平成28年12月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1003137  更新日 平成31年1月18日

写真:記者会見の様子

開催日時

平成28年12月26日(月曜)午前11時から11時55分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302・303会議室

市長からの報告事項

台北マラソンに招待されました

会見項目

  1. 花巻市内で回収された死亡野鳥の鳥インフルエンザウイルスの陽性反応について(担当:農林部農政課)
  2. 総合花巻病院の移転整備基本構想に係る市民説明会の開催結果について(担当:健康福祉部地域医療対策室)
  3. 災害公営住宅の整備について(担当:建設部都市政策課・都市再生室)
  4. 「花巻市地域公共交通網形成計画」の策定について(担当:建設部都市政策課)
  5. 新興製作所跡地に係る「公有地の拡大の推進に関する法律」に基づく届出について(担当:建設部都市政策課)
  6. 平成28年度花巻市成人式を開催します(担当:生涯学習部生涯学習課)
  7. 平成28年度花巻市農業振興大会を開催します(担当:農林部農政課)
  8. 花巻市産農畜産物のトップセールスを行います(担当:農林部農政課)
  9. 花巻市における全国学校給食週間事業の実施について(担当:教育部小中学校課、商工観光部商工労政課)
  10. ウィンタースポーツシーズン開幕!!(担当:生涯学習部スポーツ振興課)

市長からの報告事項

台北マラソンに招待されました

市長

今月の16、17、18日、台北市の体育局長のお招きで台北マラソンに行ってきました。

これは4月に行われたイーハトーブ花巻ハーフマラソンに台北マラソンの選手1名と台北市の当局の方々に来ていただいたお礼ということもありますが、4月24日に開催いたしましたイーハトーブ花巻ハーフマラソンの男女優秀選手各1名と抽選による選手2名、計4名がランナーとして今回の台北マラソンに参加するということもあり、台北市体育局長のお招きに応じて行ってきた次第でございます。イーハトーブ花巻ハーフマラソンの選手4人分のほか、引率1名分、計5名分については中華航空のご配慮で飛行機代を出していただいております。

台北マラソンの参加者は2万5千人でしたが、大変大きなイベントでございまして、12月18日の日曜にマラソンがあったわけでございまして、フルマラソンとハーフマラソン両方ございました。16日の夜現地に着き、台北市主催のレセプションに参加させていただきました。台北市長はご都合でお見えになりませんでしたが、台北市ナンバー2の秘書長が出席され、台北市の体育局長もお見えになっていました。日本からは静岡市や松山市など参加されておりましたが、市長が参加したのは花巻市だけで、私はメインのテーブルに座らせていただきました。テーブルには上海市体育局長もいて、台北マラソンに参加する上海市のランナーは87人と言っていました。上海市体局局長とは上海マラソン等についてのお話しさせていただいて、ぜひ上海マラソンにも来てほしいとのお話もありました。

また、色々話した中で非常に興味深かったのは、上海には約150万人のスキーヤーがいて、中国に今あまりいいスキー場が無いので、日本のスキー場に目を向けているという話がございました。そういうことがありましたので、レセプションでのスピーチの中で「岩手県には非常にいいスキー場がありますよ」という話を台北市の皆さんあるいは上海市の皆さんにお話しさせていただきました。県にはその旨は伝えておりますけれども、そういうことも含めて岩手県に観光客がインバウンドで来ていただくについての宣伝となったと思います。

18日の大会ではハーフマラソンとフルマラソンのスターターを務めてまいりました。台北市の市長や秘書長、あるいは台北市体育局長や上海市体育局長等のほか、静岡市の副市長や松山市の担当部長が一斉に並んでスターターをしました。スターターの中でメジャーリーグのマーリンズのイチロー選手の同僚だという、前に中日ドラゴンズにいた陳(チェン)投手という方は大変人気がありまして声援がすごかったです。この陳投手とお話をしましたが、花巻ということで大谷翔平選手と菊池雄星選手を知っているか聞いたところ、知っているということで、大谷翔平選手についてはメジャーに来ることを楽しみにしているという話がございました。

花巻東高校の大谷翔平選手、菊池雄星選手が、メジャーの選手にも知られているということで、非常に心強い思いをさせていただきました。大谷翔平選手はこの前花巻においでになって花巻東高校60年祝賀会に出てくれましたが、私も二人で10分程度お話しする機会がございまして、今回の話を伝えました。日本にいてほしいけれどもメジャーで活躍する姿も見たいね。という話をさせていただきましたけれども、非常に素晴らしい青年だなと思った次第でございます。

花巻市内で回収された死亡野鳥の鳥インフルエンザウイルスの陽性反応について

市長

12月20日に花巻市内の幸田地内「三郎堤」東側で死亡したオオハクチョウが発見され、鳥インフルエンザの簡易分離検査をしたところ、22日の木曜の午後6時30分頃、岩手県から陽性反応が出た旨の連絡がございました。そして22日に同じ「三郎堤」西側で死亡したコハクチョウが発見され、同じように簡易分離検査をしたところ25日に陽性反応が出たということです。

このように「三郎堤」の東側と西側ですが、鳥インフルエンザで陽性反応が出た死亡野鳥が発見されたということで、私どもも花巻市として市内家きん農家の皆様へ注意喚起するとともに市民の方へお知らせするため、22日木曜の夜から土日含めて対応を務めてきたところでございます。

この簡易分離検査の後に最終的な検査をしなければいけないということで、今北海道大学に検体が送付され確定検査がされており、大体一週間位で結果が分かるということでございます。

県内では、盛岡市「高松の池」等で鳥インフルエンザに汚染された死亡野鳥が発見されているということで、11月29日花巻市においては関係部署の会議を開催しまして、市内家きん農家への注意喚起と予防の徹底を文書にて要請するとともに、市ホームページ等により市民に周知したところです。

12月22日に死亡したオオハクチョウに陽性反応が出たという結果を夜受けたことに伴いまして、同日中に市内の家きん農場9農場と家きん飼養者44戸に対し、電話にて家きんの異常の有無確認及び衛生対策の順守を要請したところで、12月23日正午までにすべての家きん農場及び飼養者から異常がないということの確認をいただいております。それとともに、花巻市のホームページ、フェイスブック、ツイッター、エフエムワン、東和有線にて、この状況についての伝達とともに注意喚起をしたところでございます。

市内の小中学校、保育園、幼稚園等から児童生徒の父兄に対しては本日、教育委員会の方からこの状況についての報告をするとともに手洗いうがい等の必要性も含めて注意の喚起をさせていただくという予定にしております。鳥に触らない、あるいは鳥の汚染されている地域について近寄らない、鳥に餌をやらない、というようなことが重要になるわけで、お子様、あるいはその父兄に対して注意喚起をするということでございます。

現在の状況と今後の対応ですが、岩手県において死亡野鳥が確認された地点の周辺10キロ圏内の野鳥監視重点区域を野鳥生息場所中心に45日間毎日巡回調査することになっております。確定検査の結果、陽性になった場合には、環境省から野鳥監視重点区域に野鳥緊急調査チームが派遣されまして、現地調査(生息状況、死亡野鳥確認等)が行われる見込みとなっております。

花巻市においては、引き続き家きん農場(飼養者)及び市民に対して注意喚起をするとともに、市内の白鳥などの野鳥飛来地などを重点に調査を行っております。ご自宅の周辺等お歩きになることもあると思いますけれども、農業委員会の方々に対しても、もし近所等で異常な状況があった場合には連絡くださるようお願いをしているところでございます。

鳥インフルエンザの家きんへの汚染発生状況でございますけれども、現在岩手県では、汚染が確認され殺処分等がなされたことはないと理解しております。

そしてお願いでございますけれども、三郎堤の周辺については鳥インフルエンザが死亡野鳥2羽から発見されたという状況でございます。それから家きんの飼育している場所についても、場合によっては菌が拡散される危険性がございますので、周辺での取材については控えていただきたいということを岩手県からも言われている状況でございまして、その点はよろしくお願い申し上げます。

総合花巻病院の移転整備基本構想に係る市民説明会の開催結果について

市長

公益財団法人総合花巻病院は、昨年11月に移転整備基本構想案を公表しましたが、その後、県内の医療の専門家などからなる移転整備検討委員会の専門的な意見を受けまして、基本構想案を改定し、このたび12月初めに「移転整備基本構想」として策定し、公表いたしました。この基本構想の内容と今後のスケジュールについては、移転予定地周辺にお住まいの方々を対象とした地元説明会のほか、市内の4地域においてどなたでも参加いただける市民説明会を開催いたしました。地元説明会は12月21日に開催いたしましたが、市民説明会は12月24日、25日に開催させていただきました。

この移転構想の簡単な説明ですが、病床数については188床で「基本構想案」の時は198床ですので、10床減っております。大きな変更はあまりないですが、専門の先生方の意見を聞いてあるいはその医師確保等を鑑みて変わったということでございます。

資金の調達について、昨年の構想案の段階では、金融機関等についてもあまり話をしていなかったわけでございますけれども、金融機関の方々とも話をして資金調達の目途については大体ついてきているということでございます。

花巻市はこの中で昨年の基本構想案の段階で30億円の資金援助をすることを検討したわけでございますけれども、今回の基本構想では10億円程度減りまして、現在は大体20億円弱位の資金の援助をしたいと考えております。内訳としましては国土交通省で行っている都市機能立地支援事業による補助金が15.5億円、その内の半額が花巻市、半額が国土交通省の支援になります。そのほかに花巻市の単独補助として12億円補助するということが現在の構想となっております。

助産師外来について、昨年の基本構想案では助産師が産婦人科の先生と連携して通常分娩を行うこととしておりましたが、現時点においては当初は通常分娩については行わず、分娩の前あるいは分娩後について助産師外来をつくって対応していくという計画になっておりまして、通常分娩については助産師さんあるいは産婦人科医の方の対応ができた段階でできるだけ早くやりたいということが花巻病院の構想となっております。

地元説明会、市民説明会につきましては74名の方が参加されまして、27名の方が発言されています。内訳としましては、まなび学園で行った中心市街地の方々を対象とする地元説明会には23名参加され、大迫では8名、東和総合支所では14名、石鳥谷保健センターでは11名、まなび学園で行った花巻地域全体の方々を対象とする説明会では18名の方に参加いただいております。

説明会においては、病院をつくるということ自体に反対はなかったという報告を受けており、主な意見としましては、医師確保と診療科目について、以下のような意見があったとのことです。
医師確保については、引き続き努力してもらいたい。診療科目の充実に繋げてもらいたい。そして産科医と助産師が連携した通常分娩に限った出産について、先ほどは医師あるいは助産師さんの確保ができたうえでという話をしましたけれども、できるだけ早めの開設をお願いしたい。また、地元の住民のご発言ですが、駐車場につきましては、花巻厚生病院当時の駐車場は狭かったので、路上駐車等がないように確保をお願いしたい。全般としましては市内に入院できる場所が少ないので、総合花巻病院には入院ベッドを確保してもらいたい。新病院が担う急性期や回復期の役割に期待している。そのような意見が出ております。

この意見につきましては詳細な記録を取っておりますので、参考にさせていただきたいと思いますが、否定的な意見はあまりなかったと我々は理解しております。

災害公営住宅の整備について

市長

岩手県におきましては、今まで災害公営住宅は沿岸部を中心に整備したわけでございますが、東日本大震災から5年半以上経過する中で内陸にお住まいの被災者の方々の内陸にそのまま住み続けたいという希望が多いことについては花巻市内の方々のアンケートを取っている中でもうかがえるところでございます。県全体としても内陸にも災害公営住宅を整備せざるを得ない。意向調査を実施した結果、そのような結論になったと伺っております。
その中で花巻市においても災害公営住宅を作るべきであるという県のお考えがございまして、花巻市としてもそれを検討してきたところでございます。

この災害公営住宅につきましては二つ方法がございます。県が整備するというやり方あるいは市が整備するというやり方でございます。花巻市においては市が整備するというやり方を現在検討しております。花巻市以外では遠野市も同じような考えで整備を進めていると私は理解しております。

なぜ花巻市が整備するかということですが、まず災害公営住宅を作る場合に大事なことは、お住まいになる方々ができるだけ便利なところに作るべきだろうということで、そのような土地について、市の方であれば色々な考えがございます。作る場合、花巻市については立地適正化計画におきまして都市機能誘導区域と居住誘導区域両方設定しておりまして、花巻駅の東側の市街地は都市機能誘導区域と居住誘導区域になっている、そのような場所に建てるべきではないかというのが我々の考えでございます。そのように、被災者の方々に便利な場所ということ、そして花巻市としてもまちづくりの考え方に沿った場所に作るべきであるという考え方から、これは県にお任せするということではなく、市が主体的になってそのような整備を進めるべきだというような考えでございまして、市が整備を進めることとしております。

現在、整備の概要ですが、25戸を目途とする災害公営住宅を集合住宅として整備するほか、集会所と必要な駐車場整備を行うという計画となっております。この25戸ですが、花巻市にお住まいの被災者の方々の希望を取りまして、花巻市と県あるいは復興庁、国土交通省と話し合ってこの戸数がめどとして考えられているということでございます。

花巻市ではこの災害公営住宅として建てる建物の一階に、まちづくりという観点から店舗誘致ということも今検討しておりますし、また、災害公営住宅と同じ建物の中に災害公営住宅とは別に市の事業として行う地域優良賃貸住宅の整備を検討しております。先ほど申し上げたとおりそのような場所については居住誘導区域の中の上町付近を候補地として検討しているところでございます。上町区域は居住誘導区域のうち生活サービスや公共機関、公共交通機関、医療機関等との近接性があり、生活利便性の高い場所ということで選考させていただいているわけでございます。

地域優良賃貸住宅ですが、高齢者世帯、障がい者世帯、子育て世帯、地域住宅計画(県が作成)で定める方などのうち、自治体で特に居住の安定が必要と考える世帯のための住宅で、入居用件は原則として月収38万7千円以下の世帯です。市営住宅の場合に比べますと、比較的収入の高い方々についてもご利用いただけるという住宅でございます。

スケジュールですが、国の方から12月1日付で基本設計、用地測量、現況測量等の支援ということで2,000万円の交付が決定しておりまして、その支援金額も使いながら来年の1月に基本設計、用地測量、現況測量、造成設計の発注を行いまして、用地の取得並びに実施設計につきましては、平成29年1月の第17回復興交付金申請に申請する予定として、復興庁及び国土交通省と協議しております。先ほど申し上げた12月に決まった国の2,000万円の支援でございますが、これは第16回の復興交付金ということで認められているものでございます。
建築工事につきましては、引き続き復興庁あるいは国交省、県と協議しまして、申請・実施時期を決定することとしております。

この災害公営住宅の整備に係る国の支援でございますが「東日本大震災復興交付金制度要綱」に基づく復興交付金事業に位置付けられておりまして、基幹事業として行う用地取得や建物の建築工事等については補助率が8分の7、効果促進事業として行う駐車場の整備費等については補助率の5分の4が国費として支援される予定となっております。

また、市単独の事業として行う地域優良賃貸住宅の整備については、国の社会資本総合交付金の補助率2分の1の範囲内で国費が充当される事業となっています。これは国の全体の予算でございますから、2分の1が限度ということでございまして、必ずしも2分の1満額が国から補助されるわけではありません。したがって2分の1満額が補助されなかった場合は、残額を花巻市が財源手当を行わなければならないということになります。
店舗分につきましては、国の支援がございませんので、市単独費での整備となります。

上町付近についてはコンビニエンスストアもないということで不便という声もありますことから、私どもはコンビニエンスストアの誘致も含めて店舗の整備についても検討していきたいということを考えております。
ちなみに総合花巻病院の構想の中でも総合花巻病院の移転整備費で、厚生病院跡地につくる病院の中にはコンビニエンスストアを誘致するということを考えておられるとのことです。そうすると花巻駅の東側にもコンビニエンスストアができるほか、もう一つ予定しているところもあるようですが、駅の東側についてもコンビニエンスストアも含めた利便性が高まることが期待されることでございます。

「花巻市地域公共交通網形成計画」の策定について

市長

現在、花巻市では「花巻市地域公共交通網形成計画」の策定に取り組んでいます。これは国の法制度に基づく制度でございまして、平成29年度から平成35年度までの長期にわたる計画で、対象区域は花巻市全域となります。

この公共交通網をどのようにするかについて、鉄道につきましては東北本線の花巻駅、花巻空港駅、石鳥谷駅がございまして、石鳥谷・二枚橋の方々が鉄道を使えます。東和地域の方々については釜石線の駅がありますので、これを利用するということになります。

今回の計画は、鉄道は引き続き利用できるということを前提としまして、バス等についての公共交通網を考えていくという計画になります。

一つ目でございますけれども、地域間をつなぐ幹線路線は維持するということでございます。対象としましては石鳥谷から花巻の方に来る「石鳥谷線」、土沢から花巻に来る「土沢線」、花巻から北上の方に行く「成田線」、これらを確保します。そして大迫と石鳥谷駅を結ぶ「大迫石鳥谷線」、大迫と花巻を結ぶ「大迫花巻線」、これらについては現在も市が多額の補助を出しておりますけれども、この補助を継続しながら、鉄道がない大迫地域の公共交通を守るという観点から、支援がいくら必要であっても確保していきたいということを考えております。

二つ目は花巻地域市街地循環バス「ふくろう号」です。この「ふくろう号」は、現在、車両代等を除いて年間運行経費が約1,100万円、そのうち約500万円を料金としていただいており、1回あたりの料金は100円となっております。この料金を少し上げさせていただくことによって、市の負担が倍にならない程度にしながら、ふくろう号の運行を1台から2台に拡充することを検討しています。できれば平成30年度に拡充したいと考えております。

三つ目ですけれども、予約乗合型交通「予約乗合バス」の改善です。現在、もうすでにある石鳥谷地域及び東和地域の「予約乗合タクシー」について、「当日予約システム」の導入を考えております。石鳥谷地域については2月1日から、東和地域については10月1日からの実施を検討しており、現在、石鳥谷地域の実施について準備を進めております。

この当日予約のシステムについては、乗合いオンデマンド交通システム「コンビニクル」を導入いたします。これは東京大学の大和前副学長の研究室が開発したもので、そこが順風路株式会社と提携し、運用しているとのことです。ずいぶん前になりますが、大和前副学長とお会いしたときにお話ししまして、ご紹介を受けて検討してきました。平成28年10月現在、全国42か所で稼働しています。関東での稼働が多く、埼玉県10地域、千葉県6地域を含めて全国42地域で稼働しているとのことで、東北・北海道での稼働はまだございません。花巻市が最初になります。現在、月に6万人の乗車人数で、累積人数は200万人ということで、先日議員の皆さんにシステムの実物を見ていただきました。

利用者の方はお名前や住所などの事前登録をしておく必要があります。2月1日から石鳥谷での運行を実施しますが、事前登録が必要だということをもっと宣伝しなければなりませんので、現在担当部署の方に指示しております。

利用の際は、電話でお名前や利用時間、運行場所などを話していただければ、電話を受けたオペレーターが予約受付し、システム入力します。瞬時にシステムの計算結果が出て予約候補が表示され、その電話で予約確定をすることができるとともに予約乗合バスの運転手に自動的に連絡が行くことになります。運転手は次にどこに行けばいいか分かるので、非常に評価の高いシステムとなっております。

この予約乗合バスの運行は、朝の8時から始まりまして、午後の5時までとなっており、
フリータイム制で利用できます。現在は石鳥谷地域週2日、4便程度しか配車できないのですが、フルに活用できれば週3回、1日9回位1台の車で回れるということで、これが3台配車できることになりますし、当日の予約でも利用が可能になりますので利便性は今よりはるかに上がるだろうと考えております。これについては平成29年3月まで、2か月間の試行期間で、料金は300円と考えております。

利便性が上がるということ、それから将来的には市内全域に拡大したいということで、一部費用負担していただくという観点から、4月からの料金は400円にさせていただきたいと考えております。これは石鳥谷地域の方々に説明し、ご理解をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
予約乗合バスは、普通のバスよりはるかに便利でタクシーより安く、使い方についてはタクシーに準じる扱いとなります。発着場所が自宅近くの公道という条件がありますが、大変便利にご利用いただけるものと考えております。

東和地域については現在、花巻市の第三セクターである東和総合サービス公社が運営している花巻市の市営バスがありますが、このバス路線を廃止してそれに代わって東和の周辺部から東和の中心部の土沢まで行く予約乗合バスを平成29年10月から実施したいということで計画しております。

将来的には平成30年度から平成35年度にかけてということですけれども、大迫地域と花巻地域についてもそれぞれの周辺部と中心部を結ぶオンデマンド「予約乗合バス」を導入したいということを考えております。その場合の前提としまして、現在あるバス路線がある限り原則としてこの予約乗合バスのサービスは実施できません。現在市内においてバス路線を運行している岩手県交通は運転手が足りないということで、路線の縮小を検討されているとのことですので、もしバス路線がなくなった場合にはただちに予約乗合バスを導入できるようにしたいと考えております。そしてこの予約乗合バスの運行については、タクシー協会等のご支援もいただくことを考えております。タクシー業界もなかなか経営が厳しい状況の中でこのような事業をしていただくことによって経営の安定化にも結びつくのではないかと、そして市としても市民の皆様が利用可能な公共交通が便利になるということで非常にメリットがあるということを考えております。

なお、花巻温泉線と花巻南温泉峡に行く湯口線は観光路線ですので、この二つは維持されるということを想定しています。
また、花巻地域の周辺部と中心部を結ぶ予約乗合バスについては整備が早くても平成30年以降ということを想定していますが、この結節点となる乗り継ぎ拠点の待合環境等の整備も検討していくこととしております。

新興製作所跡地に係る「公有地の拡大の推進に関する法律」に基づく届出について

市長

新興製作所の跡地については、建物の解体は終了しましたが、基礎部分についてはそのままで、その後解体等の工事は進んでいない状況です。

その中で解体業者が所有者であるメノアース株式会社から十分な解体に係る請負代金を払ってもらっていないということで、土地に対する差し押さえ等の手続きを取っている状況ですが、現在の所有者であるメノアース株式会社から花巻市に対しまして12月6日付で「公有地の拡大の推進に関する法律(以下公拡法)」に基づく届け出が提出されました。

これは売り手が出てきているので、花巻市あるいは県等が買いたいのであれば3週間以内にその旨の連絡をしてください、という届け出です。
有償譲渡の相手方について届出書類には書かれておりますが、メノアース株式会社はこの相手方の名前を公表することについては同意しませんでした。また、我々としては譲渡先へ連絡して実際に活用の計画があるかどうか確認したいと思っていたところでしたが、譲渡先への連絡についてもメノアース株式会社としては同意できないということで、現時点での土地の利活用目的については確認できていないというところです。

届け出に対し、市が買取協議をする旨の届け出の日(12月7日)から3週間以内に具体的には明日12月27日までにメノアース株式会社に対して通知する必要がございます。

花巻市としましては、新興製作所跡地のうちの上部平坦地について、文化財課での試掘調査により、一定の遺跡については破壊されずに残っている部分があり、例えばお堀の跡や建物の柱の穴、食器が見つかったなど、一定の文化財的価値が認められたところですし、下部平坦地の一部についても花巻城三の丸のお堀の一部であったということです。

しかしながら市としてはこの土地について、具体的な利用目的がありませんし、また、土地の取得費に加え、残置されたコンクリート殻や土間・基礎杭の撤去等に億単位以上の多額の費用が見込まれるなど、土地自体の市場価値を大きく上回る費用が発生することが容易に想定されますことから、当市としては土地の買い取りの協議はしないとの回答をする方針で、本日中に回答します。この考えは従前からお知らせしている市の考えと変更はございません。

ちなみにこの届け出があったことについては市議会の議員全員にファクスでお知らせしておりまして、また、市のホームページやフェイスブック等を通じて市民の皆様にお知らせしたところでございますが、今日現在市に対して「土地を取得すべきである」という意見については私どもが認識しているところではございません。そのような状況ですので、これについては多額の費用が掛かるということで取得はできないだろうと市民の皆様のご理解は得られているものと考えております。

なお、当該土地については株式会社光が3億9千540万円の債権を保全するため抵当権を設定しており、また株式会社ひまわりホールディングスが5千万円の債権を保全するためので抵当権を設定しており、株式会社光は同社の債権を保全するため当該土地に対する差し押さえをしています。したがって、当市が当該土地を取得する場合、株式会社光と株式会社ひまわりの抵当権及び差し押さえを解除して取得しないと完全な所有権を取得できないわけですので、取得についてはそれらを解除する一定の金額が掛かります。

仮にそれらの金額について無視して考えても、基礎解体等に土間・基礎・地下外溝部撤去費が約2億2千万円、既存の基礎杭撤去費が約3億円、コンクリート殻の場外処分費が約1億4千300万円掛かる試算もありますので、当市が今回公拡法の届け出の対象となる土地を取得した場合、土地取得費用を除く費用だけでも8億円位は掛かると思われます。

そのほか、上部平坦地を公園として整備するなどした場合、多額の擁壁整備費用なども含めてさらに多額の金額が掛かることも考えられます。一方、土地の評価額は全体で4億円位と試算されていますので、市としては市の大事なお金を使って取得し、整備するというわけには行かないと考えております。

平成28年度花巻市成人式を開催します

市長

昨年、花巻市成人式は、新成人式研究会が主催する「第16回成人式大賞2016(文部科学省後援)」において、「成人式大賞」を受賞しました。今年についてもりっぱな成人式にしたいということで成人式に臨む若者あるいは来年成人式に臨む若者の方々が実行委員会を組成しまして計画を進めています。

「あい~すべてがあいになる~」がテーマということでございます。

平成28年度花巻市農業振興大会を開催します

市長

平成28年度花巻市農業振興大会を1月28日(土曜)に開きます。ここでは農業賞の表彰をさせていただくこととしております。また、農林漁業団体職員共済組合の理事長、松岡公明氏による講演を行います。

平成30年以降国の食用米の行政による生産調整廃止については、わたくし自身、県市長会、東北市長会あるいは全国市長会で発言して生産調整の必要性を訴え続けてきたところですが、農水省は最近、平成30年以降も、飼料米の活用も含めてさまざまな手法で生産調整を行うと発言されており平成30年以降食用米の生産調整から完全に撤退するわけではないというように少しずつ方向が変わってきていると感じているところですけれども、そのような生産調整に関わる状況についてもご講演をいただくというように理解しております。

花巻市産農畜産物のトップセールスを行います

市長

先日、北上市長もJAいわて花巻の組合長さんと関西に行っていますけれども、私も1月17日、18日に、昨年も行った関西の津田物産株式会社というお米の問屋さん、あるいは白鶴酒造株式会社、辰馬本家酒造株式会社、大関株式会社を訪問いたします。これに加え、菊正宗酒造株式会社がJAいわて花巻管下の酒用米を買っていただいているということなので訪問し、来年度以降の取引などについてお話させていただきたいと思っております。

JAいわて花巻では、約6万トンの食用米を作っております。JAいわて花巻管下ですので、すべてが花巻市産というわけではありませんが、JAいわて花巻管下の半分以上が花巻市産です。JAいわて花巻では、約3千600トンの酒造用・加工用米を作っております。そのうち3分の2の約2,400トンが花巻市産と相当多くの数量を酒造用米に使っていただいているのでしっかりとトップセールスをして来たいと考えております。

花巻市における全国学校給食週間事業の実施について

今年度については1月24日から30日まで、各学校の給食において花巻商工会議所が推進している「花巻ひえカレープロジェクト」に基づく黒米ごはんとひえカレールウを活用した給食の提供を行います。ルウについては花巻商工会議所さんから無償提供を受けることになります。

また、復興支援共同プロジェクトとしまして県立花巻農業高等学校食育研究班と地元花巻の企業「有限会社カスイ」との共同開発品「海龍包(シーロンポー)」や「わかめ餃子」等を学校給食に活用するということを決定しております。

ウィンタースポーツシーズン開幕!!

市長

12月23日に鉛温泉スキー場のスキー場開きを開いたところでございますけれども、まだ雪がない状況でございまして、年末年始に降ってくれればいいなと思っているところです。

石鳥谷アイスアリーナについては11月1日から開場しているというところでございます。

主な質問

災害公営住宅の入居可能となる時期のめどは

市長

平成30年度中から31年度にかけてです。
平成29年度に実施設計をして建設が始まれば平成30年度の段階で入居可能となりますが、できるだけ早くやりたいと思います。

高齢者ドライバーの免許返納が話題になっているが、公共交通網の形成計画の策定によって市として期待できることは

市長

免許返納については、現在花巻市で返納者に対しての支援はしておりませんが、来年度予算で支援するということで今具体的にどうやるかということについて担当部署の方で検討しております。

高齢者ドライバーの免許返納の施策とは直接結びつかないのですが、予約乗合バスが導入され、ふくろう号が拡充されれば、高齢者の免許のない方についても公共交通網で相当程度足の確保はできることになると思います。予約乗合バスについて、花巻地域と大迫地域は導入がまだ先になりますが、そのように考えています。

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