令和4年9月 定例記者会見を開催しました
開催日時
令和4年9月28日(水曜)午前11時から午後0時10分まで
開催場所
花巻市役所本庁本館3階 302会議室
会見項目
- 令和3年度の決算の状況について
(担当 財務部 財政課) - 新花巻図書館整備検討状況と建設候補地に係る市民説明会を開催します
(担当 生涯学習部 新花巻図書館計画室) - JR花巻駅橋上化・東西自由通路整備事業の概要に係る市民説明会の開催状況について
(担当 建設部 都市機能整備室) - 農業資材等高騰緊急対策事業及び飼料購入緊急支援事業等の各種事業を実施します
(担当 農林部 農政課) - 新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について
(担当 新型コロナウイルス感染症対策本部) - 第2次花巻市まちづくり総合計画 市民意識アンケート調査結果(速報)について
(担当 総合政策部 秘書政策課 総合計画策定室) - 10月から予約乗り合いバスの運行にAIを搭載した配車システムを導入します
(担当 建設部 都市政策課) - 「リノベーションまちづくりシンポジウム」を10月6日に開催します
(担当 建設部 都市政策課 都市再生室)
冒頭コメント
上田市長
9月の定例記者会見にご出席賜りまして、誠にありがとうございます。
早いもので本年度も半年経つということでございます。いろんな事業をやらせていただきますけども、そのことについてお話させていただきたいと思いますし、また、9月の市議会定例会において、令和3年度の決算が承認されましたので、これについてもお話をさせていただきたいと思います。
また、各地において、おまつりがありました。花巻まつり、土沢まつり、石鳥谷まつり、大迫では、あんどんまつりが8月に行われましたし、ワインまつりも開催されました。コロナ禍において、様々な制約があったわけでございますし、制約があることについていろんなご意見もいただいたわけですけども、できる範囲でやらせていただいたということでございます。実行委員会の皆さんをはじめ、とにかく開催したいということで、やることをやっていただいた。その結果として、市民の皆様に大変喜んでいただいたということは、大変ありがたかったなというように思っています。改めて感謝申し上げます。
また、まつりが終わった後のコロナの感染状況ですけども、発生人数が増えているということは、ございませんでした。むしろ減っている傾向で、まつりを開催したことが感染の拡大に繋がったということは、数字の上では全くなかったということを、我々としては認識しております。
市民の方々はコロナ禍のもとにおいて、もう3年近く、いろんな我慢をしてもらっています。我々としても配慮しながらできる範囲内で、市民生活を元に戻すということについては、今後も引き続きやっていきたいと思っております。昨日(9月27日)市政懇談会がありましたが、振興センターで今飲食ができないことについて、何とかしてほしいというような話がありました。そういったことも検討しながら、できることをやっていきたいというふうに思っております。
それでは、座ってお話させていただきます。よろしくお願いします。
令和3年度の決算の状況について
上田市長
まず令和3年度の決算の状況についてお話申し上げます。
令和3年度の実質収支額でございますけれども、21億877万円の黒字ということでありまして、花巻市発足以来、最も大きい黒字になりました。
歳入から歳出を引いた金額(形式収支)は27億5,590万の黒字であったわけですけども、このうち6億4,713万円は、令和4年度に繰り越しされて実施されるものでありますので、その分を差し引くと、実質的には21億877万円の黒字になったということでございます。令和2年度と比較しますと、歳入全体では54億5,840万円減少、歳出全体では66億2,553万円減少しております。
この減少の大きな理由でございますけれども、国の補助金が減った部分があります。例えば、令和2年度は皆さんも記憶あると思いますが、市民1人当たり10万円を支給する特別定額給付金が国の制度としてありました。花巻市民約9万3,000人が交付を受けたわけでございまして、そのために100億円近い補助金が国から交付されました。その分がなくなりましたので、このように大きな歳入歳出の減少があったということになります。主な事業の概要につきましては、1~2ページ目に書かれておりますので、後ほどご覧いただきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症対策経費でございますけれども、これは54億6,893万円ということで、これも多額の支出になっております。感染防止対策につきましては、ほとんど国からの補助などがあるというものでございます。一部については市の方で負担したものはありますけれども、多くは国の補助金があって実行しているということになります。
経済対策事業につきましては、市独自のものと国の事業両方ございます。例えば、観光・物産事業者等緊急対策事業では温泉宿泊施設、貸切バス事業者、観光関連事業者などへ支援を行いましたし、中小企業持続支援事業ではPayPayを活用したポイント付与キャンペーンなどを実施しました。原油価格高騰対策支援や学生生活緊急支援等についても、市の単独の事業になります。
そのほか、子育て世帯生活支援特別給付金事業などについては、国県の事業でございますが、市としては所得制限をなくして、すべての対象世帯に給付するということで、その分については市の財源で対応させていただきました。
昨年度はこれら市単独の事業のためにですね、令和3年度分の交付限度額として示された地方創生臨時交付金が13億866万7千円、国から支給されており、花巻市はそれを使わせていただいた上で、5億円以上の市の財源を使って事業を実施しております。地方創生臨時交付金については、市町村の使い方について一部批判の意見も出ております。財務省のご意向もあるのかもしれませんけども、中央紙等の新聞でそのようなことについて、大きな記事が出ておりましたが、花巻市の場合には、それは全く該当しません。市民の生活を守るため、非常に効率的に使わせていただいているほか、市の独自の財源を使って市民の生活を守る事業をさせていただいております。
地方創生臨時交付金については、今後とも必要だということを考えておりますし、国に対してもそのような申し出をしております。令和4年度は花巻市に対して3億8,977万9千円の地方創生臨時交付金の交付が決まっておりますけれども、先日、9月20日付けで、さらに3億28万6千円の追加交付が決まっております。
我々としては、それでもまだ足りないので、今現在は、市の独自財源でいろいろな事業をしておりますが、今後さらに事業を拡大する必要があると考えておりまして、そういった点からも、国が11月補正をするという動きが今出てきておりますので、そのような財源の確保についても、ご配慮いただきたいなというふうに思っているところであります。
特別会計につきましては、3ページ目の下段から書いておりまして、健全な財政を保っております。下水道事業会計については、4ページ目に書かせていただいております。
下水道事業は、下水道管の整備につきましては、昨年度で終了いたしましたので、本年度からは全て保守的な事業になります。一部、設備の更新等はありますけれども、下水道事業については、これまでとは様子が変わってくるということになります。
本市の財政状況について、財政健全化判断比率でありますけれども、実質赤字比率、連結実質赤字比率については花巻市の場合には黒字でありますので、対象にはなりません。実質公債比率、市の一般的な財政力に比べて、公債費として返還あるいは利子を支払う比率がいくらなのかということですけれども、令和3年度については8.3パーセント。前年度が8.6パーセントでございますので、実質公債比率は減っているということになります。国で示した早期健全化基準が25パーセント、財政再生基準が35パーセントでありますから、健全な財政を保っているということになります。
将来負担比率でありますけれども、これは一般会計、特別会計、下水道事業会計、さらに花巻市が構成員となっている、例えば中部水道企業団とかですね、一部事務組合っていいますけれども、そういう組織の中で、花巻市が将来負担するお金の比率を計算するものでございます。要するに、将来、市が財政負担する負債が市の財政規模と比べてどのような状況になっているのかということを見る比率でございますが、これにつきましては、将来負担比率50.4パーセントということになっておりまして、令和2年度の68.5パーセントから比べると大分良くなっているということになります。平成21年、合併してから3年後ですけども151パーセント、私が市長になった直後の平成25年度は81パーセントでございますから、この将来負担比率は大分よくなっているということになります。
ちなみにこの内訳でありますけれども、一般会計では花巻市は借金(地方債残高のうち市独自の財源で返済することとなる額)より貯金(基金)の方が多いという状況であります。従って一般会計だけで見ますと将来負担比率は15.7パーセントなんですね。今、申し上げた借金(地方債残高のうち市独自の財源で返済することとなる額)と貯金(基金)の関係からすると、ゼロもしくはむしろプラスになっているという状況であります。それにもかかわらず、一般会計分の将来負担比率が15.7パーセントになっている要因は、将来市が負担する市職員の退職負担金であり、それを除いて計算すると、一般会計についての将来負担比率15.7パーセントは無くなるということになります。
企業であれば、退職金をあらかじめ会計上の債務として認識しますけれども、自治体の会計についてはそのような処理は行いませんが、将来負担比率の計算についてはその分を含めて計算するということになります。
特別会計なども含めて市の将来負担比率において大きな要因となっているのは、下水道事業会計でございます。一般会計の市債は種類によって違いますけれども、約15年で全て返済することになりますが、下水道事業で発行する市債については約30年間かけて返済することになります。市が下水道を整備したのは平成18年の合併前が多いので、その部分の借金がまだ残っているということで、下水道に関しては将来負担比率が大きくなっており、31.4パーセントほどですけれども、そういう状況になっております。いずれにしましても、下水道事業についての将来負担比率も前年度は40.7パーセントであり、毎年減っているというのが現状でございます。
基金(貯金)と地方債(借金)の状況については5ページ目に記載されております。花巻市の一般会計の主要基金である財政調整基金、減債基金、まちづくり基金の令和3年度末現在高は前年度に比べて13億円増加して154億円となっています。
一方、借金でございますが、一般会計における地方債の令和3年度末現在高は564億円ですが、国から後年度に交付税措置がある、あるいは企業さんにお返しいただく金額などを除いて、市の財源からお返ししなくてはいけない金額を計算いたしますと、141億円になり、前年度末と比べて約5億3,000万円減少しております。
そういった点を踏まえて、市の一般会計の主要基金に関して言うと、残高は154億円ある。一方で、市が一般会計で返さなくてはいけない、自分の財源で返さなくてはいけないお金が141億円ですから、貯金の方が借金より多いという状況になっております。
この一般会計の基金残高の推移については、5ページにグラフとして記載しておりますけれども、合併時42億円、私が市長になった時に101億円ですから、そこから大分増えているという状況になっております。一方、地方債の現在の残高の推移についてはその下に書いてありますが、減少しています。令和3年度の地方債残高937億円については、一般会計分は564億円、下水道事業会計などの分については373億円となっています。
新花巻図書館整備検討状況と建設候補地に係る市民説明会を開催します
上田市長
次に6ページです。新花巻図書館整備検討状況と建設候補地における市民説明会を開催するということでございます。
花巻市は平成29年8月に新花巻図書館整備基本構想、ソフトの部分が主だったのですが、それを作りまして、新花巻図書館を整備するということを進めてきたわけでございます。
いろいろな話がありまして、私どものやり方が悪いということもありまして、少し遅れている状況ではありますが、今現在は、基本計画の試案を作っている状況であります。これについては、市民の方々の参加を含めて、20人の方の委員によって新花巻図書館整備基本計画試案検討会議を昨年度から12回にわたり開催しております。12回目は9月20日に開催し、その結果として検討会議にお諮りしたのは、場所の候補地についてですね、お話をいただきました。その中で、試案検討会議委員の多くの方々が、花巻駅前のタケダスポーツの敷地をJR東日本から購入して、そこに図書館をつくることについて、いいのではないかという意見が出たところであります。JR東日本が我々に話していることは、駅前の土地についてはJRとしては基本的に売ることはしないんだと、ただし、花巻市がまちづくり活性化のために必要とするのであれば、売ることについては交渉してもいいという意向でございます。
今現在、それが具体的な金額を含めて、固まっているわけではございません。
我々としては場所について、花巻駅前のタケダスポーツ敷地という意見が多い、ただ、今でも、まなび学園周辺の旧総合花巻病院跡地、今解体が進んでおりますけども、そこという意見もございます。
その中で、今後、話を進めるについては、どちらかということで話をしていかなくてはいけないという状況、もう一つは、JR東日本との契約の条件がまだはっきり分からないということからすると、少なくとも、タケダスポーツ敷地がいいという意見が多い中で、それを無視して、旧総合花巻病院跡地に決めることはできない、そのように思っております。そういう意味で、JR東日本の所有地であるタケダスポーツ敷地を購入する場合の条件がどうなるのか、現時点でJR東日本と交渉したい。それをもって、市民にその結果をお示ししていきたいと考えている次第であります。
そういう観点から、JR東日本と交渉することについて、その前提となる、現在の試案検討会議での検討状況、ソフトとか施設についての検討状況を含めて市民の皆さんにご説明し、JR東日本と交渉することについて、ご意見をいただきたいと考えておりまして、市民説明会を開催するということを決めたわけでございます。
この市民説明会の開催についても、12回目の試案検討会議で委員の皆さんにお諮りして、説明会で使う資料について、概ねの了解をいただいたと考えておりまして、それに基づいて市民説明会を開催したいと考えているところであります。
説明会について、具体的に決まっておりますのは、6ページにあります開催日程と会場です。10月27日には、若い方の意見を聞きたいということで、オンラインによる説明会も開催し意見をいただきたいと思っています。
また、この市民全般を対象とした説明会のほかに、市内の関係団体などに対して説明を行って意見をいただくということもやっていきたいと思っています。
新花巻図書館の整備について、理念とかいろんなことをおっしゃられる方がいらっしゃって、それはそれで貴重な意見でありますけれども、基本的には平成29年の8月にですね、その部分については、新花巻図書館整備基本構想、これは市民参画の手続きを取って策定したものでありますが、その中に入っております。
そして今は、その基本理念に基づいて試案検討会議で基本計画試案を作っておりますので、理念等は大事なことではありますが、理念等が固まっていないから場所等について話ができないということについては、実は基本構想の中ですでに理念等は決まっていて、それに基づいて整備を進めているんだということを、丁寧に説明していく必要があると、そしてそのうえで意見を聞くことが大事だというふうに私どもは思っているところであります。
JR花巻駅橋上化・東西自由通路整備事業の概要に係る市民説明会の開催状況について
上田市長
7ページでございます。JR花巻駅橋上化・東西自由通路整備事業の概要に係る市民説明会の開催状況について、9月3日を第1回といたしまして、昨日(9月27日)までで16回が終了しており、合計で234人、地区によっては40人以上参加していただきました。我々としては、今後3回になりますけれども、たくさんの方に参加いただきたいなというように思っているところでありますので、ぜひ参加いただいてご意見をいただければありがたいと思う次第でございます。
このような各地区での説明会のほかに、花巻商工会議所や、花巻市商店街振興組合協議会、温泉事業者などにも個別に説明しておりまして、6ヶ所、合計57名の方に参加いただいております。その他の関係団体等に対しましても、さらに説明を行うことを現在検討しております。
次のページでございますけれども、この市民説明会に参加いただいた方にアンケートをとっております。参加者全員がアンケートに答えていただいたわけではありませんが、234名中171名の方に回答いただいております。
年齢的には、やはり50代以上の方が多いという、市の説明会については、そういうことが多いんですけども、そういう状況になっております。説明については、よく分かったという方が132人。よく分からなかったという方が7人ということです。事業実施の可否については9ページに書いてありますけれども、賛成という方が138人、反対という方が6人、どちらとも言えないという方が24人ということになっております。実施する場合は、半橋上駅と橋上駅のどちらがよいかということについては、半橋上駅が8人、橋上駅が130人ということです。実施にあたって、予算を縮減する必要があるかどうかについては、縮減が必要という方は20人。上り専用エスカレーターの取りやめが一番多い意見でございますが、そういった意見が出ております。
農業資材等高騰緊急対策事業及び飼料購入緊急支援事業等の各種事業を実施します
上田市長
次に、10ページ。農業資材等高騰緊急対策事業及び飼料購入緊急支援事業等の各種事業を実施します。
1番目にあります施設園芸省エネルギー化緊急対策事業、これは施設園芸の施設整備について補助をするという事業でありますし、2番目の園芸作物生産資材価格等高騰対策事業は、値段が上がっている園芸作物に関する肥料の購入価格の補助をするものです。
11ページの燃油価格高騰対策事業は、重油あるいは灯油といった燃料代の補助をするという内容でございます。次の飼料購入緊急支援事業については、牧畜の輸入粗飼料あるいは国内粗飼料と配合飼料の購入について補助するということです。次の水稲生産緊急支援事業、これは水稲の肥料購入価格の5パーセントを支援するということでございます。
12ページの水田活用永年生牧草支援事業について、水田活用の直接支払交付金の見直しによって、牧草に対する助成が播種を行わず収穫のみの場合は10アール当たり10,000円であるのに対して、播種から収穫まで行う場合は10アール当たり35,000円と助成金額が異なるという制度に、国が今年変えました。その結果ですね、牧草地を維持することができなくなるという声が出ておりますので、市の単独事業として10アール当たり5,000円を補助するというものでございます。5,000円では十分ではないかもしれませんけども、市としてそういう支援をさせていただくということです。
円安の影響というようなこともありますので、このような支援はさらに必要なんじゃないかなと思います。市ができることには限界がありますけれども、農業を守っていくために必要なことはやっていきたいというふうに思っています。
新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について
上田市長
次に新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応についてであります。
花巻市も9月26日の接種からは、基本的にオミクロン株対応ワクチンに変えます。すでに予約した方についてもオミクロン株対応ワクチンの接種ということになります。接種時期の目安については、13ページの下に書かれております。14ページには集団接種のスケジュールと、市内医療機関における個別接種について書いております。15ページには、12歳以上の初回接種、そして、小児(5~11歳)の1~3回目接種についても記載しております。
先ほど、オミクロン株対応ワクチンを使用すると言いましたけれども、国の指針としまして、1~2回目接種及び小児の接種については、オミクロン株対応ワクチンの接種が認められておりませんので、この方々については、従前のワクチンを接種するということになります。小児科学会では、お子さんもワクチンを受けることを推奨しておりますので、我々としては強制できないわけですけども、できるだけワクチンを打っていただいて、安全な生活をしていただきたいと思っている次第であります。
16ページでございます。飲食店等緊急経営支援資金について、これは飲食店と自動車運転代行業だけを対象に支援するわけですけれども、7月22日~8月21日までPayPayのキャンペーンを実施いたしました。県では10月1日~10月31日まで同様のキャッシュレス決済に関するキャンペーンを実施するということでございます。
8月に市のキャンペーンをやった段階では、特に飲食店での利用者が十分ではなかったということでした。やはり8月の段階では、オミクロン株の感染拡大傾向がありましたので、飲食店は大変厳しいという声が聞こえてきたわけであります。そのような厳しい状況の中、家賃補助は継続しておりますけれども、それにプラスして飲食店と自動車運転代行業の方々に10万円を支給させていただくものでございます。
県のキャッシュレス決済のキャンペーンの実施については、非常に評価しておりますし、ぜひ使っていただいて市内の店舗の活性化、物価高騰に苦しむ市民の支援になっていただければいいというふうに思います。
17ページです。70歳以上の市民へ「はなまき小判」を配布します。花巻の場合には、地元の店舗を助けるという意味では効果が高いだろうということで、PayPayによるキャッシュレス決済を中心とした支援をしてきたわけですけれども、今70歳以上の方もスマホを使える方が増えているというふうに認識しておりますし、PayPayを使うためにスマホが使えるようになったという方も多いというふうに認識しておりますけれども、やはり一部の方はスマホを使えない方もいらっしゃる。そういった中で、スマホが使えない高齢者の方々の物価高騰対策として、はなまき小判の配布を決めたところであります。この事業は2年前にも実施しておりますけれども、1人当たり2,000円分を配布させていただくということで、市から商工会議所にお願いしまして、ゆうパックで自宅に送っていただきます。従って、対象となる方の申請は必要ないということでありまして、10月19日から来年の3月まで実施します。利用可能店舗は今現在376店舗と聞いております。
18ページでございます。日帰り入浴プランに対する支援を再開します。
これにつきまして、花巻市は宿泊利用も含めて助成をしてきました。岩手県が国の支援を受けて県民割を実施したことで、県民等を対象にする宿泊助成は必要ないだろうということで花巻市は7月15日にその支援を休止しております。ただ、今後の感染状況によって、その国の支援がストップする可能性もありますので、9月議会で7,800万円を予算化していただきまして、残っている分と合わせて、1億2,000万円ぐらいですかね、今財源を持っております。ですから、もし、国の支援がストップするようなことになった場合には、市独自の支援をすることもあるという準備をさせていただいている状況であります。
国の支援は、温泉、宿泊施設等に対する支援になりますけれども、花巻市は日帰り入浴プランに対して支援する、そういう事業を新たに開始することにいたしました。ぜひ使っていただいて、皆さんに日頃の疲れを癒していただきたいと思いますし、温泉等に対する支援にもしていきたいと思っております。
ちなみに、花巻のこういった温泉宿泊施設等利用促進事業でありますけれども、我々としては大成功したと言っていいんじゃないかなというふうに認識しております。非常に早い段階で支援を開始しましたし、限度額を設けずに必要な分を予算化して、どんどん使っていただきました。このことによって、温泉宿泊施設の利用者をある程度維持できたということでございます。県民割が拡大する中で、市独自の宿泊支援は必要なくなったんですけれども、一般的に言いますと、花巻の温泉宿泊施設の多くはですね、コロナ前の80%程度は利用者を確保しているということで、やはり大きな効果を持ったんじゃないかと我々は思っております。
前から言っていたのは、温泉宿泊施設の経営が立ち行かなくなって、仮に廃業した場合には、新たな経営者を探すは大変難しいということ。それこそ、全国各地にあるような廃業した施設が多くなる観光地になる危険性を防ぐということを目的にしておりましたけども、国の全国を対象とした宿泊助成がなかなか実施されないという状況が続いておりまして、なかなかやめられない状況でありましたけれども、今回の県民割を続けていただいて、今後国全体で旅行について支援するということになると、花巻だけではなくて、全国の温泉宿泊施設の経営が安定するのではないかというふうに我々は見ているところであります。そういう意味では、うまく市の支援から県国の支援に進むことができたんではないかなというように思っているとこであります。
ただ、さっき申し上げたように、今後の感染状況によって国の支援がなくなるといった場合には、市単独の、県民等を対象とした支援をするということについては、予算を確保しておりますので、そのような場合には適宜、実施していきたいと思っております。
第2次花巻市まちづくり総合計画 市民意識アンケート調査結果(速報)について
上田市長
19ページでございますが、第2次花巻市まちづくり総合計画市民意識アンケート調査結果について、21ページのアンケート結果を見ますと、「妊娠・出産の環境づくりの推進」や「子育て支援体制の強化」あるいは「保育・教育環境の充実」ということを市に求めている方が多いなということがわかった次第であります。そういうことも考えながら、我々としては新たな総合計画を作っていきたいと思っております。
ちなみに子育て支援については、今後さらに充実させるとすればどういう事業が必要なのかということについて、各部、課の担当でいろんなアイディアを出しております。市の財源がどれだけ確保できるかという問題がありますし、1回実施してしまうと、やめるのが難しいという事業をやるということはなかなか難しいんですけれども、今できることについて検討して、子育て支援についてはさらに充実させていきたいと考えております。
10月から予約乗合バスの運行にAIを搭載した配車システムを導入します
上田市長
23ページです。10月から予約乗合バスの運行にAIを搭載した配車システムを導入します。これは結果としまして、高齢者の方はなかなか難しいんですけれども、予約乗合バスに関してスマホ等による予約ができるようになるということを実施いたします。
「リノベーションまちづくりシンポジウム」を10月6日に開催します
上田市長
24ページです。リノベーションまちづくりシンポジウムを10月6日に開催するということでございまして、これについては、これまでもいろんな方がリノベーションまちづくりを大変頑張っておられますけれども、シンポジウムを通じて、さらに広く市民の皆様へまちづくりに関心を持っていただく機会となるよう期待するものであります。
主な質問
橋上化の市民説明会のアンケートについて、実施に賛成という声が多いが、そういった結果を受けた感想は。また、今後の具体的なスケジュールは。
上田市長
まず、賛成の方が多かったっていうのは、その通りだと思っております。やはり求めている方が多いなという実感はございます。ただ、一部反対の意見あるいは反対意見を述べながらアンケートを出さなかった方もいらっしゃるかもしれませんので、アンケートの結果だけで全面的にいいというふうに言えるかどうか判断するのは、ちょっとまだ早いと思っています。
まだ3回の説明会もありますし、あと、関係者等の意見を踏まえて、その上で判断していきたいと思います。また、やはりいろんなことをアイディアとして出していただいている方がいらっしゃいます。そういう方々のアイディアをどこまで入れるかということについては、市の方でまずは検討する必要がありますし、その上で、JRと話をする必要があります。さらに、それを踏まえて、今後どうするかっていうことを検討していかなくちゃいけない。
例えば、花巻駅はJRが数年前に決めた、「東北の駅100選」に選ばれています。何で選ばれたかっていうことについては、我々の手元にある資料だと、宮沢賢治と高村光太郎のゆかりの地にある駅ということが書かれております。
そうするとですね、今度の駅についても、そこはやはり大事にしていく必要があるんじゃないかなと思うんですね。それについて、どういうふうに進めていくかということについて我々も考えなくちゃいけない。例えば、自由通路の中に宮沢賢治あるいは高村光太郎関係の方々の色と言ったらいいのか、匂いといったらいいのか、そういうものをどうやって生かしていくかということを考えなければならないということを改めて感じました。
自由通路ではなく駅舎部分については、JRさんのご了解を得ないといけないわけですけれども、そういう部分も含めて、市民の意見を聞く、例えば、決まっていませんが、ワークショップするとかですね、そういうようなことも考えて進めていく必要もあるんじゃないかなと思います。
そういう中で、基本設計の段階で基本的なデザインコンセプトを我々も意見を言いながら作っていって、来年度の当初予算に間に合うようであれば、基本設計の予算を計上してやっていければいいなというふうに思っていますし、先ほど申し上げた、例えば駅の色について花巻らしいものを作っていくっていうふうなことも含めて、市民の意見を聞きながら、そういう機会を設けながら、やっていきたいな、そのように思います。
仮に順調に進んだ場合、今年度内に一定の方向性というか、具体的なところっていうのが見えてくるというふうに受けとめてよろしいでしょうか。
上田市長
順調にいった場合には、そうですね。ただ、全員が賛成っていうことは難しいと思うんですけどね。大方の人たちが、そういう方向に集約できるのであれば、来年度の当初予算に基本設計を予算化するということは想定したいなと思います。当然、予算化することについては、議会の承認が必要ですので、それについては市民のご理解を経て、議員の方々のご理解を得ながら、そういう方向に進められればいいなというふうに思っている次第です。
橋上化のアンケートに回答した年齢層は高齢者の方が中心となっているが、実際に駅を利用する高校生とか若い世代の意見を聞いたりする機会はあるのか。
上田市長
これは、今検討してもらっています。やはり聞きたい、ただ、難しい部分もあると思うんですよ。このようにセンシティブなトピックについて聞くことが、高校生など若い世代の方々の負担になってもいけないし、どこまでお願いしていいのかと思っています。
また、将来の世代への負担ということですが、事業を実施するにおいては、合併特例債の枠を使わせていただくことを考えています。合併特例債は通常は返済を3年間据え置きを含めて、15年間ですべて返済することになります。そうしますと、この事業費の半分は国からの補助金をお願いするということを前提としていますけれども、その部分の市の負担はなくなる。残りの部分については、合併特例債であれば元利返済金額の70パーセントは国から交付税が来ますから、市の負担としてはその30パーセントで、その部分についても15年で返済は終わることになります。ですから、今の高校生の方について言えば例えば37~38歳の時には返済が終わっていることになりますので将来にわたってずっと、例えば50~60歳まで負担いただくってことにはならない。そこをまず申し上げたい。それから、市の一般財源で払う部分があったとして、先ほど申し上げたように花巻市の場合には、比較的基金(貯金)は潤沢な状態なんですね。ふるさと納税が大きいんですけど、貯金が毎年増えている。ですから、そういうものを使ってやれますから、市民の方々の将来長期に亘る負担はそれほど多くならないと思っています。費用のことに関しても市民の意見を聞いたり、予算については議会の承認が当然必要ですので、今後もしっかり検討していきたいと思います。
また、維持費に関して言うと、例えばエレベーターについては、何十年かに1回は変えなければならない、おそらく数千万円かかるものですが、花巻市が維持費を負担する部分は自由通路の分のみとなり、駅舎部分に関しては全てJRが負担することになります。自由通路部分だけの維持費(電気代、清掃費用など)は年間1,300万円ほどと見込んでおります。花巻市の新設を除く道路・橋梁の維持費用は令和3年度で年間21億円ほどですので、そこと比較すると花巻駅自由通路の維持費用だけが極端に大きいというわけではありません。今後、人口は減ることになりますが、若い方々の将来の負担が非常に重くなるようなことはないんじゃないかというふうに我々は思っています。費用の話は説明会でもしていますし、当然、いろんな見方、考え方があると思いますので、費用面を含めてしっかり議論していく必要があるだろうと思っています。
図書館の説明会の中で場所についてのアンケートをする可能性はあるのか。
上田市長
これは簡単な話じゃないので、なかなかイエスノーって話ではないと思うんですよ。
我々が今考えていますのは、高齢者の方など一部を除くと花巻駅前の方がいいという人の方が多いと認識しています。ただ、説明会に出てこられる方は、やはり高齢者の方が多いということですよね。
花巻駅前の方がいいという人が多い段階で、説明会に出てきた人たちの意見やアンケートの結果で、仮に駅前はやめるべきだというふうになった場合にどうなのかってことですね。市民の相当程度の人たちが実は駅前の方がいいと言っているときに、そこの部分を検討する前にやめちゃうことになるわけですよ。それってどうなんだろうなってことなんですね。
JRと協議することについて、JRの方にも市民の意見を踏まえた上で、我々はこういう方向で進みますということをある程度見えた中でやらないと、JRも本気になって交渉してくれないと思います。そこで今の段階で市民の意見は聞く必要がありますけれども、出席者の多数決みたいな形で、交渉する前にやめちゃうってことは、ちょっとそれは問題じゃないかなというふうに思っています。
議会でも話をしていますけれども、これは多数決だけで決める問題ではない、話し合って、その中で一定の方向を見いだすのは大事だということを言っています。まず話し合った上で、その中で一部については旧総合花巻病院跡地がいいという意見も出ています、だけど、いろんな人の意見を聞いて、やっぱり駅前のタケダスポーツの敷地に作った方がいいという意見を持つ方々が多いような場合には、やはり、交渉したいということなんです。JRと交渉した上で、条件がついて、それについてさらに市民の意見を聞くということを我々は考えているわけで、図書館整備基本計画策定に関する市民参画手続きについては、市民参画外部の委員会で決まっています。市民説明会を開くとか、あるいは図書館審議会の意見を聞くとか、あるいはパブリックコメントをするとかですね。
基本計画案ができた話の後になりますけれども、そこに行く前の段階で、アンケートの結果を見て、今後この駅前の敷地を利用することについて、交渉する前にやめちゃうということを我々はすべきではないと思うし、したくないと思っています。
アンケートを取っても、我々の今の感触からしますと、駅前の方が多いと思いますけれども、アンケートの結果によって交渉すらしないとかするということを決めることは、したくないと今の段階では思っています。ですから、アンケートをすることは今は考えておりません。
話を整理すると、まずJRと交渉をして、具体的なところを市民に提供したいというイメージか。
上田市長
そういうことですね。全く市民の声をバックにしないで、交渉はできないということなので、今までやってきたことを丁寧に説明して、市民のご理解を得て、JRとの土地買収に関する交渉の結果、良い条件が出てくると、その方向でいくよというふうなことについて市民の考えについて感触を掴んだ上で、JRと交渉したいということです。
スポーツ用品店との交渉は市とJRどちらがやるものなのか。
上田市長
JRです。それについては、JRと花巻市との間で土地買収について具体的な条件について話がついた場合には、問題がないと我々としては、そういう感触を持っています。ただ、店舗の解体費用とか費用負担がどうなるかとかそういう話が出る可能性はありますけども、JRと花巻市との間で話がつけば当該土地を利用はできることになると思っています。
それから最後に、JRの駅橋上化と図書館の建設場所は別の話です。同じ場所にした方が市の活性化、市街地の活性化という効果があるかもしれませんが、それは別な話です。
例えば図書館の場所についてタケダスポーツ敷地にならないとなった場合でも、駅の橋上化をすることは別に進めたいというのが我々の考えです。
そして仮に駅の橋上化をしない場合に、JRがタケダスポーツ敷地を図書館用地として売却してくれるかどうか、これは分かりません。交渉しなくてはならない。ただ、我々は駅の橋上化を仮にしない場合でも、タケダスポーツの敷地について花巻市と交渉してくださる可能性はありますかということをJRに聞いておりまして、JRからは交渉には応じますということを聞いています。図書館と橋上化は分けて考えることができるということについて、皆さんにご理解いただきたいと思います。
よろしくお願います。
担当
総合政策部 秘書政策課 広報係
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