令和8年1月 定例記者会見を開催しました

開催日時
令和8年2月2日(月曜)午前9時45分から午前10時40分
開催場所
花巻市役所本庁本館3階 302会議室
会見項目
-
物価高騰の影響を受けている世帯・事業者等を支援します
<担当>
商工観光部 商工労政課・観光課
建設部 都市政策課
福祉部 地域福祉課・長寿福祉課・障がい福祉課
健康こども部 こども家庭センター・地域医療対策課
石鳥谷総合支所 地域振興課
教育部 教育企画課 -
新たな公共施設予約システムの運用を開始します
<担当 総合政策部 広報情報課> -
「第68回元祖わんこそば全日本大会」を開催します
<担当 商工観光部 観光課> -
第50回花巻市民劇場公演「夜空の軽便鉄道」を開催します
<担当 生涯学習部 花巻市文化会館> -
新花巻図書館の基本設計に関するワークショップを開催します
<担当 生涯学習部 新花巻図書館計画室> -
上田市政12年の振り返り
冒頭コメント
上田市長
1月の定例記者会見にお越しいただきありがとうございます。
ご存じのとおり、私は明後日、2月4日に任期満了により3期12年にわたり務めてまいりました花巻市長の職を退任いたします。皆さまにおかれましては、花巻市のさまざまな取り組みや事業、イベントなどを取り上げていただきまして、大変ありがとうございました。メディアによる報道につきましては、市民の皆さまに我々が考えていることをお伝えするために非常に重要でございまして、そのようなことをしていただいたことに心から御礼を申し上げたいと思います。
今後は、新市長のもと、引き続き皆さまのご支援、ご協力をいただきながら、花巻市がより魅力的なまちとなりますことを願っております。
本日は、私の花巻市長としての最後の定例記者会見となりますが、全部で6項目についてお話しさせていただきたいと思います。最後の6項目目は、私の12年間の振り返りについてお話をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
物価高騰の影響を受けている世帯・事業者等を支援します
上田市長
項目1番目、物価高騰の影響を受けている世帯・事業者等への支援について、ご説明します。
市では、エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けている市民の皆さんや市内事業者などに対して、国の「物価高騰対応重点支援 地方創生臨時交付金」や市の一般財源などを活用し、支援を行います。
これは、先日1月15日の市議会臨時会で議決をいただいたものとなります。内容といたしましては、大きく分けて「市民の皆さんへの支援」と「市内の事業所などへの支援」の2つがありますが、市民の皆さんへの支援についてまずはご説明します。
1つ目は、「食料品等物価高騰支援給付金給付事業」です。これは、すべての市民を対象に、1人当たり7,000円を世帯ごとに給付するもので、例えば3人世帯の場合は3人分の21,000円を世帯主の口座に振り込みます。
対象世帯には、2月下旬から順次、市からお知らせを発送します。過去に市からの給付金の給付を受けた方や、マイナンバーカードに公金受取口座を登録している方については市で口座を把握しておりますので、振込先等の変更がない場合は、市への書類提出の手続きは不要です。最短で3月下旬に指定口座に振り込む予定です。
市が口座を把握できていない方などにつきましては、申請が必要となりますので、2月下旬から順次発送する、市からのお知らせを確認いただき、申請書を郵送により提出していただきます。申請書の受付後、振込までに4週間程度、お時間をいただきます。申請書の受付期間は4月末までの予定です。
なお、申請方法などの詳細については、広報はなまき2月15号に掲載するほか、市ホームページでお知らせいたします。
2つ目は、「価格高騰対応緊急支援給付金給付事業」です。これは、令和7年度の住民税非課税世帯9,000世帯および住民税均等割のみ課税世帯1,900世帯、
合計10,900世帯を対象に、1世帯当たり13,000円を給付するもので、3月下旬から順次、対象世帯へ市からお知らせを発送いたします。
先ほどご説明しました、1人当たり7,000円の給付と同様に、市で口座を把握している方で、振込先等の変更がない場合、市への書類提出の手続きは不要です。最短で4月下旬に指定口座に振り込む予定です。
市が口座を把握できていない方などにつきましては、申請が必要となりますので、3月下旬から順次発送する、市からのお知らせを確認いただき、申請書を郵送により提出していただきます。申請書の受付後、振込までに4週間程度、お時間をいただきます。申請書の受付期間は5月末までの予定です。
なお、申請方法などの詳細については、広報はなまき3月15号に掲載するほか、市ホームページでお知らせいたします。
次に、市内の事業所などへの支援についてご説明します。
1つ目は、「公共交通事業者緊急対策事業」です。これは、市内に本社、営業所を有する乗合バス事業者、タクシー事業者を支援するもので、乗合バス1台当たり30,000円、タクシー1台当たり15,000円を給付します。対象事業者には、2月中旬に通知を予定しています。
2つ目は、「運輸事業者等運行支援緊急対策交付金」です。これは、市内に本社、営業所を有する貨物自動車運送事業者、自動車運転代行事業者を支援するもので、貨物自動車1台当たり16,000円、代行用の運転車両1台当たり30,000円を給付します。対象事業者には、市ホームページやメールマガジンにより2月下旬に申請方法を周知する予定です。
3つ目は、「中小企業者等賃上げ支援対策」です。これは、県が実施する賃上げ支援金を受けた市内の中小企業等が、従業員の賃金を平均で4パーセント以上引き上げた場合に支援を行うもので、従業員数に応じて最大70万円を市が給付します。
なお、県が実施する賃上げ支援金は、県内に事業所を有する中小企業等のうち、令和7年10月以降に従業員の賃金を「時給60円以上」引き上げ、かつ、引き上げ後の賃金水準を「1年間継続」する事業者に対し、従業員1人当たり6万円を支給するもので、引き上げ前の賃金が時給971円未満の従業員については、1人当たり2万円が加算され、対象者は1事業所あたり最大50人としています。
一方で、市が実施する賃上げ支援は、県の支援金の対象者に加え、県の支援金の対象とならない50人を超えた従業員の分や、賃金が「時給60円以上」引き上げとなっていない従業員の賃上げを支援するため、会社全体で4%以上の賃上げを実施している場合には支援対象事業者とするもので、市内事業所に勤務する従業員数に応じて最大70万円を給付します。対象となる市内事業者は300事業者を見込んでいます。
市内の中小企業等には、市ホームページやメールマガジンにより、3月中旬に申請方法を周知する予定です。本事業の実施により、市内事業者の賃上げが図られることを期待しているところでございます。
4つ目は、「観光・物産事業者等緊急対策事業」です。これは、市内に本社、営業所を有する貸切バスを登録している事業者へ、貸切バス1台当たり30,000円を給付するものです。対象事業者には、2月上旬に通知を予定しています。
5つ目は、「医療施設等物価高騰対策事業」です。これは、市内の医療施設などに対する支援で、支援金額については資料のとおりですが、有床診療所には1施設当たり345,000円を支援し、さらに、1床当たり31,950円を上乗せいたします。総合花巻病院には198床ありますから、その分が上乗せされることになります。また、無床診療所は1施設当たり172,500円を支援するなど、施設によって金額が異なります。対象施設には、2月中旬に通知を予定しています。
この、病院に対する支援でございますけれども、昨年、厚生労働省の迫井医務技監とお会いしたことがありましたが、その時に、民間病院は経営が苦しい、支援が必要だということをお話しさせていただきました。技監がおっしゃっていましたのは、資金繰りの厳しい病院に対しては資本性劣後ローンのようなものを考えて支援すること、そして、診療報酬を6月に上げる予定にしているが、その前に令和7年度補正予算で民間を含む病院の赤字を埋める支援を実施していく必要があると考えている、ということをお話しされていました。今回の支援につきましては、そのような国の支援がある中で、県あるいは市も、それに上乗せして支援を行うということでございます。全国に赤字の病院が多いわけでありますけれども、このような支援を行うことで、経営が厳しい病院を支援することができればと我々としても思っているところでございます。
昨年700人以上の全国の市長が出席された全国市長会の総会でも民間病院も公的支援の対象とすべきという発言しておりまして、朝日新聞の全国ネット版に花巻市長の発言として掲載いただきました。働きかけたことについては実現されてきているなと、そのように思った次第であります。
6つ目は、「社会福祉施設等物価高騰対策事業」です。これは、市内の救護施設や介護サービス事業所、障がい福祉サービス事業所、児童養護施設などに対する支援で、支援金額については資料のとおりです。対象施設などには、2月中旬に通知を予定しています。
7つ目は、「酒造用原料米価格高騰支援交付金」です。これは、市内の酒蔵に対して、令和6年度と比較した令和7年度の仕入れ経費高騰分の4分の1の額を給付するものです。対象事業者には、3月に通知を予定しています。
8つ目は、「私立高校振興事業」です。これは、市内の私立高校(花巻東高校)に対して、光熱費の増額分として最大975,000円を給付するものです。対象校には、2月に通知を予定しています。
それぞれの支援について、給付時期や申請方法など、詳しくは決まり次第、市ホームページや広報はなまきなどでお知らせします。
新たな公共施設予約システムの運用を開始します
上田市長
項目2番目、新たな公共施設予約システムの運用開始について、ご説明します。
市では、公共施設の利用者の利便性向上と施設管理者の負担軽減を目的として、生涯学習施設や振興センター、体育館など公共施設のオンライン予約ができるシステムをリニューアルし、本日から順次運用を開始いたします。
なお、公共施設の予約すべてをオンラインで行おうとするものではありません。従来どおり各施設の窓口や電話での予約も引き続きご利用いただけますけれども、オンラインでも利用できるということで、そういったものを利用できる方にとっては利便性の大きな向上に繋がるものと考えております。
新システムの概要についてご説明しますと、新システムでは、これまでの施設予約システムである「はなまきナビ」でも可能であった、施設の予約に加えて、システムを利用するために事前に行う「利用者登録」や、施設の利用申請書の提出、利用許可書の受領がオンラインでできるようになります。
また、施設を予約するために行う「抽選」の申し込みや、その結果通知の受領もオンラインで行うことができますが、これについては、現在も抽選を行っている総合体育館や市民体育館、まなび学園のみでオンラインによる抽選を行う予定としています。施設の使用料金の支払いについてもPayPayやクレジットカード、コンビニ支払いなど、施設に出向かなくても支払うことが可能となります。ただし、振興センターなど一部施設では、準備ができ次第、順次、導入させていただく予定としています。
このほか、新システムでは、複数の部屋の空き状況を同時に確認することができるようになるなど、画面の見やすさや操作性が向上しています。
新システムの公開スケジュールについてですが、資料にイメージ図を載せているとおり、新システムは、本日2月2日(月曜)、午後3時頃にインターネット上に公開します。ただし、公開から3月1日(日曜)までの1カ月間は、新システムを利用したい人が「利用者登録」を行うための期間とします。この期間中は、新システムで施設の空き状況の確認はできますが、施設の予約をすることはできませんので、この期間中に施設の予約を行いたい場合には各施設の窓口や電話で手続をお願いします。新システムでの施設の予約開始は、3月2日(月曜)を予定しています。
なお、より多くの市民の皆さんが市内の公共施設を利用することができるよう、当面の間、新システムを使うことができるのは、「花巻市在住、在勤、在学の人」または、「5人以上かつ2分の1以上が花巻市在住、在勤、在学の人で構成される団体」に限定させていただきます。
実は、花巻市内の公共施設につきましては、市民の方と、そうでない方と、利用料金が同じでございまして、市内の公共施設は市民のお金で多額の運営費を負担しているわけでございまして、そういう意味からすると、市民の方と、そうでない方との利用料金が同じということはおかしいということを私は数年前から申し上げておりました。残念ながら本年度もそのような料金を見直す作業はあまり進んでいないということでありまして、料金の見直しについては今回のシステムには反映されていないということになります。その点については私としては遺憾です。これについては、今後の検討課題として大変申し訳ないですけれど、新市長に委ねたいと思っています。
新システムの利用方法や利用者登録の方法についての市民説明会を開催します。日程は資料に記載のとおりですが、2月5日(木曜)に大迫交流活性化センター、6日(金曜)にまなび学園、12日(木曜)に石鳥谷生涯学習会館、13日(金曜)に東和コミュニティセンターで開催します。時間はいずれも、午後6時30分からで、申し込みは不要です。
資料の最後には、新システムの対象施設の一覧を記載しています。振興センターや地区社会体育館、生涯学習施設など全79施設が新システムの対象です。
「第68回元祖わんこそば全日本大会」を開催します
上田市長
項目3番目、第68回元祖わんこそば全日本大会について、ご説明します。
今年も「元祖わんこそば全日本大会」が2月11日(水曜・祝日)に花巻市文化会館で開催されます。競技は、小学生の部、団体の部、個人の部、そしてテレビ局アナウンサー対抗の部で行います。
同時開催イベントとして、大ホールでは、競技の幕間に郷土芸能やダンスパフォーマンスの披露がありますし、中ホールでは、市民バンドの発表を予定しています。さらに、わんこそば大会の歴史や花巻の観光資源を紹介する展示、手湯ブース、そば茶屋の出店、屋台やキッチンカー、そして花巻市内の温泉宿泊券などが当たるじゃんけん大会などもございます。ぜひご家族、ご友人でお越しいただき、お楽しみいただければと思います。
第50回花巻市民劇場公演「夜空の軽便鉄道」を開催します
上田市長
項目4番目、第50回花巻市民劇場公演「夜空の軽便鉄道」について、ご説明します。
開催日時は、2月28日(土曜)、午後6時30分からと、3月1日(日曜)、午後2時から。両日ともに、花巻市文化会館の大ホールで開催します。この公演は、昭和初期を舞台に、薄幸の少女を主人公とした物語です。今回の公演は、これまで第4回、第15回の市民劇場で上演した「夜空の軽便鉄道」の再演であり、記念すべき第50回目の公演となります。
入場料は一般1,000円、高校生500円、中学生以下は無料です。車イスをご利用の方は、事前に文化会館へご連絡ください。また、本公演に合わせて、関連イベントも開催されます。
関連イベントの1つ目として、「金田一國士(きんだいちくにお)・勝定(かつさだ)、菊池忠太郎(ちゅうたろう)と軽便鉄道」ギャラリー展を、文化会館や大迫図書館、石鳥谷図書館、東和図書館で開催します。このギャラリー展では、軽便鉄道をはじめ、花巻の近代開発に関わった人物について紹介します。
開催期間は、2月16日(土曜)から3月2日(月曜)までは文化会館と大迫図書館で、3月4日(水曜)から15日(日曜)までは石鳥谷図書館と東和図書館で行います。 いずれも入場無料です。
2つ目の関連イベントとして、「花西ランタン祭り」が2月28日(土曜)に、ぎんどろ公園で開催されます。このイベントは花西地区まちづくり協議会の主催で、冬の風物詩となっています。ペットボトルを使用したランタン作りのワークショップと、そのランタンをぎんどろ公園内に飾りつけて点灯するというものです。
同日は、文化会館前のロータリーにキッチンカーも出店します。 午後1時から4時30分までワークショップを行い、午後6時頃には点灯式を予定していますので、市民劇場の公演と併せてお楽しみいただけると思います。参加は無料ですが、ペットボトル、はさみをご持参ください。
次の項目5、新花巻駅図書館の基本設計に関するワークショップにつきましては、わたくしの任期終了後に開催するものでありますから、担当部長から直接お話しいただきまして、そして、新市長のもとで進めていただきたいと思う次第です。よろしくお願いします。
新花巻図書館の基本設計に関するワークショップを開催します
菅野 生涯学習部長
項目5番目、新花巻図書館の基本設計に関するワークショップを開催することについて、ご説明します。
花巻駅前に建設する新花巻図書館の設計者には、令和7年11月24日に実施したプロポーザル審査の結果、「昭和設計・tデ・山田紗子(すずこ)建築設計事務所共同企業体」が選定され、同企業体とは令和8年1月7日付で契約を締結しました。現在は、プロポーザルで示された提案内容に基づき、どのような図書館にするかを具体化する基本設計に取り組んでいます。
今回開催するワークショップは、基本設計を進めるにあたり、これまで新図書館の検討に関わっていただいた方々や、新図書館に関心をお持ちの市民の皆さまとともに考える場として開催いたします。
ワークショップの参加対象は、新花巻図書館整備基本計画試案検討会議の委員や新花巻図書館に関する市民会議の参加者、駅前大通親交会の会員のほか、公募により選ばれた方々を含め、概ね50人程度を予定しています。公募による参加希望の方の応募資格は、市内在住、在勤、在学の方とし、申し込みはオンラインまたは電話で受け付けます。締め切りは2月13日(金曜)、午後4時30分です。
なお、ワークショップの参加にあたって、交通費や謝礼の支給はございません。託児を希望される場合は申し込み時にお知らせください。託児の対象は生後6か月から小学生までといたします。また、応募が多数の場合は抽選により参加者を決定する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
ワークショップの開催日時についてですが、第1回は2月21日(土曜)、午後1時30分から午後5時30分まで、会場は、なはんプラザ COMZホールです。内容は、新花巻図書館整備に関するこれまでの経緯やプロポーザルで選定された共同企業体の提案内容の説明を行うとともに、提案内容について意見交換を行います。
なお、第1回のワークショップのファシリテーターについては、これまでの経緯などを説明することをふまえ、また、設計共同企業体のご意向もふまえまして、市民会議のファシリテーターであった慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授の山口覚(さとる)先生にお願いいたしました。
ワークショップの第2回は3月8日(日曜)午後2時から午後5時まで、会場は生涯学園都市会館(まなび学園)第2・第3中ホールです。内容は、新しい図書館でやってみたいことや図書館とのかかわり方について話し合います。ワークショップの第3回は6月頃の開催を予定しており、その後も様々な形で市民の皆さまと共に新しい図書館をつくるための場を設けてまいります。ワークショップへの参加申込みやご不明な点については、生涯学習部 新花巻図書館計画室までお問い合わせください。
上田市長
少しだけ補足させていただきますけれども、プロポーザルで選定されました「昭和設計・tデ・山田紗子(すずこ)建築設計事務所共同企業体」とは、すでに具体的な話は進めておりまして、設計委託契約も締結しております。これについては、債務負担行為ということで、4億円を超える設計料を議会の議決をいただきまして、それに基づいての契約でございますけれども、先日も花巻にお越しいただきまして、担当レベルでの打ち合わせをしていただきました。
今回実施するワークショップにつきましては、共同企業体の提案内容としてあったものです。ワークショップの進め方などについても、共同企業体と話し合っているところでありまして、共同企業体からも、ぜひ山口先生のお力を借りたいという意向がありましたので、第1回目のワークショップのファシリテーターについては山口先生にお願いすることになったとところです。若い人たちが多い共同企業体ですけれども、頑張っていただけるんじゃないかなと思っております。
上田市政12年の振り返り
上田市長
項目6番目、私の市政12年の振り返りということでございますけれども、12年間は長かったなというのが正直な感想です。この前ある方から、12年間というのは子どもが小学校に入学して、高校を卒業するまでの期間と同じ長さだということを言われました。同じ12年間でも小学校から高校までの12年間の方が長いとの印象はありますが、それにしても12年間は長かったなということを改めて感じたところであります。特に最後の1年間は、ゴールを意識しながらの1年でしたので、本当に長く感じました。何とか、市民の皆さんのご理解も得ながら、職員の頑張りもあって、あるいは議会のご理解も得て、大きな部分についての方向は決まってきたと思っています。
まだ方向性が見えていない事業もありますが、その多くについても手は付けているわけでありまして、具体的にどう進めるとか、そういったことは新市長のもとで職員が一生懸命頑張っていただきたいなと思っている次第です。
私は在任中、何よりも「市民の命と暮らしを守ること」を最優先に取り組んでまいりました。特にコロナ禍においては、市医師会、薬剤師会、保健推進委員など多くの皆さまの多大なるご協力をいただき、ワクチン接種体制を迅速に整えたほか、温泉宿泊施設などの市内事業者、あるいはまちなかの飲食店等を含めて、事業継続を支援するための取り組みをいち早く進めてきたと、そのように思っております。
コロナワクチンについては、いろいろな意見がありますけれども、やはり日本の専門家あるいは花巻の医師会のほとんど全ての先生方は有益だとのご意見であり市として接種を進めてきたわけでございまして、そのことにより救うことができた命はたくさんあったのではないかなと思っています。
しかしながら、最近の報道によりますと、令和5年、6年にはそれぞれ全国で35,000人以上の方が、令和7年も8月までの間に16,000人以上の方が亡くなっているとのことであり、ウィルスが変容し、致死率が以前よりは下がったとしても、現時点までも含めて、犠牲になられた方々がいらっしゃる、花巻市においても全ての市民の方を救うことができなかったということについては痛恨の思いです。
また近年では、多発するクマの出没から市民の皆さまを守るため、AIカメラを活用したクマの監視体制の強化や、市によるタクシーやバスでの児童生徒の通学時の送迎、小中学生へのクマ鈴の配布、教育施設などへのクマ撃退用スプレーの配備に加えまして、各種補助制度を充実させました。また、国には市の要望に応じて国管理の北上川河川敷の草木の伐採を複数回以上にわたってしていただいたり、最近ではブルドーザーを出して草をなぎ倒していただいたりしました。県にも一昨年は県管理河川敷で草木の伐採をしていただきました。花巻市が独自に行ったクマ対策については、全国のテレビ、朝日新聞など新聞等で報道され、注目されるものとなりました。
しかしながら、花巻市でも昨年1人の方がクマに襲われてけがをしたということがありましたので、これからも油断できないわけであり、今後も全市一体となって引き続き市民の命を守るための対策を進めていただきたいと思っています。
全国において人口減少が進んでおり、花巻市においても、特に中山間地域において高齢化・人口減少が進んでおりますが、住み慣れたところに住みたい方々の生活を守っていくことは非常に重要でありまして、自家用車等の交通手段がない方々についての公共の交通機関の確保は絶対に必要だということで、市では、路線バスへの補助、市のコミュニティバスや各地域での予約乗合交通の運行、医療機関へ通院する方々へのタクシー代補助、高齢者・障がい者への福祉タクシー等助成券の給付などにより、市民の皆さまの交通手段の確保にも取り組んでまいりました。
このような交通手段の確保はさらに進めていく必要がありますので、建設部が中心となってタクシー協会等関係者と協議を進めているところでありますけれども、タクシー事業者の方々にとっても採算があい、市民にとっても便利な施策になるようにさらに拡充する必要があると思っております。
新花巻図書館の整備やJR花巻駅の橋上化をはじめとする大型プロジェクトについては、特に新花巻図書館の整備に関しては、今、国の補助金事業として採択されるよう申請していまして、採択が決まるとは思いますけれども、それにより事業費の半分くらいは国の補助金をいただく、また残りについても国の交付税措置の対象となる合併特例債を活用して市の負担を小さくすることを考えています。市の今の計画だと令和12年度に完成という予定ですが、合併特例債は国の法律により令和12年度までしか発行できませんので、計画通り、しっかり進めていく必要があります。
新花巻図書館の整備について、もっと早く進められなかったかという市民の方々の声もございますし、その点、市民の皆さまに申し訳ないとの思いもありますが、一方で、このような重要な事業について、市民全体の意見を集約するために時間を要したということはやむを得なかったし、必要な時間であったのではないかと考えているところです。
リノベーションまちづくりなど、上町などでいろんなイベントが増えていますし、若い方々が頑張っているという状況です。子育て支援についても医療費だけではなくて、給食費の補助とか、保育料について国からの支援がない住民税非課税世帯を除く3歳未満児の保育料について市が実質的に40パーセントを負担しているとか、いろいろなことを行ってきました。花巻の子育て支援は充実していて羨ましい、花巻で子育てしたいという声を聞くこともあります。子育て支援が充実しているからといって、すぐに出生率が増えるとか、そういうことではないかもしれませんけれども、しかし、子育て支援を継続することにより市全体で子育てをするということは大事だと思いますので、今後も頑張っていただきたいと思います。移住定住支援についても、お家を建てる若い方々に対する支援など、多くの方々にご活用いただいていますので、そういったことにも重点的に取り組んできたと思っています。
これからさらに具体化しなければならない課題もあります。先ほど申し上げました公共施設の料金の件もそうですし、あるいは、市営住宅について、収入がありながら賃料の支払いがずっと遅延している方々もいまして、そういう方々に対して、公平な負担をしていただくとの観点から、必要な場合には督促手続き、法的な手続きですけれども、そういった手続きを取る必要があるわけですがそのような手続きを進める体制が十分には進んでいないということもあります。
また、化製場の悪臭問題については、県から12月初めに市に対して市の要望に対する中間回答が示されましたが十分ではないということで、市の見解を提出しましたけれども、担当部署の作業がなかなか進まない状況があり、私の市長としての任期が終了することが迫る中でわたくし自身が叩き台となる案を作って、それを市の担当者や弁護士、あるいは専門家の意見を得て最終案として作成し、1月下旬にようやく県に提出したということがありました。そういった部分については担当部署からのイニシアティブで進めたいところではありますが、なかなか上手くいかないこともある、そういった課題もあります。
さらに、子どもたちが冬期間を含めて屋内で遊べる施設などについては、ぜひ実現したいと考えてきたところでありますが、場所の問題も解決したうえで、市の財政の観点からどのような施設を整備できるか検討する必要がありますので、わたくしの任期中には具体的な案を策定することはできませんでした。今後考えていく必要があると思います。
そういう意味では、やり残したこともありますが、やるべきことについては考えてきたと思いますし、それらのことについては、市職員とともに作成した引継書によって新市長にお伝えしたいと考えております。引継書で記載されたことをどこまで引継ぐかは、もちろん、新市長のご判断ですし、今後新市長が市民や職員と話し合って決めていくことです。その上で、必要に応じて引継書も参考にしながら、わたくしとは、別のやり方でお考えいただければありがたいと思います。
最後になりますけれども、本日お集りの記者の皆さまをはじめ、市民の皆さまのこれまでのご理解とご支援にあらためて感謝いたしますとともに、花巻市の発展と市民のご多幸を心からお祈り申し上げまして、私の市政12年間の振り返りとさせていただきます。皆さま、本当にありがとうございました。
主な質問
市長を退任された後に本を出すなど、いろいろ活動される方もいらっしゃるが、何か考えていることはあるか。
上田市長
ありません。私がやったことについてはもちろん記録が残っていると思いますし、それは必要であれば、参考にしていただきたいと思いますけども、どのように市政を進めるかはその時の市長さんが考えることで、私としては本を書いて参考にしてほしいというような考えはありません。
何か他にご自身でやられる活動とか考えていることがあるか。
上田市長
まずゆっくりしたいというのが正直な気持ちです。私は若い時から、どちらかと言いますと、ワークホリックに近い仕事をずっとしてきました。すごく長い時間働いてきましたので、市の職員からするとうるさいとか、しんどいとか、そういう気持ちはあったと思います。それは申し訳ないと思いますけども、私が20年近く前になりますかね、花巻に戻ってきたときに、両親の面倒を見ながら、「晴耕雨読」の生活がしたいなと思っていましたけれども、皆さんにいろいろなところで声をかけていただいて、いろんなことに参加して、そのうち、市長選挙に出るということになったわけです。今度は、文字通り、晴耕雨読の生活をしたいと思っています。
私が市職員とともに考えたことについては市の職員が引継書にまとめてくれました。市の職員が自分たちで考えたものを新市長に真摯に伝えていただいて、書いていること全部を受け入れられるかどうか、それは別の話ですけどね。私がそれにプラスして、何か意見を述べるとか、発言する必要はないと思っています。
市長の退任あいさつの中で、「より一層市民の命と暮らしを守る魅力的なまちとなっていくことを願う」というところがあるが、これに関連して今後の市政に期待することとか、こうなってほしいと思うことがあったら教えてほしい。
上田市長
新市長の公約等を見ますと、今まで進んできた方向とはそんなにずれてないのではないかと思います。ずれてないという言い方はおかしいですけれども、そこに書かれてあるような方向で市政を運営していくんだろうと私は期待しています。やり方とかについては、私と違うわけですから、違うやり方でやっていただいて、市民が望む成果を出していただくということを期待したいと思っています。そのこと以上に、私から市政に対して何を期待するとか、こうなってほしいと発言すべきではないと思っています。
質問ではないのですが、一言、上田市長に感謝の言葉を贈りたいと思います。弊社といたしましても、12年間、大変、弊社の報道に関しましてお世話になりました。花巻支局に勤務した歴代の4名の分も含めまして、12年間分のお礼をこの場で、着座で恐縮なんですが、お伝えさせていただければと思います。また、今後の花巻市の報道において、市長も今後はゆっくりされるということではございますけれども、大局的な視点からご助言をいただく機会が今後もあれば、弊社としても励みになると思っています。
改めまして12年間ありがとうございました。
上田市長
ありがとうございました。
担当
総合政策部 広報情報課 広報係
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