花巻の3つの工芸を活用した特注ミニ和傘を商品開発しました

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ページ番号1018000  更新日 令和5年3月6日

花巻の3つの工芸を活用した特注ミニ和傘を商品開発しました

花巻市地域おこし協力隊で伝統工芸のプロモーションを担当する今野陽介隊員が同地域の伝統工芸「成島和紙」「せがわ京染店」「滝田工芸」とのコラボ商品「特注ミニ和傘」を共同開発しました。

協力隊として活動する中で、花巻には古くから受け継がれる素晴らしい工芸品が多くあるにもかかわらず、あまり知られていない現状を認識しました。そこで、花巻の工芸を組み合わせ商品化することで、より多くの方々に魅力を伝えたいと思い、今回の「特注ミニ和傘」の共同開発に至りました。

今野写真1

花巻の3つの工芸のコラボ作品

花巻市東和町の「成島和紙」を「せがわ京染店」5代目瀬川卓哉さんが染め、花巻傘を製作する「滝田工芸」3代目滝田信夫さんがミニ和傘の形にしたものになります。

和紙の質感も感じられるこちらの作品は、光に照らすことで染めのグラデーションが引き立てられ、より美しく模様が浮かび上がります(電気用品ではないため、照明器具としての利用はできません)。

また、同じ種類の染めでも模様の出方が異なるため、同じミニ和傘は一つとしてありません。好みに合った模様を選んでいただけます。

今野写真2
同じ染めは一つとしてありません

代々続く花巻の3つの工芸

成島和紙は、東和町成島地域で明治時代から作られる和紙です。手漉きと呼ばれる方法で、材料の調達から紙漉きまで全て手作業で行っており、最北の和紙と言われています。

せがわ京染店は、明治33年創業の染物屋です。5代目の瀬川卓哉さんは染めで宮沢賢治の世界観を表現しています。

滝田工芸は、岩手県内で唯一和傘を制作する工房です。3代目の滝田信夫さんは全国でも珍しい制作の全行程を行える職人です。

これら3つの工芸は、花巻で長年受け継がれてきたものです。今回それらが組み合わさることで、商品としての魅力の増加、各工芸品の認知度の向上を図れる商品となっております。

花巻の工芸品の現状と今後の展開

花巻には、漆、ガラス、こけし、さき織り、染め物、提灯、陶磁器、花巻人形、張り子、ホームスパン、和傘、和紙、藁細工など数多くの工芸品・民芸品があります。長年作り続けている職人が一つ一つ丁寧に作る、思いのこもった工芸品です。

協力隊として活動する中で、花巻には受け継がれた精巧な技術があり、美しい工芸品が多くあるにもかかわらず、花巻でも知らない方も多く、良いものがあるのに知られていないという状況を目の当たりにしました。

そのような状況の中、新たな商品を職人と共同で制作し、若い意見を取り入れた作品を販売することでより多くの世代の方々に魅力を伝えることを目的に共同開発に取りかかりました。第一弾の「台焼」と共同開発した商品「najimi」に引き続き、今回の「特注ミニ和傘」は第二弾となります。

今後は、他の染めの模様での商品も製作中で、複数の模様を楽しんでいただける形にする予定です。

今野写真3
ミニ和傘を閉じた様子
今野写真4
見る場所によって表情の変化も
今野写真5
内側の様子

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