平成28年4月 定例記者会見を開催しました
開催日時
平成28年4月27日(水曜)午前11時から11時50分まで
開催場所
花巻市役所本庁本館 302・303会議室
会見項目
- 平成28年熊本地震における被災地への市職員派遣について(担当 総合政策部 人事課)
- 春季台湾定期チャーター便の運航について(担当 商工観光部 観光課)
- 「宮沢賢治生誕120年」のロゴデザインの決定について(担当 生涯学習部 賢治まちづくり課)
- 宮沢賢治生誕120年記念事業「ベストオブクラシック」の開催について(担当 生涯学習部 賢治まちづくり課)
- 市道熊野内野線「太田橋」の供用開始について(担当 建設部 道路課)
- 花巻市空き家バンク制度について(担当 総合政策部 秘書政策課)
- 花巻市教育大綱について(担当 教育部 教育企画課)
- 花巻市公立保育園再編指針の策定及び花巻市公立保育園再編第1期実施計画について(担当 教育部 こども課)
平成28年熊本地震における被災地への市職員派遣について
市長
全国市長会を通じて、被災地へ花巻市職員を派遣する旨申し出していましたが、4月25日に全国市長会からの職員派遣要請を受けて市職員を被災地へ派遣することとしました。今回のプログラムでは全国で10名が派遣されると伺っておりますが、そのうち2名が花巻市の職員ということになります。派遣期間は4月29日(金曜)から5月9日(月曜)までの11日間で、花巻市消防本部の消防職員2名を派遣します。この2名から「ぜひ被災地支援に行きたい」と要望があり、派遣することに決めたところです。派遣先は、熊本県の南阿蘇村で、活動内容は、避難所の運営、救援物資の仕分け等を行うということです。この2名は大分空港に入ってからレンタカーで派遣先まで向かうという話を聞いています。通路の安全性については全国市長会を通して確認をしています。食糧等については現地で準備いただくと伺っていますが非常食等を持参する予定としていますし、宿泊場所も確保いただくと伺っていますが寝袋等を持参して、なるべく現地に負担をかけないようにしたいと考えています。
花巻市では備蓄している物資等があり、その支援の必要性についていろいろなルートを通じて被災地に確認したところ、支援物資が届いても避難者への配布が困難な状況ということでした。被災地には支援物資が集まっているということでしたので、別の形での支援を考えていきます。
今回の派遣以外の支援については、まずは義援金が大事ということで、市としては市民に対する義援金の呼びかけを行い、市役所本庁舎、あるいは各総合支所市民サービス課窓口に募金箱を設置しました。 集まった義援金については、日本赤十字社を通して現地にお届けすることとしています。ホームページやフェイスブック等でも呼びかけを行っておりますが、4月25日現在で10万円を超える義援金が寄付されました。他には岩手県市長会として、熊本県市長会を通じて見舞金を贈呈するということで花巻市も9万円負担することとしています。また、市職員による募金活動も行われており、花巻市職員共済会等で職員に義援金を募り日本赤十字社に寄付することとしていますが、4月26日現在で市の職員から459,361円の義援金が集まっています。
春季台湾定期チャーター便の運航について
市長
花巻空港については、中華航空の孫会長の絶大なご支援の下、国際定期チャーター便を今年度も運航いたします。4月12日から台湾のお客様を迎えるプログラムチャーター便が運航されていますが、5月26日から6月30日まで毎週2回、11往復、計22便の国際定期チャーター便が運航されます。これはプログラムチャーター便とは異なり、乗客の半分は日本から台湾に行くお客様ということです。5月26日には岩手県知事が中心・団長となって、中華航空の孫会長をはじめ、中華航空の皆様との意見交換あるいは懇談を行う予定です。4月12日のプログラムチャーター便第1便では、中華航空の孫会長が来県し、花巻市でも、岩手県主催の花巻空港での歓迎会が行われ、岩手県知事も参加されました。
今回の定期チャーター便ですが、初めてパスポートを取る方に、岩手県で5,000円を補助していますし、例えば学校の修学旅行で利用できるかの視察を行う場合の補助の可能性や沿岸の方への補助等、岩手県の各種助成制度があります。また、パスポート取得助成金がありますので、たくさんの方に利用していただきたいと思います。
平成28年度春季台湾定期チャーター便の内容ですが、5月26日から6月30日まで週2便ということです。往路は午前11時25分発です。復路は午前6時台湾桃園国際空港発で午前10時25分花巻空港着となります。往路は約3時間、復路は4時間ちょっととなりますが、東京に行くのとあまり変わらない時間ですし、花巻空港はあまり大きな空港ではなく施設がコンパクトで利用しやすいので、初めての方も安心して気軽に利用していただきたいと思います。
こちらから台湾に行く乗客ですが、昨年は65パーセント程度しかなく、平成28年度からの季節性定期チャーター便の開設について、日本から台湾に行くお客様を増やしてくださいと孫会長が盛んにおっしゃっていました。今年については既に8割以上のチケットが売れているということですので、そういう意味では中華航空の期待に十分応えている状況となっている訳ですが、6月23日、6月26日の便はまだ5割程度の空きがあるということですので、是非ご利用いただきたいと考えています。花巻市からは花巻温泉の関係者の方々等がツアーを企画しており、また県南振興局でツアーを募集している便もあり商工会議所等でも協力していくとお話を伺っています。また、個人のお客様も十分楽しめる商品を旅行代理店のJTB、HISが用意されていますので、是非ご利用いただければありがたいと思います。
「宮沢賢治生誕120年」のロゴデザインの決定について
市長
今年は宮沢賢治生誕120年ということで、4月29日の童話村のライトアップから始まり、いろいろな事業が予定されています。例えばナイトミュージアム、あるいは8月の下旬にはイーハトーブフェスティバルということで、アニメーションだけではなく、音楽などいろいろな演目を童話村で開催することを予定しています。このような各種イベントを盛り上げるために、今年宮沢賢治生誕120年のロゴマークを決定しました。今年の2月8日から3月4日までの募集期間中に全国からご応募いただいた216点の中から、実行委員会で審査して決定させていただきました。このロゴマークには、既存の著作権等との抵触の問題はないと専門の方々に確認いただき、決定させていただきました。現在、花巻駅前のフラッグに使っていますが、今後そのようなフラッグやポスター、ホームページなどの記念事業のPRに活用します。また、民間団体あるいは企業等も含め、広く活用いただくことを予定しています。利用の際は市へ申請いただくこととしています。適正に広くご利用いただきたいと思います。
4月29日午後6時30分から宮沢賢治童話村において、記念事業のセレモニー「童話村の森ライトアップ 点灯式」を行います。芝生の広場あるいは森の中にライトアップ等を行います。この点灯式において、ロゴマークの作者渡部潤様が家族でお見えになるということを伺っており、当日、表彰させていただきます。そして、4月29日のオープニングセレモニーに先駆けて、午後6時から鹿踊り等のアトラクションを予定しています。
作者の渡部様ですが、愛媛県松山市在住の34歳の公務員です。今回の募集ではプロの方の応募が多かったのですが、渡部様のロゴが選ばれることとなりました。コンセプトについては資料に記載のとおりですが、「宮沢賢治の世界を感じるロゴ」ということでございます。賢治愛用の帽子をシンボルマークに据え、作品の要素を潜ませたロゴデザインということです。渡部様には賞金として10万円が贈られることになっています。
宮沢賢治生誕120年記念事業「ベストオブクラシック」の開催について
市長
NHK盛岡放送局と花巻市では、宮沢賢治生誕120年記念事業の一環として、NHKのFM番組である「ベストオブクラシック」の公開収録を6月11日に花巻市文化会館で実施します。
この番組は平日の午後7時30分から9時10分まで放送されている、世界中の上質な演奏会をじっくり堪能する本格派クラシック番組です。今回の花巻市での収録では、世界を舞台に活躍されているチェリストの伊藤悠貴さん、ピアニストのダニエル・キング・スミスさんの演奏をお楽しみいただけることになっています。この公開番組は、NHK-FM番組ですが、NHK-FMの他、BSプレミアム「クラシック倶楽部」においても8月に放送が予定されていると伺っています。
この公開収録の観覧の申し込みをNHK盛岡放送局では、5月17日まで受け付けております。応募方法の詳細は、広報はなまき5月1日号でお知らせします。そして「ベストオブクラシック」の公式サイトにも掲載されているということですので、ご確認をお願いします。応募多数の場合は抽選ということです。
詳細についてですが、日時は6月11日(土曜)、開演は午後3時、終演は午後5時予定となっています。場所は花巻市文化会館。曲目は賢治ゆかりの曲であるシューマンのトロイメライ、その他にはハンガリー狂詩曲あるいはラフマニノフのチェロソナタなどが演奏されるということです。入場は無料ですが、NHKに対して入場整理券を申し込む必要があり、観覧を希望される方は、郵便往復はがきで申し込み、5月17日必着ということです。
市道熊野内野線「太田橋」の供用開始について
市長
豊沢川に架かり、上根子を通る太田橋は、花巻市の湯口地区と太田・笹間地区を結ぶ市道熊野内野線に架かる橋です。特に太田地区の方々は、花巻の市街地に行く場合の利用が非常に多い橋となっています。この橋は、開通に向けて順調に工事が進んでおり、開通の予定が立ったことから、供用の開始日を平成28年8月2日(火曜)に計画しています。現在舗装工事を行っている状況です。
太田橋は平成25年7月20日に発生した豪雨によって橋脚の基礎が沈下したことから通行不能となりましたが、平成25年度から橋脚の工事に着手し、現在は上部の架設工事、具体的には舗装を行っている状況です。総事業費は約9億9千万円です。開通後も古い橋の撤去の工事が引き続き行われ、今年度中に事業が完了することとなっています。
この事業は国の多大な支援(約6割)をいただいて実施しておりますが、市街地と西南地域を結ぶアクセス道路となっており、本年開催の岩手国体サッカー競技の会場となるスポーツキャンプむらあるいは高村光太郎記念館への経路であることから、国に最大限の配慮をいただいて、今回完成に至る次第です。
花巻中央地区と桜町を結ぶ豊沢橋の工事もしています。これにつきましては、国からの交付金がなかなか付かないということもあり、工事が当初の予定より遅れていましたが、平成27年3月に国からの交付金があった他、平成28年度予算でも交付金が付き、平成30年のできれば花巻まつりの前に完成するという予定で工事を進めています。特に花巻中央地区の皆様あるいは桜町、南城地区の皆様にはご不便をお掛けしましたが、もう少し待っていただければと思います。
花巻市空き家バンク制度について
市長
花巻市空き家バンク制度は昨年度から公開しています。市内の空き家を有効に活用して、移住・定住につなげる事を目的に、市内の空き家情報を所有者からの申し出によって登録し、市ホームページ等によって情報提供を行うことで、市内の空き家をお探しの方との橋渡しをするという制度です。平成27年8月より、花巻市ホームページの右側バナーからアクセスできる「空き家バンク」内で空き家等の情報を公開しています。
平成28年4月1日現在で、空き家バンク登録件数は52件で、今後さらなる空き家バンク登録物件の増加を目指して、引き続き市内外への周知を図ってまいります。
花巻市空き家バンク登録件数は52件で、花巻が37件、大迫3件、石鳥谷4件、東和8件です。利用登録している人数が39人で、成約数は13件となっています。売買が12件で賃貸が1件です。この賃貸で利用している方は今後購入する意思があると理解しています。
空き家バンクの利用登録周知方法は、市内に建物を所有している市外在住者の方に対し、平成28年度の固定資産税賦課通知書に制度のしおりを同封して周知を図っています(2,418件)。市内在住者に対しての周知は、既に広報はなまきでお知らせしていますが、今年の5月1日号でもお知らせすることとしています。花巻市ホームページ内の「空き家バンク」で利用可能な空き家バンク登録物件を掲載していますし、市フェイスブック等でも周知を図っています。また、首都圏でのイベントなどを通じて発信しているという状況です。
この空き家バンクですが、登録件数を増やすという目的で市外の方に売買あるいは市外の方に賃貸したという場合には、空き家所有者の方に対して空き家バンク活用奨励金10万円を交付します。また、空き家バンクの登録者などが空き家を改修する際に、 岩手銀行の「いわぎん空き家活用・解体ローン」を活用する場合、資格審査をした上で金利優遇が受けられることになります。これは花巻市と岩手銀行の提携協定の中でその趣旨が書かれており、その協定に基づく覚書で岩銀様にこのような制度の申し出をいただきました。次に利用希望者向けの支援について、県外の方で空き家物件を買ったり借りたりした場合には、リフォームにかかる経費や引っ越し費用の総額の2分の1を限度額内で補助します。売買の場合の限度額は200万円、賃貸の場合の限度額は100万円です。
「県内でも、他市から移住するのであればこのような支援をしてもいいのではないか。そうすれば利用する人が増えるのではないか」という市民の方からの声があります。ただ、県内の方を対象にこういった制度を行うことによって、県内の他市の市民あるいは町の町民を花巻市に誘導するような事はやるべきではないという考えから、県外からの移住者に対しての支援ということとしています。
なお、空き家バンクを利用しない場合でも、県外から移住した子育て世帯に対する支援として、引っ越し費用、リフォームにかかる費用の総額2分の1を限度額内で補助します。この場合も売買の限度額は200万円、賃貸の限度額は100万円です。特に子育て世帯は、空き家バンクを利用しない場合でもぜひ県外から来ていただきたいということで支援制度を行っています。
花巻市教育大綱について
市長
昨年4月1日に「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律」が施行され、市、町、村の首長に教育の振興に関する施策の大綱を策定することが義務付けられました。
花巻市においては、今回この教育大綱を市長が決定することで制定しました。
この教育大綱について、平成27年6月22日に市長が招集した、市長と教育委員会で構成された 「花巻市総合教育会議」において、平成27年度中に教育委員会が策定する「第2期花巻市教育振興基本計画」の骨子をもって「花巻市教育大綱」とする大まかな方針が確認されました。その後、「第2期花巻市教育振興基本計画」につきましては、市長と教育委員会との意見交換等を通じ、最終的に教育委員会が3月31日に「花巻市教育大綱」を策定しました。
この第2期花巻市教育振興基本計画は、総合教育会議における協議、議論あるいは教育振興審議会、教育委員会議における協議のほか、花巻市校長会からの意見聴取あるいは花巻市PTA連合会役員や花巻市子育て講演会参加者アンケート等によって、本市が抱える教育課題や市民の皆さんが花巻市の教育に何を期待しているのかを把握しながら策定したと理解しています。
教育大綱の対象期間は平成28年度から平成32年度までの5年間としています。
大綱は、「基本目標」「政策分野別基本方針」「政策分野別の重点方針」を柱に構成し、資料で解説しています。
花巻市教育大綱「基本目標」ですが、「郷土を愛し、丈夫な体と深い知性を持つ心豊かな市民が育つまち」~すべての市民が学び合い、たくましく生き抜く強さと思いやりの心を育む人づくりをめざして~としています。
「政策分野別基本方針」として、子育て環境の充実、学校教育の充実、生涯学習の推進、スポーツの振興、芸術文化の振興、を掲げております。
「政策分野別の重点方針」については、花巻市教育大綱3ページ目から4ページ目まで掲載しています。
学校教育の充実については、「家庭や地域と連携した学校」や「チーム学校」の概念のもと、「知・徳・体」のバランスのとれた活力ある児童生徒の育成を目指します、としています。
そして学校運営においては、岩手県が定める目標達成型の「いわて型コミュニティスクール構想」をより一層推進する、いじめへの対応につきましては、昨年度教育委員会で採択した「花巻市いじめ防止等のための基本的な方針」に基づき、学校全体がチームとして機能する、担任の先生だけで抱え込まないで、早めに学校全体でそのような問題に取り組む、という事を考え、策定しています。子どもたちに「命の大切さ」を伝える教育活動を通じ、「自己肯定感」や「自己有用感」を高める取り組みを推進する、としています。そして学校の運営については、積極的な情報公開に取り組む、さらに学力につきましては、花巻市学力向上アクションプランを推進することとしています。花巻市の学力は、全国の学力テストの結果によると、昨年まで小学生については全国平均あるいは県平均を上回っているという状況です。ところが中学生になると全国平均を下回っており、さらに県平均より低いという状況です。私どもが子どもの頃は全国平均より低かったかもしれませんが、県全体の平均からすると花巻市の中学生はむしろ上であるという意識がありました。現在はそういう状況になっていないということで、私は非常に危機的な状況だと思っています。子どもたちが持って生まれた能力は小学生の時に学力が高いということで証明されているわけですが、中学校の段階で活かしきれていないとすれば、子どもたちの課題というより我々おとなが真剣に考えなければならない課題である、というように思っています。そのような中で、学力アップに向けた教育の充実について市民の皆様にもう一度考えてほしいという事も含め、このような基本方針、重点方針を定めました。
その他には生涯学習の推進、スポーツの振興、芸術文化の振興ということを定めています。
スポーツの振興につきましては、花巻の学校のスポーツは非常に盛んで、岩手県でも一級の成績を収めており、またプロ野球でも花巻ゆかりの選手が活躍し、大変盛んな状況にありますので引き続き振興していきたいと考えています。
今後の予定ですが、「花巻市教育大綱」と「第2期花巻市教育振興基本計画」は花巻市ホームページに掲載していますが、「花巻市教育大綱」については、5月15日発行の「広報はなまき」において概要をお知らせし、「第2期花巻市教育振興基本計画」については、5月中旬を目途に製本版を教育機関等へ配布する予定としています。
花巻市公立保育園再編指針の策定及び花巻市公立保育園再編第1期実施計画について
市長
花巻市では、現在15園ある公立保育園について平成27年度から31年度までを計画期間とする「花巻市公立保育園再編指針」を平成28年3月に策定しました。併せて、この公立保育園再編第1期実施計画を策定し、再編に取り組みます。将来的に地域によっては統廃合を考えなくてはならないと思いますが、まずは民営化を進めるということを考えています。この民営化につきましては、少子化進展や増加する多様な保育ニーズ、そのような中で法人立の保育園にすることにより、特色ある保育園をさらに準備していきたい、あるいは財政負担の増加、低年齢児の入所増加による保育士の確保など、公立保育園にはいろいろな課題がありますが、このような課題解決も含めて民営化を進めていきたいと考えています。
昨年6月から7月におきまして花巻市公立保育園再編の方針を素案という形で提示しました。これを市議会の議員説明会あるいは定例記者会見において公表し、8月から10月の間に市内法人立保育園、幼稚園等の施設長及び運営法人代表、公立保育園保護者会代表者との意見交換会を実施しました。そして今年の1月から2月の間に公立保育園職員への説明をさせていただいたところです。1月25日から2月24日までパブリックコメントを実施して、3月に「花巻市公立保育園再編指針」及び「花巻市公立保育園再編第1期実施計画」を策定したところです。
今後は、平成28年3月に策定した花巻市公立保育園再編第1期実施計画に基づき、平成28年度中は、公募により移管先を決定し、保護者・移管先法人・市の三者間の協議の場を設けるなど、児童や保護者が引き続き安心して利用できるよう進めます。
今回民営化の対象になっている施設は3園ございます。一つ目は松園町にある日居城野保育園。選定の理由は、市の中心部に位置し、平成28年3月で66名、定員の110パーセントの入所率となっており、今後も安定して入所希望者が見込まれること。二つ目は桜町四丁目の南城保育園。定員は60名、市の中心部に位置し、平成28年3月で70名、定員の116パーセントの入所率となっており、今後も安定して入所希望者が見込まれること。三つ目は湯本保育園。定員45名、花巻温泉あるいは工業団地への通勤ルートに近く、保護者が子どもを預けやすいため、平成28年3月で45名、100パーセントの入所率となっており、今後も安定して入所希望者が見込める、ということです。
今回の民営化ですが、このように3園、安定的な経営が見込まれるというところだけを選定しています。市内全域では定員に満たない保育園もありますが、すべての保育園を民営化することを考えているわけではなく、市としてどうしても経営していく必要がある保育園については引き続き経営していく考えです。
移管先及び運営の条件等ですが、移管先は、花巻市内で現に保育園または幼稚園の3年以上良好な運営実績を有する社会福祉法人、学校法人とし、公募をしたうえで選定委員会による選定後、市が判断し決定します。そして運営の条件として、「保育内容の継承に努めること」など15項目を付すとともに、良好な信頼関係をつくるため、引き継ぎ保育(公立の保育園に移管先の保育園の関係者の方に来ていただき、一緒に保育をしていただく。)を今年の秋から半年間予定しています。引き継ぎ保育を実施したり、あるいは保護者・移管先法人・市の三者による協議の場を設けたりすることとしています。
現在、全国では株式会社による保育園等の運営もされていますが、花巻市においては公立保育園の経営について株式会社に移管することは考えていません。
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定例記者会見資料 花巻市公立保育園再編指針の策定及び花巻市公立保育園再編第1期実施計画について (PDF 109.2KB)
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定例記者会見資料 花巻市公立保育園再編指針 (PDF 631.3KB)
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定例記者会見資料 花巻市公立保育園再編第1期実施計画 (PDF 337.9KB)
主な質問
熊本地震における被災地への職員派遣について、全国で10人ということだが、県内では花巻市の2人だけか
市長
確認しておりませんが、おそらくそうだろうと思います。
ただ、別のプログラムで派遣するということはあると思います。
今回、南阿蘇村における避難所の運営、救援物資の仕分け等の業務を行うために全国市長会から派遣されるのは全国で10人と伺っております。
ロゴを商品等に使用することを考えると、デザインの決定は1年前とかもっと早い時期に行うべきものと考えるが直前に決定した理由は
市長
もっと早く決定することが望ましかったのですが、我々も市の職員も慣れていない部分があり、遅れたということが実態です。もう少し早ければ良かった事は間違いありません。
ロゴデザインを活用したお土産品の商品化について
市長
ロゴデザイン活用の準備ができた段階なので、観光協会などにロゴを使用したお土産品の商品化の話をして、相談していきたいと考えています。
教育大綱を決める上で、市長が特に盛り込んでほしいとした項目は
市長
学力の部分です。課題があるということで、その点を明確にしてしっかり対処していただきたい、という話をさせていただきました。
公立保育園の民営化は来年度以降も進めていくのか
市長
可能性としてはあります。今回の実施の状況を見ながら考えていきたいと思います。
ただ、市内の公立保育園15園全部とは考えておりません。特に定員に満たないよう地域については、市の責任として保育園を残していかなければならないと考えております。そのような意味で民営化できる数についてはおのずと限られてくると思います。
花巻市の待機児童の状況は
市長
待機児童は発生しています。
保育園に通う年齢のお子さんは減っており、その中で昨年度から週30時間の仕事をお持ちのご両親のお子さんを引き受けるようになりました。その結果、保育園の需要が増えて待機児童が発生している状況です。
通いやすい便利な場所だと需要が多く、花巻地域の保育園の定員は少し足りないという状況です。
旧3町は、0歳児のお子さんの引き受けについては十分でないという状況もありますが、旧3町については定員は全体として十分という状況です。
民営化する3園の定員数を変更することは可能か
市長・教育長
定員は変わらないと思います。現在の定員数で運営することとなります。
公立保育園の民営化の今後について
教育長
法人立と協議したい方針が出ておりますが、もう少し静観したいと考えています。一方で、認定こども園化ということも検討しておりますが、正確な判断までは持っていないところです。
保育園を民営化することによって、公立保育園の保育士の充実につながるか
教育長
公立保育園の正規職員の割合は低く、臨時職員の方々に頼っている状況です。保育の質を上げるためには正規の職員を厚くしてサービスの充実を図っていくという効果も狙っての再編としています。
市長
一部の臨時職員が担任を持つなど、仕事の重責と待遇のバランスがとれていないということで、担任を担う職員の待遇を正職員として遇することが望ましいとの考えから、本年4月に任期付職員として保育士を15人採用し、仕事に見合った待遇改善を進めました。
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