令和5年11月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1020448  更新日 令和5年12月12日

記者会見の様子

開催日時

令和5年11月22日(水曜)午前11時から11時50分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302会議室

会見項目

  1. 第2次花巻市まちづくり総合計画長期ビジョン(素案)のパブリックコメントを実施中です
    (担当 総合政策部 秘書政策課 総合計画策定室)
  2. 花巻市内の路線バスに IC カード
    「Iwate Green Pass (いわてグリーンパス)」が導入されます

    (担当 建設部 都市政策課)
  3. 花巻中央広場イルミネーション「ヒカルヒロバ2023」を開催します
    ~花巻中央広場を12月2日から2月14日までライトアップ~

    (担当 建設部 都市政策課)
  4. 令和5年度宮沢賢治創造芸術公演 わらび座特別公演「賢治さんの贈り物」を開催します
    (担当 生涯学習部 賢治まちづくり課)

  5. 公共空間活用ミーティング
    『ストリートの未来デザイン“市民の力でストリートを居場所にかえる”』を開催します

    (担当 商工観光部 商工労政課)

冒頭コメント

上田市長

寒くなってきて、あっという間に晩秋から初冬になったような感じで、今年は秋が短かったなというふうに思います。

我々が大変心配しておりましたクマの話でございますが、クマについては市街地にほぼ毎日出てきた時期もありまして、最近は少し落ち着いてきたかなというふうに思っていたのですが、昨日(11月21日)の朝4時ぐらいにまた市街地に近いところでクマが目撃されました。学校等に対する連絡は朝6時ぐらいまでには、ほぼ終わりまして、消防などにも付近を巡回していただきました。なお、クマが出た際の情報共有には市役所内の「ロゴチャット」と呼ばれるグループチャットを活用しております。約80人の関係職員がすぐに情報を共有できますので、クマが出た場合には、すぐに市役所内の関係部署の連携が取れるような体制が構築されている状況にあります。

今年のクマ対策に関しましては、宮城県やあるいは岩手大学の専門家の先生の意見を聞いたりしながら対策を考えてきましたが、豊沢川の河川敷を通って市街地付近に来ているのではないかという話がありましたので、県にお願いしてその河川敷の草刈りをしていただくというようなことをやっていただきました。

来年に関しても、こういったことを徹底するとか、あるいは柿や栗の木を切る場合についての市の補助等を考えていきたいと思っています。

もう1ヶ月以上前になりますが、市内材木町に数日間、熊の親子3頭が草むらの中に隠れて、最終的には設置した罠にかかりまして全頭を豊沢の奥の方に放したということがありました。やはり熊の命を取るということは、誰でも嫌ですし、誰もやりたくありません。人的な被害もありませんでしたので、獣医の先生など専門家の方の意見を聞きながら最終的に放獣したわけですが、その点については、全国からよくやったというお褒めの連絡がありました。しかし、やはり今、クマの数が増えていることは間違いなくて、クマの頭数を調整しないと、このような事態はますます出てきますから、我々としてはクマの駆除が必要だというふうに思っておりますし、その点は誤解のないように、皆さんにはご理解いただきたいです。クマを駆除することに対して非難の声なども出ておりますけれども、やはり市民の命を守るためには駆除が必要な場合もあると、そういったことは全国の皆さんにもご理解いただきたいと思います。

専門家の岩手大学の先生のお話を聞きますと、岩手県の4年ほど前の調査によりますと、例えば遠野市の場合だと1平方キロメートルあたり0.42頭のクマが生息している。それに対して花巻市の豊沢地内の場合は1平方キロメートルあたり1.97頭のクマが生息しているという調査結果があるようです。

この調査結果からも分かるように、やはり豊沢はクマが多い、特にクマの食糧であるドングリなどが豊富だということも言われています。その中で今年みたいな不作になりますと、豊富な食糧で増えたクマがエサが足りなくなって里にエサを求めて下りて来ざるを得ないという状況になっていると言われています。その意味でクマを駆除していくということが必要だなというふうに改めて思った次第であります。その点は特に市民の方々にはご理解いただきたいと思います。

いずれにしましても、我々としては市民の命、安全を第一に考えていきたいです。今年、市街地にクマが出た場合には、子どもの安全の確保ということを大変心配しましたので、保護者の方が送り迎えできない場合には、市でタクシーやバス、公用車を出しています。今後もこうったことをやっていく必要があるだろうと思っておりまして、まだまだ今年もクマについては油断できませんけれども、来年度についてはそういった支援も引き続きしっかり考えていきたいと思っている次第です。

第2次花巻市まちづくり総合計画長期ビジョン(素案)のパブリックコメントを実施中です

上田市長

項目1番目です。第2次花巻市まちづくり総合計画の長期ビジョン素案のパブリックコメントを実施中でございます。現在の花巻市まちづくり総合計画は、私が2014年2月に市長になった後の同年4月からスタートしておりまして、この計画については、私の前の市長の時代に作成したものを引き継いで10年間やってきたという状況になっています。現在の花巻市まちづくり総合計画の計画期間が来年の3月で終了いたしますので、令和6年度から13年度までを計画期間とする新たな総合計画である「第2次花巻市まちづくり総合計画」の策定作業を令和4年度から本格的に行ってきているという状況です。

今回の長期ビジョン素案の作成にあたっては、市民意識アンケート調査、まちづくり市民ワークショップ、関係団体等との意見交換、地域説明会などを行い、市民の皆さんに参画いただきながら作業を進めてきたわけでございますが、今後はパブリックコメントでいただいた意見について、長期ビジョンへの反映等を検討した上で長期ビジョンの案を作成します。

その後、花巻市総合計画審議会をはじめ、大迫・石鳥谷・東和の各地域協議会、花巻市地域自治推進委員会への諮問、答申を経て、可能な限り早期に市議会へ上程する予定でございますが、12月の市議会定例会には間に合いませんので、来年の遅くない時期に市議会臨時会を開かせていただいて、ご審議いただくことも想定している状況であります。ちなみに、長期ビジョン素案については、11月14日の議員説明会で議員の皆様にご説明させていただきました。

長期ビジョン素案のパブリックコメントについて、意見の募集期間は11月20日(月曜)から12月19日(火曜)までの30日間です。資料は、秘書政策課、総務課、各総合支所地域振興課、まなび学園、各振興センター、各市立図書館、花巻保健センター、なはんプラザ、イトーヨーカドー花巻店2階の「ぷらっと花巻」に配置するほか、在学生や利用者に限り、富士大学や市内各高校、こどもセンターなどでもご覧いただけます。また、市ホームページにも資料を掲載しておりますし、ホームページでは資料のほか、長期ビジョン素案の概要やパブリックコメントに関する説明のスライド動画をご覧いただけますので、できるだけ多くの人に見ていただいて、ご意見をいただけたらと思います。

長期ビジョン素案の中身につきましては、参考資料として「第2次花巻市まちづくり総合計画長期ビジョン(素案)概要版」をお配りしておりますので、そちらをご覧いただきたいと思います。

第2次花巻市まちづくり総合計画の計画期間は8年間としています。計画期間の考え方といたしまして、私の今の市長任期は令和8年2月で切れますが、場合によっては2年間くらいかけて長期ビジョンの修正をするということも想定しております。令和12年2月に次の市長任期が切れるわけですが、市長任期が切れた時点で総合計画がなくなってしまうのではなくて、市民の参画を得ながらさらに新たな総合計画を作るには2年はかかるだろうという想定で、第2次花巻市まちづくり総合計画は令和13年度までの8年間の計画とさせていただいております。

長期ビジョンには具体的な事業までは書いておりません。長期ビジョンに基づいて具体的にこういった事業をするよ、というようなことについては、前期4年間と後期4年間のアクションプランに掲載することとしています。ただ、例えば事業によっては前期4年間のアクションプランの中でも「検討」ということしか書けないようなものがあります。財政規模や事業費など積算可能な事業についてはアクションプランの中で明示していきたいと考えています。また、アクションプランは事業費等の時点修正を行うため、毎年度3年先までを見通したローリング(見直し)を行うこととしています。

次に総合計画とSDGsの関係ですが、SDGsは国連が決めたものでありますし、具体的な項目について市町村レベルが何をするべきかということまでは書いているわけではありません。ただ、SDGsは国際的な目標であり、国内でも重要なものという考え方で進んでおりますので、我々としては総合計画で掲載する政策・施策がSDGsとどういう関係があるかということを明示していきたいと考えております。

長期ビジョン(素案)概要版の3ページには将来人口等の見通しについての記載があります。全国的に人口減少が進行する中、本市においてもその傾向は顕著でありますが、国の外部機関である国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が発表した数値と本市の実績値を比較しますと、本市の人口は社人研の推計値を上回っている状況にあり、市が行ってきた子育て支援や移住・定住の取組が一定の成果を上げていると推測されるわけでありますが、いずれにしましても、人口が減少することは間違いないわけでありまして、人口減少のスピードを緩やかにすることを目指して総合計画を作っていくということになります。

財政運営については、現在は比較的余裕のある財政状況になっていますが、今後も市債の発行や財政調整基金などを使いながら、ただし財政調整基金などは一定の残高をしっかり確保しながら、市の財政が安定して推移するように、持続可能な財政運営を行うということとしております。

将来都市像につきましては、冒頭に申し上げました、まちづくり市民ワークショップや市民意識アンケート調査、関係団体等との意見交換を踏まえて定めました。「豊かな自然 安らぎと賑わい みんなでつなぐ イーハトーブ花巻」ということで今提案させていただいているところでありまして、今のところ、この将来都市像について、市民の方から変えた方がいいというような意見は聞いていない状況であります。

長期ビジョン(素案)概要版の6ページからは「重点施策推進プロジェクト」について記載しております。これは人口減少を市の最も重要な課題と捉え、概要版の4~5ページに記載の「6つのまちづくりの分野」を横断的に推進する特に重点的に取り組む2つのプロジェクトのことです。

重点施策推進プロジェクトの1つ目は「子ども・子育て応援プロジェクト」です。概要版の7ページに書いておりますが、妊娠・出産・子育てに関する相談・支援体制の充実、そして周産期医療の維持確保、あるいは子育てに係る経済的支援の充実、子どもの貧困対策、子どもの学習支援、子育てしやすい環境の充実、職場の理解促進がプロジェクトの内容でございます。すでに市で取り組んでいる事業が多いわけでありまして、それをさらに充実させるということがまずは重要なこととなります。

具体的な子育て支援については、国の来年度予算が12月にはある程度概要が見えてくるだろうと思いますが、それを見ながら市としてできることについては、さらに考えていくということをしたいと思います。先日(11月14日から15日)、公務で上京した際、文部科学省の局長さんやこども家庭庁担当の副大臣の方とお話しをさせていただきました。私の方から申し上げたのは、こども家庭庁ができたけれども、こども家庭庁が具体的に何をやるのかという部分が見えてこない、やはりそこを国民に示さなければ国民は納得しないのではないかという話をしました。

高校生までの医療費助成についても、県が中心になって進めていると言いますけれども、実態としては花巻市を含めた県内市町村がそれぞれの考えに基づきその財源のほとんどを出して医療費助成をしており、県の財源はあまりない状況にあります。

乳幼児の医療費については、一定の額を超えた分について所得制限を設けて県が2分の1を補助しておりますが、花巻市の場合はそういった所得制限を設けずに補助しております。

小学生の医療費についても、県は入院については補助をしますが外来については補助がありません。花巻市の場合は保護者の所得に関係なく、小学生から高校生まで外来も入院も補助している状況ですから、県の医療費の補助は花巻市及び県内他市町村と比べて少ない状況であります。市町村レベルでのこういった医療費の補助をずっと続けるということは、なかなか難しいところがあるわけですけでございまして、そういった意味で国の支援は必要だということを申し上げさせていただきました。

ただ、市民や県民、あるいは国民から見た場合には、市町村が負担しようが、県や国が負担しようがあまり関係はなくて、そうであれば、医療費についての支援は優先順位があまり高くないのではないかと、それよりは給食費。これについて全額ではなくても支援することを、こども家庭庁の目玉としてやるべきではないかという話をさせていただいた次第です。副大臣や自民党の幹事長代理にも同じような話をしましたけれども、比較的肯定的な反応をいただいたというふうに思っています。12月の来年度予算案の段階で国からそういった支援策が出てくるかは分かりませんが、我々としては、そういうことを国にしっかりやっていただくことが必要だということを今回も要望させていただきました。

あと、この「子ども・子育て応援プロジェクト」の件で少し補足しますと、周産期医療の維持確保についてです。「産後ケアについて、事業者と連携し宿泊型サービスの提供を含むサービスの拡充に向けた取組」と記載しておりますが、花巻市の場合には県内に先駆けてNPO法人と産後ケアに関する連携を開始しまして、NPO法人が行う産後ケア事業について市が委託契約して実施しているところです。我々としては今後、宿泊型の産後ケアが必要なのではないかなというふうに考えておりまして、これについてはNPO法人と一緒に調査を始めている状況で、今後さらに検討していきたいと思っています。

また、子育てしやすい環境の充実には「屋内で子どもが遊べる施設の整備について検討」と記載しております。これは山形県の山形市や長井市ではこういった屋内で子どもが遊べる施設を整備しました[山形市:シェルターインクルーシブプレイス コパル(山形市南部児童遊戯施設) 長井市:くるんと(長井市遊びと学びの交流施設)]。長井市の「くるんと」の場合、図書館などとの複合施設として約42億円をかけて整備して、そのうちの約20億円は市債を活用したとのことです。長井市は財政規模が花巻市の3分の1くらいの市ですので、国の補助金は得たにしてもずいぶん大きなことをやったなというのが正直な感想です。

我々も、そのような子どもが屋内で遊べる施設の整備については、雪の多い花巻市において今後必要ではないかというふうに考えておりまして、これについては、先ほどの産後ケア事業などとの絡みもありますけれども、今後十分に研究して、それで財政状況が許せる範囲でどこまでのものができるかということについては、市民の皆さんとしっかり一緒になって検討していきたいというふうに考えている次第であります。

重点施策推進プロジェクトの2つ目は「花巻で暮らそうプロジェクト」でありまして、これは移住・定住支援ということになります。移住・定住支援については、これまでも様々取り組んでまいりましたが、さらに進めていく必要があるということでございます。花巻市は令和元年から社会増(転入者が転出者を上回る状態)が4年間続いておりますが、キオクシアの第2工場の稼働がいつになるのか今の段階では明確には分からない状況でありますので、若い人たちが今のキオクシアの第1工場で1,000人ほど働いているということは理解しておりますけれども、さらにもう1,000人の人たちがいつ働き始めるのか、そのことが花巻市にも色々と影響してくると思いますけれども、できるだけ早く稼働することを期待しておりますが、そういった状況も見ながら、花巻市がやれることは何なのか、今やるべきことは何なのかということをしっかり考えて続けていきたいというふうに思っている次第です。

花巻市内の路線バスに IC カード 「Iwate Green Pass (いわてグリーンパス)」が導入されます

上田市長

項目2番目です。花巻市内の路線バスにICカード「いわてグリーンパス」を導入いたします。これは、花巻市内の岩手県交通のバス路線と市内循環バスのうちの岩手県交通が運営しているバス路線にまずは導入するということになります。この「いわてグリーンパス」は「Suica」の機能も持っていまして、「Suica」は現在、花巻駅から盛岡駅までのJRの料金の支払いなどにも使えますので、JRからバスへの乗り継ぎもキャッシュレスで利用できることになります。さらには、将来的に何らかの形での乗車料金の支援を行うことになった場合においても、比較的支援が行いやすくなる可能性もあるのではないかなと思っております。

なお、この「いわてグリーンパス」運用開始式を11月27日(月曜)、午後1時30分からイトーヨーカドー花巻店のバスターミナルで開催いたします。ちなみに、本事業については事業者(岩手県交通)の自己資金のほか、国県の補助金、花巻市からの補助金を活用して実施することになります。岩手県交通については、新聞などでも報道されておりますが、バス路線をどんどん減らしている状況です。経営自体が赤字でありまして、運転手の確保も難しい状況にあると、運転手さんの賃金を3%程度上げても、なかなか確保できないという状況でありまして、そういった面からもバス路線を来年度も大幅に減らすというようなことが報道されています。

ただ、我々としては、バス路線を減らすことによって岩手県交通を存続させることは当然大事なことでありますが、会社存続のためにバス路線をどんどん減らされてしまうと、市民、県民は困るわけでありまして、やはりバス路線を確保するということを考えていかなければならないと思います。

今年の6月に、花巻市のほか北上市、一関市、奥州市、金ヶ崎町の首長等と一緒に「地域公共交通の維持確保に関する要望書」を岩手県知事にお会いして提出してきました。その時にも私からは知事に対して、路線バスの廃止はやむを得ない判断でありましたけれども、この状況でどんどんバス路線が減らされるのは困るので、単に赤字路線に対して支援するだけではなく、岩手県交通自体が今後も経営を継続できるよう、県が中心となって皆で考える必要があるということをお話してきました。

国に対しても同じような要望をしておりまして、国の方はその通りだと、そういうことを今検討しているという話をしておりましたので、今後の国の方針を見ていきたいというふうに思っています。しかし県の方からは具体的な対応についての話はなく、その点については我々としては非常に残念に思っております。新聞に載っていました岩手県交通の本田社長のコメントを見ても、我々と同じ考え方だと思っています。やはり市町村または県レベルで、もう少し支援をしていかないと岩手県交通の存続自体が難しいという話がありますので、引き続き国や県に働きかけていきたいと思っています。

花巻中央広場イルミネーション「ヒカルヒロバ2023」を開催します ~花巻中央広場を12月2日から2月14日までライトアップ~

上田市長

項目3番目です。花巻中央広場のイルミネーションでございますけれども、これは令和2年度からやっておりますが、今年もやります。点灯期間は12月2日(土曜)から2月14日(水曜)まで、点灯時間は午後4時30分から午前0時までです。

点灯日初日の12月2日(土曜)には花巻地区電気工事業協同組合がイルミネーションの飾りつけ体験を行います。対象は小学生以下で、定員は当日先着順で30人となりますので、たくさんの子どもたちに来ていただきたいなと思っております。

令和5年度宮沢賢治創造芸術公演 わらび座特別公演「賢治さんの贈り物」を開催します

上田市長

項目4番目です。劇団わらび座による特別講演「賢治さんの贈り物」を令和6年1月28日(日曜)に花巻市文化会館大ホールで開催いたします。有料でございまして、料金について、前売券は一般3,500円、小中高生2,000円、当日券は一般3,800円、小中高生2,300円となっています。

劇団わらび座は令和2年に「第30回イーハトーブ賞」を受賞しておりまして、今回の公演の内容としましては、宮沢賢治原作のミュージカルの中から「銀河鉄道の夜」、「風の又三郎」、「どんぐりと山猫」などのハイライトによるガラコンサート(特別編成のコンサート)となっております。子どもから大人まで楽しめる内容となっておりますので、是非お越しいただければと思います。

ちなみに文化会館では今週の木曜日(11月23日)に山形交響楽団のコンサートが、土曜日(11月25日)にはチェロのコンサート(宮沢賢治没後90年特別企画 チェロでつづる宮沢賢治の世界)が開催されます。こういった文化会館でのコンサートなどについてはできるだけ多く開催して、市民の皆さんに市内でこういった音楽を聞ける機会を増やしていきたいと考えています。文化会館については今年、約2億5,000万円をかけて大ホールの舞台音響設備などを改修いたしましたし、今後も多くの人に利用いただきたいと思っています。

公共空間活用ミーティング 『ストリートの未来デザイン“市民の力でストリートを居場所にかえる”』を開催します

上田市長

項目5番目です。まちなかの公共空間活用促進のため、公共空間活用ミーティングを開催します。今回は千葉県柏市で駅前の道路を遊び場にかえる「ストリートパーティー」の仕掛人であります柏アーバンデザインセンターの副センター長である安藤哲也さんを講師にお迎えします。

12月5日(火曜)、午後6時30分から、マルカンビル大食堂で行いますので、花巻のまちなかを元気にするという意味でも、多くの皆さんに参加いただければと思います。

主な質問

路線バスのICカード(いわてグリーンパス)について、県内の他市町村で、すでに導入しているのか。

【上田市長】
盛岡市ではすでに導入している路線もありますし、北上市でも今後の導入を検討中のようです。また、花巻市が運行する市街地循環バス(ふくろう号、星めぐり号)についても来年2月中旬以降に導入予定としていますので、市民の皆さんに使っていただきたいと思っています。

来年2月以降は市内の全てのバスについてICカードが使えるようになるということか。

【上田市長】
岩手医科大学付属病院利用者連絡バス(JR花巻駅・石鳥谷駅と岩手医科大学付属病院(矢巾町)を結ぶバス)と大迫地域・岩手医科大学付属病院・盛岡赤十字病院連絡バス(大迫バスターミナルと岩手医科大学付属病院(矢巾町)、盛岡赤十字病院、盛岡駅を結ぶバス)はICカードが使えませんが、それ以外については、市内全てのバスで使えるようになります。

10月の市教育委員会職員の逮捕の件について、処分は決まったのか。

【上田市長】
今、外部の専門家の意見を聞きながら教育委員会の方で中心となって進めているところです。今日、明日というわけにはいかないかもしれませんが、時間はそんなに長くかからないと思っています。
注)11月24日付け、免職の懲戒処分となりました。

11月13日に東北、北海道の知事が国に対してクマ被害防止のための緊急要望を行ったが、その点について市長の考えをお聞きしたい。

【上田市長】
クマについては、やはり駆除しなければならないということは数字の上でもはっきりしていると思うので、国に対して要望することは大事なことだと思います。その上で、駆除する費用について国で支援をしてほしいと要望しているわけですが、それはそれで良いと思うのですが、国がクマを駆除するわけではないので、要するにクマを駆除することについて制度として認めていただければいいと思っています。あとは各県や市町村が自分たちの財源で予算化すればいい話なので、その点についてはできるだけ早く進めていただければと思います。

猟友会など捕獲する側の人員不足や育成についてのお考えは。

【上田市長】
市内の狩猟関係団体に加入する人の数を増やすということは重要なことだと思いますので、市では、狩猟免許をとっていただいて市内の狩猟関係団体に入っていただくような取り組みを進めています。狩猟免許の取得費用に対する支援や、狩猟免許の試験を花巻市でも受けられるようにしておりまして、その結果、市内の狩猟関係団体に入る人たちも出てきています。また、クマの罠についても、市で持っていますけれども、さらに増やします。そのようにして安全に駆除ができるような体制を作っています。

他自治体の例だが、猟友会だけでなく自治体の職員も箱罠を使えるように免許を取った例があったと記憶しているが、花巻市の職員で箱罠を設置できる人はいるのか。

【上田市長】
箱罠を設置できる職員はいます。有害鳥獣対策アドバイザーとして雇っておりまして、その方は猟友会の事務局長をされた方で、農村林務課で勤務しています。その方が中心となって箱罠を設置していますし、市街地でクマが目撃された時などは朝早くから夜遅くまで活動いただいています。1人ではなかなか難しい面もありますので、来年はアドバイザーを増員することも考えております。

クマの捕獲(駆除)については、県から市が捕獲(駆除)してもいい頭数の枠が決められておりまして、今年度は県内のツキノワグマによる人身被害が過去最多を更新していることから、県は市の判断で捕獲できる期間を11月30日まで延長(例年であれば10月末まで)するとともに、市の判断で捕獲できる頭数を9頭増やしていただいたのですが、来年度以降、その枠がどうなるかは分かりません。市民の命を守るために必要に応じて枠を増やしていただくことも、非常に重要な課題であると考えております。

担当

総合政策部 広報情報課 広報係

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