平成28年8月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1003142  更新日 平成31年2月12日

写真:記者会見の様子

開催日時

平成28年8月23日(火曜)午前11時から午後0時5分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 委員会室

会見項目

  1. 花巻市公共施設等総合管理計画策定に伴う市民ワークショップの開催について
  2. 希望郷いわて国体「公開競技」及び「デモンストレーションスポーツ」の開催について
  3. 海外青少年受入交流事業・市民等受入事業について

  4. 4-1.第47回おおはさまワインまつりの開催について
    4-2.大迫多目的広場整備事業概要について

  5. 花巻産りんごの小・中学校給食提供事業について
  6. 高齢者向け年金生活者等支援臨時福祉給付金(高齢者向け給付金)について
  7. 花巻市からの情報発信サービスについて
  8. 下水道事業受益者負担金賦課処分決定取消請求訴訟の控訴について

(参考)平成28年8月22日、台風9号の接近通過に伴う被害発生等の状況

市長

台風につきましては、大きな被害が無く非常に良かったと感じています。

花巻市は気象庁から200ミリ以上の雨が降る可能性があると予想されましたが、200ミリ以上の雨というのは、洪水が起きても不思議でない数字ですので、大変心配しており、市の職員が夜に詰めて、必要に応じて私も出るという体制を作りましたが、必要が無かったということで安心しました。

避難準備情報につきましては昨日の午後5時に出させていただきました。

これは午後5時の段階ではまだ大雨が降っていませんでしたが、場合によっては200ミリ以上の大雨が降ることが予想されていました。特に高齢の方等については、暗くなってからの避難が危険を伴うということで避難準備情報とともに避難所を開設しました。

その意味での避難準備情報だった訳ですが、避難準備情報の意味が市民の方にきちんと伝わっていない部分があると感じました。「洪水の危険性が無いような場所に住んでいても避難準備情報の対象になっているということはいかがなものか。」ということをインターネット等で発言された方もいらっしゃいました。
我々としては、避難所を開設し、必要に応じて避難していただくという趣旨で避難準備情報を発信しているものですが、我々が分かっている言葉が、なかなか言葉だけでは市民の方に伝わっていないということを認識して、理解していただくための情報発信が大事だと考えていました。このようなこともあり、色々な部分がまだ足りないと気が付いたところです。こういう問題は一つ一つ解決しなくてはならないですが、今回の反省を踏まえて準備を進めたいと思います。

花巻市施設等総合管理計画策定に伴う市民ワークショップの開催について

市長

花巻市の公共施設等につきましては今年の3月に「花巻市公共施設白書」を作成しまして、さらに7月に数字を訂正させていただいています。

花巻市のインフラ、道路・橋等も含めた公共施設あるいは建物を含めた公共施設について、できあがってから30年後に大規模な改装を行う、あるいは60年後に改築を行う、という国の基準に合わせて計算した結果、約4,051億5千万円かかると予測されています。これは今後新築のものを作っていった場合や更新するための費用などを含まない既存の施設について計算した額です。
この結果、年間約101億3千万円の費用が必要なのに対して、投資的経費の各5年間の平均金額は年間約63億3千万円であり、年間約38億円が不足すると予測されています。
その中で今後この公共施設等をどうやって維持していくか、ということについて全体構想を考えていく必要があります。
今年度は基本構想についてまず話し合うということとしています。

具体的に施設をどうしていくかということではなく、花巻市の公共施設については今後どういった考え方でこれを維持していくか、ということについて市民の皆さまと議論していくということを考えています。その上で来年度、再来年度はもう少し個別の施設についての話し合いを進めていく、例えば学校について、建物の観点から今の学校数が維持できるのかどうかというようなことを含めて、きめ細かい議論をしていく、ということを考えています。

本年度の基本構想については、市民の皆さまの意見をいただく必要がありますが、最終的には意見交換会や色々な方々の意見を聞いた上で、市の構想を固めていく方針としています。そのような具体的な市の構想を固める前に市民のワークショップを開催して市民の皆さまのご意見をいただく、ということを考えています。
このワークショップは市民の方々約40人にお集まりいただき、自由な討論をしていただくこととしています。
具体的にはワークショップを開催するに当たって、対話と協働のまちづくりで全国的に有名な、静岡県牧之原市の取組事例や公共施設マネジメントの専門家からアドバイスを頂きながら準備を進めています。静岡県牧之原市の西原市長は、ご自身がこういったワークショップのファシリテーターの役割を果たすということで非常に有名な方です。全国的にはこの静岡県牧之原市と富山県氷見市の本川市長が非常に有名です。牧之原市長は今年の初めに花巻市に来てワークショップのやり方についてセミナーを開催していただいたということで関係も深いです。

今回のワークショップにおいては牧之原市から市民の方が花巻市に来てくださって、ワークショップのやり方についてご助言あるいは参加していただくことを構想しています。そして専門家については元三重県知事の北川さんにご紹介いただいた方で、三菱UFJのワークショップ専門家にご助言をいただいています。
今回のワークショップの特徴的な点としては、進行役として市民の方にファシリテーターを勤めていただいて、ワークショップの様子を模造紙にグラフィックで記録していく「ファシリテーション・グラフィック」という手法を取り入れて行います。

第1回目に開催されるワークショップには、牧之原市の市民ファシリテーターと市民グラフィッカーに参加いただく予定です。
参加については、花巻市在住または花巻市出身の方で、開催する3回全てに参加できる方、男女を問わず40名程度に参加頂きたいということで、今声を掛けていまして、まだ40名には達していませんが、明後日開催までに40名に近い人数の方に参加いただきたいと考えています。
また、今後40年先のことであれば我々60代や70代の方の参加というよりも、10代、20代、30代の若い方にぜひ参加していただきたいと考えています。10代後半の高校生や大学生20代の方々にたくさん申し込んでいただいています。逆に若い人ばかりだと上の方の意見を聞けないと少しまずいなと感じていまして、年功のある方の参加も呼び掛けていきたいと考えています。若い人たちに出ていただくことは非常にありがたいことですが、年齢のバランスを取って行きたいと考えています。

第1回目の開催は8月25日(木曜)で、テーマは「40年先へ、大事にしたいことは?」。
第2回目の開催は9月28日(水曜)で、テーマは「いろいろなタテモノ・インフラどうする?」。第3回目の開催は10月27日(木曜)で、テーマは「みんなの想いをカタチに!」。

時間は午後7時から9時までの2時間。会場はなはんプラザを予定しています。

今回のワークショップだけで基本構想を作るということではなくて、ワークショップを踏まえて市職員が作成済の基本構想のたたき台を精査し、その上で市民全体の意見をできるだけ聴いていきたいと考えています。

希望郷いわて国体「公開競技」及び「デモンストレーションスポーツ」の開催について

市長

希望郷いわて国体は10月1日に始まりますので、いよいよ1カ月余りとなりました。花巻市の職員が足りない中で貴重な人材を国体準備に投入している訳ですが、国体推進課の職員23人が準備に余念がないという状況です。

花巻市は全ての職員ができるだけ国体にかかわってほしいということで、運営については同じ職員だけが国体にかかわるのではなく、全ての職員が少しずつかかわるということを考えています。そのため、市の職員に研修を受けさせている状況です。

それとは別に国体本番の前に「公開競技」及び「デモンストレーションスポーツ」が始まります。公開競技は9月に県内3市町で4競技が行われますが、そのうち花巻市では公開競技のトップを切る「綱引」と「ゲートボール」の2競技が、全国のブロック・地域代表チーム参加のもとに行われます。
また、デモンストレーションスポーツは、県内では早い競技は6月から始まっておりますが、花巻市では8月に3人制のゲートボールといわれる「リレーション3(トリプルス)」が、県内の多くの愛好者が参加して行われます。
花巻市で行われる「公開競技」及び「デモンストレーションスポーツ」の概要は次のとおりです。

まず公開競技です。これは国体の正式競技になっていないものの、公益財団法人日本体育協会の加盟団体の競技であることなどが条件となっていますが、全国の競技者が県予選あるいはブロック予選を通して勝者の方々が集まる、という正式競技に準ずるような競技ということになります。

綱引につきましては9月3日(土曜)・4日(日曜)に花巻市総合体育館で開催され、全国から550人の選手の方々が参加されることとなっています。

ゲートボールですが、9月17日(土曜)・18日(日曜)に日居城野陸上競技場で288人の選手の皆さんが集まって競技が行われます。

デモンストレーションスポーツですが、これは競技の普及が主な目的となります。

花巻市で行われるリレーション3は8月28日(日曜)に花巻市太田の花巻市スポーツキャンプむらで、参加者300人で開催されます。これは県内の愛好者の方々が参加されるということで、基本的には先着順で参加希望の方々にコートを開放するということです。

海外青少年受入交流事業・市民等受入事業について

市長

これは異文化の相互理解を深めて国際感覚の醸成を図るために行っており、特に青少年の方々の感覚を醸成することを目的としています。公益財団法人花巻国際交流協会の主催、花巻市の共催によりまして、海外姉妹都市あるいは交流都市からの青少年・市民の受け入れを行います。

米国ホットスプリングス市民訪問団(国際姉妹都市)受け入れにつきましては、15人の方がお見えになります。うち市民の方が5人(男性3人、女性2人)、アーカンソー文理数高校(ASMSA)から関係者10人、うち校長先生など教員の方6人、高校生4人がお見えになります。
昨年度はこの方々が春にお見えになりまして、残念ながら花巻まつりに参加できなかったのですが、今年は花巻まつりの時期にぜひ来たいということで、9月6日(火曜)から11日(日曜)までの期間で来ていただくことになりました。

一昨年に花巻まつりに参加されて、大変喜んでくださったのですが、ギネス世界記録を達成した昨年は参加できなくて大変残念でした。ですが、今年はまた神輿が100台以上参加することになっていますので、楽しんでいただけるものと考えています。

そして今回の交流の大きな項目が、岩手県立花巻北高校とアーカンソー文理数高校(ASMSA)との姉妹校提携締結式です。締結式は9月9日(金曜)午前11時30分、花巻北高の校舎で開催されるということになっています。私も参加させていただきます。

アメリカの高校はたいてい町や市、村などに一つずつあるのが普通です。大きな市だとスクールディストリクト(学区)があるのですが、それぞれの地域に一つずつあります。そうすると地域の生徒はそのまま高校に進学します。豊かな地域は素晴らしい学校、あまり豊かではない地域は高校もあまり良くないということで、住む地域によって行ける高校が変わってきます。一部については私立の高校で全寮制のグラマースクールがあり、こういうところに行くとアメリカの一流大学に入りやすいといわれていますが、富裕層の人たち向けの学校となっています。もちろんパブリックの地域の学校から入る人もいますが、富裕層の人たちに有利な教育制度になっていると私は思っています。

一方ASMSAは公立高校で、そういう意味では富裕層が入れるグラマースクールとは違っています。このASMSAはアーカンソー州全体の生徒が受験でき、成績の良い生徒しか入れない高校ですが、アメリカの一流大学に進学する生徒も多く、アーカンソー州では断トツの進学実績を誇る素晴らしい学校です。全米でも非常に優秀な学校の一つとなっています。
ASMSAは1992年に当時知事だったクリントン元大統領がバックアップしてホットスプリングス市に作ったといわれています。
このASMSAが花巻北高との姉妹校提携締結を強く希望したため花巻北高が受諾したものです。これにつきましては昨年度に花巻北高の同窓会がお金を支援して花巻北高からASMSAに現地視察に行っていますし、今後姉妹校提携をすると花巻北高のPTAも支援して高校生の相互派遣を予定していると伺っています。

全米でも有名な素晴らしい高校と姉妹校提携ができることは、花巻の子どもたちが非常に大きな刺激を受けるということで素晴らしい取り組みだと考えています。

次にオーストリア共和国ベルンドルフ市ギムナジウム生(中高一貫校)受入についてです。生徒9人と引率の先生1人、合計10人が、9月23日(金曜)から30日(金曜)までの期間、花巻にお見えになります。

ベルンドルフ市とは大迫町時代に大迫町が提携を行いました。それを合併後の花巻市が引き継いで、今ベルンドルフ市と花巻市は国際友好都市提携を結んでいます。したがってベルンドルフ市からお見えになられる方々も大迫を中心に滞在いただくという予定と伺っています。

昨年は提携して50周年を迎え、ベルンドルフ市からたくさんの方々がお見えになられました。ドイツ語と日本語でなかなか言葉が通じず、会話が難しいですが、顔を合わせた瞬間に満面の笑顔を交わすという心のこもった交流を続けています。

ベルンドルフ市ギムナジウム生の予定は大迫小学校、大迫中学校、大迫高校の生徒と交流していただくということで大変楽しみにしています。

第47回おおはさまワインまつりの開催について

市長

毎年開かれているおおはさまワインまつりはたくさんの方々にご来場いただいています。

今年は9月18日(日曜)午前11時から午後3時まで、場所はエーデルワイン、ワインシャトー等がある大迫町ぶどうの丘地域で、主会場は今年整備をしている大迫カントリープラザになります。
今回のワインまつりは例年同様、エーデルワインのオリジナルワイン、記念グラス、手づくりチーズ(早池峰醍醐)のワインセットが限定で販売されます。

イベントの内容はステージイベントとして、早池峰岳神楽上演、マンドリンシンガー岩手県出身の清心さんのライブ、田園ホール混成合唱団による合唱、ぶどう、ジャンボゼリー早食い大会などを開催します。
会場内のイベントとしまして、ワイン娘によるぶどう踏み、スタンプラリー、焼き肉・焼き魚などの出店コーナー、ワインやぶどうなどの特産品販売、お子様向けお楽しみコーナー、ワイン餅まきなどを開催します。

駐車場が大変混雑しますので、盛岡方面、花巻方面からワインまつり専用バスを運行することになっています。

大迫多目的広場整備事業概要について

市長

大迫町時代の平成元年度にドーム型の多目的広場が整備された訳ですが、経年劣化によって危険と判断したため、平成25年度に取り壊しをしました。

この取り壊し跡地ですが、またドームを作ってほしいとの声がありましたが、ドームが解体されるまでの利用実績があまり高くなかったということと、比較的短期間でまた建て直さないとならないので、財政等のことも考えてドームは作らないこととしました。

その代わり広場とステージを今年整備しています。
これは今回のワインまつりをはじめとした各種イベントに使用できる常設ステージや人工芝の広場、トイレ、大型観光バスの駐車可能なスペースを確保した多目的広場でして、9月12日の完成を見込んでいます。9月18日のおおはさまワインまつりの開会に先立ち、午前10時50分から11時までの間に落成を記念したテープカットを行います。

現在は取り壊しましたが花巻市総合文化財センターと同じ敷地内の端にオーストリア風の建物の山岳博物館がありました。この多目的広場のステージは大迫地域の方々の希望で、山岳博物館に少し似た作りで、オーストリア風の建物になります。

広場は大迫地域の方々の意向で天然芝ではなく手入れしやすい人工芝となっています。

花巻産りんごの小・中学校給食提供事業について

市長

花巻市はりんごの名産地で、味については他の地域に決して負けていないと私共はいつも思っています。

若い人たちはりんごだけでなく果物を食べる習慣が我々の頃より減っているといわれています。その中で果物、特に花巻の特産であるりんごを食べていただきたいということで、平成27年度から花巻市内の小・中学校の給食に花巻産りんごを提供しています。

今年度も「食育の日」(毎月19日)に合わせて、9月から12月までの毎月19日前後に花巻産りんごの提供を実施します。
また、このりんごを提供する日には、若手のリンゴ生産者による「出前授業」や、児童との「給食交流会」を実施します。

このりんごですが、4種類提供します。
9月20日には岩手オリジナルの赤色新品種の大変おいしいりんご「紅いわて」。10月19日には甘味と酸味が混ざって非常にジューシーなりんご「ジョナゴールド」。11月21日は主力商品である「蜜入りふじ」。非常においしいりんごです。12月19日には岩手生まれの黄色い品種で人気急上昇の「はるか」。これを提供することとしています。

ちなみに「はるか」の中でも最も厳選された上級品を「冬恋」というブランド名で販売しているとのことです。

高齢者向け年金生活者等支援臨時福祉給付金(高齢者向け給付金)について

市長

これは8月10日に申請受付を終了しましたが、8月10日現在で支給対象見込数12,886人のうち、申請された方が12,559人、支給が終了した人数が12,423人、支給対象見込数の97パーセント以上の方が申請してくださっています。

対象になる方につきましては、平成28年度中に65歳以上になる方(昭和27年4月1日以前に生まれた方)で、平成27年1月1日時点で花巻市に住民登録なされていて、平成27年度分の市民税(均等割)が非課税の方、そして市民税(均等割)が課税されている方に扶養されている方や生活保護の受給者は対象外となっています。
対象者1人について3万円支給されます。

その他には年金生活者等支援臨時福祉給付金(障害・遺族基礎年金受給者向け)の支給は、秋に実施予定の平成28年度臨時福祉給付金支給事業と同時期に行うこととしています。

花巻市からの情報発信サービスについて

市長

「広報はなまき」につきましては、各戸に配布する他にホームページに掲載していまして、閲覧することができます。これとは別にスマートフォンやタブレットでも「広報はなまき」を気軽に見れるように、今年の3月から行政情報アプリ「i広報紙」を導入しました。この「i広報紙」が9月中旬にアップデートを予定しており、その結果「i広報紙」のアプリ名が「マチイロ」に変更になります。

内容については「i広報紙」と同様で、「i広報紙」から引き継がれるサービス内容としては、アプリのダウンロードと簡単な個人設定でいつでもどこでも広報紙を読むことができます。また、これであればホームページと変わらないのですが、登録者には「広報はなまき」発行日にプッシュ通知がされ、その結果、自分でホームページにアクセスしなくても連絡が来るということになります。
拡充される部分ですが、一度ダウンロードした広報紙はオフライン(通知なし)になっても読むことができます。
また、「i広報紙」をダウンロードしている方であれば、アップデートすることで「マチイロ」へ切り替わりますので、新たに「マチイロ」をインストールする必要はありません。

詳細については、広報はなまき9月1日号でお知らせします。

花巻市ではこの他にも、ホームページやフェイスブック、ツイッター等で広報しています。ホームページ等を利用した広報については、3年位前は週に1件か2件位しか更新していない状況でしたが、最近はほぼ毎日数件ずつ発信しておりこの点での広報は格段に拡充してきていると思っています。ただ、情報発信はやりすぎるということは無く、いくら我々が努力しても「花巻市の情報発信は足りない」といつもご批判を受けます。エフエムワンや新聞あるいはテレビを通じた活動もできるだけやらせていただきたい。その一環が記者会見でして、私が市長になってから毎月行わせていただいていますが、できるだけ広報活動を進め、私共の花巻市の政策について市民の方々にアクセスしていただける機会を少しでも増やしていきたいと考えています。
市民の方々のアクセスを増やす方法については、今後とも色々なアイデアが出てくる可能性があると思いますので、皆さんのご助言等いただきながら進めて参りたいと思います。

下水道事業受益者負担金賦課処分決定取消請求訴訟の控訴について

市長

前回の記者会見で、花巻市が被告となって訴訟、花巻市民の方が花巻市に対して花巻市が賦課した下水道受益者負担金賦課処分は憲法の平等原則に反する等として、その取り消しを求める訴訟がありました。盛岡地裁ではその訴訟については原告の請求は棄却され、憲法の平等原則等に反することに当たらないとして花巻市が全面勝訴となりました。

その後7月29日に控訴があったことを弁護士経由で確認しました。ただ、控訴状については原告側から盛岡地方裁判所に提出された後、盛岡地裁から仙台高等裁判所に送られ、高等裁判所から花巻市に控訴状が送られることとなります。
8月22日現在、まだ花巻市に控訴状は届いていません。

花巻市としては、原告の控訴を棄却してほしいとの主張を予定しています。

主な質問

マルカンの経営引き継ぎについて、継続となった場合市としては支援するのか

市長

我々としては、必要があれば支援していく考えはあります。

ただこれは家守舎さんがまずどうお考えになるかでして、基本的には民間の事業ですから民間の力で事業を行うのが筋だと思います。
その上で、耐震化工事の補助等については家守舎さんと花巻市が話し合ってきた経緯がありまして、家守舎さんは事業を先行させるというご方針のようですが、耐震化工事を進めるということであれば耐震化工事の補助等についても話し合いに応じていきたいと思います。

ただ、7階、8階を減築するという話も伺っています。7階、8階を減築し、建物の重みが減少した場合、耐震化の必要性がその分減少する可能性があるとのお話を聞いており、もしそれが事実だとすれば、耐震化工事の必要性が変わってくる可能性もあります。

まずは事業として成り立つ必要があるものと思いますが、その上で市が支援することがあれば話し合いの余地は十分あると考えています。

今回の台風の避難準備情報が地域を限定せず、全市域が対象として出されたが特に危険な地域に限定するとの考えはなかったのか

市長

花巻市においては避難準備情報を出す段階で全市域において避難所を準備しています。従って、避難準備情報には、避難を希望される方がいれば、避難所においでください、避難所では受け入れの準備ができていますということををお知らせする意味があります。そういう観点からすると避難準備情報を出す地域を限定する必要は必ずしもないと思いますし、今回についても地域も限定しませんでした。また、地域性を考えた場合に、例えば旧花巻町でも北上川沿いあるいは豊沢川沿いの地区と若葉町地区は洪水の危険性は全く異なりますが、若葉町を対象外などとした場合むしろ混乱を招く恐れがあり、湯口地区や太田地区、東和地域、大迫地域、石鳥谷地域などの一部でも、危ない箇所はいくつかありますが、分けるのは意外と難しいということもあります。そのようなことから、避難準備情報を地域を限定して発令するということは現時点では考えていません。

新興製作所の跡地について、今現在建物を解体している業者から、市に取得していただけないかという打診があり、市の考えは伝えたようだがそれ以降動きはあったか

市長

過去において土地の評価額は2億2千万円だったが、現在の評価額は2億円に満たない状態。一方4、5年前に「子どもの城」を建てる構想があった時に、市の見立てでは擁壁の補修に約6億円かかると試算されていました。そうすると仮に無料で取得しても擁壁の補修に6億円かかることになります。今回下の建物は基礎部分を残してほぼ解体され、今の情報だと早ければ今週中位には解体が完了する予定とのことです。基礎部分の撤去はまた別の工事になります。いずれにしろ下の建物が解体されると、周辺住民に対する危険性はずいぶん減る訳です。そうすると擁壁があってもそれ自体が離れていますので周辺住民への危険性は減ってくると思います。

今の法律から見ると擁壁は法律上の基準に合致していません。それを花巻市が所有した場合、放置できるかと言うとまた別の話になります。そうすると上に建物を建てない前提のもとで、擁壁についてどれだけの手当てをしなければならないか分からないと花巻市としては時価であっても簡単に取得することはできないと私は考えています。

解体している業者の方から当初はお盆前の取得を花巻市が意思決定しなければ他に売るという話があったのですが、我々としては拙速な決定はできませんとお話をしました。
現時点では解体している業者の方にも擁壁の調査も含めて話し合いに応じるような姿勢は見えてきています。今後擁壁の調査をできるかどうかを話し合っていきたいと思います。我々としては擁壁の補修にどれくらいの費用がかかるかわからなければ上部平坦地を取得することはできないと考えています。

また、上部平坦地に花巻城の建物などがあったという資料はありません。上部平坦地が稗貫氏の鳥谷ヶ崎城や中世において安倍氏の城柵があった場所である可能性は否定できませんが、それを示す明確な資料もない状況です。専門家の方によると本館と別館の底地の下に遺跡があったとしても、そのような遺跡は本館、別館の建設の時点でおそらく破壊されているのではないかとのことです。しかし、本館、別館底地以外の部分で遺跡が出てくる可能性は否定できませんので私共としては、本館、別館底地以外の部分について本格的な文化財調査でなくても簡単な試掘程度して遺跡等が残っているか調査をしたいと考えています。擁壁の調査と試掘の調査については今後の話し合い次第なのでできるかどうか分かりませんが、我々としては擁壁調査や文化財の試掘調査をしない限り購入を検討するつもりはない旨申し上げたところです。

花巻市公共施設等総合管理計画と基本構想は同じものと考えてよいか

市長

本年度作成するのは、今後40年に亘る公共施設の管理を推進するための基本方針で、この基本方針を来年3月までに作成して、来年度、再来年度に5年ごとの実施計画および個別施設計画を策定することを考えております。来年度以降は市民の方々の意見をどのようにして聞いていくか等についてはまだ決まっていません。今回はこのワークショップを行って市民説明会を開催する予定です。

宮沢賢治生誕120年記念行事などの盛り上がりへの期待感は

市長

まずは童話村の森ライトアップについて、想像以上に評判が良いです。「銀河鉄道の夜」に出てきた十字架や「どんぐりと山猫」の森の中にあるオブジェなど非常に美しいと思います。
できれば残したいのですが、残しておくことが難しいとのことで残念だなと思います。

それから8月28日までですが、宮沢賢治記念館で「雨ニモマケズ手帳」を展示しています。実物を見ると賢治氏の添削の跡がありますし、血の通った手帳で大変素晴らしいものだと思います。今宮沢賢治記念館は大変混んでいます。花巻だけではなく全国の賢治ファンが来て見ていただいていると思います。

また、宮沢賢治の誕生日を挟んだ8月26日から28日までの3日間は、イーハトーブフェスティバルを開催します。
まずは花巻市民の方、特に子どもさんたちに、10年に一度しかないイベント楽しんでいただきたいと思っています。
自分たちが子どもの時に宮沢賢治生誕120年の楽しいイベントがあったということで宮沢賢治に親しみを持っていただきたいと思います。これは将来花巻に住むだけではなく、花巻を出た時に自分たちの故郷の誇りとして心に残る訳です。

また、花巻市は観光都市ですから、こういった機会に日帰りでも良いので花巻を訪れて楽しんでいただきたいと思います。屋台も出ますので、花巻の特産物を味わっていただきたいと思います。

避難準備情報等の住民理解のための周知方法について考えを教えてほしい

市長

避難準備情報、避難勧告、避難指示について、もう少し分かりやすい言葉で出すことが大事だと思います。それから情報を出す際に、これから夜にかけて雨が降るという予報もあり、今現在は雨が降っていませんが、もし早めに避難されたい方は、花巻市は避難所の準備をしていますので来てください。と丁寧に伝えていかないといけません。携帯メールは文字制限がありますので、どれだけ入れられるかということもありますが、書いていくことが大事だと考えています。それは今回の反省点として担当部署と話していきたいと思います。どうしてもお役所の言葉はまじめで専門用語で発信してもなかなか伝わらないので、噛み砕いて発信していきたいと思います。

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