令和6年1月 定例記者会見を開催しました
開催日時
令和6年1月30日(火曜)午前11時から11時50分まで
開催場所
花巻市役所本庁本館3階 302会議室
会見項目
- E4東北自動車道「花巻PAスマートインターチェンジ」が3月20日(水曜・祝日)15時に開通します
(担当 建設部 道路課) - 能登半島地震の被災地へ支援を行っています
(担当 地域振興部 防災危機管理課、総合政策部 人事課、健康福祉部 地域福祉課) - 「花巻市農業振興大会」を2月3日(土曜)に開催します
(担当 農林部 農政課) - 「第66回元祖わんこそば全日本大会」を2月11日(日曜)に開催します
(担当 商工観光部 観光課)
冒頭コメント
上田市長
今年初めての定例記者会見になります。よろしくお願いします。
1月1日の能登半島地震あるいは1月2日の羽田空港における航空機事故により亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。能登半島地震の被害については、日が経つにつれてどんどん深刻な状況にあるということが分かってきている状況でありますけれども、被災者の方々に対してお見舞いを申し上げたいと思います。花巻市では、能登半島地震の被災地へ物資提供などの支援をさせていただいておりますので、後ほどお話しをさせていただきます。
明日(1月31日)は、大谷翔平選手の2023MLB MVP・ホームラン王記念モニュメントの寄贈が市役所で行われます。北上市の企業さんから花巻東高校および花巻市それぞれにモニュメントを寄贈いただくということで、花巻東高校の校長先生あるいは佐々木監督もお見えになって行わせていただきます。
また、今週の土曜日(2月3日)には菊池雄星投手のオフシーズンの練習場などとして使われる予定の屋内スポーツ練習施設「King of the Hill」の建設着工に係る地鎮祭が同施設の建設予定地で行われます。主催者は建設会社ということでありますけれども、花巻東高校の関係者のほか、我々も出席させていただいて、工事の無事を祈念するとともに、菊池雄星投手に対する感謝の気持ちを分かち合いたいというふうに考えている次第であります。
E4東北自動車道「花巻PAスマートインターチェンジ」が3月20日(水曜・祝日)15時に開通します
上田市長
項目1番目です。市、県、東日本高速道路株式会社東北支社が共同で整備を進めてきた、東北自動車道「花巻PAスマートインターチェンジ」が3月20日、15時に開通することが決まりました。
本事業については、事業化が決定したのは令和元年9月27日でありまして、このような早期の開通が実現いたしましたことは、国土交通省のご支援や財務省の理解、そして何よりも東日本高速道路株式会社が本インターチェンジを作るという決断をしていただいたわけでありまして、そういった関係者の皆さまのご理解とご協力に感謝を申し上げます。
事業化が決定する2、3年前から国土交通省と財務省に事業化について要望活動等を行っていたわけでありますが、当初はこのスマートインターチェンジの必要性についてなかなかご理解いただけなかった部分がありました。しかし、何度もお話をさせていただく中で、最終的には必要性をご理解いただいて、事業化について決定いただいた経緯がございます。
この花巻PAスマートインターチェンジが整備されることによる効果でございますが、まずは県立中部病院の20分カバー圏域が拡大し、救急搬送時間の短縮が図られます。また、県立中部病院から岩手医科大学付属病院岩手県高度救命救急センターへのアクセス向上につながるということも大きな意味があると考えており、市民をはじめ多くの方の命を守るということにつながります。
県立中部病院は花巻市、北上市、西和賀町等の周産期医療を支える重要な医療機関であり、NICU(新生児集中治療室)はなく、専門医などの医療スタッフの方が今はいらっしゃらない状況でありまして、例えば、生まれたばかりの赤ちゃんに健康上問題があって、最先端の小児科医療が必要となった場合には、現状では中部病院から岩手医科大学附属病院へ搬送されることになります。
このスマートインターチェンジができることで、岩手医大にこれまでより早く行けるようになりますので、そういった点からも非常に大きなメリットになると我々は考えているところでございます。
その他、このスマートインターチェンジから国道4号にすぐ行けるようになります。現在、国道4号北上花巻間は4車線化の工事を進めていただいているわけでございますが、これも直接、あるいは北上市等と共同で要望活動をしてきたわけでございますけれども、現在そういった工事が進んでいる状況にあります。
また、北上市の工業団地にも近いですし、現在整備中の(仮称)花南産業団地へも非常に近い距離にありますので、企業誘致や既存企業の活動支援にもつながると考えています。
花巻PAスマートインターチェンジの開通は、先ほどご説明したとおり3月20日の15時に決まっていますけれども、開通に先立ちまして、工事関係者や地権者等による開通式典を同日の午前10時30分から文化会館で開催します。その後、現地でテープカットやくす玉開披等を行う予定としています。
また、東日本高速道路株式会社主催による営業開始セレモニーも予定されておりまして、開通待ちの方5名に通行認定証および記念品を贈呈することとなっています。この5名については事前受付制でございまして、受付場所は東北自動車道花巻南料金所、受付期間は2月6日(火曜)まで、先着順となっております。
花巻PAスマートインターチェンジの整備に係る事業費についてですが、事業計画ベースでは総事業費が21.6億円です。このうち市は市道からのアクセス道路の整備等の費用を負担しますので、市の負担額は3.3億円ですが、これについては55%が国の補助金として交付されますし、残りの金額についても合併特例債という有利な起債を活用することで、約70%が国から後年度に交付税措置されますので、市の実質負担としては8,000万円程度に収まるということになります。県についても県道からのアクセス道路を整備していただきますが、市の場合と同様に国からの補助金が出ております。残りの額については東日本高速道路株式会社の負担になりますけれども、これについても国から補助金が出るということになりますので、先ほど申し上げましたように、国土交通省あるいは財務省のご理解とご協力がなければできなかった事業でありますので、繰り返しになりますが、感謝を申し上げたいと思います。
能登半島地震の被災地へ支援を行っています
上田市長
項目2番目です。能登半島地震の被災地に対する市の支援についてです。毎日ニュースで見ておりますが、大変な被害が出ているということが日に日に分かってきている状況でございます。
市としては地震が発生してすぐに支援物資を提供するということを考えたわけでございますが、その当時はまだ現地での受け入れ態勢が整っていない状況でした。実際、私が市長会の有志などから聞いている情報では、1月4日の段階で関西圏から給水車を派遣した際に、現地での受け入れ態勢が整っていない状況だということで、途中で戻ったという話がありました。ボランティアについても、募集を始めたのはごく最近ですし、そういった部分でも受け入れ態勢が整っていなかった状況にあります。
そういった中で、様々調整を行った結果、石川県白山市、内灘町、輪島市へおむつや生理用品、トイレットペーパーなどの支援物資の提供を行いました。なお、支援物資は、市と災害時の物資輸送協力協定を結ぶ「岩手県トラック協会花巻支部」の協力のもと、被災地へ運ばれました。
具体的な支援物資の個数などについては資料に記載のとおりですが、1月14日に石川県白山市と内灘町に、16日には石川県輪島市へ支援物資を運んでおります。輪島市へ行く際には、市の職員3名(防災危機管理課2名、契約管財課1名)が同行し、現地で支援物資の受け渡し作業を行ったほか、現地の状況を把握して今後の支援について考えるために、内灘町役場や石川県が設置した1.5次避難所等の視察を行ってきました。同行した職員から話を聞くと、特に輪島市は道路が非常に荒れていて、大型トラックが通る際に大変苦労したということでしたし、建物の倒壊等についても、本当に想像を絶するような被害状況であったという報告がありました。
支援物資については、花巻市で災害が起こった場合に備えて備蓄していたものでございますので、新たに補充しなくてはいけません。2月8日に市議会臨時会を開く予定にしておりますけれども、約480万円を補正予算として計上し、災害用備蓄品の補充を行いたいと考えています。
これからさらに支援物資を運ぶ必要があるかどうかということについては、現地の方々とお話をして必要であれば提供させていただくということで対応していきたいと考えている次第であります。また、現地視察の帰りには、本市に大きな配送センターのある企業さんの本社が新潟県にあるのですが、そこに行って、場合によっては花巻市よりも被災地に近い配送センターから、花巻市が依頼して支援物資を運ぶということについても、打ち合わせしてきたということですので、必要な場合にはそういった出来るだけ早く配送できるような対応も考えていきたいと思っています。
被災地への職員の派遣についてですが、自治体職員の派遣については総務省が各県に割り振っているということでありまして、花巻市の場合には2月14日から21日まで1名の職員を8日間派遣する予定としております。県からは、必要な場合にはさらに職員を派遣してほしいという連絡がきておりまして、花巻市としては、その準備をしている状況です。
2次避難所ということも進んでおりまして、花巻市から20戸の市営住宅を提供できるというお話を岩手県にしております。ただ、被災地から遠いということもありますから、具体的に岩手県に行きたいというような被災地からの希望はないという状況でございます。もし、花巻市に2次避難所ということでいらっしゃる方がいた場合には、温泉宿泊施設で、しばらくの間ゆっくりしていただくということも可能ですということを現地の方にもお伝えしておりますけれども、これについても現時点においては具体的な動きはない状況です。今後もし希望者が出た場合には、そういった対応をしていきたいと考えております。
資料は4ページ、義援金の受付けについてでありますけれども、1月5日から始めております。現金での支援については、1月29日現在で約75万円の募金がありました。そのほか、口座振り込みでの支援も受け付けておりますし、この件については市ホームページ等で市民の皆さんに支援を呼び掛けております。
「花巻市農業振興大会」を2月3日(土曜)に開催します
上田市長
項目3番目です。今週土曜日に花巻市農業振興大会を開催します。本市の農業に貢献された方々を表彰するということでございまして、受賞者は資料6ページに記載のとおりです。また、この大会の中で、最近大変深刻になっている「有害鳥獣に対する被害」を防ぐための電気柵の基本や防除効果に関する講演も開催いたします。
電気柵の設置については、農林部の方でも指導しておりますけれども、やはり有害鳥獣の被害を防ぐという意味で非常に重要なことでありますので、専門家の方からの話を聞いていただいて、電気柵の的確な設置をしていただきたいと思っております。
有害鳥獣対策については、AIを搭載したカメラを導入するということで補正予算を計上し、2月8日の市議会臨時会に議案として提出させていただきます。これは、去年、市街地でクマが大変多く目撃されまして、その時に農林部あるいは関係者の方々がクマを探すための見回りをしたのですが、なかなか見つけられなかった経緯があります。
多くのクマは川を下ってきて、市街地に入ってくることが想定されるわけですが、そうだとすると市街地の要所にカメラを設置して、それを農林部の方でしっかりチェックすることによって、クマの所在地をいち早く発見できるのではないかということで、そのようなAIを搭載したカメラ30台を設置しようとするものであります。
その他にも、有害鳥獣アドバイザーを新たに任命することや、小中学生にクマ対策として鈴や笛を配布するというようなことも検討しておりますし、また昨年は市街地や学校に近い場所にクマが出た場合に、保護者が送迎できないお子さんについては、市の方でタクシーやバスを出して、子どもたちの安全を守るように努めたわけですけれども、来年度についても、同様の支援を行うことを考えております。
「第66回元祖わんこそば全日本大会」を2月11日(日曜)に開催します
上田市長
項目4番目です。元祖わんこそば全日本大会が2月11日に開催されます。会場は花巻市文化会館大ホール、出場者については資料7ページに書いてありますとおり、小学生の部が10組30人、団体の部が40組120人、個人の部が30人、アトラクションとして地元テレビ局等のアナウンサー4名が参加予定となっております。参加者には県外の方も多いですし、ぜひ楽しんでいただければと思います。
主な質問
花巻PAスマートインターチェンジの開通は産業振興という点からも大きな効果をもたらすと考えるが、市が整備を進めている(仮称)花南産業団地の整備の進捗状況は。
【上田市長】
全体約33ヘクタールのうち、B工区と呼ばれる真ん中の約12ヘクタールの区画については、現在造成工事をしております。そのうち、西側約5ヘクタールの分譲区画については、今年の秋頃には完成を予定しています。企業からの引き合いも既にございますけれども、今年の秋頃から分譲を開始する予定としています。
引き合いのある企業はどういった業種か。また、北上市の企業と関連のあるところが多いのか。
【上田市長】
まだ正式に募集を開始しているわけではありませんが、話をしている企業については工業系、物流系、様々あります。また、全てが北上市の企業と関連のある会社かと言うと、必ずしもそうではありません。花巻PAスマートインターチェンジにしろ、(仮称)花南産業団地にしろ、北上市の企業と距離が近いということは、やはり一つの大きなメリットになるのかなと思っている次第です。
災害用備蓄品の補充について補正予算を計上との話があったが、これを機会に新たに買い足すもの等はあるのか。
【上田市長】
支援物資として現地に送った災害用備蓄品を補充するものであり、今回のことを契機に新たに買い足すものがあるということについては、私は聞いていません。ただ、今あるものだけで十分かどうかということについては考える必要はあると思っています。
能登半島地震の2次避難について、必要があれば温泉施設への受け入れも可能という話がありましたが、被災地にはそのことを伝えているのか。
【上田市長】
現地視察の際に市の職員から、現地の担当の方には話していますし、その方はトップ(首長)にも伝えるということでした。また、岩手県に対しても話をしています。
実際に避難者が来た際には、宿泊費用などの補助はあるのか。
【上田市長】
現段階では、国の方から1泊1名につき1万円の補助が出ます。市内の温泉施設の方に話を聞くと、東日本大震災の際には岩手県が非常に多くの方のお世話になったので、その恩を返すという意味でも是非協力したいという話をいただいています。
クマ等の対策として導入予定のAI搭載カメラについて、導入予定の個数や設置予定箇所等について教えてほしい。
【上田市長】
30台を購入予定。さらに必要であれば、今後増やしていくことを検討しています。
【農林部長】
今回導入予定のカメラはAIによる画像解析により対象物を判別し、その場所がスマートフォン等に通知されるもの。カメラの設置場所については、クマは川を下ってきて市街地へ入ってくることが多いと考えているので、例えば豊沢川や瀬川の河川敷やクマの市街地への侵入経路と推測される場所について岩手大学の教授にご指導いただきながら設置場所を決めたいと考えています。クマが冬眠から目覚める前、4月前には設置したいと考えています。
そのカメラの導入に係る予算額はいくらか。
【農林部長】
カメラ本体の購入等で約356万円、通信費で約67万円、クラウドライセンス使用料で約20万円、合計で約443万円を補正予算として計上しています。
担当
総合政策部 広報情報課 広報係
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