平成27年8月 定例記者会見を開催しました
開催日時
平成27年8月28日(金曜)午前11時から11時55分まで
開催場所
花巻市役所本庁3階 委員会室
会見項目
- 花巻市プレミアム付商品券の販売について(担当 商工観光部 商工労政課)
- イーハトーブ花巻応援寄附金推進事業について(担当 総合政策部 秘書政策課)
- 花巻の秋まつりの開催について(担当 商工観光部 観光課、石鳥谷総合支所 地域振興課、東和総合支所 地域振興課)
- 第46回おおはさまワインまつりの開催について(担当 大迫総合支所 地域振興課)
- 花巻BB(べつばら)フェア2015の開催について(担当 商工観光部 観光課)
- 「イーハトーブ・アニメフェスティバル2015 賢治のまち花巻から」の開催について(担当 生涯学習部 賢治まちづくり課)
- 地域づくりの仕組みの見直しについて(担当 総合政策部 地域づくり課)
- 花巻市産農畜産物のトップセールスについて(担当 農林部 農政課)
- 花巻産りんごの小・中学校給食提供事業について(担当 農林部 農政課、教育部 小中学校課)
会見説明内容
上記会見項目の説明前に、花巻市公共下水道事業受益者負担金督促状の発行誤りについて市長から説明
市長
昨日、花巻記者クラブ各社に情報提供させていただきましたが、公共下水道受益者負担金の納付書を発送しないまま、督促状を送付してしまうという事案が起こりました。市民の皆さまに大変ご迷惑をおかけいたしました。心からお詫び申し上げたいと思います。
私が市長になりましてから、コンプライアンスに関わるさまざまな問題の是正の指示をし、また、専門家を呼んで研修をしていますが、私が思うほどのスピードではなかなか対応が進んでいないと感じています。研修については、一度実施して終わりではなく、毎年実施することを徹底したいと思っています。
今回の件については、昨年、システムの操作ミスがあったということが分かっていますが、操作ミスをした担当職員が誰であるかは分からないという状況です。
私の理解では、数年前に談合事件があったときに、基幹システムにアクセスする場合は職員個人のIDでログインし、それによって、誰が操作したか分かるようにしたと理解しています。しかし、今回操作ミスがあった端末は、共用端末として使われておりました。もちろん共用であっても、各職員がログインし、終了したらログオフする、次の人が使う場合に自分のIDでログインし、終わったらログオフする。こうすれば問題はないわけですが、今回の件では、1人がログインすると、ログインした状態のまま、次に使う人が基幹システムにアクセスできる状態にあったことが分かりました。本庁と3支所があるうち、全てではありませんが、そのような状態になっていたということです。それが今回、誰が間違ったかの特定が不可能になった原因と認識しています。
これについては、職員に対してログイン、ログオフの徹底をすることも一つ防止策ですが、人間の習性として、ログイン、ログオフをしないで続けて使ってしまうことは予想されます。その時に職員だけが悪いというのは、私は片手落ちだろうと思います。従って、そのようなことがなくなるシステムを作ることが大事だと思います。コンプライアンスは職員1人1人の自覚が大事ですが、それとともに間違いが起こらないやり方を市のシステムとして考えることが大事だと思っています。
今後、このような問題が起きないように、過去の悪い事例を再度職員に周知するとともに、研修を実施し、徹底してまいりたいと思います。
花巻市プレミアム付商品券の販売について
市長
花巻市プレミアム付商品券は、国からの2億円あまりの交付金を活用していますが、市民1人当たりでは約2千円となる利益を、市民1人1人に享受していただきたいという趣旨から、引換券を発行し、7月30日までの期間で販売させていただきました。
結果的に5万5千枚の商品券を購入いただきました。私としては、購入の手間暇を考えて購入しない方、いろいろな理由で購入できない方もいるだろうと予想しておりましたので、特に根拠があるわけではありませんが7割くらい売れればいいと思っておりました。従って、私の予想よりは若干少なかったわけですが、市民の55パーセントの方に買っていただいたことについては非常に感謝しております。
売れ残った商品券について、再度1人1人の方に購入いただける手順を行うわけにはいきませんが、消費拡大の観点から、再度販売したいと思います。
当初から考えていたことですが、売れ残り分の一部は、例えばお子さんをお持ちの方や、花巻にお見えになっている被災者の方々への支援として交付することも考えています。これら子育て支援、被災者支援については新たな取り組みとなりますので、市議会の承認が必要になります。9月議会に提案し、ご承認いただいた上で、その内容を発表したいと考えています。
市民に再度販売する分は3万2千冊を計画しています。8月30日(日曜)と31日(月曜)に、花巻・大迫・石鳥谷・東和地域にそれぞれ1カ所の販売場所を設けます。対象は市民とさせていただきますが、多数の販売になりますので、身分証明書等の提示は求めません。信頼ベースで市民の方に販売させていただきます。先着順で1人最大5冊が上限となります。
イーハトーブ花巻応援寄附金推進事業について
市長
イーハトーブ花巻応援寄附金は昨年7月から返礼品を導入し、今年の4月にはその返礼品の拡充を行いました。その結果、大変多くの寄付をいただいており、8月25日現在で5,510件、6千200万円ほどの寄付申し出をいただいております。
昨年度も、それまで以上の寄付をいただき1年間で680万円の寄付をいただきましたが、今年は5カ月弱でその10倍近い寄付の申し出となっております。
寄付をしてくださった方々は4,958人ですが、東京圏の方々が圧倒的に多いという状況です。そのほか愛知、京都、大阪、兵庫、福岡の方々からも多くの寄付をいただいております。
市としては、人も税金も東京圏などの都会に集中する、ある種の不均等を是正する意味でも、この制度は重要だと考えております。花巻市の応援寄附金の結果から見ますと、そのような政策の意図に合致しているのではないかと思っております。
寄付をいただいた4,958人の中に県内の人が102人いらっしゃいます。数字としては2パーセントに過ぎないということになります。当初から近隣の市町と税金の取り合いをするべきではないと考えておりましたが、意図したとおり、そのような状況にはなっていないという認識を持っております。
お選びいただいた返礼品の内容は多彩です。例えば、早池峰のむヨーグルト、花巻産りんごジュース、白金豚、佐々長醸造のしょうゆ・つゆ・みそ、花巻産のひとめぼれ、ほろほろ鳥、エーデルワイン、日本酒などです。また、まだ暑い時期ですが、サンポットさんのペレットストーブ1台、和同産業さんの除雪機も3口で3台、お選びいただきました。さらに温泉関係では、およそ120件の温泉宿泊券のお選びをいただいており、中でもJALさんと提携した商品「JALで行く花巻の旅」、これは航空券と温泉ホテル宿泊代、レンタカー代などを組み合わせたものですが、これについてもお選びいただいております。JALさんと提携したのは全国で花巻が最初で、その後、ほかの自治体が提携したとは聞いておりませんが、花巻空港とつながる大阪、福岡、札幌の方々からのお選びがあり、花巻空港の利用促進にもつながっていると考えています。
市としては、応援寄附金の金額もさることながら、花巻の誇る商品・サービスを発信できるという意味でも大きな効果があると考えています。
今回、この応援寄附金の記念品に二つの商品を追加します。
一つは、銀河フーズさんご協力により、「ハム・ベーコン・ソーセージセット」を加えさせていただきます。県産の豚肉と岩塩を使用した本格製品で、花巻の誇る商品です。ぜひご利用いただきたいと思っています。
もう一つは佐藤ブドウ園さんの「Amulet of the sun(アミュレット・オブ・ザ・サン)」、大粒種の安芸クイーンという非常においしいブドウを干しブドウにした商品です。なかなか手に入らない希少価値のある商品ですが、佐藤ブドウ園さんの協力をいただきまして、今回新たに加えることができました。
イーハトーブ花巻応援寄附金は、花巻にしかないものを発信する非常に良い機会になりますので、さらに強化していきたいと考えています。
花巻の秋まつりの開催について
市長
花巻まつり、石鳥谷まつり、土沢まつり、それぞれ特色があるまつりです。
花巻の場合には花巻独自の花巻ばやしによる山車、石鳥谷の場合は盛岡の南部風流山車の影響が大きいといわれています。土沢まつりも独自の山車が繰り出します。それぞれ素晴らしいまつりです。
花巻まつりは、400年以上続くまつりといわれていますが、そのような歴史と伝統を確保することは非常に大事だと思っています。その上で、新たな取り組みをします。9月12日、同じ時間に同じ場所にいる神輿の数で世界記録に挑戦します。
第46回おおはさまワインまつりの開催について
市長
今年で第46回を数える、おおはさまワインまつりは、ぶどうの丘地域で盛大に開催します。大変楽しいまつりで、恒例のワイン娘によるブドウ踏み、屋台の出店、大償神楽の上演、そしてエーデルワインなどが楽しめるまつりです。多くの方に来ていただきたいと思っております。
花巻BB(べつばら)フェア2015の開催について
市長
花巻べつばらフェアは、おやつを中心とした出店で、定着しつつあるイベントです。今年は市内から30店舗、市外から20店舗が出店する予定で、3万5千人規模の集客を期待しています。当日は、スカイフェスタ2015が併せて開催されます。
花巻べつばらフェアは非常に好評を博しているイベントですので、今後も続けながら、市内の産業振興につなげるような取り組みも必要と考えています。
「イーハトーブ・アニメフェスティバル2015 賢治のまち花巻から」の開催について
市長
昨年に引き続きイーハトーブ・アニメフェスティバルを開催します。
これは文化庁からの後援をいただいている事業となりますが、通常は3年間支援いただけることになっており、今年は2年目の開催ということになります。
来年は宮沢賢治生誕120周年に当たる年であり、賢治まちづくり委員会が記念事業の構想を検討し始めた段階ですが、節目の年を迎える来年に向けて、このアニメフェスティバルを開催するものです。
10月10日と11日の2日間の日程で開催しますが、10日は、片渕須直監督によるスペシャルトークと片渕監督の作品の上映、歌手の島谷ひとみさんによるコンサートを行います。11日は、高畑勲監督のスペシャルトークと高畑監督の作品の上映、元ちとせさんによるコンサートを行います。
皆さん、宮沢賢治について非常に大きな共感や関心をお持ちの方であり、それを含めて選定させていただきました。
また10月10日は、「賢治さんに見せたい・聞かせたい」「賢治さんと一緒に楽しみたい」というテーマで、市内外のさまざまなグループが同会場でステージショーを行う「賢治風のステージ」を併せて開催します。
地域づくりの仕組みの見直しについて
市長
市内27地域にそれぞれの地域の組織としてコミュニティ会議を作っていただいています。これは地域の方々がほぼボランティアで活動してくださっています。基本的には、地域の中での支え合いを地域の皆さんに行っていただくという趣旨のものです。
このコミュニティ会議の事務所がある振興センターに、今年の3月までは市の正規職員を1人ずつ配置していましたが、今年の4月から正規職員は本庁や支所に引き上げ、代わりに市の非常勤職員を1人ずつ派遣しています。
各コミュニティ会議では、独自の職員を1人または2人採用しているわけですが、来年度からは、今いる市の非常勤職員、多分同じ人になるだろうと思いますが、この方もコミュニティ会議の職員として採用していただくことを考えています。これについて、各コミュニティ会議の代表者の皆さんから合意をいただいている状況です。
採用いただく理由ですが、今までどおり市の非常勤職員として配置した場合、理屈の上では、市の職員に対する指揮監督権は市が持っていて、コミュニティ会議の幹部の方々が直接仕事を指示するわけにはいかないということになります。そのような中、コミュニティ会議の活動を中心となって行っている幹部の方々、ボランティアで活動いただいているわけですが、その方々の負担が非常に重いという現状があります。
そのため、このような方々の指揮監督下において、仕事をしていただける人が必要になるだろうとの考えがあり、先ほど申し上げたように、市の非常勤職員を来年度からコミュニティ会議の職員にしていただくことについてコミュニティ会議の代表者の方に相談し、合意をいただいたところであります。
今後、振興センターから市の職員がいなくなります。今まで市の職員が行っていた住民票等の交付業務ですが、これは市の業務であって、法律上、委託することはできません。従って、来年度から市の職員がいなくなった場合に、振興センターにおける住民票等の交付業務はできなくなることになります。地元の方々にはご迷惑をおかけすることになりますが、その対策としてコンビニエンスストアでの住民票等の交付を予定しています。来年は写真付きマイナンバーカードが希望者に配布されます。このカードをお持ちの方に、コンビニエンスストアで交付できるように現在準備を進めています。
さらに、特に高齢者など交付申請に行くことが難しい方については、電話でご依頼いただいた後、翌日または翌々日に市の職員が配達することを予定しています。既に試験的に実施していますが、その結果を踏まえ、来年度から本格的に実施したいと考えています。
なお、市の職員が配達することでコストが発生するわけですが、振興センターに市の職員を配置したままにし、1日数件程度の交付業務を行うことのほうが高いコストがかかると考えており、市民サービスのためにも実施する必要があると考えたところです。
地域づくり交付金の取り扱いについては、いろいろな声があります。例えば、道路や側溝、街路灯の整備、自治公民館の駐車場の舗装など、いわゆるハード事業に力点を置いて進めてきたコミュニティ会議もあります。その中には、一概には言えませんが、ある程度ハード事業は済んだところもあります。そのような場合、今後どのようなことに交付金を使っていただくかについて、やはりいま一度考える時期にきていると思います。
コミュニティ会議設立の理念は、地域において助け合いをすることだと考えています。例えば、高齢者の健康を維持するための活動などです。家事の支援などは、地域で取り組んでいただきたいというのが国の方針です。このような中、 それをコミュニティ会議に必ず取り組んでくださいというわけではありませんが、地域での助け合いの面から、何らかの形でその仕組みづくりなどを考えていただきたいということがあります。これらのことを含めて、今後、コミュニティ会議の重要性は増すだろうと思っています。いずれにしろ、市から一方的にこうしてくださいということではありません。地域の皆さんの話し合いに委ねたいと思いますが、新たな取り組みをするときに、市の交付金を使用できる可能性があるということをお考えいただきたいと思っております。
交付金の使い道については、透明性を持っていただくために、市も公表について協力させていただきます。それによって、コミュニティ会議の重要性を知っていただき、地域の幅広い人が活動に参加していただくことを期待しています。
また、活動の中心が高齢の男性だけになっている地域が多く、その方々の負担が大変という声も聞こえてきます。女性や若い人も一緒に支えながら活動することが大変重要と考えていますので、そのような人材育成などの要望があった場合は、市として対応していく必要があると考えています。
今後も、コミュニティ会議と十分に話し合いをしながら、活動をご支援させていただきたいと思います。
花巻市産農畜産物のトップセールスについて
市長
先日は、牛肉の販売で東京の中央卸売市場食肉市場に行き、大変良い価格を付けていただきました。実際に市場に行って、市場の方々と話し合い、花巻市の素晴らしい農畜産物を宣伝するとともに、市場の声を聞いて、これを生産者の方々に還元し、販売の促進、生産の支援をしていきたいと考えています。
今後は、9月に盛岡でリンゴの販売促進を行います。その後、食用米、リンゴ、野菜、花の販売促進を予定しています。
昨年は、酒米の販売で3年間の長期契約を結び、大きな成果があったと思っております。今年は酒米のトップセールスは予定していませんが、うまくいったところほど翌年も行って御礼することが大事と考えていますので、農協や現場が必要と判断するのであれば、追加してもいいのではないかと考えております。
花巻産りんごの小・中学校給食提供事業について
市長
9月から来年2月まで、市内の小中学校の給食に今年も花巻産リンゴを提供させていただきます。
先日、花巻出身の島善鄰さんの生誕127年碑前祭に参加してきました。島善鄰さんは、リンゴ博士として有名な方で、北海道大学の学長をされた方です。花巻産リンゴは、このような歴史があり、また生産も多く品質も素晴らしいリンゴですので、花巻市民、特にお子さんに食べていただきたいと思っております。
主な質問
売れ残ったプレミアム付商品券のうち、別な活用をする分も販売するということか
市長
別な活用をする分は、売るのではなく、無償で交付することを考えています。消費喚起よりも生活支援を主としています。
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