令和5年1月 定例記者会見を開催しました
開催日時
令和5年1月25日(水曜)午前11時から正午まで
開催場所
花巻市役所本庁本館3階 302会議室
会見項目
1. 宮沢賢治没後90年事業 映画「銀河鉄道の父」特別試写会を4月8日に開催します
(担当 生涯学習部 賢治まちづくり課)
2. JR花巻駅橋上駅舎・東西自由通路デザインコンセプト検討ワークショップ(第1回)を開催します
(担当 建設部 都市機能整備室)
3. 第2次花巻市まちづくり総合計画策定に向けたまちづくり市民ワークショップが終了しました
(担当 総合政策部 秘書政策課総合計画策定室)
4. 第8弾「がんばれ花巻!対象のお店で最大20パーセント戻ってくるキャンペーンを3月10日から3月31日まで開催します
(担当 商工観光部 商工労政課)
5. 「主食用米種子等購入費支援事業」及び「水田作付転換等生産資材費支援事業」を実施します
(担当 農林部 農政課)
冒頭コメント
足元の悪い中、1月の記者会見にお越しくださいましてありがとうございます。この数日間、本当に大変な気象でございまして、歴史的な寒波が来るという報道がされておりまして、大変心配しているところであります。
昨日、東京への日帰り出張をしたわけでございますけども、大雪などの影響で帰って来られなくなると皆さんにご迷惑をおかけしますので、天気予報を慎重に見ておりました。結果的に予定通り戻ってきたところでございます。
この大雪の影響で昨日は市全域で除雪が行われましたし、今日も一部の地域で除雪が行われています。花巻市においては、令和4年度当初予算で市道分の除雪業務委託料を3億円計上しておりましたが、12月に2億円の補正予算を計上いたしました。すぐ消えるものにお金を出すということについては、色々と残念なところもないわけではありませんけれども、しかしながら、やはり市民の生活を守るために除雪に関しては躊躇しないでしっかりやるということで道路課を中心にやっておりますし、除雪業者の方々も夜中に除雪作業をしていただいております。
今後の気象については予測が難しいところではございますが、補正予算を含めまして5億円の予算がありますので、必要な都度、しっかり対応させていただきたいですし、また、どうしても必要な場合には、さらに補正予算を計上して市民の生活を守っていくということをさせていただきたいと思った次第でございます。
今日は5つの案件についてお話をさせていただきます。座ってお話をさせていただきます。よろしくお願いします。
宮沢賢治没後90年事業 映画「銀河鉄道の父」特別試写会を4月8日に開催します
今年は宮沢賢治没後90年を迎えるわけでございますけれども、それに合わせまして今年のゴールデンウィークに公開予定の映画「銀河鉄道の父」特別試写会を4月8日に開催いたします。
この映画でございますけれども、ご存知のとおり直木賞受賞作品の小説「銀河鉄道の父」が映画化されておりまして、5月5日より全国公開されます。それに先立ちまして、宮沢賢治のふるさとである本市において、花巻市民を対象に映画「銀河鉄道の父」の特別試写会を4月8日に開催することになりました。これにつきましては、この映画の製作に携わっている木下グループからお話をいただいたものでありまして、賢治のふるさとであり、またロケ地でもあった花巻市で市民を対象にして試写会をしたいということについて、お話を伺ったところであります。
この特別試写会当日でございますけれども、現時点においては、成島出監督などが会場である文化会館にお見えになりまして、登壇していただく予定となっております。これについては、色々な調整がございますので、事前にどこまで公表できるか分かりませんけれども、成島出監督などがお見えになる予定だということを申し上げたいと思います。観覧者の募集については、広報はなまき2月1日号や市のホームページでもお知らせいたします。
この映画につきましては、昨年の12月に関係者のみに上映され、宮沢賢治の関係者の方が行かれたということでございます。大変素晴らしいという感想をお持ちだということで、我々としても大変楽しみにしているところでございます。
試写会の募集につきまして、対象者は花巻市内在住の方々に限定させていただきます。当日会場で住所を確認する場合がありますので、本人確認書類などをご持参いただくようお願いいたします。日時は4月8日(土曜)の午後5時30分開演、会場は花巻市文化会館でございまして、募集人員はペアで225組、450人に限定し、入場料は無料でございます。応募方法でございますけれども、往復はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を記入し期間内必着で郵送をお願いします。応募者が多い場合には抽選して、ご覧いただける方を決定させていただきます。募集期間でございますけれども、2月6日(月曜)から2月21日(火曜)、抽選結果につきましては、3月6日(月曜)までに発送いたします。そのほか、注意事項につきましては資料1ページに記載のとおりでございます。
また、1ページの右側に書いておりますけども、映画とタイアップしたパネル展や周遊スタンプラリーの開催などを予定しているところでございますので、ぜひ多くの方に来ていただいて花巻市あるいは宮沢賢治の魅力を全国そして海外の方々にも知っていただく機会になればいいなと思っております。
JR花巻駅橋上駅舎・東西自由通路デザインコンセプト検討ワークショップ(第1回)を開催します
次にJR花巻駅橋上化・東西自由通路についてのデザインコンセプト検討ワークショップ第1回を開催するというお知らせでございます。JR花巻駅の橋上化について、JR東日本で基本的な計画のもとになる案を出していただいております。その中で建物の形等についても提案をいただいておりますが、今のところJR東日本が考える建物のコンセプトは、どちらかというと無機質なものになっておりまして、具体的にどのような建物のデザインにするかということについては、JR東日本も花巻市民のご意見を聞いた上で基本設計に反映させていきたいというご意向を示されておられます。そのような観点から、花巻市民が花巻らしいデザインってどんなものかということについて話し合っていただいて、それを取りまとめて、JR東日本に提出したいということを考えております。
このワークショップは全部で3回、同じメンバーで開催します。1回あたり2時間ですので、3回で6時間のお時間をいただいて、ご自分たちのご意見を話し合いの中で更に具体的なものにしていただいて、提案していただきたいというふうに考えております。
場所はまなび学園で1回目、駅前のなはんプラザで2回目、3回目を開催します。花巻駅の橋上化に関するワークショップですから、駅前でやった方が良かったんですけれども、会場予約の関係で、このような形になりました。検討テーマといたしましては、資料2ページに書いてありますとおり、1回目のテーマは「これまでの検討経緯と検討条件の確認」、「他の事例の紹介」、「花巻の残したい風景や花巻らしさとは」。他の事例としまして、在来線青森駅の橋上化は100億円ほど青森市はかけております。具体的には、青森市でもワークショップで市民の意見を聞いてデザイン等を検討したわけでございまして、そういう観点から紹介したいと考えております。2回目は「駅舎との関わり方」、「駅及び駅周辺に創り出したい景観テーマ・ストーリー・世界観」をテーマに話し合っていただく。3回目は「駅舎の使い心地良さとは」、「ディテール」をテーマに話し合っていただいて、最終的には「コンセプト案のまとめ・修正」をやっていただく予定としています。
これを受けた後で、有識者会議も予定しておりまして、ワークショップの中身や結果について有識者の方々から意見をいただいて、その上で市としての意見をJR東日本に提出したいと考えております。
ワークショップ参加者の構成でございますけれども、指名枠参加者が7名、資料3ページに書いてあるとおりでございます。公募は参加者10名、これは無作為抽出により市民400名に案内を郵送し、参加応募があった方にお願いしております。そして市内高校生10名につきましては、市内の5つの高校から2名ずつ推薦のあった生徒をこの対象にするということにしております。
第2次花巻市まちづくり総合計画策定に向けたまちづくり市民ワークショップが終了しました
次に項目3番目、第2次花巻市まちづくり総合計画の策定に向けたまちづくり市民ワークショップが終了したということでございます。これは令和6年度から8年間を計画期間とする新たな総合計画を今後策定していく必要があるわけですけれども、市民参画の一つとして昨年実施した市民意識アンケート調査に加え、市民ワークショップを開催したということでございます。
一般部門につきましては、団体推薦22人、23歳以上の市民の無作為抽出者からの応募者17人、合計39人で行いました。1回目から7回目まで全て同じ方が参加されていまして、1回あたり1時間半という時間をかけて7回開催したということでございますので、大変な負担になったと思いますけれども、積極的に参加いただきました。
若者部門につきましては、市内各高校からの推薦者18人と22歳までの公募の応募者14人、合計32人に参加いただきました。高校生の方々は忙しいということもありまして、回数は全3回でございます。花巻市の現状の確認や課題の抽出、まちの将来像の検討、取りまとめ等をしていただいたということです。
各部門の最終回の概要は資料4ページに記載させていただいておりますが、それとは別に、これまでのワークショップの結果につきましては、市ホームページでニュースレターを掲載しております。本日皆さまのお手元にお配りしておりますので、後ほどご覧ください。
ワークショップでいただいたご意見を今後どのように総合計画に反映するかということについては、総合計画素案の取りまとめ時期を目途に公表する予定です。また、今後のスケジュールといたしましては、総合計画の長期ビジョンの素案の中間案を3月を目途に市職員が取りまとめます。そして、令和5年度のできるだけ早い時期に地域説明会開催するとともに、素案のパブリックコメントを実施するなど、さらに市民の皆さんのご意見を伺うこととしております。そして取りまとめた最終案につきまして、花巻市総合計画審議会や大迫・石鳥谷・東和の各地域協議会、花巻市地域自治推進委員会への諮問・答申を経まして、市議会の議決をいただいた上で令和5年内の長期ビジョン策定を目指して作業を進めてまいります。
さらに、長期ビジョンを作った上で、それに基づくアクションプランを作る必要があります。アクションプランについては、具体的な事業についても掲載するということになりますが、令和6年度から9年度まで4年間の前期アクションプランについては、できるだけ令和5年度内の策定を目指してまいりたいと思っております。
第8弾「がんばれ花巻!対象のお店で最大20パーセント戻ってくるキャンペーン」を3月10日から3月31日まで開催します
PayPayの20パーセントポイント付与キャンペーンでございますが、第8弾を3月10日から31日まで行います。進学や就職の時期に合わせて、市内の地場店舗で活用いただきたい、あるいはサービスを受けていただきたいと、そのような趣旨で実施するものでございます。内容的には今までの第7弾までとあまり変わらないんですけれども、1決済あたり上限4,000ポイント、期間中の付与合計上限10,000ポイントとしております。今まで対象になっている店舗の他に、新たに登録を希望する店舗の方々については2月9日までにPayPay株式会社の審査を終え、市が対象店舗として認定をすることで、3月10日から第8弾キャンペーンで取り扱いが可能となります。
第7弾までの実績については、資料6ページの一番下に書いております。ご覧いただくと分かりますように、第7弾は31日間の実施ということでございましたけれども、過去最高のPayPayポイント付与合計額となっております。やはり灯油やガソリン等の値段が上がっている中で、PayPayを使ってスタンドで灯油を買った方が多かったというような話も聞いております。そういった意味では物価高騰対策に対する効果もあったと思っております。
このPayPayキャンペーンの実施について、一番の目的は地場店舗の事業継続を市が支援するということでございましたけれども、物価高騰等で苦しんでいる消費者の方々にとっても一定の効果があったというように認識しているところでございます。なお、岩手県でも2月に同様のキャンペーンを実施することになっておりますので、花巻市民にとっては1月10日までの花巻市の第7弾キャンペーン、そして2月の岩手県のキャンペーン、そして3月のこの第8弾キャンペーンを活用いただけるわけでございますので、引き続き物価高騰対策にも効果があるのではないかなというふうに期待しているところでございます。
「主食用米種子等購入費支援事業」及び「水田作付転換等生産資材費支援事業」を実施します
最後、項目5番目でございます。「主食用米種子等購入費支援事業」及び「水田作付転換等生産資材支援事業」を本年度も実施いたします。
現在の米の価格でございますけれども、令和4年産は令和3年産より高くなっているということでございます。農協さんの概算価格も高くなっていますし、実際にその農協さん等が市場に出す価格も高くなっているということでございます。在庫の状況を見てますと、やはり国の施策もあって民間在庫が令和4年については、令和3年より減っている状況にあります。令和4年産も生産目安を減らして、生産数を絞り込みましたので、そういう意味でお米の価格は上がっているんだというように思っております。今の見込みからしますと、令和5年6月段階の米の民間在庫量は令和4年よりもさらに減るということが見込まれておりまして、米の価格はさらに持ち直す可能性が高いのではないかと我々は思っているところであります。
しかし一方では資材高騰の影響がございますので、その意味ではやはり米等を生産する農業者さんはまだ厳しい状況にあります。肥料代等については国の支援もありますし、花巻市はそれに上乗せして支援していますから、例えば肥料代が上がった分が全て農業者の負担になっているということではないんですけれども、しかし、やはり2~3年前に比べると米の生産農家の手取りが減っているという状況は現状としてありますので、そういった方々を支援するために、このような事業を昨年度に引き続き実施するということにしたわけでございます。
支援内容としましては、昨年度に実施した事業とほぼ同じでございますが、「主食用米種子等購入費支援事業」につきましては、令和5年産主食用米を生産する農業経営体に対し、10アール当たり700円の支援をさせていただきます。「水田作付転換等生産資材費支援事業」につきましては、令和5年度において麦、大豆、子実用とうもろこしを作付する農業経営体に対し、麦と子実用とうもろこしについては10アール当たり1,500円、大豆については10アール当たり900円の支援をさせていただきます。
日本の転換作物としてよく使われる、子実用とうもろこしでございますけども、花巻市は先端的な農業者の方がいらっしゃいまして、県内で真っ先に子実用とうもろこしの生産を始めておられます。市ではその子実用とうもろこしへの生産について支援してきたわけでございますけれども、様々な苦労がある中で、思ったほど生産量は増えていない状況でございます。その中で世界全体に見た場合に子実用とうもろこしの需要が増えて値段も上がっている状況にあります。また、子実用とうもろこしは単に飼料用として使われるだけではなく、エタノールの原料としても使われているというようなことでございますので、そういう意味では、子実用とうもろこしの生産は非常に重要なものになるのではないかなと思っている次第でございます。子実用とうもろこしは国でも支援しておりますが、それに上乗せして市が支援することによって、子実用とうもろこしに作付転換することが今まで以上に容易になるということを我々としては期待したいと思っております。
以上でございます。
主な質問
映画「銀河鉄道の父」について、市内でロケがあったということだが、場所はどこか。また、市としてこの映画製作やロケにどのように関わってきたのか。
生涯学習部長
ロケ地については、映画の撮影サイドからお話があって、ある程度ご説明を行いました。具体的な場所につきましては、「下ノ畑」と呼ばれている桜町の北上川沿いのところと、羅須地人協会の建物が県立花巻農業高校の敷地の中にありますが、そこでもロケが行われました。ただ、羅須地人協会の建物は現在、一般公開していないということですので、そこはご了承いただきたいと思います。また、出演者の方々については、宮沢賢治ゆかりの地を訪れたり宮沢賢治記念館なども少し見ていただいたりしたというふうには聞いておりますので、その辺りで少し支援はしてきたというものでございます。
上田市長
出演者の一人である菅田さんについては、市内の色々な場所をご覧になって、非常によかったというなことをおっしゃっておりましたよね。そういう意味では本当によかったなというふうに思っております。
宮沢賢治没後90年事業として、市で何か検討していることはあるか。
上田市長
イーハトーブフェスティバルを今年度も開催したいと思っておりますが、できればライブでやりたいなということを今計画しています。具体的な案は今作成中でございますので、出来上がってから公表させていただくことにします。
また、先ほど生涯学習部長からロケ地のお話がありましたが、特に下ノ畑につきましては、関係者のご協力を得ながら、ロケ地であるということを明示するようなものを作っていきたいと思っております。羅須地人教会については、以前は公開していたんですけが、コロナ禍のもとにおいて、現在は公開しておりませんので、ロケ地として宣伝して人々を誘導するということは、現在は考えていないという状況でございます。
映画「銀河鉄道の父」試写会について、市内在住の人を対象にするということだが、例えば大学生で今東京に行っている人でも、市内在住の住民票があれば応募してもいいものか。
生涯学習部長
そこの区切りを明確するのはなかなか難しいですが、住民票があれば市民であるということで判断したいというふうに思っております。
映画の試写会について市長のメッセージを。
上田市長
試写会を文化会館で開催できるということは非常にいいなというふうに思います。全国公開の前に花巻市民は映画を見られるわけですから、じっくり映画を見て、楽しんでいただければと思いますし、試写会を企画していただいた木下グループさんに感謝申し上げます。
駅の橋上化や総合計画に関するワークショップについて、一番大事なことは、出た意見をどのように反映させるかだと思うが、どのように考えているか。
上田市長
その点は非常に大事だと思います。私も市長になる前にワークショップに参加したことがありますが、今ご指摘いただいたような点は感じたことがございます。ですから、意見がどのように反映されたのかお示しすることは非常に大事だと思います。駅の橋上化につきましては、基本的にできないことがあるかもしれませんが、我々としても花巻らしさということを考えたときに思うことは、多分市民の皆さんの考えとそんなに外れてないんじゃないかなと思うんですよ。ですから、まずは市民の皆さんの考えを確認する、あるいは我々が思いつかないことを出していただくということは非常に大事だと思いますので、それに基づいて、有識者の意見をさらに聞きますけれども、皆さんからいただいた意見と異なるものを市としてJRへ提案するということは考えておりません。
ですから、例えば、文章でこういうものという意見がまとまれば、それをそのまま出す可能性が強いんじゃないかなというふうに考えています。そういった形で市民の意見を反映させることができると思っています。
総合計画の方につきましては、先ほど少し申し上げましたが、資料5ページ目の3行目に書いておりますけれども、いただいた意見の反映状況については、素案の取りまとめ時期を目途に公表する予定としています。担当部署も大変忙しくて、少ない人数で頑張ってもらっているというのが実態であります。どれだけ詳しい発表ができるかということについては、無理のない形でやらざるを得ないんですけれども、いただいた意見が全く反映されていない形の素案というのは考えられないですし、反映させていただいた部分については、できる限り明示していきたいと考えております。
映画「銀河鉄道の父」試写会について、主催は市でいいか。また、当日の取材は可能か。
生涯学習部長
試写会の主催は市です。当日の取材も可能です。
宮沢賢治没後90年事業として実施する映画「銀河鉄道の父」タイアップ事業のほかに、市や関係団体で考えていることを教えてほしい。
生涯学習部長
資料1ページにあるとおり、映画「銀河鉄道の父」タイアップ事業として、パネル展や周遊スタンプラリーの開催を予定しております。そのほかは来年度事業の予算化がされておりませんので、例えば童話村のライトアップについて、実行委員会の若い人たちの意見を聞いて検討したい事業などもありますが、繰り返しになりますが、予算化がされているわけではありませんので、現段階でお示しできることは、資料1ページに書いてあるスタンプラリーやパネル展、映画の試写会というようなことでございます。
橋上化のデザインコンセプト検討ワークショップを踏まえ、今後予定しているスケジュールは。
上田市長
3月中にワークショップ全3回が終わるわけですが、有識者会議もできれば3月中にやりたいと考えています。我々としては来年度、JR東日本さんに基本設計に入っていただきたいと考えておりますけれども、基本設計の開始前にワークショップや有識者会議の結果をJR東日本さんにお伝えし、打ち合わせをさせていただいて、具体的に反映させていただくことを考えています。
新花巻図書館の方は今後どのように進めていくか。
上田市長
今、我々が公表しているのは市民の意見についてまだ集約できていないという状況です。建設場所について、比較的高齢の方々については総合花巻病院跡地がいいという意見の人もいます。一方で若い方々は、ご自身たちの利用の面を考えると、駅前の方がいいという意見の人が多いというような状況です。また、具体的に比較するには、まだ材料が足りないという意見もありました。例えば駅前であれば、土地の買収金額はどうなんだとか、あるいは駐車場について具体的にどうなるんだとか、お金がいくらかかるんだということ、それがないといけない。一方、総合花巻病院の跡地につきましても、今2階建てという想定でやっておりますが、1階建てにすると土地は十分ではないと思うんですが、そういった点も踏まえて、作るのであればこういう形になりますよということを市民の皆さんにお示しする必要があると考えています。
ただ、駅前につきましては前からお話しておりますけれども、どの部分について土地の譲渡を受けて、どういうふうに使っていくかということがJR東日本との間ではまだ詰まっていない状況です。JR東日本は大企業でありますし、話し合って具体的な条件を詰めていくためには、花巻市として間違いなく駅前に図書館を作るということがはっきりしないと、なかなか具体的な検討はできないということをおっしゃっていました。
今現在、花巻駅前に間違いなく図書館を作るという方向が固まっている状況ではございません。その上で、先ほど申し上げた比較検討する際の材料になるものをお示ししなくてはいけないという状況のもとにおいて、先ほどの土地の売買の条件について、さらに具体的に協議できるかどうかということをはっきりさせないといけませんので、その点についてはJR東日本にご検討いただいている状況でございます。
もし、JR東日本が今の状態であっても花巻市と具体的な条件について交渉する余地があるということになりますと、我々としては、駅前、総合花巻病院跡地それぞれの場所について建設する場合にはどういうことになるかということについて、もう少しはっきりお示しする必要が出てくるだろうと思っております。場合によっては、必要に応じて来年度の予算にその調査費用を計上するということもあり得るのではないかと思っています。
いずれにしても我々としては、将来的に花巻にとって非常に大きな事業になりますから、しっかり考えながら、市民の皆さんの意見をしっかり聞きながら検討していきます。
JR東日本側から、ある程度の回答を得た上で具体的な内容について今後市民にお示ししていくという考え方でいいか。
上田市長
そういう方向で進めていければいいなというふうに思っているということです。
我々としては、JR東日本に責任を押し付けるわけにはいきません。あくまで我々の問題です。具体的な経費については我々としても検討する必要がありますし、どれだけの広さの土地を取得できるかということについて、我々としての判断が必要になります。そういう意味ではJR東日本と話し合うのはやはり大事なことだと考えております。
総合花巻病院跡地につきましては、病院側が非常に誠意をもって対応してくださいました。あの土地自体は、病院の移転計画を作成する段階で、建物については総合花巻病院の費用で解体していただいて、土壌汚染も解消していただくことを条件として話し合いました。いざ解体しよう、土壌改良しようと思ったときに想定以上のお金がかかることになって、解体できないということになることを防ぐために、病院の移転計画を策定した段階で、総合花巻病院に土地の解体と土壌汚染の可能性についてのざっくりした検討をしていただきました。解体業者にお願いして金額も出していただきました。
結果的に、解体費用は総合花巻病院が業者から見積もった金額を超えたんですが、約束ということだったので、自分たちのご負担が大きくなったにも関わらず、解体していただきました。その上で我々の条件としては、ある程度整地もしていただきたいということをお願いしました。総合花巻病院からすると、それは原状回復以上のことで義務はないのではないかという話でした。協定の中でも整地に関してはっきりそういうことを書いたわけではありませんが、お願いした結果、ある程度きれいに整地してくださいました。ただ、整地した全部の部分について建物を作れるというわけではありません。穴が空いていて土を盛った場所は相当弱くなります。しかし、我々としては整地までしていただいた総合花巻病院の対応について非常にありがたいと思っております。
この後について協定では、総合花巻病院と市がそれぞれ土地の評価を行って、その結果をベースにして土地を買うという協定になっていますので、その手続きを進めたいと思っています。花巻市は土地の評価をもうすでに一度取っておりますが、整地までしていただきましたので、その現状を見た上で、以前取った土地の評価がそのままでいいかどうか、もう1度確認する必要があります。ですから、もう一度土地の評価は評価機関に出してもらって、その結果に基づいて買収するということを考えております。その金額に関する見込みとしましては、土地の解体費用や土壌改良費用の総額に比べてはるかに小さい金額になると考えております。総合花巻病院も協定に基づいて、色々な準備を進めていると我々としては理解しておりますので、来年度になると思いますけれども、土地の評価額が出てきて、その段階で予算を計上して土地を買収するという流れになろうかと思います。
担当
総合政策部 秘書政策課 広報係
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