令和5年12月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1020511  更新日 令和5年12月26日

記者会見の様子

開催日時

令和5年12月20日(水曜)午前11時から11時55分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302会議室

会見項目

  • 追加項目 はなまき企業見学バスツアーを実施します
    (担当 商工観光部 商工労政課)
  1. 第4回JR花巻駅橋上駅舎・東西自由通路デザインコンセプト検討ワークショップを開催しました
    (担当 建設部 都市機能整備室)
  2. 新花巻図書館建設候補地比較調査の実施について
    (担当 生涯学習部 新花巻図書館計画室)
  3. 妊産婦の医療費助成を拡充します ~所得制限の撤廃~
    (担当 健康福祉部 国保医療課)
  4. 物価高騰の影響を受けている世帯・事業者等を支援します
    (担当 健康福祉部 地域福祉課・長寿福祉課、商工観光部 商工労政課・観光課、建設部 都市政策課、市民生活部 生活環境課、教育部 教育企画課・こども課)
  5. 岩手県産ナンブコムギを使用したふるさと納税返礼品と学校給食への岩手県産ナンブコムギの使用に係る対応状況について
    (担当 地域振興部 定住推進課、教育部 学務管理課 学校給食管理室)
  6. 令和5年度花巻市20歳のつどいを開催します
    (担当 生涯学習部 生涯学習課)
  7. 第12回イーハトーブ花巻ハーフマラソン大会を開催します
    (担当 生涯学習部 スポーツ振興課)
  8. おらほのまち自慢!ルンビニーアートコラボレーションin道の駅「石鳥谷」を開催します
    (担当 地域振興部 定住推進課)
  9. 「花巻市文化財保存活用地域計画」が文化庁の認定を受けました
    (担当 教育部 文化財課)

冒頭コメント

上田市長

今年1年間、皆さまには大変お世話になりまして、ありがとうございました。

先日、栗山英樹さん(2023WBC日本代表監督)の講演会が花巻東高校の文化講演会ということで開催されまして、私も話を聞かせていただきました。

大谷翔平選手との関連が非常に強い栗山さんですけれども、菊池雄星選手とも交流があるということで、2人の話について大変興味深く聞かせていただきました。その中で私が一番印象に残っておりますのは、WBCの準決勝、メキシコ戦8回の表にメキシコに2点を取られて敗色濃厚に追い込まれた状況がありましたが、そのときに栗山さんが言っておりましたけれども、そういうベンチの雰囲気の中で1人だけ満面に笑みを浮かべて、ベンチの中でダンスをした選手がいたと。それが大谷選手だったということでした。大谷選手の気持ちをおしはかって言うと、これは面白くなったと、やるぞっていう気持ちでダンスをしていたのではないかと、そういうことを栗山さんがおっしゃっていました。

実際に9回の裏の攻撃、大谷選手が先頭打者で出て、絶対に塁に出るから続いてくれという言葉を残して2塁打を打って、塁上で非常に派手にアクションをとっていました。本当にとんでもない選手だなと改めて思いました。大谷選手に対して、私がいつも思うのは、野球をすごく楽しそうにやっているということです。それがあれだけのプレーを発揮する力の源になっているのかなと。あのように、負けそうな場面で、でも俺は打つぞ、面白くなってきたな、という、そういうことを感じる選手が花巻で育って、世界で活躍しているということが改めてすごいことだなということを感じた次第でございます。

また、最近の話としまして、株式会社雨風太陽さんが、東京証券取引所グロース市場への上場を12月18日に果たしました。予想よりも高い株価がついたということで、新聞でも報道されておりましたけれども、そういう花巻の企業さんが、しかも、地方の生産者と全国の方々を結びつけるというような事業をしているわけでありまして、花巻のふるさと納税にもご協力いただいております。花巻市に本社がある企業が上場されたということについて、我々としても大変嬉しく思っておりますし、さらに発展することを祈っている次第です。

明日(12月21日)、花巻市文化会館でその発表会があるということで、私も行って挨拶させていただく予定としております。代表取締役の高橋さんも50歳近い方ですが、非常に元気な若者と言っていいと思います。そういった若い方が活躍いただいていることは非常にありがたいことだと思っております。

今年は新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行したということで、世の中がだいぶ変わりました。インフルエンザは大流行しておりますけれども、通常の生活に戻ってきております。その一つの表れとしまして、花巻温泉郷が大変好調です。今年の秋になってからは、コロナ禍前と同じくらいお客さんに来ていただいていると、しかも皆さんご存知のように、観光庁の補助金を活用して施設をリニューアルしまして、宿泊単価は上がっている状況です。ある温泉の社長さんは、開業以来最高の業績だということを言っておりましたし、台湾からのお客さんもたくさん来ていただいているということです。

また先日(12月8日から10日)、東北観光推進機構が台湾で東北の観光PRイベントの商談会を開催したんですけれども、花巻市もブースを出展していて、花巻温泉さんだけではなくて、花巻南温泉峡の温泉さんにも参加いただいて、花巻の観光をPRしていただきました。こういうことを一つ一つ積み重ねながら、さらに元気になるように頑張っていただきたいなというふうに思った次第です。

はなまき企業見学バスツアーを実施します

上田市長

項目にはありませんが、追加の資料として配布させていただいた「はなまき企業見学バスツアー」について、まずは説明させていただきます。

1月11日(木曜)、12日(金曜)の2日間、県内の高校生の皆さんを対象に、市内の企業を見学していただくバスツアーを実施いたします。これは、コロナ禍の中で工場見学ができない中で、その代替策として令和2年度から企業の担当者が市内高校に出向き、企業紹介動画などを使いながら企業紹介を行っておりましたが、コロナ禍が明け、各高校の進路担当教諭と打ち合わせをする中で、企業を直接見学したいという要望が多かったことから、今回実施することとなりました。A~Dの4コースに分かれておりまして、いずれのコースも市内3つの企業を見学できる内容になっております。

市内企業においては、やはり人手不足が相当深刻になってきています。今年度、市内高校の卒業予定者は919人で、これは近隣の北上市や奥州市に比べると多い状況です。また、花巻の中学校を卒業した方をはじめ、市外の中学校に通っている方も含めて、花巻市内の高校に進学する方が多い状況にあります。

そういったことにより、市内の高校を卒業する方が近隣市に比べて多いということでありまして、さらに市内高校から大学などへの進学率も非常に高い状況にあります。ですから、高校を卒業してすぐに就職する方の数は相対的には多くないということになりますので、今回のバスツアーで市内企業の魅力などを紹介して、市内企業への就職を支援していきたいと考えています。

また、高校を卒業後に進学を希望する方について、将来的に大学や専門学校を卒業した後に就職する際の参考にもしていただきたいと考えております。そういった方についても、今回のバスツアーに参加いただくことは歓迎でございますので、是非参加していただければと思います。

第4回JR花巻駅橋上駅舎・東西自由通路デザインコンセプト検討ワークショップを開催しました

上田市長

項目1番目です。既に報道いただいている部分もございますけれども、12月9日(土曜)に、第4回JR花巻駅橋上駅舎・東西自由通路デザインコンセプト検討ワークショップを開催しました。

駅舎および東西自由通路のデザインについては、本年1月から3月にかけて計3回、高校生から高齢者まで幅広い世代の方に参加いただいてワークショップを開催しました。そのワークショップで出てきた意見については、我々の方で加工しないで、そのままJR東日本へお渡しいたしました。JR東日本では、そのような市民の声を参考にして、11月に3つのデザイン案の提供がありましたので、4回目のワークショップでそのデザイン案について意見交換を行いました。

JR東日本から提示されたデザイン案については、資料にイメージ図を添付しているとおりですが、レトロをテーマにした「過去と未来にふれる駅」、ナチュラルをテーマにした「人とひととを結ぶ駅」、スタイリッシュをテーマにした「未来へと歩む駅」の全く違う3つのデザインを提示していただきました。これについて、3回のワークショップに出ていただいた方々に、ご自身の意見を踏まえてどのようなデザインが提示されてきたかを見ていただいて、意見をいただいた訳でございますが、レトロが良いという方は2名、ナチュラルが良いという方は14名、スタイリッシュが良いという方は2名という結果になりました。

今の段階ではナチュラルが良いという意見が圧倒的に多かった結果となりましたが、この結果を踏まえて、資料2ページに記載のとおり5回の地域説明会を開催して、地域に皆さまとの意見交換を行う予定としております。

我々としてはワークショップや地域説明会、さらに有識者会議で出た意見について、JR東日本にお伝えして、デザイン決定の参考にさせていただきたいと考えている次第であります。

新花巻図書館建設候補地比較調査の実施について

上田市長

項目2番目です。新花巻図書館の建設候補地については、JR東日本からは市民の意見集約ができてから、土地の売却についての条件を示しますということを言われていたのですが、我々からJR東日本に対して、意見集約ができませんでした、そのことを前提にして、まずは土地を売っていただく場合に大体どういった感じで、面積はどうなるか、売買代金はどうなるか、それに関連する付帯費用がどうなるか、というようなことを提示していただきたいとお願いしまして、提示していただきました。

土地については、当初言われたスポーツ用品店の建物敷地だけではなくて、それに付帯する駐車場も含めて売っていただけるということを市に対して言っていただきました。その結果、図書館を建設した場合において、特に高齢者あるいは障がいのある方等については、立体駐車場ではなくて、今駐車場として使っている部分を駐車場として使うことが可能なのではないかというふうに考えております。また、土地代金については、スポーツ用品店の建物を含めて、花巻市が独自に土地代として考えていた評価額にほぼ近いような金額を出していただきました。さらには、現在スポーツ用品店の駐車場の南端から線路に降りるスロープがあるのですが、線路保守用車両が線路敷地に下りられるようにスロープを切り替える必要がありまして、1,000万円ちょっとかかるんですが、その分は市で整備してほしいというようなことでございまして、売買の条件については当市として十分検討の余地があると、そういった条件を出していただいたというように思っております。

そういった中で、我々としては、総合花巻病院跡地とJR花巻駅前のどちらを建設場所にするのか、市民の中で意見が集約できていない状態でございまして、その原因の一つは、外観を含めて一体どういう図書館になるんだ、あるいはそれに関わる費用はいくらなのか、などということについて、数字がなければ判断できないという声がありましたので、第三者にその点を調べていただいて、必要な駐車場の台数ですとか、あるいは外観および内観のイメージ図などについても第三者に作ってもらって、その結果を市民にお示しして、さらに議論を進めていこうということを考えている次第であります。

調査期間は約9か月を予定しておりまして、業者の選定につきましては、一般財団法人日本建設情報総合センターが運営する「業務実績情報システム」に登録される、図書館などの公共施設の基本計画策定業務に豊富な実績を有するコンサルタント、概ね実績上位10社程度による入札を予定しています。

入札については現在、財務部の契約管財課が中心に準備を進めておりまして、来年の早い時期に入札を行うなど、できるだけ早く進めていきたいということを考えております。

妊産婦の医療費助成を拡充します ~所得制限の撤廃~

上田市長

項目3番目です。花巻市におきましては、本年8月1日から、市内在住の小学生から高校生などまでの子どもを対象とした医療費助成について、保護者の所得額に関わらず助成を受けられるようになりました。妊産婦の医療費助成につきましても、システムの関係で少し時間がかかりましたが、来年4月から所得制限を撤廃して、市内在住の全ての妊産婦が医療費助成の対象となります。

この対象者の拡充によって、1医療機関ひと月につき、入院の場合は2,500円、外来の場合は750円よりかかることはなくなります。その金額を超過した分については、市が負担するということになります。なお、住民税非課税世帯につきましては、自己負担がありません。

物価高騰の影響を受けている世帯・事業者等を支援します

上田市長

項目4番目です。電力、ガス、食料品などの物価高騰への対応として、まずは、高校・大学への入学、あるいは就職を控える子育て世帯に対して、令和5年度中に満15歳(中学3年生)になるお子さん1人当たり3万円、満18歳(高校3年生)になるお子さん1人当たり5万円を給付します。対象世帯には1月下旬から順次通知しまして、3月末までには給付したいと考えています。なお、本事業は市独自の事業でございまして、進学、就職を控える子育て世帯の負担を少しでも小さくしたいという考えから実施するものでございます。

次に住民税非課税世帯に対して、国の制度を活用して1世帯当たり7万円を給付します。こちらにつきましては、12月下旬から順次、対象世帯へ通知いたしまして、できる限り早く給付したいと考えています。

資料は6ページです。

冬期間の灯油など経済的負担を軽減するために、住民税非課税世帯および均等割のみ課税世帯に対し、1世帯当たり7千円を給付します。こちらの事業につきましては、高齢者・障がい者世帯などの非課税世帯は県の補助金を活用しますし、均等割のみ課税世帯の分につきましては市独自に支援することとなります。

次に事業者への支援でございますが、公共交通事業者(乗合バス・タクシー)、貨物自動車運送事業者に対して岩手県が実施する支援制度と同様の支援を行います。乗合バス事業者については車両1台当たり25万2千円、タクシー事業者については車両1台当たり3万5千円、貨物自動車運送事業者については車両1台当たり2万3千円を支援します。

6ページの一番下。中小企業売上アップ応援業務委託につきましては、キャッシュレス決済サービス「PayPay」のポイント付与キャンペーンのことでございまして、現在、第9弾のキャンペーンを来年1月14日までの期間で実施中です。この事業に対する市民の反響は非常に大きくて、地場の店舗の方々の売上確保という点に関して非常に大きな意味があるという声が出ておりますし、物価が高騰している中で、市民の生活を支援するという意味もあるということで非常に高く評価いただいております。そういう声を受けまして、来年3月に第10弾のキャンペーンを実施することを予定している次第です。

資料は7ページです。

先ほどの公共交通事業者などへの支援と同様に、貸切バス事業者に対して岩手県が実施する支援制度と同様の支援を行います。車両1台当たり4万円を支援します。また、一般廃棄物収集運搬許可事業者に対する支援ですが、こちらは市独自の施策として車両1台当たり3万5千円を支援します。一般廃棄物収集運搬の組合から要望がありまして本年秋に1度実施したのですが、もう1度実施することとしました。

最後に、保育施設、社会福祉施設などへの支援についてです。保育施設につきましては、本年10月から来年2月までの電気料・灯油代を令和3年度と比較しまして、その上昇分の半額を支援します。1施設当たり5か月分で上限額は20万円です。

社会福祉施設につきましては、岩手県の支援制度の対象とならない華の苑、はなまき荘に対して、定員1人当たり1万円の支援を行います。

私立高校への支援につきましては、対象は花巻東高校ですが、光熱費の上昇分の半額、上限95万円を支援いたします。

岩手県産ナンブコムギを使用したふるさと納税返礼品と学校給食への岩手県産ナンブコムギの使用に係る対応状況について

上田市長

項目5番目です。食品衛生法に定める「カビ毒」の基準値を超過した岩手県産ナンブコムギが、花巻市のふるさと納税返礼品である花巻産南部小麦そうめん、南部小麦せんべい、しょうゆたこやきなど10製品に使われていたことが判明しましたので、そのことを公表するとともに、寄附者の皆さま(寄附件数403件)について、寄附の返金または代替品の送付などを行っています。

403件のうち、12月19日現在、寄附の返金を希望した方は118件、代替品の送付を希望した方は196件、意向確認中が88件となっておりまして、寄附の返金や代替品送付の意向確認ができた方から順次、対応しております。

また、学校給食についても一部、「カビ毒」の基準値を超過した岩手県産ナンブコムギが使用されておりまして、市内小中学校27校のうち15校で提供されておりましたので、12月に提供予定であった当該食材の使用を取り止め、献立を変更する対応をしております。安全が確認されるまでは岩手県産ナンブコムギを原料とする食材の使用を中止している状況です。

令和5年度花巻市20歳のつどいを開催します

上田市長

項目6番目です。来年1月6日(土曜)に令和5年度花巻市20歳のつどいを花巻市文化会館大ホールで開催します。対象者は960人、12月11日現在、出席報告があった方は250人ですが、例年、直前に出席者が増えますので、これから相当増えるのではないかなと思っています。

なお、会場の混雑緩和のため、大ホールには対象者しか入場することができません。当日の様子をYoutube Liveにてライブ中継・配信しますので、ご家族の皆さまにはパソコンやスマートフォンでご覧いただければと思います。

当日は式典の部と記念行事の部の2部構成になっておりまして、記念行事の部は21名の実行委員会が企画、運営をしており、写真撮影スポット、市内企業から提供いただいた景品による抽選会やクイズ大会、お世話になった先生などからのメッセージ上映などを予定していると伺っております。

第12回イーハトーブ花巻ハーフマラソン大会を開催します

上田市長

項目7番目です。来年4月28日(日曜)に第12回イーハトーブ花巻ハーフマラソン大会を開催します。定員は先着順で3,000名、すでに申し込みは開始しておりまして、申込期限は来年3月3日(日曜)です。

ゲストランナーとして1,500メートル元日本記録保持者の小林祐梨子さんをお迎えします。ハーフマラソンの部完走者の中から男子優秀選手1名、女子優秀選手1名、抽選による選手1名を2024台北マラソンに派遣するほか、特別賞として、ハーフマラソンの部完走者の中から抽選で3名に東京マラソン2025への出場権を、同じく4名に第19回湘南国際マラソンへの出場権を贈呈します。

おらほのまち自慢!ルンビニーアートコラボレーションin道の駅「石鳥谷」を開催します

上田市長

項目8番目です。12月24日(日曜)から来年3月17日(日曜)まで、ルンビニーアートと道の駅「石鳥谷」とのコラボレーション企画を行います。

常設展示としまして、酒匠館で買い物をした方へコラボレーション紙袋のプレゼント、お食事処りんどう亭では、ルンビニーアート作者の小林覚さんが大好きな伝承ラーメンに、小林覚さんオリジナルデザインののりをトッピングしたり、ルンビニーアートデザインの箸袋の提供などを行います。また、特別企画としまして、来年1月20日(土曜)に石鳥谷図書館で講演会とワークショップを開催するほか、スタンプラリーなども開催する予定です。

「花巻市文化財保存活用地域計画」が文化庁の認定を受けました

佐藤教育長

項目9番目です。令和元年度から作成を進めてきた「花巻市文化財保存活用地域計画」が、国の文化審議会文化財分科会への答申を経て、令和5年12月15日付けで文化庁長官の認定を受けました。今回新規に認定された市町は花巻市を含めて20件で、認定件数は合計139件、県内では本市が初の認定となります。

「文化財保存活用地域計画」は、平成30年に文化財保護法の改正により制度化されたものです。文化財とは、これまではどちらかというと保存・保全という傾向が強かったのですが、近年の社会の変化、人口減少、少子高齢化、地域コミュニティの全国的な縮小傾向などから、大切な文化財がなかなか継承されない、あるいは消滅してしまうという課題がありましたので、そういった課題を解決するため、文化財をまちづくりに活かしつつ、地域社会総がかりで文化財の保存・活用を進めていこうというような法定計画となっています。

今回の計画を作成するにあたりまして、本市の指定文化財あるいは未指定の文化財も掘り起こしましたけれども、文化財保護に計画的に取り組んでいくためのアクションプランとして、市民の方々に市の文化財を分かりやすくお伝えし、今後のまちづくり、人づくりに生かしていきたいと考えております。また、本計画を策定することによって、文化財保護に関する国庫補助事業の採択が有利になるというメリットもあるということでございます。計画期間は令和6年から13年までの8年間、現在作成中の第二次花巻市まちづくり総合計画の計画期間と同じです。

お手元には本計画の概要版も添付しておりますが、花巻市の歴史文化の特徴を7つに分類し、文化財の保存活用の課題を5点に絞り、文化財を「受け継ぐ、伝える、守る、創る、活かす」ための基本方針や課題を解決するために実施することを具体化したような構成となっております。実際には、計画本編は92ページ、資料編が133ページの分厚いものになっており、市のホームページに掲載しております。

本計画の作成にご協力いただいたコミュニティのワークショップに参加された方々、策定協議会の委員の皆様、ご協力いただいた関係機関、団体の皆様にお礼申し上げます。

主な質問

はなまき企業見学バスツアーの対象について詳しく教えてほしい。

商工労政課長補佐
対象は県内の高校に在籍する生徒としておりますが、市内の全高校および近隣市の商・工業高校、一定数の就職希望者が在籍する学校にチラシを配布し、参加を呼び掛けています。市外の高校について具体的には、黒沢尻工業高校、盛岡工業高校、紫波総合高校、北上翔南高校、水沢工業高校、専修大学北上高校、釜石商工高校です。なお、参加を想定しているのは1年生、2年生です。

実施がこの時期になった理由はあるか。

【商工労政課長補佐】
市内高校の進路担当の教諭と打ち合わせしていた際に、実施時期については冬休み期間がいいと要望があったため、この時期の実施としました。

文化財保存活用地域計画について、文化財保護に関する国庫補助事業の採択が有利になるとのメリットがあるようだが、国の補助金を活用して実施したい具体的な事業などはあるか。

【佐藤教育長】
国の補助金を使って新たに何かを行うことは、今はまだ想定しておりません。これまでの様々、郷土芸能のイベント開催に関する国の補助金などは活用しておりますし、今回の計画について、まずは市内でこういった文化財があって、今後、こういうふうにしていきたいということを、まず市民の皆さんにしっかりご理解いただくことが第一歩目だというふうに思います。また、これまで行ってきた事業をさらに充実させること、そして必要なものについては、国の補助金なども活用しながら、新規に色々と工夫していきたいと考えています。

市の文化財がこういったものだということをまずは理解してもらいたい、ということについて、何か具体的な方策や考えはあるか。

【佐藤教育長】
まずは、この計画ができたということで、文化財を保存していらっしゃる所有者の方々、文化財に関わって様々な事業を行っている委員会関係の事業所、それから、例えば商工関係のイベントでの郷土芸能の披露や市内の各種イベントをする際などに、地元にはこれだけの文化財があるんだよと、そういった情報を発信するということが一番大事だと考えております。

【上田市長】
今回新規に認定された計画は20件ということですが、選ばれた市町を見ますと、結構すごいところが選ばれているなという印象を受けましたし、花巻市はやはり文化的なまちだなという発信にも繋がります。計画を作ったことで、国の支援も受けやすくなるということですので、市の文化財の保存・活用について、今後もしっかりと進めていきたいと思っています。

はなまき企業見学バスツアーについて、参加した高校生が実際に業務を経験できる機会などはあるのか。

【商工労政課長補佐】
高校生の皆さんが業務を体験できるような機会はありません。企業さんからの説明と工場内の見学がメインになっています。

申込方法については、全て二次元バーコードによるものか。

【商工労政課長補佐】
基本的には二次元バーコードから申し込みをお願いしたいです。難しい場合には市商工労政課にご連絡いただければ適宜対応させていただきます。

【上田市長】
今回参加いただく企業については、今年増設して最新の機械を入れた企業などもあります。そういった企業を間近で見ていただくことで、花巻にこんな企業があるということを知っていただいて、興味を持っていただいて、さらに市内企業への就職に繋がっていくことを期待しています。また、今回の参加企業には含まれておりませんが、例えば花巻温泉は今年2回、給与をベースアップして8.8パーセント上げるというようなことも報道されておりました。志戸平温泉、大沢温泉なども観光庁の補助金を活用して施設を相当立派に整備しています。そういった素晴らしい企業が市内にあるということを知っていただくきっかけにもなればいいと思っております。

はなまき企業見学バスツアーについて、今回が初めて実施するものか。

【商工労政課長補佐】
当市において初めて実施するものです。コロナ禍の中で工場見学ができない状況でしたので、令和2~4年度は企業を紹介する動画を作成しまして、企業担当者が高校に出向いて、その動画を使いながら企業の紹介などを行っていました。コロナが明けまして、進路担当の教諭の皆さんと打ち合わせをする中で、企業を直接見学したいという要望がありましたことから、今回のバスツアーを実施することとなったという経緯があります。

担当

総合政策部 広報情報課 広報係

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