観光に関しては、今、アクティビティができる場所があるということは非常に大きいんですけれども、花巻には残念ながらそういう場所があまりない、花巻のまちなかを見て歩く場合も、例えば海外の人とか国内でも遠くの方が来た場合に、見たいものとか、遊びたいものがあまりない状況です。マルカンとかおもちゃ美術館とかはまさにそういうものに該当して素晴らしいんですけれども、それ以外はあまりない、我々から見ると非常に素晴らしいものがたくさんあるんですけれども、ただそれは、外から来た観光客の方が求めているものと、どうしてもズレがある場合があって、この前もタイの方々に花巻に来ていただきましたけれども、その時には、それこそマルカンに行っていただきまして、佳松園にも泊まっていただきましたけれども、それ以外だと八幡平市のアスピーテラインとか北上市の展勝地とか、そういう花巻以外のところを見てもらうということを考えたわけです。

そういう意味では、今回のかわまちづくり計画では、花巻の中でいろいろと体験いただくような場所になり得るのではないかということを期待しているところでありまして、現在、北上川フィールドライフクラブが行っているアクティビティ、ゴムボートで遊んだり、川に飛び込んだり、インバウンドの方も含めて非常に評価が高いんですけれども、その方々が観光客を呼ぶために必要な施設の整備をするということ、さらに、そういった場所と花巻温泉郷とか市街地とかを有機的に結び付け、市全体の観光集客力の向上を図ろうというものでございます。

そしてもう1点、これが大きな費用がかかるものなんですけれども、北上川河川敷における花火大会の観客席については観客席が少なくて、一部有料で座れる席もありますけれども、あれもコンクリートのしっかりした席ではなくて、土の法面になっていて座るとあまり心地よくないという状況もありますし、そこが狭いので、堤防の上を人がたくさん歩いて、花火を見て、消防や警察から危ないという話もあります。そういうことを考えますと、もう少し観客席を整備する必要があるんですけれども、今回の事業においては、国交省の事業として、そのようなコンクリート製護岸を整備していただくということが大きな目玉になります。さらにこのコンクリート製護岸を整備することが結果として堤防の機能強化にもなるということで、地域の安全性の向上にもつながることになります。

あそこの堤防については、先ほど申し上げたとおり、土でできている堤防なんですけれども、我々はやはりそれでは十分ではないと、コンクリートで堤防を作っていただきたいということを数年間にわたって国交省に働きかけたんですけれども、国交省の基準からするとあそこは完成堤防になりますということで、これ以上予算をつけて堤防を整備することはできませんと、何度も何度も言われていたところであります。今回は堤防ということではないんですけれども、コンクリートで護岸整備がされますので、結果的に堤防としても強化できるということでありまして、我々はそれについて大変ありがたいということを国交省にお話しています。

具体的なハード整備の中身については、資料6ページに書いております。国が整備する部分と市が整備する部分を分けて書いていますけれども、例えば、国では北上川フィールドライフクラブが行っている川下りのスタート地点に船着場を整備しますし、市では大型バスの駐車、転回スペースの整備、川下りのゴール付近に更衣室やシャワー施設、トイレを整備します。そのほか、イギリス海岸の階段護岸については、ステップ段差が大きくて子供が使うには危ないということもありまして、全ての利用者が使いやすいようなものに国が改良しますし、市では和式トイレの洋式化、イギリス海岸を撮影できるようなスポットの整備や案内板の整備を行います。

また、先ほど申し上げましたけれども、北上川の河川敷については、国が観覧席としても利用可能な階段状のコンクリート製護岸を整備しますし、河川管理用の既存坂路について拡幅改良整備を行います。市で整備するのは常設トイレ、あるいはイベント時に臨時駐車場として利用できるヤードの整備をする、そして朝日橋の下の方では日常利用管理な駐車場を整備する予定にしております。北上川の河川敷については、できれば芝生化してスポーツ等ができるようなものにしたいということを国にもお話しして、国も一部検討していただいたんですけれども、あそこは年に何回か水がつくということでありまして、残念ながらしばらくは難しいと、そういった回答がありましたので、申し上げましたとおり、イベント時に臨時駐車場として利用できるヤードの整備をすると、そのようにしたところでございます。そのほか、体験型アクティビティの創出として、国では川下りの途中下船ポイントとして、宮沢賢治ゆかりの「下ノ畑」付近に新たに船着き場を整備しますし、市では「下ノ畑」ポケットパーク整備として、ベンチやあずまやを整備する予定としています。

こういった整備についての市の負担については、現段階では約3億円かかる見込みとなっています。これについて国の補助金の制度もありますので、それを活用することも考えていきたいと思います。また、それで満たない部分、残りの市負担分については先ほど申し上げた合併特例債を使うことも検討していきたいと考えています。約3億円のうちの一部ということであれば、市の基金や一般財源で負担することも可能だと思いますけれども、合併特例債については先ほど申し上げたとおり、令和12年度までに使わなければならないので、場合によってはそれを使ってやっていきたいということです。国の負担分については、公表されてないところでありますけれども、金額としては市の金額とは比べ物にならないくらいの金額になるのではないかなと思っているところであります。

「高校生おおはさま留学生」を募集します

上田市長

項目4番目、高校生おおはさま留学生を6月から募集します。来年3月に、おおはさま留学生5人が卒業する予定でして、新たに6人から8人の留学生を募集する予定にしています。

留学生決定までのスケジュールについては資料9ページの下段に詳しく書いておりますけれども、「ホテルベルンドルフ」の客室を学生寮としておりまして、大変好評であります。また、生徒が大学等への進学のために個別に通う塾、オンラインを含みますけれども、その費用を市が補助することについて検討しています。

令和7年度第1回花巻市みんなでライブラリー 2025年本屋大賞受賞作家「阿部暁子さんトークイベント」を開催します

上田市長

項目5番目、阿部暁子さんのトークイベントを8月30日(土曜)、花巻市文化会館の中ホールで開催します。「カフネ」については私も非常に興味深く拝見させていただきまして、一気に読んでしまいました。ぜひ、多くの皆さんにご参加いただければと思います。

「花と緑のまつり2025」を開催します ~ もっと身近に花と緑を感じる3日間 ~

上田市長

項目6番目、花と緑のまつり、これは毎年開催しておりますけれども、今年は6月6日(金曜)から8日(日曜)まで総合体育館とその前の広場で開催します。いろんなイベントをさせていただくということになりますけれども、内容についてはチラシをつけておりますので、後ほどご覧ください。

花巻市文化会館自主事業 演劇「地雷探知犬ニーナ ~NEENA~ 」を開催します

上田市長

項目7番目、文化会館の自主事業として演劇「地雷探知犬ニーナ」を6月15日(日曜)に開催します。文化会館については、自主事業が増えて大変好評だというふうに我々は思っています。文化会館は今、長寿命化の時期にきておりまして、今年から来年にかけて約7億円をかけて電気設備改修工事を実施します。金額的な負担は大きいんですけれども、やはり必要だということと、それだけのお金をかけて改修しますので文化会館をどんどん活用してほしいということで、自主事業を頻繁にやっていただいているということであります。なるべくたくさんの市民の方に楽しんでいただきたいなと思っています。

主な質問

図書館の件について、6月議会で設計に係る予算が決まった後、もう一度市民の意見を聞くということだが、改めてその内容について教えてほしい。

上田市長

どのような図書館にするかということについては、まだ市民の意見を聞く場があります。基本設計の中にはソフトの部分についても相当入っていますけれども、最終的に基本設計でつくる建物がどういったものになるかということについては、もう1回、市民の意見を聞いてもらう必要があるんじゃないかなと思っております。子どもたちが遊ぶということを考えたときに、我々としては芝生広場を作った方がいいだろうと思って、病院跡地に建設する場合も、駅前に建設する場合も、芝生広場を作ることを考えていたわけであります。意外と面積はあまり変わらないのではないかということだったんですけれども、駅前について言えば、今の広場について特に地元の宵宮で使っていて、そのときに大変たくさんの人が来ておりまして、芝生にしてしまうと使い勝手が悪くなるんじゃないかというような意見があります。

あるいは花巻まつりの時に、山車を広場で回転しているんですけれども、我々としては少し手を加えると山車の回転ができるようになるかなと思っているんですけれども、やはり今の広場を残した方がいいと、そういう強い意見もありまして、そういった意見を踏まえまして、芝生広場ではなくて、コンクリートの広場のままにして、さっき申し上げたような宵宮ですとか、あるいは花巻まつりの山車の回転場所とか、あるいは音楽コンサート、イーハトーブ音楽祭とかですね、これも一部、芝生になってもできるだろうと思っていたんですけれども、コンクリートの方がいいということであれば、やはりそういうことを市民の皆さんからお聞きしたいということです。それから、2階建てにするか3階建てにするかについては、3階建てにしてコンクリートの広場をそのまま残した方がいいのではないかという意見もありました。今の我々の考えだと、2階建てして建物の位置が広場に少し入るということで考えていたんですけれども、そうしますと、そこにある融雪装置について6千万円ほどかけて改造しなければなりません。3階建てにすると融雪装置の改造費がかからないということになりまして、そういうことを考えると3階建ての方がいいんじゃないかという意見が出ておりまして、このことについてもどうするか検討する必要があるのではないかなと思っています。2階建てにした場合と3階建てにした場合の建設コストについては、建設業者の方々は延床面積で基本的には計算しますから、2階建てになったからいくらかかる、3階建てになったからいくらかかるということではなくて、設計をする中でコストが違ってくることもあるし、ほとんど変わらないということもあるということになりますので、3階建ての方が必ずしも高くなるということではありません。

そういったことも含めて、設計士の方から、例えば3階建てにするとレイアウトはこうで金額はこれくらいですとか、2階建てにするとこうなりますよとかを示していただいた上で、どうするか考えなくければならないということだと思います。これ、難しいですよね、いろいろな意見がある中で、全員一致する考えを導き出すのはなかなか難しいと思いますけれども、まずは話し合って何か答えを見出していくということは必要じゃないかなと思っています。

その話し合いの時期はいつ頃を予定しているのか。

上田市長

今はっきりは言えませんけれども、10月頃までにはしたいと思っています。国の補助金については私も今は動けません。国の概算要求は始まっておりますけれども、予算が決まっていない段階で、国に対して予算が決まりましたらお願いします、というような話はできませんから、ただ、こういうことがありますよという話はしていますし、両方建設候補地でありますよという話はしていますけれども、それ以上の話はできていない状況ですので、いずれはっきり決まった上で国に対して補助金の申請をしていきたいと、そのように思っています。

高校生おおはさま留学生について、何人受け入れることが可能か。

上田市長

全て1人部屋だと7人、1部屋だけ2人部屋にすると8人受け入れることができます。

記者会見の項目以外の件だが、収賄等の関係で指名停止処分を受けている一関市の事業者が、花巻市の排水設備工事の指定店に本年度新たに登録されたのはなぜか。市長の見解を伺う。

上田市長

詳細を把握していないので、今はお答えできません。

注)本件について、記者会見終了後に担当部署から以下のとおり説明。

工事に関する指名停止は、「花巻市営建設工事等の競争入札における指名停止措置要綱」に掲げる措置要件に該当する事業者を市が発注する市営建設工事等の入札に参加させない(指名しない)措置である。一方、排水設備工事指定店の指定とは、市民等が事業者に直接発注する排水設備工事等について、その工事等を請け負うことができる事業者を「花巻市排水設備工事指定店に関する規則」に基づき、市が指定しているものであり、指名停止とは別の制度である。

今回の件は、同事業者から市に排水設備工事指定店の指定について申請があったことから、「花巻市排水設備工事指定店に関する規則」に照らしてその内容を審査し、指定の要件に合致していることを確認し同事業者を工事指定店として指定したものである。なお、収賄等を含む指名停止処分の有無は、排水設備工事指定店の要件には含まれていないところである。

花巻駅西口駅前広場の整備案に関する説明会を開催する目的を改めて教えてほしい。

建設部長

西口駅前広場の整備については基本設計が終わっておりまして、資料4ページにありますイメージ図が出来上がりました。広く市民の皆さんにこの広場のイメージ図を見ていただいて、整備概要などついて説明させていただいて、その上で今後こういった形で事業を進めさせていただきたいというようなことについてもご説明させていただきたいと、そういったことを目的に開催する説明会でございます。

担当

総合政策部 広報情報課 広報係

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