令和3年12月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1015658  更新日 令和3年12月27日

開催日時

令和3年12月22日(水曜)午前11時から午後0時20分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302会議室

会見項目

  1. 新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について
    (担当 新型コロナウイルス感染症対策本部)
  2. 令和3年度子育て世帯への臨時特別給付金を支給します
    ~10万円の現金を一括支給~
    (担当 健康福祉部 地域福祉課)
  3. わかば学童クラブの開所式を12月27日に行います
    ~定員を増員し、高まる学童クラブの需要に応える~
    (担当 教育部 こども課)
  4. 令和3年度花巻市成人式を開催します
    ~『20+1 ~21世紀 成年たちの戦い~』をテーマに1月8日開催!~
    (担当 生涯学習部 生涯学習課)
  5. 第64回わんこそば全日本大会が開催されます
    ~2年ぶりの開催に向け、食士募集中~
    (担当 商工観光部 観光課)
  6. 第10回イーハトーブ花巻ハーフマラソン大会を開催します
    ~令和4年4月24日、規模を縮小して3年ぶりに開催~
    (担当 生涯学習部 スポーツ振興課)
  • 参考添付資料
    花巻市政 令和3年の振り返り

冒頭コメント

市長

年の瀬も迫ってきましたけれども、今回が今年最後の記者会見であります。このようにお集まりいただきまして、大変ありがとうございます。

コロナ禍については、花巻市について10月1日以降感染者が出ていないという状況になっていますけれども、新しい変異株、どのくらい感染力が強いのか、あるいはどのぐらい重篤になる危険なウイルスであるのかまだわからないところはあると思いますけれども、これに備えて3回目の接種をするということで今、花巻市医師会の先生方をはじめとする皆様と打合せをしているところであります。しっかり、これを対応して、市民の健康を守っていきたい、そのように思います。

今日は6項目についてお話をさせていただきます。そして時間の関係で御説明は出来ないかもしれませんけれども、今年、令和3年の振り返りということで、広報担当のほうに作ってもらいました。これも参考にお渡しさせていただいていますので、ご覧いただければと思います。よろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について

市長

それでは1番目の新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について、お話を申し上げます。先ほど申し上げましたけれども、感染者は今少ないという状況でありますが、花巻市においては、満12歳以上のワクチン接種対象者については、90%近い方が2回目の接種を終えております。具体的には2回目接種済みが7万7,381人、88.9%、1回目接種済者数が7万7,935人、89.6%という数字になっています。1回目と2回目の違いにつきましては、亡くなられた方もいらっしゃるし、あるいは、入院等によってすぐには接種出来ない方もいると、そういう報告を受けております。

3回目の接種でございますけれども、これについては、先ほど申し上げましたように、花巻市医師会等の先生方と、昨日も夜に打合せをしたというふうに報告を受けていますけれども、毎週のように打合せをしている状況でございます。国の方針に基づいて、2回目のワクチン接種から原則8か月以上を経過した人を対象に、3回目のワクチン接種の準備を進めているというところでございますけれども、国の方針が少しずつ変わってきているという状況が報道されていますけれども、そのとおりでございまして、6カ月以上の間隔を置いて3回目の接種を可能とする接種対象者も示されました。医療従事者等、あるいはその高齢者施設の入所者及び従事者、あるいは通所サービス事業者の利用者及び従事者、病院や有床診療所の入院患者ということでございます。それ以外にも、65歳以上の高齢者の接種について、2回目の接種から7か月以上経過した方についても3回目接種ができることが通知されたところでございます。これについては全国市長会の会長さんとお話ししたときに、市長会の会長さんは医師でございますので、早く接種したほうがいいということをおっしゃっておられましたけれども、そういうことも含めて、このような方針の転換が少しずつされているというように理解しております。この結果といたしまして、花巻市もできるだけ早く接種できないかということについて、花巻市の医師会の先生方をはじめとして、関係者と検討を行って、接種計画が一度出来上がったんですけれども、それを一部手直しするということで今、担当部署のほうで検討している状況でございます。

そして前倒しの接種の対象となる方以外の、一般の方への接種券一体型予診票、3回目はそのような新しい書式になりますけれども、それについては、接種予定時期のおおむね3週間前に発送するということを現時点においては、計画しております。花巻市において1回目の接種については、接種券を早めに出したわけです。それは、大規模接種等が予想されたので、大規模接種を受けることが可能となるように、接種券を早めに発送したということがございましたけれども、3回目の接種については、今のところそういう動きはございませんので、このような予定でやるということを考えているところであります。

次に医療従事者等の接種でございますけれども、12月6日から始まっております。1回目は独立行政法人国立病院機構花巻病院で、12月6日に接種を開始いたしました。県の情報によりますと、約2,100名の方が花巻市において、医療関係者として3回目接種を受ける必要があるということでございますけれども、医療関係者については2月上旬までに接種を終えるという見込みとなっております。

そして国が定める、6か月への前倒し対象となる方でございますけれども、この方々につきましても、2回目接種から6か月以上経過した時期となります。花巻市での施設接種は、1回目は特別早くやっていませんので、途中から優先的に始めましたけれども、91歳以上の方については、施設にいらっしゃるかどうかは別にして最初に接種いたしましたから、この施設にいらっしゃる方々については、6か月以上経過する時期、令和4年の1月中旬以降の接種となります。その方々については、施設において、接種する医療スタッフの確保をしていただくと。その確保ができる体制が整った施設から、接種を開始するということを考えております。

今、国のほうでは3月までのワクチンを、モデルナとファイザー両方供給するという通知がありまして、1月ぐらいにそのワクチンが来るというように予想していますけれども、それに加えて、花巻市においては1回目2回目のワクチンの在庫としまして、ファイザー4,680人分、モデルナのワクチンが450人分がございますので、そういうワクチンを活用するということも想定しているところであります。

一般の方々に対する接種でございますけれども、7か月以上経過した65歳以上の高齢者の接種が可能となったところでありまして、花巻市においては、その可能性があるということは想定していたわけでございますけれども、それまで8か月という期間が国によって指定されていましたので、8か月後に接種するということで予定をしていたところであります。従いまして、7か月後に変えることについて、先ほどお話し申し上げましたけれども、医師会等とそれの打合せをしているというところであります。

64歳以下の接種対象者につきましては、特別早くやる必要があるという方々を除きますと、現時点においては、8か月以上経った段階で接種が必要になるということになりますので、現時点においては8か月以上での接種として計画を策定しているということでございます。ちなみにワクチンについては、8か月以上経つ方について3月分までのワクチンの供給が国からあるわけでありますけれども、65歳以上の方について、7か月以上で接種するといった場合には、3月分のワクチンを2月に使うとか、あるいは市が在庫しているワクチンを使うとか、そういうことを考えなくてはいけないということになりまして、2月ぐらいまでは十分対応できるワクチンの供給があるというふうに理解していますけれども、3月以降のワクチンについては、国からのワクチンの供給の通知がさらに必要になるということになります。これに1回目、2回目は大変苦しんだわけですけれども、現時点においては、そのような状況になる可能性が、3月以降の接種についてはあるということであります。

91歳以上の方につきましては、令和4年、来年の1月26日に花巻市総合体育館での集団接種から開始する予定であります。医師会の先生方と打ち合せていますと、91歳以上の方々を個別のクリニック、医療機関において接種するのは無理だということでありまして、集団接種で十分なそのサポートのスタッフがいるところで、接種をするということを予定しております。

90歳以下の方につきましては、2月上旬より開始する予定にしておりまして、集団接種に加えて、医療機関における個別接種についても、2月中旬から開始する予定としておりまして、この点も、医師会の先生方と今打ち合せているということであります。

基礎疾患を有する方は3月下旬から、そして1、2回目接種において市独自の優先接種としていた方々、保育園などを含めます教育関係者、大学、高校等の寮生、市内観光施設従事者につきましては、現時点においては、2回目接種から8か月経たないと接種出来ませんので、8か月後である5月中旬からの接種開始を予定しております。それについて接種場所については、現時点においては検討中ということになります。そして集団接種を3回目においても実施しますけども、一方、医師の先生方はやはり集団接種は大変疲れるという話がございますから、3回目接種についてはできるだけ個別接種をやりたいんですが、旧三町、大迫、石鳥谷、東和については、医療機関が少ないので、やはり集団接種を中心としてやらざるを得ないということで、旧三町については特に集団接種の回数を増やしていくということを考えております。

3回目接種開始時期の目安につきましては2ページ目に、現時点の目安を書いております。この中身で今検討しているところであります。先ほど申し上げましたけれども、特に4月下旬から5月中旬についてはまだ国からのワクチン接種の供給スケジュールは示されていないところでありますし、3月の分についても、今の国の供給量では、場合によっては少なくなる、足りなくなる可能性もあるわけですけれども、いずれにしろ、そのような制約はありますけれども、接種時期について示しているということであります。7か月経過後、あるいは6か月経過後に接種すべきという人が増えてくれば、計画はまた変更しなくてはいけないということになります。現時点においては、3回目の接種終了時期は8月中旬の見込みということとしております。

いつも申し上げますけれども、国も慣れていないことで、大変な作業なので、予定が変更されるのはよく分かるわけです。そしてワクチンについては、国外から供給を受けなくてはいけない。この前も、首相がファイザー社のCEOと会談したというニュースが流れていましたけれども、そのような状況にありますので、予定が変わるということはやむを得ない部分はあるというふうに我々は考えています。ただ、やはりこのワクチン接種については、国とか県ではなくて、市町村に大きな負担がかかっているということでありまして、大変な状況にはあるなというふうに思っています。集団接種につきまして、市の職員が1か所当たり100人近く張りついて支援していたということが1回目、2回目の際にございました。市の正規職員は行政職で600人ちょっとなんですけれども、大変な負担になったわけでございます。今回は、できるだけそういう業務については外注をしたいということで、検討してもらっています。そういう外注の方々、専門の業者ということではないんですけれども、そういう方々に、接種を受ける方に対するいろんなサポート業務をやってもらいたい、そのことによって、市の職員の負担を軽減したいというふうに考えています。

1、2回目の接種についてでございますけれども、事情によりまだ接種出来ない方につきまして、国は来年の9月30日まで、1、2回目接種を受けることができるというように方針変更いたしましたので、それについてはコールセンターに御連絡いただいて、基本的には医療機関でワクチンの接種を打っていただくということを続けております。

そして、今後12歳を迎える方につきましても、これも前からお話し申し上げていますけれども、誕生月の翌月に予約案内を市から順次発送いたしまして、接種を希望する場合は市コールセンターに予約をお願いしているところであります。

最後に、5歳児から11歳児への接種でございますけれども、これについては、国から具体的な通知は、はっきりしたものはないわけでありますけれども、接種体制、接種方法、ワクチン供給スケジュール等、国からの情報を注視しまして、花巻市医師会関係機関と協議を進めているところであります。市内の5歳児から11歳児の接種対象者は約4,300人見込んでおります。

3ページ目に移ります。最初に花巻市の新しい施策でございます。花巻市飲食店安心認証店奨励金でございます。これは県のいわて飲食店安心認証を受け取られた方に対して、1店舗につき10万円の支給をするというものであります。二つございます。もう既に認証を取られている方々を対象にして、この10万円をお支払いするということです。そのことによって、既に負担している金額について市が助成させていただく、あるいは、そのお金で店舗の維持継続について別の事由でも結構ですので、使っていただく。いずれにしろ、いわて飲食店安心認証を既に受けている方が対象になるというものです。そして今後、いわて飲食店安心認証をお取りになる方については、それに関する費用についての助成になるということでございます。県も既に、いわて飲食店安心認証を受けた店舗に対し1店舗当たり10万円の支給をしておりますので、今回の花巻市の助成は、県の助成と並行してできる、県の助成に加えて、さらに10万円の支給をさせていただくということであります。岩手県では、この認証を取っている企業、店舗において、飲食を勧めるというようなこともしていますし、あとはいわての食応援チケットの対象、ワクチン・検査パッケージの対象についても、登録店、認証店であればメリットを受けられるということがございます。花巻市において、認証を受けている店舗はまだ十分な数ではないというように理解しているところでありまして、花巻市においてもこのようないろんなその有利な取扱いをしてもらうことについて、認証を早くやっていただいたほうがいいということで、このような助成制度をつくったということになります。

次に、水田作付転換支援事業補助金についてでございます。これは、米価が下がっているわけです。その中で花巻市は、例えば検査費用の助成をするとか、肥料代の補助をするとか、あるいは、作物の価格が下がったときにも保険金が下りる収入保険の保険料を助成する、こういう支援を生産者に対して実施しております。それに加えて、我々としては、米の価格の維持が大事であるという観点から、私自身鈴木財務大臣に4回お会いしたので、最近4回お会いした内2回にわたって米の価格維持について話しています。我々から申し上げたのは、生産調整をしっかりやっていただくということが一つ。もう一つは、しっかり長期保管の在庫を増やして、市場に出回る食用米の数量を減らしていただく、その二つをお願いしています。生産の調整につきましては、生産目安ということで今週出てきていますけども、全国で4万ヘクタールぐらいを減らしたいというのが農水省の考え方であります。プラスして、在庫についても、鈴木大臣からもお話伺いましたけれども、15万トンについて、国が在庫の保管料を負担しながら、これについては長期間にわたって在庫していただいて、古々米になって市場に食用米として出ないような体制をおつくりになるということを伺っている次第であります。その観点から、先ほど申し上げましたけれども、目安どおりの生産をしていくということについて花巻市も協力する必要があるということを考えている次第です。国の見通しによりますと、今年の6月末で、全国で218万トンの民間在庫があったんですけれども、来年は200万トン程度またはそれ以下、再来年は180万トン台になるという見通しをしています。よく民間在庫が6月末で200万トンを超えると、米の価格が下がるということを言われていまして、ここ数年の動きを見ても、まさにそのとおりであります。国の今の方針が通れば、来年以降については、米の価格はしっかり維持できるのではないかというふうに我々思っていますけれども、それがしっかり守れるように我々も国の動きをしっかり見ていきたい。必要なときには国に対して要望していきたいと思っておりますし、市としても先ほど申し上げましたように、目安どおり、作物転換することによって、主食用米の生産量を減らしていく必要があると思っています。

その中で、この作物転換することによって、収入が減る生産者が出てくるということが想定されますので、市独自の施策として、今回、この作物転換をする農家の方々に対して、10アール当たり5,000円の補助を市として単独事業としてやるということを決めまして、議会において12月16日に補正予算をとらせていただいた次第であります。

内容については、この資料の中で詳しく書いておりますけれども、この申請については、農協の組合長さんが会長であり、私が副会長の花巻市農業推進協議会、ここに申請書等を提出していただくということになります。

次に、花巻市中小企業持続支援事業、地代・家賃補助の実施についてでありますけれども、これは今年の4月からずっと続けております。1、2回目は県の支援もありましたけれども、現時点においては花巻市の単独事業となっておりまして、やはり飲食店等を中心として地代家賃の補助については、事業の継続に大変効果があるというお話を伺っているところであります。例えば7万円の賃料を毎月払っている、1人で経営されているスナックの方について、半額の支援があるというのは、事業の継続に対してすごく力があるという声が聞こえてきています。そういう観点から、来年の1月から3月までの3か月間についても、今までと同様の地代・家賃補助をするということを決めたわけであります。ちなみに1回目、2回目の県の事業のときには、この対象は花巻市に本店、あるいはその花巻市の方が営業している店舗だけではなくて、中央資本の飲食店等についても、この地代・家賃補助の対象となっておりましたけれども、今回は市の単独の事業だということで、対象を地場の店舗に限定させていただいた次第であります。

次のページ、PayPayのキャンペーンでございますけれども、これについては12月1日から1月10日まで、20%プレミアムのキャンペーンをやっております。これも花巻の地場の店舗だけを対象にした事業でありますけれども、地場の店舗には非常に好評をいただいています。地場の食料品店とか、あるいは飲食店とか、ガソリンスタンドの方々がこれによって売上げが増えているということで、大変好評をいただいています。花巻市と同じような制度は、県内の各市でも最近多くなっておりますけれども、それだけ店舗からの評価が高いということが伝わっているというように思っています。

これについては、12月16日の議会で補正予算を承認いただきましたので、来年の3月、1か月間についてもこれをやるということを決めています。第5弾のキャンペーンとして予定しているところであります。3月というのは、進学とか、入学、就職で、お子さんのいろんなものを買う時期でありますから、その時点でこれを使っていただいて、市民の方々に支援申し上げたいということもございますけれども、やはりそれによって、地場の店舗で物をお買い求めしていただきたいと、そのことによって、地場の店舗に対する支援ができればいいというふうに考えております。

次に、月次支援金の申請サポート実績についてお話し申し上げます。花巻市は、国の事業の電子申請をするのはなかなか困難だという方々に対する支援をしています。テレビ等を見ても、国の申請についてはなかなか返事がないと、返事があったときには申請の書き方が悪いとか、添付書類がついていないということで、もう1回その申請の書類を短期間で直すように指示があって大変困っているというようなニュースもございます。そういう方々や、そういうことがないように花巻市においては、申請の時点で、申請の書類の作成の仕方等について、これを支援させていただいているということでございます。国のまん延防止等重点措置や緊急事態宣言対象地域からの観光客が多いという地域については、1店舗当たり月20万円というような支援を国から得られるわけですけれども、その申請書類の作成についての支援については、485件の申請の助成をさせていただいております。

ちなみに11月以降、国の事業復活支援金という制度が出来ました。これは、50%または30%以上の売上げが減少した法人または個人事業者に対する国の支援であります。法人については最大150万円、個人については売上げの減少によって50%以上減っているところは最大50万円、30%以上減っている方については最大30万円でございますけれども、この申請についても、個人事業者の申請をサポートするための窓口の開設を今花巻市では検討しております。

6ページ目でございます。花巻市温泉宿泊施設等利用促進事業の期間を再延長するということであります。現時点において、1月10日までこの支援をしておりますけれども、12月16日の議会において、この費用について補正予算に計上することを議会に認めていただきましたので、期間を1月31日まで延長いたします。これによって、市内の温泉、ホテル等の宿泊事業者を中心とした関連施設の事業の継続を支援するということになります。これはいわて旅応援プロジェクトとの併用が可能であるということでありまして、今現在見ますと、12月については、県民全体の宿泊意欲が一昨年に比べて大分増えているということであります。花巻温泉郷については、9月の大変厳しい状況から脱しつつあると、我々としては、事業の継続についてはあまり心配のない状況になりつつあるのではないかなというふうに思っています。この前も話したかもしれませんけれども、温泉所在都市協議会のウェブ会議がありまして、熱海市長さんが会長で別府市長さんとか私などが副会長なんですけれども、お話ししていますと、やはり特に海外のお客様が多い温泉地については大変厳しい状況にあるということがわかりました。そこで皆で一緒になって国に対する支援を求めようということになったんですけれども、花巻温泉郷に関しては、県あるいは市の支援もあって、相当光が見えてきている状況にある。しかしまだまだ油断出来ない状況であると感じております。

7ページの、はなまき暮らしの継続応援支援金でございます。これについては、まず国の制度に基づいて、社会福祉協議会さんがコロナ禍における影響を受けて生活が困っている方々に対する貸付けの制度について、簡単にお書きしております。

まず緊急小口資金でございますけれども、これについては、20万円もしくは10万円まで、貸付けされる。そして、それを使い切った方について総合支援資金があって、月20万円、原則3か月以内、あるいは15万円、原則3か月以内、さらに、再貸付けを受けられる場合があるということでございます。

この貸付けを受けた方でありますけれども、国の制度としては、住民税非課税世帯については、貸付けと言いつつこれは返済の必要がないということで、実質的には給付金になるわけであります。花巻市はそれに加えて、このような貸付けを受けた方は、住民税非課税世帯も含めて、そういう方々に対して、借入額の40%を交付する制度を設けております。これがこの表の中にある貸付利用総額の40%を交付、上限額としては上から8万円、4万円、24万円、18万円、48万円、36万円ということを書いているわけであります。特に生活の厳しい方々について、これを利用していただきながら、年越しを過ごしていただきたいということを考えているわけであります。

これの利用については、窓口は花巻市地域福祉課になります。これの申請期間は来年4月30日までにさせていただいております。12月20日時点での利用状況ですけれども、申請件数が174件で、それらの全額について交付決定がされております。交付決定額は2,026万円ということでありまして、その意味で、我々は生活に困っている方々に対して、この制度が非常に大きな効果があると考えている次第ですけれども、まだまだこの制度を知らない方いらっしゃいます。花巻市は市の広報に書いたり、あるいはホームページに載せたりしていますけれども、なかなかそういう情報が伝わらない方がいるわけでありまして、ぜひこの点について取り上げていただいて、困っている方がこの制度を知って、申請をしていただきたいというふうに思っています。特例貸付の利用実績については、このページの1番下に書いていますけれども、1億円を超える額が既に、社協さんによって国の制度を利用して貸し付けされているということであります。

令和3年度子育て世帯への臨時特別給付金を支給します ~10万円の現金を一括支給~

市長

8ページ目でございます。子育て世帯の臨時特別給付金の支給でございます。これはもうニュースで、いろいろ出ておりますけれども、花巻においても、一括給付をするということを決めました。現金給付になる可能性が強いのかなということは、我々は国会議員含めて情報とっておりまして、その可能性は強いと思ったわけですけれども、突然、一括給付金ということで決まりまして、その情報が流れた段階で市の担当部署のほうに、早朝でありましたけれども、電話で支給が可能かどうか検討してくれというふうにお話ししたところ、午前中の早い時間に、可能だという報告がありましたので、一括給付をするということを決めたわけであります。

具体的には12月27日に、これは中学生以下の方がいらっしゃる世帯について、支給をさせていただきます。先ほど実は、この給付の決裁をしたところでありますけれども、12月27日の支給対象世帯数は5,427世帯、対象児童数は1万100人、これは中学生以下の方がいらっしゃる世帯にいらっしゃる高校生を含めますけれども、1万100人、支給額は10億1,000万円ということで、これが子育て世代にとって大きな効果を得るのではないかなということを期待しているところであります。

10億円という金額は、市町村レベルではとても単独で出来ない事業でありまして、やはり国の力は大きいなと、国のこういう支援は必要だなということを感じた次第であります。これについても、国の方針は二転三転いたしましたけれども、これは我々としてはそういう意味で、事務手続きに苦労した部分がございますけれども、やむを得ないと思います。やはり必要なことについて、気がついた段階で直していただいて、より良い制度をつくっていただくというのは、これはこれで、私はよかったというふうに感じている次第です。

この国の支給対象は現時点で、世帯で1番収入が高い方の収入が960万円の世帯に限られておりますけれども、所得がそれ以上にあって、支給対象になっていないお子さんについても、やはり支給してくれという声が市民の中からございます。花巻市において、これについては、やはり検討していきたいというふうに考えております。国から、全国の都道府県とか市町村の地方単独のコロナ対策事業について、1兆2,000億円の交付をするということは決まっていますけれども、現時点において、都道府県と市町村の割合、50%50%なのか、それとも違うのか、まだ国から示されておりません。そして、花巻市に対する支給額についてもまだ通知がない状況であります。そういう状況が分かってきた段階で、我々としては、この所得超過の方への支給について、市のほうの単独事業として、可能かどうかということについては検討していきたいというふうに思っています。場合によって10万円ではなくて、所得が相対的に高い方々ですから、5万円にするということも、検討のオプションとしてはあるのかなというふうに考えております。

わかば学童クラブの開所式を12月27日に行います ~定員を増員し、高まる学童クラブの需要に応える~

市長

次に、わかば学童クラブの開所式を12月27日に行うということについてお話しします。わかば学童クラブは、現在、定員99名の花巻学童クラブ、もう一つ、定員60名のひまわり学童クラブ、この学童クラブを統合するということにしております。この二つとも、若葉小学校の学区でありまして、花巻学童クラブについては、今まで使っていた施設が耐震化出来ていないと、大変危険な建物だということで、2年ぐらいになりますけれども、今は若葉学区内の民間の建物に一時的に移転している状況であります。その中で、できるだけ早く、新しい学童クラブの建物を建設する必要があるということで、教育委員会のほうで構想をつくって、建設を始めたということでありまして、その新しい建物が完成いたしました。場所は今までと違って、若葉小学校の敷地の中に入りますので、子供たちにとっては、移動についての安全が確保できるということ、また若葉小学校の校庭、グラウンドでも遊べますから、我々としては環境が格段に良くなるというふうに思っております。

この新しい建物に移るにあたって、定員を180名に、市内最大の規模まで大きくいたしまして、その結果といたしまして、花巻学童クラブだけではなくて、ひまわり学童クラブ、ここの建物も老朽化しておりますので、この児童を受け入れることが可能となったということであります。

正式には、来年の4月にこの二つの学童クラブが統合し、わかば学童クラブになるわけですが、施設の開所ということで、今月の27日に開所式を行い、花巻学童クラブの児童と、ひまわり学童クラブの児童が、同日から、この新しい建物で学童クラブの活動をするということになっております。

開所式は12月27日の午前10時から10時半。そして学童クラブの概要については、この2番のわかば学童クラブの概要に書いております。建物でございますけれども、建築面積386.72平方メートル、二階建てでございますので、629.52平方メートルということになります。1人当たりの専用区画面積が1.83平方メートルということで、国の基準を上回る広さがございます。学習室、遊戯室、事務室、更衣室、いろいろありますけれども、私も見に行きましたけれども、木材をふんだんに使っておりまして、極めて過ごしやすいような建物になっているなというふうに感じております。

整備費は2億2,600万円ですけれども、そのうち、国からの補助金が7,600万円。県からの補助金が1,900万円ということでございます。残りは花巻市が負担しているということになります。

令和3年度花巻市成人式を開催します ~『20+1 ~21世紀 成年たちの戦い~』をテーマに1月8日開催!~

市長

4番目、花巻市成人式を開催します。昨年はコロナ禍の下において、ウェブでの開催になりましたけれども、今回は、実際に会場に来ていただいて開催いたします。例年は対象の1,000人近い方のうちの70%ぐらい参加していただいていますけれども、今回は現時点において出席報告があったのは、対象者989人のうち482人ということで少し数が少ないという状況になっています。やり方は例年と同じでありまして、実行委員会の若い方々が企画し、テーマとしては「20+1 ~21世紀 成年たちの戦い~」となっています。そして、記念行事の主な内容としては、例年と同様のものに加えて、今回の実行委員の方々が工夫したものがなされるということになります。

会場ですけれども、例年は花巻市文化会館で開催しておりましたけれども、広い場所のほうがコロナ感染の観点から望ましいということで、花巻市総合体育館で開催することにいたしまして、マスクを着用しながらの参加をお願いするということになります。例年と違うのはもう一つございまして、ご家族の方々が、今までは文化会館の別室で、中継により成人式の様子をご覧いただいていましたけれど、今回は、総合体育館のほうに入っていただかないで、YouTubeLiveでご覧いただくということにさせていただいております。

第64回わんこそば全日本大会が開催されます ~2年ぶりの開催に向け、食士募集中~

市長

5番目は、わんこそば全日本大会でございます。これも昨年は実施出来なかったわけですけれども、今年は規模を縮小して開催いたします。例年は、団体の部、個人の部に加えて、テレビ局アナウンサー対抗の部とやっておりました。今回もテレビ局アナウンサー対抗の部は開催予定にしております。そして、例年は小学生の部を行っておりましたけれども、今回小学生の部としては行いません。ただし、小学生から高校生の方も、団体の部、個人の部にエントリーできるということになります。そういうことで、規模は縮小しますけれども、やはり市内のわんこそばを提供している飲食店の方を含めて、この事業をすることについては大変期待しているところでありますので、これを実行させていただきます。

気をつけていただかないといけないのは、大会当日までに、2回目のワクチン接種を終えている必要があるということでございます。これは、いろんな考えでワクチンを打たない方もいらっしゃいます。その方はその方で、やむを得ないということで、ワクチンの接種について、市として強制しているわけではございませんが、このような特別の大会に参加する場合には、ワクチンを接種している方のみに限らせていただいて、参加者あるいは関係者の安全を守るということをさせていただきたいと思います。大会中止になった場合には、参加料は返金いたしますけれども、参加に伴う宿泊費交通費等のキャンセル料等は補償しないという条件とさせていただいています。次のページに、チラシがありますのでご覧いただきたいと思います。

第10回イーハトーブ花巻ハーフマラソン大会を開催します ~令和4年4月24日、規模を縮小して3年ぶりに開催~

市長

最後になりますけれども、来年の4月24日にイーハトーブ花巻ハーフマラソン大会、第10回になりますけれども、開催いたします。今回規模を縮小して、3年ぶりに開催ということになります。例年、3キロ、10キロの部がございますけれども、今年はハーフマラソンの部だけにさせていただきます。そして、平成31年に行われたときには3,646名の参加をいただいていますけれども、今回は1,000名だけに参加を限らせていただくということ、そして表彰式、開会式等は行わないということにしています。また、申込みもランネット(RUNNET)からの申込みのみとさせていただきます。ランネット等で大会中止の場合等について、新型コロナウイルス感染症などの拡大によって、大会を開催出来ない場合には、このランネットのランポ(RUNPO)で参加料を全額返金するということにさせていただいています。そのほかの事情によって、大会を開催出来ない場合については、これは保険に入っていただきますので、保険が出て、現金で支給されるわけでございますけれども、新型コロナウイルス感染症の拡大による大会中止については保険の補償事由になりませんので、この部分については、返金はいたしますけれども、返金の仕方としてはランポでの返金、参加料全額7,000ポイントということになるわけでございます。

これに加えまして、参加される方については、スマホアプリ「ランパスポート(RUN PASSPORT)健康チェックシステム」を使って直近2週間の健康チェックを行うとともに、大会当日の朝に、参加者の検温を実施させていただいて、そのことによって、参加者の安全を図っていきたいということを計画しております。

主な質問

コロナのワクチン接種後の副反応に関して、市が設置している予防接種健康被害調査委員会にはどの程度の相談や救済制度の申請があったか

健康福祉部長

ワクチン接種におきます副反応ということで、健康被害としての当市への御相談なんですが、特に健康被害の審査会にかける案件といたしましては、今の時点で2件ほど御相談が来ている状況でございます。これを受けまして、審査委員は専門の医師の方、それから保健所関係の方が必要なんですが、その方々にはこの審査会委員としてお願いしてございまして、開催のほうは日程調整中ですが、近々に開く予定としてございます。

3回目のワクチン接種において、国の示す6カ月前倒しの対象となる高齢者の施設の入居者及び従事者の接種時期について、12月定例会の一般質問の答弁では、2月中旬と話していたが、条件が整えば1か月前倒して市は実施するという考えでよろしいか

新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策室長

こちらの施設入所者及び従事者につきましては、関係機関と確認をしておりますところですが1か月前倒しての接種を予定しております。

市長

いずれにしろ高齢者施設については、嘱託医の先生がいらっしゃいますから、そういう方に御相談いただいて、接種のスタッフを確保できる施設からやっていきたいところです。さっき申し上げたように、ワクチンは3月末分まで来ていまして、その一部を前倒しすることも可能かと思いますし、あと花巻市の在庫分が、ファイザーで4,680人分、モデルナで450人分ありますから、それも使っていけるということで、やはりクラスターの発生する危険性の高いところでありますので、早く接種をしていきたいということで、施設の御協力をいただきたいというふうに考えています。

そのほかの65歳以上の市民についても、ワクチンの供給状況、接種する医療関係者の条件などが整えば可能な限り前倒して接種していくという考えか

市長

そうですね、7か月ということで今検討しています。医療関係者については先ほど申し上げましたように、2,000人超の方が医療関係者で、もう既にワクチン接種進んでおりますけれども、2月中頃には全ての方に終わっていただいて、その方たちが安全な状況で、ワクチン接種をしていただける体制が整います。

65歳以上の方々について7か月以上経った段階で、ワクチン接種できるということになりますけれども、例えば、先ほど申しました3月の分を前倒しした場合に、3月以降のワクチンの供給はどうなるかという不安はあるわけですけれども、できる部分については進めていきたいと考えています。これについては、今65歳以上の方については集団接種と、それからできるだけ各クリニックでの個別接種をしたいと考えていますけども、個別接種を行うクリニックから、これだけ受け入れられるという数字を動かすのはなかなか難しいだろうということを考えると、集団接種の回数は増やさないで、集団接種における接種人数を増やすということについて検討していて、医師会の先生方からも、大変ですけれども協力するということでお話をいただいています。ですから、また先生方に大変御苦労かけますけれども、可能であれば、そういうことで、65歳以上の方については7か月でやっていきたいと思っています。

子育て世帯の臨時特別給付金において、花巻市では所得超過で対象外になる人はどれぐらいいるのか。また、所得超過の世帯にも配るべきだという所の市長のお考えをお聞かせ願いたい

市長

大体370人ぐらいが対象外になるということですから、その方々に10万円支給しますと大体3,700万円ぐらいなんですね。なかなか厳しい数字になります。やっぱりこの前の議会でも話が出ましたけれども、議員の中でも、子育て支援という観点からは、保護者の収入によって分けるのはおかしいという意見も出ているんですね。それはただ、国の制度としてはそうならなかったわけでありまして、そういう方々からも私のほうにもそういう要望は来ています。ですから、花巻市の財政のバランス等を考えて、できるかどうかを検討していきたいということです。財源としまして、先ほど申し上げたように、1兆2,000億円の交付金が国から交付されることが決まっています。それで、花巻市にどれだけの金額が来るかわかりません。まだ、今日現在、国会20日に補正予算通っていますけれども、まだ今のところ通知がない状況ですから何とも言えないんですけれども、それが来ると決まった段階で、先ほどの生活が厳しい方々を含めて、どういうふうにそのお金を使って、市民の生活を支えていくかということを検討して、その一環として、所得制限をなくした結果、10万円、あるいはそれ以下の給付をできる方がいらっしゃるかどうか、検討していきたいというふうに考えています。

市内の子ども全体では何人になるか

保健福祉部長

高校3年生までの子供さんですが、12月13日現在の人数で申し上げますと、1万3,256人という人数になってございます。

令和3年振り返りの資料内にある、花巻駅東西自由通路(駅橋上化)整備に関して、整備を行う意味、効果についてどのように市では考えているか

市長

まずこれにつきましては、花巻西地区の方からは、長い間要望があったんですね。現時点において、花巻駅の西側のほうにたくさんの方がお住まいなんです。その方々の利便性ですね。その点から長い間その要望活動があったということです。

実は花巻市は平成18年1月1日に一市三町が合併して、新しい花巻市が出来たわけですけれども、その合併に当たって、旧一市三町が、その前の年に話し合いをして新市建設計画というのをつくったんですね。その時点で、そこまで、特に花巻西地区の方から要望のあった花巻駅の西口改札口というのは、継続検討事項として入りました。合併後の総合基本計画をつくった中でも同様に、花巻駅西口改札口というのは、継続検討事項ということで入っています。平成22年だったと思いますけれども、花西コミュニティ会議からも、やはり要望がありまして、これについては進めてほしいという声があったわけであります。これは、その時点で西口改札口と書いていましたけれども、通路における改札口の設置ということがはっきり書かれていましたから、実質的には、これは橋上駅、あるいは半橋上駅の要望だというふうに捉えられるところであります。そういう要望があったということなんですね。

それを踏まえて、私も最初の選挙公約にも入っていましたけれども、検討を進めていたところでありまして、平成29年に議会で予算を認めていただいて、たしか1,500万円だったと思いますけれども、この自由通路、橋上駅、もしくは半橋上駅の計画を、JRに調査委託しております。その調査結果が平成30年ぐらいに出てきたんですけれども、金額が非常に大きいということで、もう1回作り直していただきました。その部分については新たな予算措置はとらずに、JRの費用負担で調査していただいた。その結果が出てきたのが令和元年11月なんですね。令和2年の段階で、市民説明会を10回以上をやったんです。我々としては市民説明会の中で、西口広場の整備もしてほしいという声もありましたし、半橋上駅というのは、改札口は自由通路に入るんですけれども駅舎自体は今の駅舎の場所を使うのに対し、橋上駅は線路の上に架ける橋の上に駅舎をつくるんですね。半橋上駅だと、改札口が東側に寄るということで、特に花西の方々からは、橋上駅も検討してくれという話がございました。そういう声があったので、我々としては再度これの調査について、JRにお願いする必要があるだろうと。そして一方、整備費用もできるだけ縮減したいということで、調査の予算を今年の3月の当初予算で、提案したんですけれども、議会の御理解を得られなかったので、通らなかったと、削除されたということなんです。

その後、コミュニティ会議とか、花巻地区では9コミュニティ会議が要望を出しています。この要望については、市は直接全然働きかけていない状況なんですけれども出されましたし、あるいは、市内の高校5校の学校やPTA・同窓会などから要望がありました。地下通路は特に女子生徒が夕方怖いという声もあって、早く整備してほしいという声ですね。あるいは商工会議所とか、温泉の方々とか、そういう方々も要望いただいたわけです。そういう市民の声が大きかったので、6月の議会で、JRに対する調査費の補正予算が通ったということになります。

この目的なんですけれども、まず西口の方の利便性というのはもちろんあります。あとはやはり、街が衰えているわけですね。駅を作れば、街がすぐ活性化するというわけではもちろんないんですけれども、必要な基盤は整備しながら、やはり民間の活力も生かしていって、街を元気にしていくというのは大変重要だと我々は思っています。そういう観点から、まず民間の活力を生かす第一歩として、市ができることはしっかりやっていく必要がある。特に今花巻市においては子育て世帯が転入している状況なんですね。ここ2年ぐらいははっきりその数字が出ています。転入者の多くは30代40代、あるいは子供なんですね。そういうことから転入者が増えているという状況があるので、その方々にとって魅力的な街をつくっていくということが、今後の花巻にとっては重要だということを考えているので、そういうことからですね。人によっては、今さら街を活性化するというのは無理なんだから、無駄だという方もいますけれども、我々は諦めないで、やっていきたいと思っています。そういうことで、駅の橋上化、あるいは図書館、場所は決まっていませんけども、そういう施設も、必ずしも駅前に決めているわけではございませんけれども、駅からあまり遠くないところにつくって、街の活性化を図っていきたい。そういうことによって、定住人口の拡大も増やしていきたいということですね。街が衰えるのを放置しないということを考えているということです。

駅の西側と東側をつなぐことで人の流れが拡大するということが想像されるが、それによって駅周辺または市全体への経済的な波及効果はどのように期待しているか

市長

そのことだけでは数字が出るということでもないと思うんですね。例えば、さっき申し上げたように、西口側に住む方が多いんですよね。その方々にとって便利だということは、西口に住む方も増えるという可能性があると思うんですね。まだ空いてる土地もありますし、そういうことも考えていかなくてはいけない。東口については、これはやはり居住人口が減っているんですけれども、花巻市においては東口でも住んでいただくための施策をやっています。例えば、空き家を解体して新しいものを建てる場合には補助金を出すという制度、これは東口の地区に限りませんけどね。そういうことをやっていたり、宅地開発する場合にそれについて助成をするということも考えています。あと、さっき言ったように場所決まっていませんけれども、図書館を作ることによって、人が東口に引きつけられることも考えたいと思います。あとは、若い方々が、花巻駅から上町に行く途中の場所に、居住施設あるいは福祉施設をつくるという計画を今進めていますよね。ああいうことも進めていただくし、あとは今話していますのは、まん福の跡地ですね。あれは到底建物としては利用出来ないということで解体したわけですけれども、そこをどうするかということについて、今年の10月、11月ですね、3回ワークショップをやっていただいて、いろんな意見出ています。短期的には公園的な整備をして中央広場と一体化するとか、あるいは駐車場として使いたいとか、いろんな意見出ていますけれども、もう一つ、あの付近は空き地が増えているんですね。そうすると民間の力を借りながら、そこを再開発することも、長期的な観点から考えていきたいという、そういう意見も出ているんですよ。

ですから、そういうことを組み合わせていくときに、やはり駅からずっとそこまで来て上町に行く部分についてのやっぱり活性化というのは考えていかなくてはいけない。活性化するときに、やっぱり基盤があったほうがいいんだと思うんですね。駅もちゃんと橋上化して、使いやすい駅になるということ、これは市ができることですから、これはやっていかなくちゃいけないと私は思っています。

もう一つは、財政的な問題なんですけれども、花巻市は全国で3番目に立地適正化計画をつくったんですね。この中で、都市機能誘導区域というのは大体花巻駅の東口、想定されるんですけれども、そこに公共施設をつくった場合には、補助対象事業費の半額が国から助成されるという制度があるんです。総合花巻病院についてもその制度を使って国から直接、総合花巻病院に助成していただきましたけれども、市がやる場合には一定の施設、先ほど申し上げた図書館も含めてなんですけれども、あるいはこういう駅の橋上化の場合も、対象事業費の半額の補助金がある制度なんですね。ですから今であれば、花巻市がそういう事業をする場合には、国からの補助金の期待ができるんです。決まっているわけではありませんけどね。あんまり遅くなると、制度も変わる可能性がありますから、もらえなくなります。国交省とも話していますけれども、今の時点であれば、もらえる可能性が高いんです。ですから、その費用を使って、基盤整備したいということですね。あと残りの部分についても、まだ花巻市の合併特例債の枠はありますから、これはですね、借金の70%は国から交付税という形で出してもらえるんですよ。花巻市は今128億円、普通交付税というのを国からもらっているんですけど、花巻の財政需要に応じて出してくれるんですが、そのうちの30数億円については、こういう有利な公債費の返還のための費用として出ているんですね。ですから、その合併特例債を使っていくと、さっきの補助金と合わせてですね、極めて有利な財源で整備ができるということになります。実は、花巻市はそれに加えて、財政調整基金が今年の3月で71億円、まちづくり基金が58億円あるんです。これは多分、来年はもっと増える、3月は増える見込みなんですね。そういうものを使える可能性はあります。そういうことを使っていくことによって、市民の負担が少ない形で、基盤整備ができるということなんですね、状況としては。

ですから、そういうときに、街の活性化の事業を進めていく第一歩として、まず、市ができることをやっていこうという、やっていくべきじゃないかというのが我々の考えですし、それは、花巻の街中の方々も望んでいることだというふうに我々は理解しています。話していてもやっぱりそうなんですよ。早くつくってくれという声が多いんです。例えば、石鳥谷から来るお子さんとか、そういう方にとっても便利になりますよね。やはり花巻市は広大ですから、一部の地域だけにお金を使うということについては、抵抗をお持ちの方もいらっしゃるんですけれども、花巻全体としての意味があるということを丁寧に御説明しながら、事業としては実施していきたいと思っています。今はJRがそういうことで、さらに調査していただいていますけれども、我々が話しているのは、半橋上化の案を出していただきましたけども、橋上のほうがいいという意見もありますから、複数の案を出していただいて、それが6月ぐらいに多分出てくると思いますので、場合によっては7月になる可能性もありますけれども、それを見ながら、市民にこういう形でやって、財源はこうなりますよと説明しながら、これをやっていく必要があるのではないだろうか、やったほうがいいのではないかということを訴えて、御理解を得た場合には、事業を実施していきたいと思っています。

38億円という数字が一人歩きしているんですけれども、それが市民の負担になるわけではないということを丁寧に説明していく必要があると思います。38億円の中の4億円は今の跨線橋の解体費用ですけれども、これについて花巻市は出せないという話をJRにお話していますし、その分は減るというふうに我々は期待していますけれども、他の部分をできるだけ圧縮していただきたいという話はしています。その上で、さっきも申し上げたような補助金、あるいは合併特例債を使っていくと、市のお金で負担しないといけないのは、数字をはっきりしたことは言えませんけども、1桁台に落ちるというように、我々は考えています。盛岡のイオンの駅をつくるという計画、あちらは11億円なんですね。これも全部JRは一切出さないということになっていますけれども、そのうち2億円はイオンから寄附を受けるという新聞記事が出ています。あとの9億円なんですけれども、例えば花巻市のように立地適正化計画の誘導区域内ではないので国から半分の補助を得られない、3割ぐらいの補助になるのではないか考えられますし、あと残りの部分についても、花巻市のような有利な市債は多分ないですから、3割程度の交付税措置がある市債しか発行出来ないはずなので、そうすると盛岡市が負担するお金というのは、4億とか5億円になるんですね。そうすると、仮に花巻市の場合に30億円の事業だったとしても、11億の事業と比べて、市の負担というのは比較してそんなに大きくないんですよ。ですから、そこは十分に御説明する必要がある。例えば38億円あれば他の事業ができるじゃないかという、そういう議論もあります。そういうふうにお考えなのは、無理もないところもありますけど、例えば国から来る補助金というのは事業をしなければ来ないんですよね。あるいは合併特例債を使えない事業は、国からも交付税が来ませんから。ですから、市の財政って不思議なもので、実際にかかるお金と市民の負担というのは必ずしも結びつかないので、そこは市民の負担が少ない、計画をしっかりつくっていきたいと、そういうふうに思います。

担当

総合政策部 秘書政策課 広報係

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