令和4年第3回花巻市議会定例会 行政報告の内容をお知らせします

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ページ番号1017176  更新日 令和4年9月2日

行政報告

まず、花巻東高校女子硬式野球部が全国大会で準優勝したことについて市民の一人として心からお祝い申し上げたいと思います。おめでとうございました。それでは、行政報告を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症対策について

新型コロナウイルス感染症の感染状況について

【上田市長】

新型コロナウイルス感染症の状況でありますが、岩手県が発表する当市における感染症患者は、本年6月10日から9月1日までの期間において4,027人の感染が公表されております。
本年8月21日には1日当たりの感染者数の発表が当市において過去最高の310人でありました。岩手県医療政策室によると、お盆期間における医療機関の診療・検査体制などにより、感染症の報告がお盆後に集中した、そこも大きな要因になっていると伺っております。8月下旬には、感染者の発表が減少傾向となっておりますが、引き続き岩手県、県中部保健所や花巻市医師会の助言を頂きながら、基本的な感染予防徹底とワクチン接種を呼びかけてまいります。

抗原定性検査キットの配布について

【上田市長】

市ではこれまでに34,925回分の医療用の抗原定性検査キットを確保しております。
9月1日現在の配布の状況ですが、高齢者・障がい者施設で感染者の発生等で検査キットが不足した場合に1,525回分を配布。小学校及び幼児教育・保育施設の職員には、岩手県により9月中旬から一定期間の集中検査が実施されますが、県の検査開始前に、小学校等における検査体制の確保のために、また中学生の中総体参加にあたっての検査用などに2,495回分を配布したところです。
また、大迫あんどんまつりや花巻、石鳥谷、土沢の各まつりやイーハトーブフォーラム、各地区のコミュニティ会議主催事業などの出演者やスタッフ、市内宿泊事業所でのスタッフの検査が必要になった場合などで1万264回分、さらに市職員の感染者発生時の周囲の市職員の検査用に1,113回分、合計で1万5,397回分の配布を行っております。
抗原定性検査キットにつきましては、事業所等が用意することが原則となりますが、福祉施設や団体で確保が困難な場合、又は公共的なイベント等で検査が必要となる場合は、市が配布する検査キットを使用していただき、感染拡大の防止と併せて社会・経済活動の支援を行ってまいります。

新型コロナワクチン接種の状況について

【上田市長】

当市における、9月1日現在のワクチンの接種状況でありますが、1~2回目接種については、5歳~11歳の小児の方々も含め、接種対象者の87.9%にあたる、8万789人の方が2回目までの接種を終了しております。3回目の追加接種につきましては、対象となる2回目の接種を終えられた12歳以上の方の85.1%にあたる6万7,057人の方が接種しております。
また、5歳から11歳の小児へのワクチン接種につきましては、接種対象者4,875人のうち、40.4%にあたる1,968人が2回目接種まで終えております。
現時点では、この小児接種の接種率が低い状況ですが、小児については今月上旬に予防接種法の改正により今まで課せられていなかった接種を受ける努力義務が課せられるとともに、3回目となる追加接種についても予防接種法に位置づけられる見込みでありますことから、花巻市医師会はじめ関係機関と接種体制の協議を行っており、市として接種を受けていただくよう今後とも呼びかけてまいります。
4回目接種につきましては、4回目の対象とされていた60歳以上の方などは6月29日から接種を開始しておりますが、7月22日より接種対象者が18歳以上60歳未満の医療従事者、高齢者等施設従事者にも拡大されております。われわれは、それが必要だということは今までも申し上げておりましたが、そのように拡大されております。
新たに対象となった方々へは、7月27日から各施設で接種を開始したほか8月上旬には総合花巻病院及び国立病院機構花巻病院において集団接種も実施したところであります。
現在は、この数日間報道されておりますが、今月中にも接種開始が見込まれるオミクロン株対応ワクチンの接種について、医師会等との連絡会議にて協議を行っておりまして、準備を始めているところでありますが、国からの情報がまだ非常に少ない状況であり、対象者への接種案内の送付日程などは現時点では未定となっております。そのような情報があった場合、速やかにスケジュールが決められるように医師会等とは何回かにわたって協議を進めているところであります。

地場店舗の事業継続を支援する「PayPayを活用した第6弾ポイント付与キャンペーンの結果」について

【上田市長】

第6弾キャンペーンは、7月22日から8月21日まで実施したところでありますが、株式会社PayPayからの速報値によりますと、決済回数が13万7,087回、決済金額が6億5,396万円、ポイント付与額は1億1,181万円となっております。
市内事業者からは、再度のキャンペーン実施を望む意見を多くいただいているとともに、市民の方々からは、燃料費を始めとする物価高騰対策としても、本キャンペーンは非常に大きい効果があったとの意見をいただいていることから、第7弾キャンペーンの実施にむけ、それに要する経費を補正予算として本議会に提案しております。
また、スマートフォン保有率の低い世代の消費喚起に向けた支援として、高齢者の方もスマートフォンを使う方が増えているという認識はございますが、高齢者向け「はなまき小判配布事業」に要する経費を補正予算として本議会に提案しております。

「中小企業者に対する地代・家賃補助」について

【上田市長】

市では、第7波の感染拡大により、市内事業者の事業継続の支援は引き続き必要な状況であることから、通算8回目となる地代・家賃補助について、令和4年7月から9月までの3か月分の地代・家賃等の月額2分の1を補助することとし、9月20日から11月15日まで申請を受付けることとしております。

燃料費の高騰により影響を受けている貨物自動車運送事業者に対する支援について

【上田市長】

6月定例会にて補正予算をお認めいただきました「花巻市運輸事業者運行支援緊急対策交付金」につきましては、8月29日時点で25事業者395台分の申請を受け付けし、908万5千円の交付決定を行ったところであります。

国および岩手県への要望について

【上田市長】

国への要望につきましては、8月5日、東北地方整備局、岩手河川国道事務所及び東北農政局に対し、また、8月24日には、財務省、国土交通省、農林水産省、環境省および自由民主党に対し要望書をお渡ししました。なお、8月25日には、私は公務において必要なために帰ってきましたけれども、松田副市長に県選出国会議員に対して、この要望書をお渡しすることをお願いして、議員本人にはお会いできなくて秘書にしかお会いできないのような方もいらっしゃいましたけれども、県選出国会議員に要望書をお渡しした次第でございます。
財務省では、鈴木財務大臣と面会し、道路予算の安定確保や市町村に対するコロナ対応地方創生臨時交付金の増額交付等について要望申し上げたところでございます。鈴木大臣からは、本市の課題についていろいろな問い合わせをいただくなど、有意義なお話ができ、真摯にご対応いただいた、そのように考えております。
また、自由民主党や各省庁では、公共交通の維持確保や本市の農業を守るための課題の解決等について、それぞれ要望して参ったところでございます。
続きまして、県への要望につきましては、8月23日、藤原市議会議長とともに、県南広域振興局長に対し要望書を手交しました。
当日は、重点項目11件を私から説明し、永井局長からコメントを頂いた後、「広域的な公共交通の維持対策」、「周産期医療の確保」、「旧新興製作所建物解体工事の中断の長期化」、具体的にはコンクリートガラの処理の3点について意見交換を行いました。当日出席いただいた花巻地区選出の4名の県議会議員の皆様には、本市の要望の後押しをいただきました。先ほども申し上げましたけれどもこの市による、国あるいは県への要望につきましては、市当局だけではなくて、藤原市議会議長に同席いただき、あるいは商工会議所の会頭・副会頭にもご同席いただき、市全体の意向としての要望活動を実施することができました。そのことに関し、議会の皆様にも感謝申し上げたいと思います。

第2次花巻市まちづくり総合計画策定に向けた取組状況について

【上田市長】

第2次花巻市まちづくり総合計画の策定作業につきましては、現在、市民参画を中心とした取組を行っております。
1点目として、「市民意識アンケート調査」を実施し、本市の住みやすさや現在の市の政策への満足度などについてご意見を伺っております。無作為に抽出した18歳以上の市民2,500人を対象とし、調査票を郵送して、7月末日の締め切りまでに、859人の方から回答をいただきました。現在、集計、分析作業中ですが、9月中に取りまとめのうえ、広報はなまきをはじめ、市のホームページやSNSで公表予定としております。
2点目は、「まちづくり市民ワークショップ」を開催しております。ワークショップは、「一般部門」と「若者部門」の2つの部門を設け、一般部門は市内関係団体と23歳以上の市民から応募のあった方の
39人の参加者で、7月13日と8月10日の2回開催、また、若者部門につきましては、市内の高校生から22歳までの32人の参加者で、7月7日に1回目を開催いたしました。
なお、23歳以上の一般部門の参加者でありますけれども、まず花巻市の方から無作為で抽出いたしまして、参加を呼びかけたところでございます。これは三鷹市でやっている方法でありまして、そのような方法を花巻市も使わせていただいたということでございます。
ワークショップでは、本市のさらに伸ばしたいところや改善したいところ、どんな花巻だったら住み続けたいか、をテーマに、参加者同士活発な意見が交わされております。
ワークショップは、令和5年1月までの間に、合わせて一般部門が7回、若者部門が3回の開催を予定しており、最終的には部門ごとに活動報告書をとりまとめ、公表することとしております。

新花巻図書館整備に関する試案検討会議の検討状況及び市民説明会の開催について

【上田市長】

新花巻図書館整備基本計画試案検討会議は、コロナ禍のもとにおいて一時的に中断していた時期もございますが、令和3年4月26日から令和4年9月1日まで11回開催いたしました。建設場所の検討は、花巻駅前東口2か所とまなび学園周辺4か所の候補地について、「新花巻図書館整備基本構想」で示された方針に基づきデータを示しご意見をいただきました。
その中で、今まで図書館を利用できなかった通勤者や若者、学生や生徒の利用が期待できることや、自家用車を使えない高齢者等も公共交通機関を利用できること、広い世代の方々が図書館を利用できれば活気ある駅前が期待できるなどのJR花巻駅周辺スポーツ用品店敷地を希望またはどちらかというと希望するとの意見が多かったところです。
JR花巻駅周辺スポーツ用品店敷地を図書館用地として利用するためには、JR東日本から当該用地を購入する必要があるところですが、市としては新花巻図書館整備基本計画試案検討会議における議論を受けて、花巻駅前のスポーツ用品店の場所を第一候補地としてJR東日本と当該用地を購入する条件について交渉をしたいと考えており、その前提として、そのことについての市民説明会を開催し、市民にその方針を説明したいと考えているところでございます。
昨日9月1日に開催した第11回試案検討会議で、市民説明会で利用する資料について、試案検討会議委員のご意見を伺ったところ、資料の内容を要約した概要版も提示してはどうかや試案検討会議委員から出た意見一覧表の取り扱いについて意見があったことから、現在、それを踏まえて修正作業をするともに、9月中にも市民説明会を開始することで日程調整に入ったところでございます。市民説明会で利用する資料については市民説明会開催の前に試案検討会議委員に確認をいただくこととしております。

JR花巻駅橋上化・東西自由通路整備検討に係る追加調査の結果について

【上田市長】

JR花巻駅橋上化・東西自由通路整備検討に係る追加調査につきましては、6月末にJRによる調査が完了し、JR東日本から調査結果の報告書が提出されました。調査結果については、先日の7月13日の議員説明会でご説明申し上げたところでございます。
これを受けて、明日の9月3日を皮切りに10月1日までの期間に、旧3町地域を含めて15カ所、合計19回市民説明会を開催するとともに、関係団体等への説明につきましても、随時実施しております。
市民説明会の開催日程につきましては、広報はなまき8月15日号に掲載しており、また、整備概要につきましては、広報はなまき9月1日号に掲載したところであります。なお、9月1日に掲載した整備概要ですけれども、イメージ図を載せたのですが、花巻らしさがないという意見をいただいております。大変申し訳なかったのですけれども、イメージ図でありまして、具体的なデザイン等につきましては、今後基本設計の段階で、花巻市らしいデザインを使っていくということについては、検討したいと考えているところでございまして、広報でのイメージ図にはその説明がなかったということについては、大変申し訳なく思っている次第でございます。

イーハトーブ病院の移転計画について

【上田市長】

イーハトーブ病院を運営する医療法人杏林会は、令和3年12月13日、花巻市、北上市、遠野市および西和賀町の市町、県立中部病院や総合花巻病院などの病院、花巻市医師会などの医療関係団体、地域住民団体などで構成する岩手中部地域医療圏地域医療連携推進会議、いわゆる地域医療構想調整会議に対して、イーハトーブ病院の移転整備計画について協議を申し込みました。
令和3年度のイーハトーブ病院の実績では、入院患者は1日当たり38人程度となっており、内、入院患者に占める市民の割合は、約40%に留まっている状況であり、外来患者数も1日当たり5.9人となっております。花巻市医師会にご意見を伺ったところ、市医師会の会員医師とイーハトーブ病院との間で患者の紹介等の連携は現在ほとんど行われておらず、市外への移転に関して会員医師から反対などの意見は無かったところであります。
岩手中部地域医療圏地域医療連携推進会議は、当市を含む市町部会・病院部会の合同部会が令和4年1月から非公開で数度の協議を重ねて取りまとめた意見を踏まえて、同年6月17日、推進会議を公開会議として開催し、イーハトーブ病院の移転整備計画を承認したところであります。現在、杏林会では、岩手県に対して新病院の開設許可申請のための事前協議を行っており、岩手県においては今後、医療審議会において岩手中部医療圏地域医療連携推進会議の承認内容を踏まえ、審査を行うと伺っております。
また、杏林会では、イーハトーブ病院に現在併設中の150床の介護老人保健施設を花巻市内の市街地近郊へ移転し、これに加えて花巻市内に新たに100床の介護医療院の整備を検討するとしておりますが、市では、推進会議の部会において杏林会に対し、新しい介護老人保健施設が稼働するまでの間は、現在の介護老人保健施設を維持・継続していただくことについて要請し、杏林会からは部会の場において、書面により、「花巻市の依頼のとおり対応する」との回答をいただいたところです。
また、介護医療院については、これまで本市にはなかった施設であり、医師1名がいらっしゃるということで、医学的管理の下で医療と介護サービスを提供できる施設であることから、サービスの需要は一定数あるものと思われますが、新設に当たり、需要規模などを把握したうえで施設の規模を検討する必要があり、花巻市の令和6年度からの第9期介護保険事業計画において、その位置づけを明確にする必要があることから、市は杏林会に対し、令和4年度中にも当市との協議を開始していただきたい旨を伝え、杏林会からは書面で「市と早々に協議したい」との意向が示されたところでございます。
病院および介護老人保健施設の移転整備後におきましては、杏林会から使用貸借を終了する、今イーハトーブ病院の土地、建物および設備は、花巻市が確か2億5,000万円で取得して、これを無償で杏林会に使用貸借しているところでありますが、その使用貸借を終了するという意思表示が杏林会からあった場合には、イーハトーブ病院の土地、建物及び設備の使用貸借契約は終了し、花巻市へ返還されることとなります。
昭和35年の建築から今年で62年目となる老朽化が進んだ当該建物は、今後、公共施設としての活用は困難であり、市として土壌汚染の有無等の調査を行ったうえで、解体及び必要に応じて、土壌汚染除去を検討していく必要があります。

 

市有地を取得した企業の市内展開について

【上田市長】

去る6月23日の令和4年第2回花巻市議会定例会最終日に議決いただいた山の神地内の公設地方卸売市場北側の市有地、約10,700平方メートルをクリーンテクノ株式会社に1億700万円で処分する件につきましては、売買代金の受領を確認後、所有権移転登記の申請手続きを行い、7月28日付で所有権が同社に移転しました。
現在、同社において新工場の整備に向けた設計を行っており、現時点で令和4年10月の着工、令和5年3月の完工、供用開始の予定と伺っております。

岩手県南広域競争入札参加資格審査申請事務の共同実施について

【上田市長】

県南広域振興局管内の自治体や一部事務組合の14団体において、競争入札の参加に必要となる競争入札参加資格審査申請手続きを共通化し、申請をオンラインでできるシステムを新たに導入し、共同で受付けや審査を行います。この事務の範囲や負担金などを定めた協定の締結を、7月1日に北上市役所で行ないました。
このシステムの導入により、市では約1,400件ある申請受付、書類審査などの事務軽減となり、申請事業者にとっても複数の団体への申請手続きが一本化でき、利便性の向上や事務の効率化を期待できます。

8月12日から18日にかけての大雨に伴う災害対応について

【上田市長】

東北地方に停滞した前線の影響により、盛岡地方気象台から大雨警報が発出され、8月12日から14日、15日から16日、18日の3回にわたり花巻市災害警戒本部を設置しました。
8月13日には市内13地区に対し「レベル3高齢者等避難」を発令し、13か所の指定緊急避難場所に25世帯54名が避難、8月15日は、市内全域に「レベル3高齢者等避難」を発令し、27か所の避難場所に7世帯10名が避難されました。
8月31日現在で把握しております被害状況は、住居の一部損壊が3棟、床下浸水が5棟、土砂崩れ等により通行止めとなった箇所が、県道2路線を含め9路線であります。また、農地について、やはり土砂崩れ等が起こった場所、全部で合わせると222か所あるというような報告を、今朝担当部署からいただいたところです。当初145か所という報告がありましたけれども、もっと増えたという報告でございました。
このほか、農地への冠水が約12ヘクタールに及んだことが確認されております。被害にあわれた皆さまには、心よりお見舞いを申し上げますし、市としてすでに復旧した場所もございますけども、今後復旧が必要な場所について、その対応については、現在担当部署の方で検討しているところであります。必要に応じて予算化もしていく必要があるということを現時点においては申し上げたいと思います。
以上で、行政報告を終わります。

担当

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