令和7年10月 定例記者会見を開催しました

開催日時
令和7年10月27日(月曜)午前11時から午前11時50分まで
開催場所
花巻市役所本庁本館3階 302会議室
会見項目
- 令和6年度の決算の状況についてお知らせします
<担当 財務部 財政課> - 令和7年度花巻市市勢功労者を決定しました
<担当 総合政策部 総務課> - 友好都市提携60周年を記念して市民訪問団がオーストリア共和国ベルンドルフ市を訪問しました
<担当 生涯学習部 生涯学習課国際交流室> - 「いわての地域づくり・道づくりを考える大会」を開催します
<担当 建設部 道路課> - JR石鳥谷駅西側にある駅西公園の芝生広場を整備しました
<担当 建設部 都市政策課> - 道の駅「石鳥谷」秋の感謝祭を開催します
<担当 石鳥谷総合支所 地域振興課>
冒頭コメント
上田市長
おはようございます。10月の定例記者会見にお見えいただきまして大変ありがとうございます。今日は6項目についてお話をさせていただきます。
最近のニュースとしては、プロ野球ドラフト会議で佐々木麟太郎選手がソフトバンクホークスに1位指名されました。彼がどのような進路を選ぶかはまだ分かりませんし、いろんな可能性があると思いますけれども、いずれにしろソフトバンクホークス、あるいはDeNAベイスターズに高く評価されたということについては、我々としても嬉しいなという感想を持っております。今後も活躍していただきたいと思います。
あと今週の金曜日(10月31日)に花巻東高校の硬式野球部と陸上競技部の選手が挨拶にお見えになります。硬式野球部に関しては、東北大会で優勝した、しかも花巻市民の前で優勝したということで大変嬉しいニュースでございました。監督、選手とも花巻市民の応援に感謝するという言葉を言っていただいたということについては、本当にありがたかったなというふうに思います。そして陸上競技部に関しては岩手県の駅伝大会で女子が優勝して、京都での全国大会に出るということが決まりまして、その選手たちも来ていただくということになります。大変それも楽しみにしているわけで、毎年テレビで中継されますので見ておりますけれども、頑張ってほしいなというように思っております。
また昨日は、FDAの花巻・福岡線の就航記念のテープカット等がございました。私も挨拶させていただきましたけれども、九州と岩手県が繋がるっていうのは大きいと思います。FDAの方あるいはJALの方と話しましたけれども、花巻は1日1便ということでありますけれども、FDAは仙台に1日2便が就航するんですね。そうすると、仙台から入って、東北を回って花巻から帰ることもできるし、逆もあり得るということで、そういう使い方をすることによって、特に北東北の観光や宿泊の拠点として、花巻の活性化に繋がるのではないかなと大変期待しているところであります。一般社団法人東北観光推進機構というのがございますけれども、そこの理事長さんと大変親しい関係を作っておりまして、いつも話をします。仙台空港が、どんどん便が増えるということについて花巻市さんに申し訳ないということをおっしゃっていただいたことがありましたけれども、いや違うんだと、仙台に来ることによって花巻に泊まる観光客が増えるということを我々は期待しており、12月にはバンコク仙台便ができます。それを利用しながら、我々としては、仙台空港から花巻の温泉郷に来るお客さんについて、バスでその移動を支援するということを今考えています。そういうことによって、さらに花巻温泉郷が、少なくとも東北の中で一番元気だというふうに私は思っていますけれども、そういう温泉郷の元気さをさらに進めていきたいなというように考えているところであります。
令和6年度の決算の状況についてお知らせします
上田市長
示すものでありますけれども、これについては50.6%でございます。中身としまして項目1番目、令和6年度の決算の状況についてお知らせいたします。令和6年度につきまして、歳入が630億1,324万円、歳出は606億898万円ということでございまして、形式収支ですね、この差額については24億426万円ということでありますけれども、一部については、令和7年度に繰り越して使うことが決まっている部分もあります。その分を除きまして、実質的な黒字の部分は18億1,382万円ということでありまして、令和5年度より少し多いという、そういう金額になっています。その意味では令和6年度も黒字を確保できたということになります。
市税については、2億3,095万円減っていますが、これは国の制度が変わりまして、全国的には市民税が減っているわけです。要するに市民の税金を減免して軽減した部分がございまして、その結果減っている部分が2億3,095万円ということでありまして、その減った部分については、国からの特例交付金という形で補填されておりますから、実質的にはあまり変わりません。市の財政的にこの部分について厳しくなったということはございません。
そういう具体的な利用の仕方と言いますか、市の税金が国の制度によって変わった部分については、特例交付金で手当てされていますけれども、それとは別に地方交付税について、普通交付税等特別交付税でありますけれども、この分については1億8,889万円、1.3%ですけど増加しています。地方交付税は合併した平成18年1月1日の段階では、どんどん減っていくだろうという予測がありました。一部減った部分はありますけれども、ここ数年間の傾向としましては、減っていないということでありまして、それは国の地方交付税の財源である所得税とか法人税が伸びているということもありまして、財源が増えているので、地方交付税が減っていないという状況が続いております。
そして歳出の方でありますけれども、扶助費については一部減少しております。これも国の制度が変わったことで減少しているというのもありますし、あとは投資的経費について、産業団地の整備事業費については令和6年度は一般会計から産業団地特別会計への繰入が減っているというようなことがございました。あとはソフトウェア使用料の増加などによる物件費の増加がありまして、歳出全体では、2億3,999万円減っているという結果になっています。この中で実は大きいのは、ここには書いていませんけれども、令和6年3月に総合花巻病院に対して5億円の補助をしています。金融団が6億円の債務免除したのとあわせて、市もキャッシュで補助しています。そのことによって総合花巻病院が法的な整理手続きに入らずに済んだということがあったわけですけれども、その5億円が令和6年度はなくなっているということであります。
令和6年度の主な事業については資料2~3ページに記載しています。例えば保育園等の副食費の高騰分についての負担軽減とか、学校給食の賄い材料費についても、保護者の負担は増やさないで増加部分については市が全部負担しておりまして、そういうことで子育て支援をしている、あるいは定住促進事業など、いろんな事業をしています。金額が大きなものとしてJR花巻駅東西自由通路等整備事業1億1,520万円がございます。これはJR花巻駅東西自由通路の基本設計が終わったということでありまして、基本設計部分については国の補助金が出ません。実施設計部分からは国の補助金が出ますし、補助金が出ることはもう決まっていますけれども、その部分が大きかったということになります。市の負担が大きな部分については、ふるさと納税を財源として充当させていただいているということになります。
あとは、公共交通確保対策事業、これについては、バス路線「土沢線」の代替交通として市がコミュニティバスを運行しましたし、あるいは旧3町に加えて、湯口、湯本、宮野目、矢沢地区における予約乗合交通の運行を開始したというようなことがありまして、大きな金額になっているということになります。これについては、特に交通手段のない高齢者の方などに対する支援は絶対必要になるということで、子育て支援と一緒に、高齢者の命とか生活を守るという事業が大切だということで実施しておりまして、事業費の多くは国の特別交付税の対象となりますので、金額的に全て市の一般財源による負担になっているわけではないということです。特別交付税を利用しながら、事業を拡充していくということを我々としては考えております。ずっと特別交付税が増え続けるかどうか、そういう問題はありますけれども、今はそういうことで市の負担が大きくなりすぎないような範囲内において、支援しているということになります。
また、これと別に高齢者で車のない方がタクシーを使うとか、あるいは医療機関に通うといった場合についても、この部分については特別交付税の対象にはなりませんけれども、そういう事業も実施しております。高齢者の方が買い物にタクシーを使う場合ですとか、医療機関に通う場合において、車がない方については、特に歩くこともできないような方について、タクシーを使っていただくとか、そのような場合に補助しているということです。特に医療機関に通う場合のタクシー補助については、後で市に請求しなければならないという少し面倒な手続きがありますので、そういう手続きをもう少し簡略できないかということを、今検討しているところでありまして、今後ともしっかり支援していく必要があると思っています。
そのほか、有害鳥獣被害対策事業ですけれども、シカの猟等についての支援もしていますので、クマ対策だけということではないんですけれども、クマ対策については必要な予算を補正予算も含めて計上しております。罠についても、壊れたものを除いて実際使えるものについては、今20台ありますけれども、さらに6台の罠を追加発注しました。大きなクマについては今までのドラム缶式の罠に加えて、大型の檻タイプの罠も発注し、10月に入手できましたので、使い始めています。従って大型のクマについても、罠を仕掛けて捕獲できるようにしているということであります。AIカメラについては、台数を増やしまして今80台あります。これが大変役に立っているわけでありまして、実際にクマが出たときに、その付近にAIカメラを設置することによって、その周辺にクマが頻繁に出ているのかどうかが分かります。あるいはクマの通路が分かるというようなことで、罠を設置するにしても、効率的な罠の設置ができるようになっているということになります。
花巻市においては、今年は去年に比べてはるかに多く罠によってクマを捕獲しています。これについては、何頭捕獲したという具体的な数字はメディアの方に申し上げていない状況でありますけれども、去年に比べるとはるかに多いクマの捕獲をしているということだけは申し上げたいと思います。このことのきっかけの一つになった話なんですけれども、市では昨年、岩手大学と一緒に太田地区においてヘアトラップ調査を実施しました。春から特に夏までですね、秋はどんぐりがあるのでクマが奥山に戻ったというそんな調査結果も出ていますけれども、春から特に夏まではクマがほぼ居住区域である太田地区に定住しているんですね、それで危ないというようなこともありまして、先生からもクマの数が花巻は増えていると、特に奥羽山脈の方でということがありまして、人間の居住区域とクマの生息区域を分けるということでは、もうどうしようもないという。やはりクマの数が多いので減らさなくてはいけないということで、そういうご指摘もいただいて、捕獲についてしっかり対応をしているということであります。
なお、捕獲したクマでありますけれども、有害鳥獣ということで捕獲したものは全て罠によるものです。花巻市はここ数年、有害鳥獣対策として銃によるクマの捕獲はしておりません。全て罠で捕獲していまして、罠による捕獲については先ほど申し上げたように、AIカメラを利用することによって、効率的に罠を設置できているという状況であります。10月30日に県が市町村の担当者を集めてクマ対策についての話し合いをするという機会を設けていますけれども、実は県は去年、奥羽山脈沿いのヘアトラップ調査を実施しました。今年は北上川沿いで同様の調査を実施しています。ところが去年のヘアトラップ調査については、花巻では1平方キロあたり1.77頭のクマがいるという調査結果を発表しているんですけれど、他の地域について発表していません。これについては、私は良くないということを申し上げています。クマが地域によって増えているところ、減っているところがあるという状況をしっかり伝えて、それを県民に分かっていただいて、対策を一緒に考えていく必要があるということで、10月30日の話し合いでは花巻市の意見として、県の調査結果を公表するよう、県に対して伝えてくれと指示しております。県知事もクマについては捕獲しないといけないということを申し上げていますので、その前提となる数字をしっかり県が県民に対して伝えていく必要があるというふうに我々は思っている次第です。
次に、イーハトーブ花巻応援寄附金、ふるさと納税についてでありますが、昨年度は総額で84億2,574万円と大変大きな金額を寄附いただきました。これに加えて、令和5年度に使い切れなかった15億円については、ふるさと納税基金ということで積み立てておりますけれども、それも使いながら、令和6年度のふるさと納税の内、約40億円については令和6年度の具体的な事業に使ったということでございます。使い切れなかった17億5,000万円はふるさと納税基金に積み立てまして、令和7年度の事業に使う予定にしております。令和6年度におけるふるさと納税の具体的な使い方ですけれども、ソフト事業に28億4,968万円、ハード事業に12億4,900万円という使い方になっておりまして、特にお話し申し上げたいのは、例えば医療費の補助とか先ほどの給食費の保護者の負担軽減なんかもありましたけれども、そういうソフト事業にふるさと納税は主に使っています。ハード事業に関しましては、国から補助金がもらえないものとか、あるいは市債が発行できないものがあれば使うことにしていますけれども、国からの補助金とか有利な市債が活用できるような事業については、できるだけそちらを活用して、ふるさと納税は使っていないということになります。従って、大きな事業について意外と使っていないということになります。ふるさと納税でいただいた寄付を何に使ったんだというご意見がありますけれども、例えば建物の長寿命化、しかも補修とか、主に国の補助を受けられない事業に使っておりますので、大型事業には意外と使っていないということになります。そういう意味では、子育て支援とか、移住定住支援、あるいは高齢者の暮らしや命を守る事業、そういうソフト事業とか、地道な建物の補修などそういうものに使っているということになります。
次に特別会計および公営企業会計の決算についてです。下水道事業につきましては、近い将来赤字になる見込みです。ただこれは、国の平準化債というのがありまして、過去に国の補助金をもらいながら整備した管路とか施設などを作るときに使った市債がもう切れてしまって、新たな市債が発行できなくなると、資金繰りが厳しくなるということがあります。 それについては2年ほど前に私が総務省に行って、当時の地方財政局長と話をした時に、地方の自治体はそういう状況で平準化債をもっと発行できるようにするべきだという話をしました。結局、花巻市だけがそういう状況ではないということが分かったので増やしますというお話をいただいたんですけれども、その結果、平準化債が多く発行できるようになりましたから、会計上は赤字になるんですけれども、キャッシュフロー上はあまり問題ない。市債残高もだんだん減っていきますので、あまり問題ない形に今なっているということです。ただ全国的な話としまして、管路あるいは施設をしっかり直さないと危ないという話が出ています。これについては、今後、花巻市も必要な補修は今まで以上にやっていく必要があるという状況だというふうに我々は考えております。
特別会計の中で厳しい状況なのは、国民健康保険ですね。令和6年度については125万円の黒字にはなっていますけれども、保険料を上げるとか、そのようなことが実際に始まっており、今後もだんだん厳しくなるということは予想されるということになります。これは国全体の問題だろうと思いますけれども、今、新しい政府が健康保険について、国民の負担を小さくする必要があるという議論もしていますから、そういう議論がどうなるかということを見ていかなくてはいけないということになりますけれども。花巻市の場合も保険特別会計は厳しい、特に国民健康保険特別会計については厳しいという状況になっております。
次に資料5ページ、財政の健全化基準でございますけれども、これは花巻市の場合は黒字でありますので、実質赤字比率とか連結実質赤字比率は適用対象外になります。実質公債費比率については、令和5年度よりも増えておりますけれども、9.2%ということで健全な状態を保っているということになります。そして将来負担比率でありますけども、これは将来花巻市が負担するであろう一般会計の市債とか特別会計の市債とか、あるいは北上市等と一緒になってやっている一部事務組合とか、そういうところの負債について、一体どのくらいの負債を実質的に抱えているかということをは一般会計が12.3%ですけれども、下水道事業の分の将来負担比率が非常に大きな比率を占めているということになります。
先ほど申し上げましたけれども、下水道事業についても、将来負担比率は高いものの年々市債残高は減っておりますので、下水道事業については、今後、大幅な投資をしない限り、健全な財政は今のところ保っているということになります。
また、預金に該当する基金および借金に該当する市債の状況でございますけれども、基金については令和6年度末現在で167億2,765万円ということでありまして、特に財政調整基金が61億円、まちづくり基金が58億円ということで、これだけで120億円ぐらいになっているんですね。あとは、イーハトーブ花巻応援基金とか、その次の年には使ってしまうものもありますけれども、財政調整基金及びまちづくり基金だけで120億円ということであり、他の市と比べて当市の場合には、比較的多い基金を確保しているということになります。基金の推移については、資料6ページの上段に記載しておりますが、平成18年の合併時には財政調整基金及びまちづくり基金と減債基金、主要3基金という言い方をするんですけれども、それで56億円でした。今現在は主要3基金で167億円ということです。私が市長になった平成26年3月現在では主要3基金は105億円でしたから、そのときに比べても62億円ぐらい増えているという状況になっております。
市債でございますけれども、令和6年度末現在で493億円、令和5年度末は515億円ですから大体22億円減っておりますし、合併時においては630億円ということでしたけども、平成26年3月、私が市長になったときは545億円で、今現在493億円ということになります。私は比較的積極的な財政をやってきたと思いますけれども、そのような中でも、基金は増え、市債残高は減っているという状況になっております。
令和7年度花巻市市勢功労者を決定しました
上田市長
項目2番目、花巻市市勢功労者について、今回5名の方を11月3日の文化の日に表彰させていただくことになりました。
地方自治功労として、元市議会議員の鎌田幸也氏。石鳥谷町議会議員を2年5ヶ月、市議会議員を16年7ヶ月務められたという方であります。産業功労として、在京花巻人会会長を25年間にわたってお務めになられた、瀬川紘一氏。この方は長年にわたって在京花巻人会会長として、本当に交流に力を尽くしていただいた方であります。同じく産業功労として、前花巻観光協会会長の佐々木博氏。この方も、11年間にわたって会長を務めていただいて、花巻の観光は先ほど申し上げたように、温泉郷が他のところに比べると元気な状況だと思います。そして国が進めている「DMO(観光地域づくり法人)」に花巻観光協会を登録したことについて、実績があったという方であります。
民生安定功労として、前花巻市防犯協会副会長兼石鳥谷総支部総支部長の伊藤賢治氏。15年間にわたって副会長と石鳥谷の総支部長を務められ、自主的に防犯パトロールを実施するなど、地域防犯に多大なご貢献をいただいたという方であります。同じく民生安定功労として、前花巻市歯科医師会会長の狩野敦史さんであります。この方は歯科医師会会長を令和3年6月から令和7年6月まで務められ、特に学校の歯科医として多くの活躍をされたということであります。もう一つ特筆すべきこととしましては、東日本大震災のときに、ご遺体の歯型を分析することによって、身元確認を行うということについて大変大きな貢献をされた方であります。この方、自分でパソコンを使ってソフトを開発したということでありますし、大変多くの方の身元確認に尽力されたということで、全国的に非常に高く評価されています。東日本大震災だけではなくて、今後あるかもしれない、いろんな地域での震災に、大きな貢献をしていただいたという方でございます。
友好都市提携60周年を記念して市民訪問団がオーストリア共和国ベルンドルフ市を訪問しました
上田市長
項目3番目、友好都市提携60周年のオーストリア共和国ベルンドルフ市訪問であります。私も行きましたけれども、提携記念日である10月12日に60周年記念式典をベルンドルフ市で開催しました。式典には、来賓としてベルンドルフ市のある州の地方長官のクリスチャン・ペーホーファー氏、そして駐オーストリア日本国特命全権大使の岩間公典大使ご夫妻をお迎えしまして、両市関係の合計230名が出席しまして、花巻から青少年海外派遣研修事業派遣生として中学生も6人が出席しまして、大変温かい雰囲気の中での式典になりました。
岩間公典大使は、この60周年記念事業に自らお出になるというだけではなくて、先月、わざわざ花巻にお見えになりました。日本滞在が10月8日までだったんですけれども、その忙しい間に花巻にお見えになりまして、大迫の方々とお会いになって、友好都市についてお話を聞いて、私どもは花巻市役所あるいは市内でお話をさせていただいたということであります。岩間大使は大迫とベルンドルフ市の交流を大変評価しておりまして、オーストリアで日本の都市と提携しているところは他にもあるんだけれども、このような本当に長い間、温かい関係が続いているというのは大変素晴らしいことだと高い評価をしていただきました。正式な記念式典は10月12日だったんですが、10日にウィーンの岩間大使の公邸に私とべルンドルフ市長のシュレンクハンマー市長、30歳の若い方ですけどね、夕食にお呼びいただきました。式典で初めてお会いするよりも事前に会っておいた方が良いだろうというご配慮で、一緒に食事をさせていただきました。おかげさまで、11日、12日にシュレンクハンマー市長さんとお会いしたときも、親しく交流できたというように思っておりますので、大変感謝したいと思います。そして、ベルンドルフ市の友好都市協会のクリスチャンロールベックさん、この方は若い方でございますけれども、この方のご配慮というのは、本当に感動ものです。私、アメリカのホットスプリングス市、あるいはラットランド市にも行っていまして、そのときも感じたんですけれども、この市民同士の草の根の交流による友好関係ですね。皆さんおっしゃるんですけれども、花巻に来たときに自分たちも花巻市民に大変お世話なったので、それのお返しをすることは当たり前だとおっしゃる。そういう本当に温かい草の根の交流関係が素晴らしいなということを改めて感じました。
資料10ページ、左上の写真にいらっしゃるのがベルンドルフ市長さん、そして右上の写真で一番左端に立っておられるのがロールベックさん、本当に素晴らしい人です。そういう交流を市民同士がしているので、お互いの子どもたちが行ったときに、ものすごくよくしてくださる。今回の記念式典には花巻の中学生6人が出席しておりますけれども、岩間大使が直接お話ししていました。緊張した面持ちだけど嬉しそうに話をしていました。2等書記官の方で、ウィーン大使館にいらっしゃる女性の方で、まだお若い。初めての赴任先がウィーンだっていう、ある意味運のいい人なんですけれども、その方とも話したということです。子どもたちにとっても、自分たちの将来を考える上で非常に良い影響を与えてもらったんじゃないかなという、どういう道を歩むかはそれぞれ子どもたちが考えることですけれども、そういう意味でも大変ありがたかったなというふうに思っております。
今後花巻市は、国内もそうなんですけれども海外の友好都市、姉妹都市とそういう交流を深めていっていただければありがたいなというふうに改めて思った次第です。実は向こうで、鳥居を記念碑として作ったんですね。そこに石で作った銘板がありましてね、その中に私の名前も彫られています。花巻市長であることによって、外国で自分の名前が彫られたものができるって、申し訳ないなというふうに思ったんですけれども、それもありがたいご配慮だったなというふうに思っております。
「いわての地域づくり・道づくりを考える大会」を開催します
上田市長
項目4番目、「いわての地域づくり・道づくりを考える大会」を開催します。これは岩手県において道路の整備を考える会でありまして、ここで決議された事項については、11月に私が国に対してお伝えするということになっております。今年の大会はホテルグランシェール花巻で開催いたします。
主催は岩手県道路整備促進期成同盟会、私が会長になっております。共催としては、岩手県高規格幹線道路整備促進期成同盟会、達増知事が会長、そして岩手県道路利用者会議、これは内舘盛岡市長が会長ということで、この2者の共催を得て実行いたします。これについては、国土交通省東北地方整備局の道路部長さんがご出席いただきますし、国会議員の横澤さんもご出席いただきます。岩手県知事の達増さんご本人、内舘盛岡市長さんもご本人がご出席いただくということになっております。花巻の道路整備については、国の支援を十分、十分というか我々の要望をよく聞いていただいていて、整備が進んでおりますけれども、花巻だけではなくて県全体の位置づけを考える、そういう大会になるというふうに思っております。
JR石鳥谷駅西側にある駅西公園の芝生広場を整備しました
上田市長
項目5番目、JR石鳥谷駅西側にある駅西公園の芝生広場を整備したということで、写真のとおり綺麗な芝生になっています。花巻市はここ数年、こういう芝生の整備を進めています。天然芝にしますと、整備の仕方が悪いくなり荒れることになるから嫌だという市民の声がありましたけれども、花巻市はしっかり芝生整備、草刈り等もやって、綺麗な芝生を維持しております。その結果、芝生を希望する地域が多くなっています。過去は、材木町公園、わかたけ公園、あるいは石鳥谷であれば上町公園などの芝生整備を行っておりますけれども、それにプラスして今回このような綺麗な芝生の広場を整備しました。整備したところは子どもたちが楽しそうに遊んでいるんですね。そういう子どもたちが公園で遊ぶということをどんどんやってほしいという考えから、このような整備を進めているということになります。
道の駅「石鳥谷」秋の感謝祭を開催します
上田市長
項目6番目、道の駅「石鳥谷」秋の感謝祭を開催します。これは、道の駅「石鳥谷」の指定管理を受けている石鳥谷観光物産が主催で、今年も秋にこのような感謝祭をやるということになります。内容については資料13ページおよび添付しておりますチラシをご覧ください。
JAL presents第3回みちのくコカ・コーラボトリング杯女子硬式野球イーハトーブはなまき大会について
上田市長
あと皆さんにチラシを配布していると思いますけども、今年3回目になります「 JAL presents第3回みちのくコカ・コーラボトリング杯女子硬式野球イーハトーブはなまき大会」が11月8日・9日に開催されます。これは花巻東高校が、具体的な企画、一生懸命されていますけれども、主催は、みちのくコカ・コーラボトリング株式会社、特別協賛は日本航空株式会社ということになります。
全国から女子硬式野球の選手たちが集まって大会をする。昨年は花巻東高校が優勝しましたけれども、今年も頑張ってほしいと思います。それとともに、女子硬式野球が発展するように、我々としても支援していきたい。花巻はご存知のように、全日本女子野球連盟の認定した「女子野球タウン」になっておりますけれども、そういうこともあってこのような大会を開いていただけるということになります。
大会会場となる花巻球場については、実は内野のバックネット裏にあるトイレを女子選手専用トイレに改修工事していまして、綺麗な洋式トイレにするんですけれども、11月8日には間に合わないという大変残念な状況になっています。そこは申し訳ないんですけれども、花巻球場自体は古くなっている部分をやっぱり直さなくちゃいけないということで、今年の9月に議会で設計予算についての補正予算をご承認いただきまして、女子トイレ以外も改修するということで現在、設計作業をしております。その後、設計が出来上がった段階で、次の市長さんの時代になると思いますけれども、私としてはできれば、そのような設計に基づいて、補修と改良をしていだきたいと思っています。この設計については、国の地方創生交付金をもらうことになっておりますので、実際の建設工事をする場合も、国の同様の支援を得られるものと思っているところであります。
野球で花巻が元気になっていて、特に昨日も「いわて花巻・福岡線就航記念セレモニー」のときに、関係者の皆さんと話しましたけども、やっぱり皆さん言うんですね。観光客が花巻東高校のグラウンドを見に来ているよと、花巻球場も含めて、そういう観光客が来るような場所になるように、私の市長としての残りの任期中もできることはやっていきたいというふうに思っています。
以上です。
主な質問
会見項目以外のところだが、昨日から福岡線がFDAで運行されたのに対して、神戸線が運休になった。花巻市にとっての神戸線の価値、路線の意義というのをどのように捉えているか。運航の再開に向けてどのような働きかけが考えられるか。
上田市長
飛行機の路線の確保について、市でできることは、極めて限られているんですね。岩手県がいわて花巻空港という愛称をつけて、実際にいろんな部分でお金を出して、空港の活性化に努めているわけです。それについては、我々は非常に感謝しているところであります。ただ、岩手県も全て負担するわけにいかないわけで、そうすると、まずJALさんが福岡線を閉じるということ、JALとしての運行はやめるということになったわけですね。そのときにFDAさんが、持っている機材の中で福岡空港線を作ったというのは、花巻市にとって非常に大きな意味があると思います。
神戸線について、搭乗率はそれほど多くなかったのかもしれないけれど、意味があったと思うんですね。特に今年は万博がありましたので、そういう意味でも非常に重要な路線だったと思いますが、航空会社が企業として、利益を確保できない路線を休廃止するということについて、市としては、やむを得ないと考えざるを得ない部分があると思います。関西については伊丹線がありますので、そういう意味では今後も伊丹線をしっかり守っていただくというのは我々としては大事だと思います。今回の福岡線について、FDAさんが機材の中で回していただいたということで、それについてはJALさんもコードシェアということで協力するわけです。そういう形で福岡線を確保していただくっていうのは、我々としてはありがたいと思いますし、これについては県もいろんな支援をしていただいています。
花巻球場の女子選手用のトイレを新しく作る以外の補修はどういうことを考えているか。
上田市長
一部は既に補修したんですけれども、球場の観客席から水が少し漏れている部分があるので、それはまず直さなければなりません。それから、それだけではなくて、観客のトイレについても洋式化するということについて今設計しています。それも相当お金がかかりますけれど、やっていきたいと思います。他に今の設計の中に入っていますのは、選手の控え室です。4つ必要なんですよ。例えば、高校野球の県大会があったときに、そのとき試合をしているチームの控え室と、次のチームの控え室が必要なので、三塁側、一塁側にそれぞれ二つ必要です。これが今、古くなっていまして、しかもなんか台があって、その上にのるような作りになっている、昔は多分、畳を置いていたんでしょうね。そういうのがあって使い勝手が悪いということ。それから、盛岡市のきたぎんボールパークでは、選手の控え室に冷房が入っていますが、今の花巻球場の選手控室には冷房が入っていませんので、冷房を入れる必要があるのではないかということで、設計作業に入っています。そうすると、特に夏の大会では選手たちが控え室に戻ると、少し涼めるわけです。そういうことをやっていく必要があるんじゃないかということです。
もう一つは、これもお金がかかるんですけれども、照明設備です。LED化してないので、LED化する必要があるのではないかということで、来年度に設計を行う予定です。そういうものを含めて、女子野球タウンとして、いろんなことをやっていますから、設計の段階で国の交付金をもらっています。したがって今後は工事の段階でも、国の交付金をもらえるのではないかと我々は思っておりますけれども、そういう国の補助も得ながら、女子硬式野球、あるいは男子硬式野球を含めて色々な大会に使うことができるような球場として、良くしたいということを考えています。他にも、近々公表するような構想(注)もありますけれども、そういうことで花巻球場の活性化についてはやっていきたいというふうに思っております。
注)JALに対するネーミングライツ付与による愛称「JALスタジアム花巻」の命名
担当
総合政策部 広報情報課 広報係
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