令和7年8月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1024178  更新日 令和7年9月4日

記者会見の様子

開催日時

令和7年8月26日(火曜)午前11時から11時50分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302会議室

会見項目

  1. 「花巻地区かわまちづくり計画」が国土交通省のかわまちづくり支援制度に登録されました
    <担当 建設部 道路課>
  2. ツキノワグマ出没に対する対策を強化します
    <担当 農林部 農村林務課>
  3. 市内の訪問介護事業所の経営を支援します
    <担当 福祉部 長寿福祉課>
  4. 岩手県立大迫高等学校の生徒確保に向けた支援を拡充します
    <担当 大迫総合支所 地域振興課>
  5. 花巻の秋まつりを開催します
    ~石鳥谷まつり・花巻まつり・土沢まつり・おおはさまワインまつり~

    <担当 商工観光部 観光課、各総合支所 地域振興課>
  6. オーストリア共和国ベルンドルフ市との友好都市提携60周年事業と国際姉妹都市等との交流事業を実施します
    <担当 生涯学習部 生涯学習課国際交流室>
  7. 花巻市博物館特別展「佐川美術館コレクション 平山郁夫展」を開催します
    <担当 花巻市博物館>
  8. 「岳妙泉寺庫裡(たけみょうせんじくり)」を花巻市指定有形文化財に指定しました
    <担当 教育部 文化財課>

冒頭コメント

上田市長

おはようございます。8月の定例記者会見にお越しいただき、大変ありがとうございます。

この夏は大変暑い夏で水不足が続いている状況がありまして、特にコメを初めとする農業に対する影響が心配されるところであります。豊沢ダムは小さいダムで、雪解け水がたっぷりあっても、梅雨の時期に雨が降らなければ空っぽになる、そういうダムですので、水が非常に少なくなって、去年に引き続きだったんですけれども、大変心配したところであります。多少雨が降って、少し水量が戻りましたけれども、まだまだ心配な状況でございますので、注意して見ていかなくてはいけない、そのように思っています。

また、この夏においては、子どもたちが非常にいろんなところで活躍してくれました。その中で、花巻東高校野球部が夏の甲子園1回戦、私も応援に行きましたが、強豪相手に素晴らしい試合をして勝ちました。2回戦も強豪と対戦しまして惜しくも敗れてしまいましたけれども、最後まで粘り強い花巻東らしい野球をしてくれたなと思っておりまして、市民に勇気と喜び、感動を与えてくれたと、そのように思っております。新チームのキャプテンに選ばれたと報道で聞いております古城選手は、3年生と一緒に試合をすることができたのは本当に楽しかった、それが終わるのは残念だというふうなことを発言して、それも報道されました。そういった先輩後輩の関係、素晴らしいチームワークを作っていることについても、花巻東高校のそういう姿は本当に素晴らしいです。市内の他の高校の生徒さんにも良い影響を与えているのではないかなと、そのように感じた次第であります。

「花巻地区かわまちづくり計画」が国土交通省のかわまちづくり支援制度に登録されました

上田市長

項目1番目、花巻地区かわまちづくり計画でございますけれども、8月1日に国交省がかわまちづくり支援制度に登録してくださいました。実は昨日、「全国雪対策連絡協議会」の総会と国交省への要望活動があり、私も行きました。その中で、雪対策についての充実をお願いしたわけですけれども、私の方からそれとは別に二つ話をさせていただきました。

一つは、今回のかわまちづくり計画について。これは国交省に大変ご協力いただいて、支援してくださっている、あるいは市と一緒にやっている事業でございますけれども、これについて今日の午後に東北地方整備局河川部の林部長、あるいは岩手河川国道事務所の長田所長が市役所に来まして、登録証の伝達式を行います。記者の皆さんにもご案内しておりますので、ぜひお越しいただきたいと思いますけれども、花巻地区かわまちづくり計画ができたということを昨日も国交省の本省の方で御礼をさせていただきました。

もう一つは、雪に関する被害(凍上災)について活用することのできる起債(緊急自然災害防止対策事業債)というものがあるんですけれども、この制度が来年3月になくなりますので、この制度を続けていただきたいということをお話しました。これは今月の初めに総務副大臣に私が直接お会いして要望したところでありますけれども、そういうことも含めて昨日お話させていただいたということです。

花巻地区かわまちづくり計画の概要については、資料1ページに書いておりますけれども、花巻市全体の観光集客力の向上を図るということ、そして、北上川河川敷で花火大会、今年は残念ながら雨の関係で中止になりましたけれども、その花火大会などのイベント時に土手に観客の方がお座りになったりしていますけれども、やはり危険だということで大変心配しております。今回のかわまちづくり計画の中で、国交省がそこに階段状のコンクリートの護岸を整備してくださるということでございまして、そうしますと、観客もその整備されたところに座って、安心して花火を見ることができるということになりまして、消防や警察もこれまでは危険だということで心配しておりましたけども、そういった危険性がなくなるということになります。そして、コンクリートの護岸でありますので、結果として堤防としての機能が強化されるということになります。こういったことについて詳しくは、午後の伝達式の際にお話をさせていただきたいと思います。

ツキノワグマ出没に対する対策を強化します

上田市長

項目2番目、次に、ツキノワグマ対策の強化でありますけれども、これについて花巻市は色々なことをやっています。今年の春も、まちなかにたくさんクマが出るという状況がありました、花巻小学校の建物に入ったクマがいたとか色々ありましたので、市民の皆さん特に子どもたちの登下校時の安全性の確保について大変心配したところであります。こういった状況はまだまだ油断できないです。今年の秋はブナが凶作という予想が出ておりまして、今後ますますクマの活動が活発になる、そういった危険性があると考えています。

県は昨年度、奥羽山脈沿いで、今年度は北上山系で「ヘア・トラップ法」と呼ばれるクマの生息数に関する調査を行っておりますのでクマの生息数を把握しているはずなんですけれども、9月に開催する会議までは発表しないという状況でございます。そういうクマの生息数をしっかり県民、市民に伝えることが大事だと思うんですけれども、それができてない状況であります。この調査とは別に、市は昨年度、市内太田地区において岩手大学と連携してヘア・トラップ調査を行いまして、その結果によると、30頭以上のクマが同地区に住み着いているのではないかなということでありまして、それを踏まえまして、岩手大学の先生はやはりクマの数が多いと、このクマの数を調整しなければ安全を確保できないというようなご意見をお持ちになられて、我々も全くそのとおりということで、対策を強化しているところであります。先日も花巻のまちなかに近い熊野地区というところで4頭ほどクマが出まして、罠を仕掛けるという対策をしたわけでありますけれども、我々としてはとにかく市民の皆さんの命を守るために、やはりやることはやらなければいけないということで、色々なことをやらせていただいておりまして、8月1日の市議会臨時会において、クマ対策についてさらに予算を議決いただきました。

その内容として、まずはクマ撃退スプレーの購入に対する支援です。市民の方あるいは市内事業所の従業員などを対象に、補助率4分の1、1本当たり5,000円の支援を考えているところでございます。それから既に行っておりますAIカメラにつきましては、今60台保有しておりまして、そのうち54台を設置していますが、それでは足りないということでさらに20台を購入することを予算化いたしました。資料3ページに、AIカメラが撮影したクマの写真を掲載していますけれども、このように映ります。我々としては当初、川からまちなかに入ってきそうなところにAIカメラを設置していたんですけれども、それだけではなくて、クマがよく出没するところや出没しそうなところについてもAIカメラを設置しています。そのことによって、夜に頻繁にクマが動いていることが分かりまして、それに基づいて罠を仕掛けるというようなこと、そして仕掛ける場合もAIカメラで捉えたクマの通路となりそうなところ、その傾向に基づいて仕掛けるというようなことをしておりまして、大変効果があります。これについて、職員は大変苦労しています。実際にすぐAIカメラがクマを撮影した現場に行く必要はないんですけれども、AIカメラにクマが映りますと、その連絡が夜中でも担当職員のスマホに連絡がきますので、そういうことで職員は大変苦労しておりますけれども、大変頑張っていただいているというのが私の評価でありまして、市民の安全のために頑張ってもらっているということになります。

また、クマを捕獲するための罠でございますが、市で16台、市猟友会で4台、合計20台ありますけれども、今の罠はドラム缶タイプでありまして、大きなクマだと入らない可能性がありますので、もっと大型の檻タイプの罠を4台購入することにしています。そして、先ほど申し上げましたクマ撃退スプレーについては、学校や幼稚園、保育園などにも備えておくということで、そちらについても予算化もしております。

9月からは市街地での「緊急銃猟」が可能になるわけでありますけれども、今までまちなかで銃を使うというのは、警察官が「警察官職務執行法」に基づいてハンターなどに発砲を指示した時を除くと、できませんでした。しかし、これは法律が改正されまして、9月1日からまちなかにおいても一定の安全性を確保する、例えば通行止めにするとか、銃の弾が跳ね返って人や物に危険を与えないような場所であるとか、そういうことをしっかり確保できる場合には、市町村長の判断で銃猟が可能になります。それに合わせて、国の方でガイドラインを作りましたので、それに基づいて今花巻市でもマニュアルを作っております。できるだけ早く、そのマニュアルを使って、必要な場合には、銃でクマを処分する、人の安全を守るということをやっていきたいということを考えているわけであります。

これに関連しまして、緊急銃猟に従事する、あるいは支援をする職員等の安全性を確保するために、携帯シールド(盾)とヘルメットについて、これも8月1日の市議会臨時会で予算を議決いただきました。

クマの捕獲については、対応する方々の安全を守る観点からは、罠の方が安全に対応できるということで、今後も銃ではなくできるだけ罠を使ってクマを捕獲していきたい。ただ、罠になかなか入らないようなクマがいた場合、あるいは罠は無理だという状況がある場合には、銃を使って皆さんの安全を守っていきたいとそのように思っています。

資料3ページ以降については、すでに行っているクマ対策が書いてありますけれども、子どもたちの登下校時の安全を確保するということは大変重要であり、市の場合には、登下校する通路等にクマが出た場合には、お子さんの送迎を保護者の方々にお願いしておりまして、歩くのは駄目です、車でお願いしますということをお願いしています。ただ、どうしても車での送迎が不可能な保護者の方もいらっしゃいますので、その場合には市がタクシー代を払いますから、タクシーを使ってくださいというようなお願いもしております。

資料7ページには、市民の皆さんにお願いしたいことを書いていますけれども、特に守っていただきたいことは、なかなか難しいと思うんですけれども、クマに襲われた場合に両腕で顔面や頭部を覆ってうつ伏せになっていただくということを皆さんにぜひ守っていただきたいです。それによって完全にご自身を守るということには必ずしもなりませんけれども、非常に重篤な被害を防ぐという意味では、このことは国のホームページにも掲載されていますし、推奨されていることでありますから、ご自身の命を守るためにお願いしたいと思います。

クマ撃退スプレーも効果があるということですけれども、7メートルくらいの距離しか飛ばないと、それくらいクマとの距離が近い時にしか使えないということですし、使う時にボタンを取って操作しなければならないということで、使ったことがない人が使えるかどうか、なかなか難しいという話もあります。しかし、やはり完璧な防御ではないけれども、それがあることによって重篤な被害を防ぐことができるという可能性がありますから、クマ撃退スプレーの購入についてもお考えいただきたい。市としては必要であれば予算は増やすことはできますので、そういうことも考えていただきたいなというふうに思っています。

市内の訪問介護事業所の経営を支援します

上田市長

項目3番目、市内の訪問介護事業所への経営支援についてですが、介護保険サービスの一つである訪問介護事業についての基本報酬が令和6年度に引き下げられました。これ、国の方はそんなにお金はかからないだろうということで引き下げを実施したんですけれども、都会と地方では状況が違うところも多いです。地方の場合には、離れた場所に車で行って、訪問介護事業をしなければならない、しかも複数の利用者が離れたところにいらっしゃるため、時間と費用が掛かることから、引き下げられた基本報酬では、事業所の経営が難しくなるという声がでております。

そういうことを踏まえまして、市では、基本報酬引き下げによる減収分を支援金として給付させていただくということにしております。1事業者当たり規模によりまして2万円から113万円の支援を行うということであります。対象期間は本年4月から令和8年1月サービス提供分でありまして、令和8年2、3月の分については実際にお支払いするのが4月以降になりますので、令和8年度の予算において対応させていただきたいと考えています。

岩手県立大迫高等学校の生徒確保に向けた支援を拡充します

上田市長

項目4番目、大迫高校の生徒確保に向けた支援の拡充であります。先日、「今後の県立高校に関する地域検討会議(中部地区)」が開催されまして、市町村や商工関係者、あるいはPTAを含めた学校関係者等に対して、説明がされたところであります。大迫高校のような学年1学級の小規模高に関しては、直近2年間の入学者が21人を下回った場合は翌年から生徒を募集しないという県のルールがございますけれども、このルールをどうするかということについて、県の方で検討して、結果的に令和8年度以降もこのルールはそのまま残すという結論になったと、そういった説明がございました。実際、大迫高校は令和6、7年度の入学者がそれぞれ20人以下になっておりまして、今までのルールを今後も使われると、令和8年4月の入学者から募集をしないということになるわけでありますけれども、これは前回のこのような説明会の際に私の方からも申し上げましたけれども、ルールを変えるかもしれないというときに、以前のルールですぐに来年度募集をやめるということは乱暴ではないでしょうか、という話をしましたら、県の教育委員会からも乱暴ですねという話がありまして、大迫高校については令和8年度についても入学者は募集するということを今回はっきり示されました。

我々としては、大迫高校については小規模ですけれども、独自の教育をしていただいている、また、大きな学校ではなくて小規模の学校でそういう独自の教育を受けたいと考えるお子さんがいる。それは市内に限らずでございますけれども、そういうご希望をされている方もいらっしゃるというようなことで、令和9年度以降についても、単純に数字だけで判断することは受け入れがたいと、反対だということを申し上げた次第であります。これについては私だけではなくて、教育長あるいはPTA等関係者の方々も同じような意見をお話しされていました。

そしてもう一つ、花北青雲高校についてです。これについては、情報工学科を令和10年度から募集停止ということを今の計画案では出ております。これについても、我々としてはちょっと受け入れがたいということを申し上げました。これそもそも県の教育委員会の考え方は、県南の工業科をまとめたいということ、工業科は多くの機器等があって維持するのにお金がかかるからというのが理由だということです。

だから黒沢尻工業高校は同じ学級数を維持して、水沢工業高校と一関工業高校を統合するという前提で、それで花北青雲高校を学級数減らす、情報工学科を廃止するということでありました。このことについては、花巻の関係者はみんな反対しました。花北青雲高校の卒業生については、まず勉強しているのは工業だけの勉強じゃなくて、学校の中に他の学科がありますから、そことの交流があって工業だけではなくて幅広い教育がされている。そして就職する人は県外に出る人はほとんどいなくて、県内に就職することが多いということで、花巻市内の企業等にとっては非常に重要な人材になります。今、県南の高校を卒業する方たちで就職する人は減っておりまして、企業が困っているというときに、なぜ企業にとって非常に大事な学科を廃止することを決めるんだということです。よく聞くのは、黒沢尻工業高校の場合、実は学科によっては非常に入学者が少ない、15人ぐらいしか入学してこない、花北青雲高校は28人入っています。その15人も学科を変えれば増えるだろうということなんだと思うんですけれども。また、黒沢尻工業高校の場合には比較的県外に就職する方が多い。つまり役割が違います。それを同じだという考えで廃止するというのはどうなのかなと、そういうことがまず第一点あります。

次に、黒沢尻工業高校に半導体の専門科を作る予定だということでして、それはいいんですけれども、そのことによって入学希望者がどうなるかということについて、今の段階ではまだ分からないです。作ってみて、やってみた上で、どうなるか。それを見る前に、花北青雲高校の情報工学科を廃止するというのは、それは先を見ている目としては少し問題があるんじゃないかということです。それからもう一つ、これは教育長がお話されて、私もフォローさせていただきましたけれども、水沢工業高校と一関工業高校の統合は、今後10年間の計画の中の前期には入れないっていうことが決まりました。ですから、そこが統合するのは早くても6年後の話になるわけで、場所も含めて具体的な統合計画が決まっていない、あるいは統合の時期が決まっていない、したがって県南の工業学科を統合再編がどうなるか決まっていないのに、まず花北青雲高校の情報工学科を廃止するというのは、そもそも前提として間違っているのではないかという話をしました。

これについては、県の方から盛岡工業高校を盛岡南高校の以前の校舎に移す場合の費用は100億円かかるということを言っていました。そうしますと、水沢工業高校と一関工業高校、これも統合すると場合によっては200億円かかるということなので、とてもすぐには統合できない。これは、今後5年の間には統合できないということになる、たぶんその状況は6年後も7年後もそんなに変わらないんじゃないかなと私は思うんですけども、そういうことから考えると、少なくとも令和10年度に花北青雲高校の情報工学科の募集をやめるというのは、我々としては反対だということを、花巻市の関係者の多数の方が、そういうことを申し上げました。これについては、県の方からも時期尚早かもしれませんねという言葉もありましたので、我々としては今後、花北青雲高校の関係者も含めて、実情については訴え続ける必要があると考えております。

花巻の秋まつりを開催します ~石鳥谷まつり・花巻まつり・土沢まつり・おおはさまワインまつり~

上田市長

項目5番目、花巻の秋まつり、石鳥谷まつり、花巻まつり、土沢まつり、おおはさまワインまつりについてです。今年もたくさんの方に楽しんでいただきたいなというふうに思います。チラシなどを添付しておりますので、後ほどご覧いただければと思います。

オーストリア共和国ベルンドルフ市との友好都市提携60周年事業と国際姉妹都市等との交流事業を実施します

上田市長

項目6番目、ベルンドルフ市との友好都市提携60周年事業、コロナの関係でベルンドルフ市への公式訪問が遅れておりまして、もっと早く訪問する予定だったんですけれども、一昨年ベルンドルフ市から市民訪問団に来ていただいて、今回は花巻市からベルンドルフ市に行きます。私のほか、市議会議長、教育長、大迫・ベルンドルフ友好会長、市民ツアーの参加者など合計20名、そして市内中学生6名、引率者1名も同行するということになります。これに関連しまして、岩間公典駐オーストリア日本国特命全権大使が9月30日に花巻市を訪問されます。当日は大迫地域を訪問して、関係者の皆さんと交流いただく予定です。

また、国際姉妹都市との交流ということで、6月から7月にかけてホットスプリングス市やラットランド市等の中高生が市内の小中学校や高校などを訪問しましたし、9月上旬にはホットスプリングス市の市民訪問団が例年同様、花巻まつりに参加する予定です。9月中旬にはベルンドルフ市の生徒さんが大迫小・中学校、大迫高校などを訪問します。

子どもたちが、こういった経験をすることは、私は非常に重要なことだと思います。やっぱり子どもの時から英語に触れたり英語を話したりする経験を持つというのは非常に大きな効果があるんじゃないかなと思っていまして、我々としても非常に嬉しいです。

花巻市博物館特別展「佐川美術館コレクション 平山郁夫展」を開催します

上田市長

項目7番目、花巻市博物館の特別展として、「佐川美術館コレクション 平山郁夫展」を開催します。平山郁夫画伯の作品を花巻で見ることができるのは、すごいことだなと思います。私自身も大変楽しみにしておりまして、市民だけではなくて、県内外の方々にもご覧いただけるんじゃないかなということで大変楽しみにしています。開催期間は9月6日から11月3日までです。

「岳妙泉寺庫裡(たけみょうせんじくり)」を花巻市指定有形文化財に指定しました

佐藤教育長

項目8番目、この度、市の指定有形文化財となりました「岳妙泉寺庫裡」について、ご説明申し上げます。分類は市の指定有形文化財建造物となります。場所、所在地は内川目の岳地区の早池峰神社に隣接した土地に残る古い建物であります。所有は花巻市となります。

現在の早池峰神社、元々は明治以前神仏混淆だった岳妙泉寺の一部であったわけですが、その岳妙泉寺自体は14世紀の前半に創建したと伝えられます。その後、戦国末期1590年あたりだったと思いますが、豊臣秀吉の奥州平定後、南部氏が稗貫、和賀、紫波地方を領有し、そのときに古くから山岳信仰が盛んだった妙泉寺を南部利直公が庇護し、普請し、再興したと言われます。同時に、寺領150石、周辺の三十六カ山を与えられたというふうに伝えられております。

岳妙泉寺普請の目的は、祈願所としての整備のほかに、有事の戦略的拠点、つまり要害としての役割も有していたようで、資料12ページをご覧いただければ分かるんですが、これを見ると、お城のような石垣によって区画されておりまして、脇を通る小田越方面に続く参道、ここは現状と違って、堀切のようになっていますし、櫓や柵それから、土塀が巡らされて土塀には、いわゆる鉄砲狭間とか矢を打つ狭間、こういったものも窺えます。

これらの建造物の大半は、明治の廃仏毀釈で失われましたけれども、現在は神社本殿と庫裡だけが残っており、現存する庫裡は、歴代の住職の住居として使用されてきたようで、屋根は昭和30年代に茅葺きからトタン葺きとなって、トイレ等一部改修されていますが、ほぼ現状のままで残っております。建築年代は関係文書によると、江戸時代の中期、元文2年、1737年と伝えられますが、実際、棟札が残っていないので確かではありません。ただ、建築年代を探るために、建物の柱と梁の木材の放射性炭素を測定したところ、建築年代は大体240年前プラスマイナス数十年あるようですが、そういう結果でしたので、ほぼこの時代の建物と推測されます。広さは64坪、233.48平方メートルということであります。

建物の構造は資料の13、14ページのようになってございますが、軒を深く張り出させ、雨とか、雪から建物を保護する機能を有する。そういったふうな伝統的な建築方法で、外観として非常に重厚さを加えると言われていますが、これを船櫂造り(せがいづくり)と申しますか、そういった建築様式のようであります。12ページの写真にございますように、桁の上から腕木を伸ばし、出桁を渡したような、そしてその上に垂木を乗せる、そういったふうな構造になっております。

文化財的に、早池峰信仰および藩政時代の三山、早池峰山、岩手山それから姫神山、三山の信仰の岳妙泉寺にかかる貴重な歴史的な建造物であり、先ほどの絵図には、お寺に関係した方々が営んでいた宿坊も描かれておりますが、この宿坊も一部まだ残っておりますけれども、この宿坊の方々が伝承したのが、ユネスコの無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財である早池峰神楽の岳神楽であり、関連遺産とも捉えられ、貴重な文化財であることから、7月15日開催の花巻市文化財保護審議会において諮問答申を受け、8月20日の教育委員会議で議決いただいたことから、市の指定文化財としたところでございます。

主な質問

クマ撃退スプレーについて、幼稚園や保育園、小中学校など68施設に対し配備するとか、クマ撃退スプレーの購入に対して補助するとか、そういった支援の今後のスケジュール感について教えてほしい。

農林部長

市民へのクマ撃退スプレーの購入補助につきましては、ただいま補助金交付要綱等を整備している段階でございます。9月の上旬から中旬には出来上がる予定としておりますので、その後からの受付けになると思います。各施設へのクマ撃退スプレーの配備につきましては、現在、入札等の手続き行っております。購入する数が多いものですから、ちょっと時間がかかりまして、10月までには配備したいなと私どもの方では考えておりますが、業者さんの対応次第というところもあります。

緊急銃猟の対応について、自治体によっては損害保険に入るようなことを検討している自治体もあるようだが、花巻市の場合、そのような考えはあるか。

上田市長

入ることは考えられると思います。大したお金でもありませんし。ただ、あの保険は人身被害は対応になりませんので、そういう意味ではあまり大きな話ではない。例えば、間違って何かを壊してしまったということについては、市の財源でもできる範囲だと思いますので、そういう意味で、保険が大きく役に立つことはないと考えています。我々としてはむしろ、例えば人身被害、間違って人を傷つけたとか、そういう場合の保険があれば、ぜひ入りたいと思いますが、現状そういった保険はないと理解しています。

来年の任期満了に伴う市長選挙への出馬等については、現時点でどのように考えているか。

上田市長

市の様々な事業等について、今、一生懸命やっているところでありまして、現時点ではまだお話しをする状況にはないと私は考えています。

緊急銃猟に関して、マニュアルを作っても、実際に発砲するのは相当難しいシチュエーションで皆さんが動くことになると思うが、何か訓練をするようなことは考えているか。

上田市長

はい、そういったことは当然必要になってくると思います。先ほど申し上げたとおり、今までは罠を仕掛けてクマを捕獲していました。一昨年、まちなかの事業者さんの駐車場の藪にクマが隠れて、なかなか捕まらなかった、最終的には罠で捕獲できましたので、銃は使わないで済みました。しかし、同じようなことがあったときに、子どもたち含めて住民のことを考えると、やはりクマを早めに捕獲することを考えなければなりません。そういった意味では、まちなかで銃を使えるようになることは大きいと思いますので、安全にできるように、訓練も含めてやっていく必要があると思っています。

担当

総合政策部 広報情報課 広報係

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