花巻市埋蔵文化財講演会「花巻の遺跡を学ぶ会」を開催します(令和2年1月18日開催)
令和元年度花巻市埋蔵文化財講演会「花巻の遺跡を学ぶ会」
花巻市内には1,000か所を超える遺跡が確認されており、調査などによりその数は年々増加しています。
花巻市教育委員会では、重要な遺跡や各種の開発によりやむを得ず消滅する遺跡を発掘調査し、記録として保存する作業を行っています。発掘調査により、当時の生活の痕跡や使用していた土器などが発見され、当時の様子を窺い知ることができます。
遺跡などの埋蔵文化財は、わが国の歴史、文化等の正しい理解のため欠くことのできないものであり、将来にわたり保存されていくことが求められております。
今回の「花巻の遺跡を学ぶ会」では、最近の発掘調査の成果を報告するほか、調査遺跡に関連したテーマの講演会を行います。

開催日時と場所
開 催 日
令和2年1月18日(土曜)
開催時間
午後1時30分から午後4時30分まで
開催場所
花巻市生涯学園都市会館(まなび学園)3階 第2・第3中ホール(住所:花巻市花城町1-47)
第1部 講演会
演題 「白石城の復元工事と発掘調査」
白石市の中心部にある白石城は、伊達家の重臣である片倉氏の居城です。発掘調査などの学術的な考証を経て、天守閣が木造建築で復元されています。今回の講演会では、発掘調査から復元に至る経緯を、調査に携わった日下和寿さんからお話いただきます。
講師 日下 和寿 (くさか かずひろ)氏 〈宮城県 白石市教育委員会 生涯学習課 学芸員〉
講師プロフィール
1969年、宮城県生まれ。1988年、宮城県立白石高等学校を卒業。1992年、東北学院大学文学部史学科を卒業し東北大学文学部研究生となる。1995年、東北大学大学院文学研究科を修了し、岩手県教育委員会へ採用され、岩手県立博物館に勤務。その後、岩手県教育委員会文化課を経て、2005年4月からは白石市教育委員会社会教育課に勤務。現在は、白石市教育委員会生涯学習課に勤務。専攻は日本考古学で、縄文時代・弥生時代および城郭について研究。主な著書に『岩手県山形村丹内1遺跡発掘調査報告書』、『岩手の洞穴遺跡』(共著)、『片倉小十郎の城 白石城跡発掘調査報告書』(共著)、『東北民俗学研究』第6号、第7号(共著)など。ほか発掘調査報告書等、執筆多数。

第2部 遺跡調査報告会
最近の花巻市内遺跡発掘調査の状況(花巻城本丸跡・桜町1遺跡・蒼前堂遺跡)について担当学芸員より報告します。
花巻城本丸跡
本丸御殿の発掘調査を行いました。御殿の土台跡が複数見つかったほか、御殿の中庭とみられる空間も確認できました。



桜町1遺跡
豊沢川と北上川との合流点の南西に所在する平安時代の集落遺跡です。竪穴建物(住居)が発見され、カマド跡の周辺からは土師器坏(はじきつき)と呼ばれる土器が出土しました。


蒼前堂遺跡
豊沢川と北上川との合流点の北東に所在します。過去の調査では平安時代の竪穴建物跡(住居)が見つかっていますが、今年の調査では、縄文時代の狩猟用のおとし穴が見つかりました。

参加料等
参加無料。事前の申し込みは不要です。
主催
花巻市教育委員会
問い合わせ
花巻市総合文化財センター(電話番号:0198-29-4567)
会場地図
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このページに関するお問い合わせ
花巻市総合文化財センター
〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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