令和4年11月 定例記者会見を開催しました
開催日時
令和4年11月24日(木曜)午前11時から11時50分まで
開催場所
花巻市役所本庁本館3階 302会議室
会見項目
- JR花巻駅橋上化・東西自由通路整備事業に係る今後の取り組みについて
(担当 建設部 都市機能整備室) - 花巻市が実施する価格高騰対策(電気・ガス・食料品など)について
(担当 商工労政課、観光課、長寿福祉課、障がい福祉課、地域福祉課、こども課、健康づくり課) - バスロケーションシステム「花巻・北上地区バス予報」の運用が12月1日から開始されます
(担当 建設部 都市政策課) - 第2次花巻市まちづくり総合計画 まちづくり市民ワークショップ(一般部門第5回)を開催しました
(担当 総合政策部 秘書政策課 総合計画策定室) - 花巻中央広場イルミネーション「ヒカルヒロバ2022」を開催します~花巻中央広場を12月3日から2月14日までライトアップ~
(担当 建設部 公園緑地課) - 花巻市の新型コロナウイルス感染症対策について
(担当 新型コロナウイルス感染症対策室)
冒頭コメント
11月の定例記者会見にご出席いただきまして大変ありがとうございます。もうすでに皆さんご存知でありますけども私もコロナに感染しまして、11月4日に1週間が経ったということで、職場復帰させていただきました。自宅療養中につきましても、ネット等でいろんな仕事しました。感染して3日間ぐらいはやはり厳しかったですけども、そのあとは回復したので、自宅で仕事をしました。やはり職場に出てきて、職員と直接打合せする機会があると忙しく感じる次第でございまして、そういう意味では休んだこと、自宅療養したことについて、市民の皆様にご心配かけたり、或いはご迷惑かけたということについて、大変申し訳なく思っている次第でございます。
今のコロナの感染状況ですけども、第8波という非常に大きな感染が出てきています。その中で正確な数字はなかなかわからないですけど、花巻市も感染者が増えております。ただ、北上盆地の盛岡以南の市で見た場合、今現在は、花巻市は相対的には、多くない状況になっています。ただ、先ほど申し上げたように、今県の数字については、必ずしも正確じゃない部分があるということと、どこかでクラスターが発生した場合に一気に増えるという可能性もありますから、油断できない状況であるということ。今、大変心配しておりますのが、県内の亡くなられた方が増えてきているということです。以前は多い時で1人、毎日ではないという状況でありましたけども、このところ3人、4人あるいはの5人の日もありましたでしょうか。そういう、お亡くなりになられた方が出てるということで、大変心配しております。
県の発表を見ますと、亡くなった方の多くは65歳以上、基礎疾患のある方が多いんですけども、ただ、公表しないっていう方もいらっしゃいます。これはご家族のご意向の関係で公表してないということもあると思いますけれども、65歳未満の方で亡くなられた方がいるかどうか分からないという状況になってきてまして。65歳以上の方で基礎疾患のある方、亡くなられている方が増えていると大変心配でありますし、またそれ以外の方について、そのようなことはないということが確認できないということは非常に心配な状況でございます。
その中で、ワクチンの接種についてはですね、色んな考えを述べる方がいらっしゃいます。ただ、国の専門家、あるいは小児学会、医師会の先生方、あるいは県もそうですけども、そういう専門家の方々はワクチン接種については一定の効果があるということは、おっしゃっておられますので、専門家でない我々としてワクチン接種について、必要ないとか全く判断できないわけでありまして、専門家の方々の意見を取って、しっかり対応していくのが大事だと思っております。
花巻市医師会の医療誌の中でエッセーがございました。その中で一人の医師の方が書いたエッセーには、「2022年1月から8月までの間に約30人の20歳未満の子が死亡していますが、その子たちのほとんどはワクチン未接種であった」とありました。これが正しいかどうか我々としては確認する方法がないわけでありますけども、医師の方がそういう風にお書きいただいたということについては、我々としては重く受け止めているわけでありまして。我々としては、ワクチン接種の体制を整えて、希望される方には今後ともワクチン接種をやっていきたいと思っております。
JR花巻駅橋上化・東西自由通路整備事業に係る今後の取り組みについて
まず1点目。JR花巻駅橋上化・東西自由通路整備事業に係る今後の取り組みについてでございます。花巻市におきまして、市民説明会を9月3日から10月1日まで15か所、19回実施し、延べ参加人数が267名でいらっしゃいました。結果といたしまして、実施に賛成の方が多かったということが、このページにも書かれております。また、団体等への説明、商工会議所や身体障がい者福祉協会、高校同窓会およびPTAなど10団体、計103名に説明いたしまして、これについても前向きな意見をいただいたということでございます。
3番目では市民説明会の中で、若い人たちの意見を聞くべき、高校生の意見を聞くべきという意見がありました。建設費の一部については、市債(合併特例債)を考えているわけでありまして、市債は15年ぐらいかけて返済していくということになりますので、若い方にも負担がかかりますことから、若い方達の意見を聞くべきだというご意見がありました。それを踏まえ、市内高校4校の生徒75名に、この事業について説明しました。結果といたしましては、78.4%の方が実施した方がいい、どちらともいえないという方が16.2%、実施しなくてもよいという方が5.4%という数字になりました。このような市民の反応を受けて、我々はこの事業についての検討を進めていきたいと考えております。
まず、デザインコンセプトでございます。我々としては半橋上駅ではなく、橋上駅についての市民のご希望が多かったということで、橋上駅について検討していきたいと考えておりますが、橋上駅にした場合において、花巻らしい駅の外観あるいは内装にするべきではないかという意見もあったところでございます。これにつきましては、今の花巻駅は、相当前ですけれども、「東北の駅百選」に選ばれています。選ばれた理由について、市がどういう対応だったのかという資料等がないかを調べましたけども、特にございませんでした。また、JR東日本でもこの事業についての資料はないということでございました。従ってどうして花巻駅が選ばれたかということについては、JR東日本、あるいは花巻市の中でも記録が残ってないということではありますけれども、ネット等に残っているものを見ますと、花巻駅については宮沢賢治、そして高村光太郎ゆかりの地にある駅であるということで百選に選ばれたと書かれております。
このようなことを考えた時に、新しい駅を作る場合にはそのような考えをしっかり取り込む必要があるという風に思っておりまして、これについては、市だけではなくて、市民のご意見を聞きたいということで、デザインコンセプトの検討について、ワークショップを開催したいと考えております。自由通路及び駅舎の外観や内装、景観との調和など、花巻らしさ、さっき申し上げた賢治の里であるとか、あるいは最近るんびにい美術館のアーティストの絵画等が非常に注目されておりますので、そういうことに取り組む可能性もございますし、市民から意見があれば、そういうことも考えながらデザインを考えていく必要があるというように考えております。そのためのワークショップを来年の1月から3月までに3回開いて、その後、JR東日本の基本設計が出てきた段階で、もう1回話し合っていただくというようなことを考えている次第です。
このワークショップの構成ですけれども、30人程度を考えておりまして、建築デザイン関係とか障がい者関連団体、商工会議所女性会、宮澤賢治記念会、観光・温泉関係などの指名枠として10名程度、公募枠として20名程度、三鷹市の事例を参考に、要するに年齢層ごとに無作為に抽出して参加を呼びかけて、参加を希望された方を選出するというような形で、市民の意見を聞きたいということで考えております。ワークショップの運営につきましては、ファシリテーターを含めて、外部に運営を業務委託するということを考えておりまして、これについては、今の市の予算の枠の中で対応できると考えております。
それとは別にデザイン検討に係る有識者会議についても設置したいと考えております。構成メンバーとしては、東北地方整備局、岩手県、バス事業者、タクシー事業者、建築士会、芸術協会、商工会議所、障がい者団体などを想定しているところでございます。この会議につきましては、ワークショップでの議論がされたのち、令和5年3月下旬に開きまして、ワークショップを参考にして、固めたデザインコンセプトについて、ご意見をいただきます。また、再来年の1月ごろ、JRから提出いただいたデザインについて、ワークショップの意見をさらにふまえた上で、デザイン案の選定についてご意見をしていただくということを考えております。
今後のスケジュールでありますけれども、このような市民参画の手続きについて、市民参画協働推進委員会、これは市民の方々がメンバーになっておりますけれども、ここで、このような駅舎および自由通路のデザイン検討に係る市民参画についてのご意見をいただきます。その上で、デザインコンセプトの検討、デザインコンセプトの選定、そしてJR東日本と、その中身が詰まってきてご理解いただけるのであれば、JR東日本と基本協定を締結する。そして、基本設計協定を締結するということを考えております。JR東日本との基本設計協定締結につきましては、当然、議会の予算承認が必要になりますが、令和5年度の当初予算措置を見込むということを考えております。
花巻市が実施する価格高騰対策(電気・ガス・食料品など)について
次に2番目でございます。花巻市が実施する価格高騰対策としまして、11月の補正予算通ったものでありますけれども、法人について20万円、個人事業主について5万円を上限として、電気料金の値上げ部分について支援するということにしております。
また、宿泊施設等につきましても、同様の支援をしていくということを考えております。1施設当たり上限が法人20万円。個人事業者5万円ということであります。そして次のページでありますけれども、社会福祉施設等についても、この高騰対策事業をさせていただくということでありまして、対象となるのは、4ページ目に書いてありますが、介護サービス事業者、高齢者施設224事業所、障害福祉サービス事業所88事業所、児童養護施設・救護施設2施設、保育施設等62施設、産後ケア施設、これはまんまるママいわてさんの施設でありますけど、1施設ということになっています。上限額でありますが入所施設については20万円、通所施設については10万円。施設から利用者の方のご自宅等に伺って、サービスを提供する訪問系施設については2万円ということにしております。
次に4ページ目の下の方でありますけれども、はなまき子育て世帯臨時特別支援金給付事業につきましては、総額2億819万5000円でありますけれども、県の事業です。これは児童1人当たり1万5000円、対象児童は1万850人であります。これについては県の財源によって実施するもので、窓口が花巻市になるというものでございます。付け加えまして、花巻市独自の支援も実施します。これは一つには、県の1万5000円の給付対象にならない、今年の10月1日から来年の3月31日までに生まれた児童を対象とするもの、そして高校生等を対象とするもの、この二つであります。これにつきましては、いずれも児童1人当たり、県の事業と同様1万5千円で、対象児童については、新しく生まれたお子さんが330人、そして高校生等は2600人と見込んでおります。県の事業の対象になる方で、はなまき子育て世帯臨時特別給付金を受給済みの方については申請不要になりますけれども、公務員の方などは、申請をしていただくことになります。
5ページ目でございますが、保育施設等物価高騰対策緊急支援事業です。これは市内にある私立の保育所、あるいは幼稚園、あるいは認可外保育施設につきまして、支援させていただくということでございます。具体的には、給食費の価格高騰分ですね。給食費というのは、基本的には材料費になりますけども、その部分について、3歳児未満の価格高騰分については、1人当たり月額675円。3歳児以上の給食費については、月額450円、これを支援させていただくということにしているものでございます。
5ページ目の下の方でありますけれども、低所得者等物価高騰対策緊急支援事業でございます。これは昨年のですね、灯油代の支援ということで5000円を支援いたしましたが、今年はこの対象となる方々、令和4年度住民税均等割のみの課税者及び非課税者で構成される世帯が、市内には2200世帯を見込んでおりますが、1世帯当たり1万円の支援をさせていただくものでございます。住民税非課税世帯につきましては、これは国の支援がございます。これ5ページ目に参考ということで書いておりますけれども、市内で8900世帯ある住民税非課税世帯と、非課税世帯ではなかったけれども、本年になってからコロナ禍の影響で収入が非常に減ったという家庭について5万円の給付をするものであります。これについては国の事業で全額国の財源で支援をすることになります。花巻市の事業につきましても、多くの部分については、地方創生臨時交付金を今年も6億9000万円ぐらいいただいてますけども、それを使わせていただくということを考えております。一部PayPayポイント付与キャンペーン等については、来年3月に実施する部分がありますが、それらについては市の一般財源で支援させていただく。この中には書いておりませんけどもそういうことを考えてます。PayPayキャンペーンにつきましても、物価対策という色彩が強くなって、前は、花巻市内の地元店舗の支援ということだったんですけども、今回のPayPayキャンペーンについては、物価高騰対策ということを意識しながら来年の3月も実施させていただきたいということを考えております。
バスロケーションシステム「花巻・北上地区バス予報」の運用が12月1日から開始されます
3番目でございます。バスロケーションシステム。これは花巻・北上地区のバス予報の運用が、12月1日から開始されます。これはスマートフォン等からQRコードを読み込むことで、どなたでも利用でき、市街地循環バスのふくろう号、星めぐり号、これはもうバス予報を導入しておりますけれども、その他の今回の花巻・北上地区バス予報については、この市街地循環バスと岩手県交通の市内対象12路線について、このバスロケーションシステムを使うことができると。そのことによって、近くのバス停から、現在バスがどこまで来てるかということが分かるようになるということになります。これは岩手県交通の方で進めていたわけですけども、北上と花巻と同時にこのような事業をしていただくということになります。
第2次花巻市まちづくり総合計画 まちづくり市民ワークショップ(一般部門第5回)を開催しました
次に、4番目でございます。第2次花巻市まちづくり総合計画、まちづくり市民ワークショップ一般部門第5回を開催したということであります。花巻市の総合計画、前からお話申し上げてますが、令和5年度に現総合計画は終期を迎えます。そのあとの令和6年度からの8年間の、総合計画の策定に今入っているところです。
最初のステップとして、市民ワークショップを開催しているわけでありますけども、10月19日の前回のワークショップにおいては、まちづくりの六つの分野(しごと、暮らし、健康・いのち、子育て・人づくり、地域づくり、行政経営)について七つのグループに分かれていただいて、それぞれについて話し合っていただいたということになります。第5回でどういう意見が出たかということについては、8ページ目の真ん中の方に記載させていただいてます。「ワインと温泉」などの異業種コラボとか、公共交通のイメージアップで、車はなくても快適な生活へ、公共交通を使っていただくということだと思うんですけども、あるいは、子育て・人づくりではですね、若い女性が住みたいと思えるような、店舗の誘致や趣味の場が必要であると。まさにそうだと思うんですね。こういうことは非常に大事なんで、それが市民の方から声が出てくるってのは、すばらしい事だと思います。そのような話し合いの内容ができております。
市民ワークショップについては来年の1月まで、一般部門は7回、若者部門は合計3回開催する予定でありまして、このワークショップで出てきた意見については、市の担当の方でまとめて、総合計画案の中に反映させていきたいと、そのように考えております。
花巻中央広場イルミネーション「ヒカルヒロバ2022」を開催します ~花巻中央広場を12月3日から2月14日までライトアップ~
次に5番目でございます。花巻中央広場イルミネーション、ヒカルヒロバ2022を開催いたします。賢治の童話村ライトアップが非常に好評だったんです。今年は41日間開催しまして、来場者は3万1285人でした。多くの方に来ていただきました。また、来場者にアンケートを取りまして、それによると16%ぐらいが童話村に来た方、花巻市内に宿泊されるという方でありまして、想像以上に多かったなというのが正直な感想なんです。3万1000人の10%でも3100人の方々が、あるいはもう少し多いかもしれませんけども、花巻市の観光施設等に泊まっていただいたとすれば、そういう意味でも非常に大きな効果があったなというふうに思っております。
その中で中央広場のイルミネーションにつきましては、これは大々的な3万数千人が来るような事業とはならないと思いますけども、まちなかにある中央広場をイルミネーションすることによって、市民の方に喜んでいただきたい。あるいは、まちなかにも来ていただきたいというようなことでございまして、今年も実施させていただきます。時期としては12月3日から2月14日、バレンタインデーの日まで実施させていただくということでございます。キッチンカーや屋台などの出店についても希望を受け付けております。現時点においても、出店希望がございますけれども、まだまだ希望があれば、やっていただきたい。去年は雪が多くて、なかなか集まることが難しかったっていうこともございますけども、天候にも恵まれてですね、たくさんの方が来ていただくような、そういうイベントになればいいなというふうに思っております。
関連イベント情報ですけれども、このイルミネーションの飾り付けにつきましては、花巻地区電気工事業協同組合が飾り付けをやっていただくわけですけども、その飾り付け体験を12月3日(土曜)午後3時、小学生以下を対象としてやります。30人程度先着順ですけれども、来て飾り付けしていただいて、点灯式の見学をしていただくということが予定されております。それから、ぺっこいWinterフェス、これは花巻市上町の方が主催されるということですけども、この中央広場と、広場前の道路、鍛治町に行く南北の道路ですけども、そこを歩行者天国にして、キッチンカー等入れてフェスティバルをしたいということを伺っております。先ほどの花巻地区電気工事業協同組合のイルミネーション飾り付け体験と同じ日にやりますので、ぜひ市民の皆さんに楽しんでいただければと思います。
イルミネーションの設置場所につきましては、次のページに書かれておりますが、中央広場のほか、旧まちなかビジターセンター周辺にも設置します。モミの木がだんだん大きくなっておりまして、クリスマスツリーの飾り付けに非常に適するような木になっておりますので、ここにそのイルミネーションを飾り付けるということを考えております。次のページには「ヒカルヒロバ2022」のチラシがついておりますのでご覧ください。
花巻市の新型コロナウイルス感染症対策について
6番目でありますけれども、花巻市の新型コロナウイルス感染症対策。ワクチン接種についてであります。花巻市においては、オミクロン株対応のワクチンについても、接種がされておりまして、集団接種と医院における個別接種をさせていただいてます。順調に進んでるということでありまして、5回目接種となる方、あるいはそのオミクロン株対応の3回目、4回目接種になる方については、接種案内を出したり、あるいは出しつつあるということでありまして、特に5回目接種となる方についてはですね、本年中の接種を今見込んでいるところであります。そして12歳以上でまだ1回も打ってない方、この方々についてオミクロン株ではなくて、従来型の接種になりますが、この方々についても、国立病院機構花巻病院のご協力において、接種ができる体制をとってるということでございます。
12ページでありますけれども、乳幼児ですね、生後6ヶ月から4歳、これについても、先ほど申し上げましたけれども、日本の小児学会はワクチン接種推奨しております。この方々についてのワクチンの接種も始まっているところであります。集団接種については11月19日土曜日、週末に実施しまして、49名の方が、接種をされてます。0歳児は3名、1歳児は8名、2歳児は14名、3歳児は109名、4歳児は15名ということで、0歳児の方も接種を受けてくださってる方々が、いらっしゃいます。副反応等についての大きな問題は、聞いてないところでありまして、安全に打っていただいたのかなというふうに、その辺は少し安堵してるところであります。
個別接種については小児科医院で、11月29日火曜日から始まる予定になってます。岩手県からは、コロナについての注意事項、あるいはオミクロン株対応ワクチン接種希望の方は早めの接種をお願いするというようなことの通知が出ております。そして自宅等において、抗原定性検査キットや解熱鎮痛薬の準備をお願いするということを書いております。その中で花巻市は、抗原定性検査キットを保育施設、あるいは小学校とかですね、感染の拡大状況が見えたところについて、希望に応じて、無料で配布しておりますけれども、私も感染して思ったんですけど、家内が一緒に住んでいるため濃厚接触者ということで、そこで家内の感染の状況を抗原定性検査キットで調べようと思ったんですけども、市に頼めばくれたと思うんですけどね。ただ私が特別に、市に頼んでいただくわけにはいかないんで、ネットで調べたところ、難しいんですね、抗原定性検査キットでも2種類あって、医療用と研究用があると。研究用は、精度について問題ありますということなど、いろいろ書いてるんです。そうするとなかなか調べてネットで注文するのが難しいんですね。何とかしましたけども、それを見た時に、やはりご家族で感染された方が、抗原定性検査キットが手に入らないという状況があるんじゃないかというようなことでお話しまして、これについては抗原定性検査キットがもう手に入らなかった方についてはですね、ご家族が感染された場合において、希望される場合は、市の方で、抗原定性検査キットを、1回分無料で送付することにいたしました。
これについては、今日プレスリリースでも同様なことを出しますし、あとホームページ等でも公開して対応させていただきます。抗原定性検査キットは県でも配布する場合がありまして、市としては市からの配布を希望される前に可能な範囲で、まずは県などから入手していただきたいと思っておりますが、市の方が簡単に頼めるとか、あるいは県の場合に対象にならない方については、市の方では配布することをやっていきたいと思います。
主な質問
JR花巻駅の橋上化の説明会が終わり今後の見通しが大分見えてきたところであるが、同様に説明会を実施した図書館については何か見通しが立っているのか。
上田市長
今現在は、市民説明会が終了して、他の関係団体についての意見も聞いてますし、市内の高校生からも聞いている。高校3校ですかね、その高校生に聞いてる状況であります。その中で、やはり意見は割れてるんですよね。一般的に言いますと、総合花巻病院の跡地の意見を言っている方は、どちらかというと高齢者の方が多いという状況にあります。そして若い方々は、自分たちが利用しやすいということで、駅前の意見が多いんですね。ですから、今まだ意見を聞いてる状況ですから、その状況の中において、こういう方向でありますということについて、お話するのは少し時期尚早だろうというふうに考えてますけども、いずれにしろ、市民の意見をしっかり聞いて、できるだけ意見が一定方向にいけばいいなというふうに思ってるところでございます。
そうすると、この意見を聞いた上で判断されると思うが、目途としてはどれぐらいの時期に意見をまとめようと考えているか。
上田市長
そうですね、意見の整理自体は12月中にできるんじゃないかと思いますね。その上での話になります。
跡地問題について産業地跡地、お城等の跡地が問題になっているが、これはもう終了し、大分今後進むんじゃないかなと。かつてから産業廃棄物の課題等あったかと思うが、その後経過はどうなったか。
上田市長
新興製作所跡地のことですね。これまでも申し上げておりますが、県の動きはないところです。そういう中で、花巻市のお城は非常に広いんですね。実は新興製作所跡地自体は、花巻城の建物が建ってなかった場所です。一部、侍屋敷はありましたけども、そういう意味ではお城の中心部ではないですね。一方、花巻城の本丸はちゃんと土地が確保されてますけども、二の丸については、いろんな経緯があって所有者が変わったりして、その中で、例えば花巻小学校の敷地になったりしてますし、あとは東側には民間の方が所有して、今建物が建ってお住まいになってるというのがありますし、あとは三の丸跡については、これは侍屋敷の跡なんですけども、これはほぼ民間の住宅になってるんですね、最近もすごく増えてます。
あとは花巻病院跡地の東側については、お堀の跡なんですね。そういうのが150年の間に、いろんな課題が出てきているんですね。広い土地を全部、今の花巻市民がお金を出して何とかするというのは、やっぱり無理があると思うんですよ。歴史的な経緯がある中で、全部綺麗にしていくっていうのは、これは無理な話で、ただ我々として考えてるのは、できることはやっていきたいと思いますし、これもお金がかかることですから、新興製作所跡地自体は、建設部が14億円という数字を出してるんですね。何か利用するためには実は下の方なんですけども、基礎杭の状況は予想以上に悪いという話があるんで、この14億円もさらに増える可能性がある。これを市のお金で何とかするっていうのは可能かというと、難しいんですね。
先ほどのコンクリートガラについては、それの処分に1~2億円ぐらいかかると試算されていますから、ごく一部にすぎないんです。それはやっていただきたいんですけどね。見た目の問題もありますから、だけどそこを取得して、何か使えるようにするっていうことが、果たして可能なのかっていうことなんですね。破産手続きの中で、民間企業は購入する動きがあるかというと、一部ちょっとそういう動きがありましたけど、その動きは少し弱まってるかもしれないなっていう。
そういう状況を見ますと、なかなか難しいですよね。土地が時価2~3億円、競売では3000~4000万円程度の評価、そういう状況がありますからね、安くなった土地自体も、せいぜい2億円とか3億円ぐらいのものについて14億円出して、綺麗にして活用するっていうのは、一般的には民間企業の採算には合わない話があります。
ただ、我々としては、やっぱり、丘を維持したいというのが一番の大きな気持ちなんですよね。あの丘を削って何かに使うっていうのはやめて欲しいなということなんで、その観点と、今後ずっと誰も使わないであのままになるっていうのが、どうなのかっていうことは、やっぱ頭の中にありますよね。だからそういうことを考えると、全然考えないってわけにはいかない。だから、建設部の方で14億円という数字を出してますけども、その数字を外部の専門家に見てもらって、例えば見た目だけでもよくするためにいくらかかるかとか、そういうことを考えてみる可能性はあるんじゃないかなっていうふうに思っていて、我々、その部分を含めて調査に来年度の予算を計上します、というふうなことを決めてるわけじゃないんですけどね。
破産手続きを見ながら、検討する可能性はあるんだろうなと。このような調査も、お金かけてやることについて、市民の皆さんの納得いただけるかどうかってことありますけどね。そこは検討する可能性はあると思います。難しいですよねこれ。すごい難しい。2~3億円の土地について、将来的に14億円かけて、市が負担していくかということ。これ国の補助金は出ませんからね。簡単な話じゃないと思うんです。
それからあと他の土地について言えば、花巻病院跡地についてはですね、当初、文化財課からお堀の西側の部分については堀の跡が残ってるんじゃないかという報告だったんですよ。それで、文化財の先生方、花巻城の検討委員会の先生方に見てもらったら、いや、それだったら残して欲しいという話だったんですけども、その後解体工事が進む中で、お堀の北側の部分はちょっと残ってるんですけど、ほとんどの部分については、少なくとも高い部分は、もうすでに建物作る時に壊されてるという報告だったんですね。ですからそういう意味ではお堀の部分は残ってない、ほぼ残ってない。下の方は一部あるみたいですけどね。という状態です。
だから、それでどれだけの価値を見るかってことはあるんですけども、ただ、我々は総合花巻病院と移転計画を作るときに、あそこをとにかく解体全部してくださいと、土壌汚染の部分を綺麗にしてください、と総合花巻病院に約束してもらった。移転計画作成の時点で、それらの費用を調べてもらって見積もりとっていただいたんですね。実際的には見積もられた金額よりお金かかってますけども、やっていただいてるんですね。また、解体した後に土地を整地してくださいっていうこともお願いしたんです。そこの部分については総合花巻病院で誠意を持ってやってくださってる。だから、そのお堀の壊れた部分についても、ある程度土を盛るということはありますから、見た目として、お堀の跡みたいになることは、考えられると思います。先生方もそういうことであれば、それをやっていただいて、あまりこれ以上壊さないでくれってのは今の考えですから、我々としては土地を利用するについても、そこを大事にしながら、利用していくということを考えていきたいと思ってます。
あとは、他の土地で三の丸の部分について住宅が建ってる。これはもうこれ以上動かせませんから、それ以上市の方で、やるってことは考えられませんけども、二の丸の一部の土地の民間使用の部分についてどうするかというのは、将来的に考えることはあり得る。こんなこと言うと変なんですけどね、私の先祖がそこにあった蔵の奉行をやってたんですよ。だから、ちょっと思いはあるんですね。ただ、そのことが、市の施策に影響するわけではありません。あくまで、市として、あるいは市民にとって、何がいいかということを考えていくということの検討の可能性はある。ただ、さっき申し上げました、廃城になって150年経つことによって、いろんな課題が出てきてると。それを我々の世代で市民がそれを負担して、すべて解決するのは無理だということから考えると、我々がやるべきことは、やれることはやりつつ、あと後世の人たちに委ねる。今以上に悪くしない形を考えていくべきだと思っています。
抗原定性検査キットについて、岩手県では濃厚接触者になった場合、自分で検査をして陽性になったら検査キットを届けるということでよろしかったか。
上田市長
岩手県の場合は、陽性になった場合には、岩手県の機関に連絡して登録してもらうということだよね。
コロナ対策室長
はい、そうです。
濃厚接触者の定義について、マスクを外して15分以上会話したという定義でよろしかったか。
コロナ対策室長
濃厚接触者の定義につきましては、国の方の積極的疫学調査実施要領に基づいてお話しますと、マスクなどの必要な感染予防なしでおおむね1メートル以内の距離で15分以上会話した方などが濃厚接触者の定義となっております。
抗原定性検査キットについて、市長の経験から今回濃厚接触者となった家族の方にも抗原定性検査キットを配布するという考えになったとのことだが、現在経済活動もだいぶ再開しており、家族以外で濃厚接触になる人もいると深く考えられる。配布対象を家族だけに限定するのはちょっといかがなものかと思う。
上田市長
現時点においては濃厚接触者となった家族への配付ということをやらせていただくと決めたってことですね。記者さんがおっしゃるようなことの必要性が出てきた場合には、それはその時点で考えたいと思います。今は在庫として1万8000個の検査キットがありますが、当初の3万5000個ぐらいから半分くらい減りました。また1万個の検査キットを購入することを決めましたから、2万8000個に増えます。さらにまた、今月末ぐらいには追加の手配をします。当面の間十分にあるということでありますから、必要な場合には、使うってことは考えていきたいと思います。
岩手県ではコロナ感染者が2000人に拡大している。改めて上田市長から感染対策の呼びかけをお願いしたい。
上田市長
それはまず、マスクをしていただく。外ではどうするって話はありますけどね。やっぱり大事なことは、手を洗うとかですね、消毒をする。あるいは、今特に寒くなって、北海道・東北の感染者が増えている大きな理由の一つとして、識者の中でおっしゃってるのは、換気の問題じゃないかという話もされてます。ですから、換気をできるだけしっかりしていただくということをやっていただきたいと思います。あとは飲食等については、おやめくださいっていうことは我々申し上げてませんけども、飲食する場合もできるだけお話する時はマスクしていただくとか、それをお考えいただきたいなというふうに思っています。
担当
総合政策部 秘書政策課 広報係
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
秘書政策課
〒025-8601 岩手県花巻市花城町9番30号
秘書係 電話:0198-41-3502 ファクス:0198-24-4034
企画調整係 電話:0198-41-3503 ファクス:0198-24-4034
秘書政策課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。