平成27年12月 定例記者会見を開催しました
開催日時
平成27年12月25日(金曜)午前11時から11時45分まで
開催場所
花巻市役所本庁本館 3階委員会室
会見項目
- 花巻市合併10周年記念式典の開催について(担当 総合政策部 総務課)
- はなまき婚シェルジュ育成事業の実施について(担当 総合政策部 地域づくり課)
- 臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金について(担当 健康福祉部 地域福祉課 臨時福祉給付金室)
- 平成27年度花巻市成人式実施について(担当 生涯学習部 生涯学習交流課)
- ウィンタースポーツシーズン開幕(担当 生涯学習部 スポーツ振興課)
- 石鳥谷町の商店街イルミネーションについて(担当 石鳥谷総合支所 地域振興課)
- 1年の振り返りなど 会見説明内容
花巻市合併10周年記念式典の開催について
市長
花巻市は1月1日に合併10周年を迎えます。
その記念として、2月6日、ホテルグランシェール花巻において記念式典を開催させていただきます。式典では、「10年の歩み」の映像上映や、花巻イーハトーブ大使でありNHKアナウンサーの伊藤博英さんの講演を行います。祝賀会等は開催せず、式典で10年を振り返る事業とさせていただきます。
はなまき婚シェルジュ育成事業の実施について
市長
花巻市は、近隣の市に比べて、独身の方が男女共に多い傾向があります。
いろいろな原因があると思いますが、その一つに出会いの場が少ないということがあると思います。昔は、近所の方がふさわしい方を紹介し、それをきっかけに知り合うことが多かったわけですが、今回、そのようなことを世話してくださるご夫婦を募集します。比較的若い方々にお願いしたいと考えており、20歳以上50歳未満のご夫婦で、婚活支援を行っていただく意思のある方に「婚シェルジュ」としてお願いしたいと考えています。
応募いただいたご夫婦には、3月から翌年3月までの11回の研修を受講していただきますが、花巻の男女が幸せな結婚ができるように活動いただきたいと考えています。
臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金について
市長
これは国の事業ですが、市が給付事務を行ったものです。
申請受け付けは12月21日で終了しましたが、臨時福祉給付金については、対象者の93.6パーセント、子育て世帯臨時特例給付金は98.07パーセントの方々に申請いただきました。
支給額につきましては、臨時福祉給付金は対象者1人につき6,000円、子育て世帯臨時特例給付金は対象者1人につき3,000円です。
平成27年度花巻市成人式実施について
市長
1月9日に花巻市成人式を開催します。
対象者は、花巻市の住民基本台帳に登載された方と、進学や就職で他市町村に転出された方で花巻市の成人式に参加を希望する方としています。
現在、対象者955人のうち出席申込者は717人、対象者の75.1パーセントの申し込みとなっています。
花巻市成人式は、対象者の方々など40人で成人式記念行事実行委員会を組織して、具体的な進め方を決めることにしていますが、9月から会議を延べ14回開催し、企画立案・準備を進めています。
今年のテーマは、「めばえ 夢の種を未来の花へ」ということです。地域の方々に感謝するとともに、これから大人として花を咲かせていくという決意が込められていると伺っています。
この花巻市成人式は、文部科学省が後援する「成人式大賞」において、昨年は大賞に次ぐ成人式準大賞を受賞し、5年連続入賞しています。次は大賞を取っていただきたいと期待しています。
ウィンタースポーツシーズン開幕
市長
まず全国高等学校総合体育大会アイスホッケー競技が1月18日に盛岡市で開始式が開かれ、1月19日から21日まで、石鳥谷アイスアリーナでも競技が行われます。
また国民体育大会アイスホッケー競技についても、1月27日に盛岡市で開始式が開かれ、1月27日から30日まで、石鳥谷アイスアリーナで競技が行われます。
石鳥谷アイスアリーナは、11月3日にオープンし、3月31日まで営業することにしていますが、1月4日から2月7日までは、インターハイや冬季国体のため、一般開放を休止することにしています。
今年も市民などたくさんの方々にご利用いただきたいと思っております。
鉛温泉スキー場は12月23日に開場行事を行いました。あいにくまだ雪は積もっておりませんので、早く降ってほしいと願っています。
鉛温泉スキー場は、私が子どものころからあるスキー場であり、子どものころに行った経験のある市民も多いと思います。そのような身近なスキー場として長年続いており、15年前からは市営スキー場として運営させていただいております。市民や観光客の身近なスキー場として多くの方にご利用いただきたいと考えております。
リフト券については、冬休み期間中は市内の小中学生は無料、さらにディスカウントデーとして毎週水曜は半額としています。また毎週土曜・日曜は、小中学生は冬休み期間以外について、ふるさとパスポート提示で1日券が500円に、市内の高校生と富士大学生は学生証の提示で同じく1日券が500円になります。できるだけ市民の方々の利用を促進したいという考えから、このように運営させていただいております。
石鳥谷町の商店街イルミネーションについて
市長
今年も石鳥谷町の商店街にイルミネーションが灯っています。
これは、花巻商工会議所青年部石鳥谷ブロックと花巻商工会議所女性部石鳥谷支部、石鳥谷中央通り商店街振興会、石鳥谷町向町商店街振興会が一体となり手作りで取り組んでいるもので、石鳥谷の旧国道4号線沿いの中心商店街に飾られております。
大変きれいで好評を得ており、石鳥谷のまちのにぎわいに貢献していると考えております。
1年の振り返りなど
市長
1年を振り返りいろいろな動きがありました。
例えば、地域おこし協力隊を5人採用しました。東和地区では、土沢のまちづくりや商店街の活性化に1人、新規就農者の支援に1人、大迫地区では、特にブドウ栽培を中心とした新規就農者の支援に2人、花巻地区では、地域の方々が始めたリノベーション事業を含めたまちづくりの支援に1人、計5人に活動いただきました。石鳥谷地区につきましては、現在大学生の方と、大学で博士号を取り現在非常勤講師を務めている方の採用を内定しています。それぞれ卒業まで、あるいは仕事の関係で赴任が遅れておりますが、来年の4月には花巻に来ていただく予定となっています。さらに来年度についても、地域おこし協力隊を採用したいという要望が市役所の中で出ておりまして、新たな採用を検討しているところです。
11月には、県内の地域おこし協力隊の方々などを集めた「地域おこしサミット」を花巻で開催していただきました。花巻市として、このような広域の活動を支えていくことは非常に大事だと思っております。
リノベーションまちづくりについては現在、花巻駅近くの小友ビルで展開されていますが、そのほかにも若い方々が同じようなリノベーション事業を実施する動きがあります。これは市の補助金等は考えないで自分たちで実施していくという取り組みです。まちづくりの課題がこれで全部解決するということではありませんが、若い人たちが中心となって取り組んでいただくことは非常にありがたいことと思っております。
エーデルワインは毎年、数々の賞を受賞しておりますが、今年は、ワイン専用種のブドウ・メルローのワインが、オーストリアのワインコンクールで金賞を受賞し、国際的に非常に大きな評価を得ました。
先日、ブドウの生産農家の方とお話をしましたが、非常に情熱を持って作られております。その方は、メルローを植えてから15年くらい経つということでしたが、このブドウの木の成熟とともに、ますますおいしいワインが出来上がっているということだと思います。
地元のブドウで作られたワインが国際的な評価を得て、さらにエーデルワインが日本で有数のワインブランドとして確立していきていることは非常にありがたいことと思っております。
大迫のまちづくりにおいて、ブドウの生産や林業の進展等、いろいろと試行している状況ですが、これらにより地域の活性化を図っていきたいと考えております。
林業について、今年は株式会社花巻バイオマスエナジーの着工がありました。これにより、木材の中であまり品質の良くないC材やD材を発電に使えるようになるもので、現在、木材の収集が始まっている状況です。市としても、花巻森林組合をはじめ、市内事業者の方々と連携し、協力しております。
また市内には、ほとんど使っていない市有林があり、40年、50年経つ木が多くあります。今後、この木を利用していきたいと考えており、その利用計画を現在作っております。その中で、来年度は一部伐採して売却することを考えています。売却金額がいくらになるか分かりませんが、相応の金額が市に入りますし、地元の林業関係者にも入る仕組みになります。このようなことを含めて、林業の進展を図っていきたいと考えております。
来年度以降の計画としてさまざま計画の策定を進めました。
まず新市建設計画の変更があります。現在の新市建設計画は、合併前の平成17年2月に旧1市3町の合併協議会において作った計画です。この計画の中で、合併特例債を使っていくことを示しています。
合併特例債は、花巻市の市債として、事業費の95パーセントまで発行できるもので、その内の70パーセントは国の交付税措置があり、市民の負担は30パーセントで済むという非常に有利な起債です。この合併特例債が、平成17年2月の合併協議会における合意の段階では320億円程度の発行が見込まれていました。平成18年になり新市が誕生し、総合計画を策定した段階では、220億円の発行が見込まれていました。
合併特例債の発行は、平成18年の合併から10年間使えるということでしたので、320億円あるいは220億円を平成28年3月までに発行する計画だったということになりますが、東日本大震災の関係で、新市建設計画を10年間延長することが可能になりました。これに伴い、合併特例債の発行期間も延長され、今後10年間合併特例債の発行が可能となるということになります。
平成28年3月末での合併特例債の発行は160億円程度と予想しています。一方、法定上の発行上限額は、およそ380億円と理解しております。従って380億円の枠の内、旧1市3町の合併協議会では320億円を発行する見込みとし、合併後の総合計画では220億円を発行する見込みとし、その後、実際に発行したのは160億円ということになります。
現在、今後10年間の合併特例債の発行見込み額をいくらにするか検討しております。法定金額いっぱいまで発行する見込みとするか、あるいは合併特例債といっても借金ですので、発行を抑える形にするか、いろいろな考え方があると思いますが、今後の事業展開を考えた場合には、多少の枠は持っていたほうがいいと考えております。いずれにしましても、新市建設計画の変更については、市議会の決議事項になりますので、議員の方々にご審議いただきながら進めていきたいと考えております。
もう一つ、過疎地域自立計画というものがあります。これは花巻市の場合には東和町と大迫町が対象地域になりますが、現在の計画が3月で終わりますので、その後5年間の計画を現在作っております。過疎地域自立計画に基づき過疎債を発行できることになりますが、過疎債は事業費の100パーセントまで発行でき、このうち70パーセントの交付税措置がある非常に有利な市債です。大迫・東和地域について、これを利用していくことを現在検討しています。
さらに、公共施設等管理基本計画の策定を進めております。これは、今後30年~40年の期間において、市の公共施設の維持・更新にどれくらいのお金がかかるか計算し、今後の公共施設の基本的な考え方を示す計画です。
他市でも取り組んでおり、各市3年くらいかけて策定しております。花巻市については、平成27年度から策定作業に入りましたので、まだ皆さんに内容を開示できる状況ではありませんが、来年の遅くない時期にまずは概要を示し、さらに時間をかけながらしっかりしたものを作っていきたいと思っております。
さらに、立地適正化計画の策定作業を進めております。これは国土交通省が新たに始めた制度で、この計画を作ることにより、公共施設の整備に国の支援が受けられるというものです。
これには、「都市機能誘導区域」と「居住誘導区域」の二つの概念があり、それぞれ設定するにはさまざまな基準があります。
例えば都市機能誘導区域は人口密度が高いこと、鉄道あるいはバス路線が、いずれもピーク時1時間当たり3本以上の停車があることなどです。花巻市の場合、花巻地域の中心地だけが都市機能誘導区域になります。
居住誘導区域についても花巻地域の中心地が当てはまりますが、現在、矢巾町や紫波町が住宅地として整備されつつある中、石鳥谷地域の住宅地としての魅力が高まっていくと考えており、石鳥谷地域についても居住誘導区域に設定することを考えております。
市としては、旧1市3町それぞれについて、サービス施設の維持は必要と考えており、この立地適正化計画に基づいて、花巻地域が都市機能誘導区域あるいは居住誘導区域になるとしても、石鳥谷地域の居住誘導区域への設定も含め、大迫地区や土沢地区についてもそれぞれの地域の中心地としての整備を進めていきたいと考えております。
その中で、花巻地域の中心地の整備で課題になっているのが、総合花巻病院の移転新築です。まず大事なことは、花巻の医療を市民のためにしっかり守るということです。
国や県は、医療の機能を一定の圏域の中で連携させていくという考え方を持っています。現在の医師の数など医療の実態からすると、ある程度その考え方に沿わざるを得ないと考えています。
例えば、花巻、北上、西和賀、遠野を圏域とする岩手中部保健医療圏では、急性期の高度医療を必要とする患者を受け入れる医療施設は県立中部病院になります。県立中部病院には、医師が70人ほど、そのほかに研修医が20人ほどいらっしゃいます。花巻にこれと同程度の病院を置くことは到底不可能だと思います。
産婦人科に関して言えば、産婦人科学会等では、産婦人科医の疲弊を防ぐため、一つの病院に10人くらいの産婦人科医師が必要としています。その中で、県立中部病院ですら産婦人科医は5人ですので、花巻に、例えば3人~5人の産婦人科医がいらっしゃる病院を置くことは無理だろうと思います。
また、国の考え方として、在宅医療を進めていくということがあります。しかし在宅医療だけでいいのか、例えば県立中部病院の平均入院日数は10日ほどです。そうなると、特に高齢者の方々は手術して完全に治りきらないうちに退院しなければならないということにもなります。その意味からも、県立中部病院のような基幹病院の他に回復期の方々を受け入れる病院は今後とも必要になるだろうと思います。
現在、総合花巻病院から、旧花巻厚生病院跡地へ移転新築する基本構想案を出していただいており、岩手医大理事長、岩手中部保健所所長、県立中部病院院長、花巻市医師会会長・副会長等を含む専門家の方々を構成メンバーとする総合花巻病院移転整備検討委員会が開かれております。私も委員として出席しておりますが、12月18日に2回目の会議を行われ、具体的な病院の規模など、より実質的な議論が始まっております。
この検討委員会において、専門的な立場からの意見が交わされていますが、これと並行して市民説明会も開催しています。
立地適正化計画の中には総合花巻病院の移転も想定されていますが、総合花巻病院の現時点の基本構想案について専門家の意見を聞きながらしっかり固めていく必要があると考えています。
主な質問
花巻市に独身者が多いということだが、具体的なデータ等はあるか
市長
花巻市の人口ビジョンの中にありますので、後ほどお渡しいたします。
10周年の記念式典について、改めてこの日をどのような日にしたいか伺いたい
市長
合併について、市民の方々からさまざまなことを伺っており、その中で課題があることを認識しております。ただし、合併して良かったという声も皆さんから聞いております。
例えば、早池峰神楽はこれまで大迫の誇りだったわけですが、今では全市の誇りになっています。旧1市3町それぞれ多様性があり、それぞれの素晴らしいものがたくさんあります。市民が自分たちのものとして誇りを持ち、また同じ花巻市であるという気持ちをもう一度新たにしていただければいいと思っています。
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