菅原隆太郎先生とダルトン・プラン
ダルトン・プランのころ
第12代校長 菅原隆太郎先生のもとで、大正12年から昭和7年までの約10年間、全国の公立小学校で初めて「ダルトン・プラン」(自由教育)を実施しました。
先駆的なダルトン・プランの実践はまたたく間に全国で評判となり、北は北海道から南は沖縄まで、全国の教育者が次々と視察に訪れました。その頃の様子を資料を通してお伝えするページです。
花巻の偉人、宮澤賢治先生も、大迫の宿で菅原校長と意気投合し、大迫小学校の見学に訪れたという話も残っています。
二人とも、郷土の農村がその貧しさのためにどんどん荒廃していく様子に強く心を痛めており、なんとかして郷土の農村を豊かに、幸せにしたいと強く願っていました。その点において、おおいに意気投合したのかもしれません。花巻農学校を辞職し、羅須地人協会を設立して一農民として農民の啓蒙に努めた宮澤賢治先生と、故郷の大迫での自由教育を通して、たくましく農村を支えていく人材を育成しようとした菅原校長。アプローチは違っても、「郷土の農村の繁栄と幸せを目指す」という姿はひとつだったようにも思えます。